「母のこと・147」
棟梁親子の家は、ボロ家だ。
ふっくらした、女将さんが私にこぼした。
棚一つ作るのも、私がするんだよ。
腕の良い大工が二人もいても、家の修理はしない。
私の父も大工だからわかる。
家の内から外が見えるような家だった。
昔の職人気質っていうのは、そういうものなのだ。
今の大工さんは、ほとんど小奇麗な家に住んでいるが・・・
そういう全てを、私は好んだ。
同じ生き方は当然出来ない。
だが、あの素直な雰囲気には近づきたい。
自分に恥じない仕事ぶり。
他人の目や評価じゃないのだ。
自分が基準だからこそ、プロは厳しい。
自分に甘いのは、甘チャアというのだ。
計算しない付き合い。
気に入れば仲間。
嫌なら縁を切る。
プライベートは、単純に。
気に入った仲間だけで充分なのだ。
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