水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・479」

2015-02-09 18:35:38 | Weblog



カルテ番号 ふ・5(22)

院長は言った。
「これは私の勝手な解釈です。
私はワガママですから、物事を独善解釈します。
決して正しい解釈ではありません。
その上で聞いて下さいね。
ヨガの奥深さには、方向性もあると思います。
通常は道を求める方向です。
私の師匠は、求道者として生きていると思います」

ここで院長は苦笑いをして言った。
「そして、私のような目的まで歩く根性の無い者にも方法があると解釈しました。
道を求めるのを諦めても、別な方法がある。
道の先を考えず、道そのものを楽しむ方法。
あるいは、歩く先ではなく、歩き方の工夫とでもいうのでしょうか。
当然、自分の進化や成長にならないかもしれません。
私の楽道とは、進化や成長を諦めた方法なのです」

藤川良恵は黙って聞いていた。
「ガンジーのように大きな調和として活かすヨガ。
私のようなダメ人間が、こっそり自分の為に楽をするヨガ。
表面の浅いヨガと深いヨガ。
私は、とてもヨガ実践者とはいえません。
ですが、ヨガを応用していると勝手に解釈しているのです」

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)

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