水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・67」

2013-12-23 19:05:46 | Weblog



カルテ番号 か・16(7)

片倉信吾はこの言葉で風間陽水の年齢がわからなくなってしまった。
気負いがあるわけでなく、どう見ても年下なのに年上からの雰囲気がある。
見た目は40代半ばだが、もしかしたら年上ではないだろうか、と感じた。
「失礼ですが、先生は何年の生まれですか?」
陽水は笑って答えた。
「秘密ではないのですが、アレコレ詮索されるから通常は適当に嘘を言います」
そして生年を聞いて、片倉信吾はびっくりした。
自分と幾つも変わらない。それはショックでもあった。

陽水が46歳で長寿体質に変わってから(発動)、人に対する意識も変わった。
自分よりどんなに年上でも遥かに年下の人間だと感じてしまうのだ。
何倍も長生きする体質なので、自動的に意識も変わってしまうらしい。
それは一歩間違うと傲慢と受け取られてしまうので気を付けている。
それでも人間観察に優れている相手には誤魔化せないことがある。
面白いのは、同じ体質で120歳も年上の愛田恵子に対しては同い年という意識になる。

片倉信吾は風間陽水という個人に興味が湧いたが、陽水が話したがらないので引き下がった。
陽水は片倉信吾の身体を一通り手当していたが、腹部でしばらく気功をしていた。
「先生、何か?」
「これはあくまで氣という観点からの推測です」
「はい」
「早い方がいいですが、一度信頼おける病院で検査を受けて下さい」
片倉信吾は一か月前に検査したばかりだと言った。
「通常はしないと思いますが、膵臓だけに絞って細かくチェックしていただいて下さい」
そして片倉信吾の顔をじっと見て言った。
「片倉さんなら、おそらく信頼できる膵臓専門医に出会えるでしょう」


(登場する人物・組織・その他はフィックションです)


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