カルテ番号 め・3(26)
礼子は、この歳になって、本当にそうだと思う。
見えるものは、上辺なのだ。
その上辺から、見えない何かを感じるのが大切だと思っている。
上辺と全く逆な出来事には、沢山出会った。
嬉しい事も、悲しい事も・・・
見える上辺だけで判断すると、大切なものを見落としてしまう。
人の言葉や表情や仕草さえ、その奥にあるものとは違う事が多い。
「ところで、先ほど説明下さった、大周天。
自分の外に氣を巡らせる、とのことでしたね。
先生の気功も、そういった事から扱えるようになったのですか?」
院長は少し困ったような顔をした。
「それが、全く違うのです。
私の場合は、体質に近いと思います。
練習してなったわけではありません。
例えば、ある日突然、何かに当たったようなものです」
どうやら、その説明は更に難しそうなので、聞くのはあきらめた。
院長は手を頭から離して、言った。
では、今日は明木さんの太極拳を拝見しましょう。
そして、私もしてみましょう。
普段、人前ではしないのですから、特別ですよ。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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