第十四章(10)
遠離一切顛倒夢想 究竟涅槃
涅槃が特殊な境地だと仮定して。
そこに至る経が「大般若経」として。
今まで、幾人の人が行けたのか?
涅槃に行けた人(僧が主?)がいた、と仮定して。
その人は超エリート(選ばれた存在)なのか?
ある特殊な人にしか役立たないような、経か?
「般若心経」は、そんなチンケな経か?
ワシは思う。
キマジメな字面の訳は心経をバカにしている。
「煩悩を無くせば涅槃に辿り着ける」
こんな言葉は役に立たない。
「心を綺麗にすれば天国に行ける」
人が生きている事実を無視した言葉だ。
理屈だけの上辺だけの訳は害になる。
「毎日、生きていれば立派だぜ。
無理やり立派になるなよ。
悟ったりすると、涅槃じゃなくなるぞ。
涅槃は、普通の暮らしの中にあるんだぜ。」
ブッちゃんは、優しく、そう言ったと思う。
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