カルテ番号 こ・2(11)
風間陽水は静かに話を続けた。
「病気を早く治して、と言うのですが、本人の選択は病気の方向。
治すのも病になるのも健康になるのも本人が選択して行うものなのです。
例えば病は嫌だと言いながらタバコを続けるのは、病を選択しているのです。
病になるのも、タバコを吸うのも法律違反ではありませんし、病は嫌だという言葉と行いが違うのも人には普遍的にあるものです。
さて、そこで小泉さん、どうします?」
小泉武雄は自分の甘さを思いっきり指摘されているようだった。
そして、健康になろう、と決心した。
回復したい、治りたい、ではなく、健康になる、だ。
「先生のおっしゃること、よくわかります。
肺を片方失ってしまいましたが、まだ片方ありますし、何よりも生きています。
これから、自分次第でどうにでもなれる、というのも信じられます。
もう一度、いろいろな人から学びながら、教えを乞いながら、健康になります」
家に帰った小泉武雄を見て、妻と息子は驚いた。
そこには入院以前よりも生き生きとしている姿があった。
小泉武雄はまだ身体の回復途中だが、やりたい事や知りたい事、新しい事に出会いたい事などが次々と湧いてきた。
まるで子供の時に戻ったかのように夢が多くなってきた。
これからだ。人生は、面白い。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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