「迷想中・迷走中・870」

ある気功師・475

ブッダやキリスト。

宗教組織など作りたくなかったと思う。

あれは不出来な弟子が勝手に組織にした。

経典も本人達が書いたものではない。

本物の超素晴らしい人達は素敵な人達だ。

生真面目で正しさなど押し付けない。

何よりも人を慈しんでいる。

不出来な人だから、対する姿勢は優しい。

不出来な段階の人間に正しさなど押し付けない。

それは生命を観ていたからだと思う。

生命は柔らかさで輝く事を知っている。

正しさとか誤りとかに固執しない。

それらを含めた様々を自由に生きる事を教えてくれた。

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「迷想中・迷走中・869」

ある気功師・474

玄米菜食グループの話に戻る。

龍村師匠とその話をした事がある。

「食べている姿が愉しそうではないんだよなぁ」

そんな風に言っていた。

正しい食事。

それはいい。

それにこだわっては生命が喜ばない。

それに縛られては精神は固くなる。

心の底にオリが溜まる。

生命は正しさよりも自由が好きなんだ。

心は様々なモノで溢れている。

正しさで押さえつけても楽にはならない。

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「迷想中・迷走中・868」

ある気功師・473

ほとんど最後の望み。

それがカップメンとカップシルコを食べたい。

こんな悲しい言葉を聞いてしまった。

懸命に生きて・・・そんな事が・・・

生真面目が悪いわけではない。

生真面目にこだわると不具合になるのだ。

食の正しさと生命の活性はズレがある。

生き方の正しさと生命の活性にはズレがある。

生命はもっと幅が広いのだ。

正しさだけでは衰弱してしまう。

間違いも正しさも自由に行き来できて活性する。

生命はこだわらない事で活性できる。

柔らかさが生命の活性の姿だ。

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「迷想中・迷走中・867」

ある気功師・472

すでに意識が混濁する時がある。

妻に対して誠実で理不尽な言行はなかったという。

それが思うようにならないせいか、ずっと怒鳴っていた。

そして〇〇を買って来い、と怒鳴りつけた。

それを聞いて私はとても悲しくなった。

きっとずっと心に溜めてしたのだろう。

心を押さえつけていたのだろう。

生真面目で自分にも誠実だったから。

自分を誤魔化せなかった。

正しさから外れる事が出来なかった。

だからジャンクフードなど間違っている。

カップメンなど食べてはいけない。

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「迷想中・迷走中・866」

ある気功師・471

若い頃に病になり、食を見直して治した。

それから無農薬野菜を作る仕事に懸命になった。

正しい食で健康になる。

病だって治せる。

そう思い込んで一生を捧げる。

何十年か続けていた正しい食。

なのに50代で癌になる。

しかも思い込んでいたから発見も遅れた。

すでに手遅れ状態だった。

私が依頼されたのは、医者から見離されてからだ。

残りは一週間かもしれない、と言われた。

すでに酸素吸入器を使用していた。

私は最後の３日間を通った。

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「迷想中・迷走中・865」

ある気功師・470

玄米菜食を長年続けてきた人。

何でも食べてきた人。

どれほどの差があるか。

時には菜食主義者の方が短命や病になる。

私も特に憶えているクライアントがいる。

その人も玄米菜食にこだわっていた。

自分で無農薬野菜を作り、それを生業としていた。

その人の奥さんからの依頼だった。

もう病院の個室にいる状態だった。

まだ50代。

とにかく生真面目な人だった。

食に妥協しない人だった。

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「迷想中・迷走中・864」

ある気功師・469

厳しく食を制限している人達。

自然のもの以外、植物以外を認めない。

例えば、玄米は300回噛む。

私には、そんな彼等にいまいち生気が弱いと感じていた。

仲間内だけ、エリア内だけだと明るい人達。

宗教の信者ととても似ている。

今は解かる。

何故、いまいち生気が弱いのか。

何故、生気が弱くなってしまったのか。

彼等は言う。

健康で長生きできる。

元気になる。

だが、実際は・・・そうでもないんだなぁ・・・

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「迷想中・迷走中・863」

ある気功師・468

生き方が心身に影響をおよぼす。

生き方というのは多肢にわたる。

例えば食。

私は20代初めに桜沢如一氏のマクロビオティックを知った。

簡単にいえば玄米菜食。

関西方面では正食などという。

食材に陰陽を応用している玄米主食派。

しかも、かなり生真面目な人達だった。

やがて、いろいろ疑問が湧いた。

何故だかは解らなかった。

だって理屈的には正しいんだもんなぁ・・・

やがて氣と生命を中心に人を診る仕事になった。

それで、やっと疑問が少しずつ解けてきた。

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「迷想中・迷走中・862」

ある気功師・467

心身の病み人（闇人）。

いろいろな原因がある。

中でも深い病みに陥る原因がある。

つまり回復し難い病だ。

現代の薬や外科的治療は素晴らしい。

病院で回復する病はとても多い。

だが深い病は回復し難いのだ。

必ずしも病院側の責任ではない。

病み人本人の中に原因がある場合がある。

原因不明だけではないのだ。

その人の生き方で回復し難い事がある。

その一つに、生真面目、正しさを信条としている場合がある。

それは思っているよりも、結構多いのだ。

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「迷想中・迷走中・861」

ある気功師・466

表面だけの宗教の教え。

表面だけの精神世界の解説。

表面だけの道徳を説く人。

上っ面の正しい言葉を吐く。

言葉は正しく綺麗だ。

誰も反論できない内容だ。

それに感応して信者となる人は多い。

皆、生真面目な人達だ。

その生真面目で正しい言行。

多くの人を傷つけ、苦しめている事に気づかない。

私もこの体質になる前は似たようなものだった。

それが心身が重い病みとなった人と会うようになり変わった。

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