水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・270」

2014-07-15 20:01:51 | Weblog



カルテ番号 と・8(11)

遠山史郎は不調でなければ身体の事など考えなかった。
何もしなくても思い通りに動くのが当たり前だと思っていた。
今日は自分にとって、とても大きな転機になるかもしれない。
そんな予感がしていた。
素直に院長の言葉が入ってくる。
自分は物事や人の言動をひねくれて見ていたのかもしれない。

「先生、僕は感情に左右されて物事にあたっていたようです。
それでも、不正の上でのうのうとしている人を許せない気持ちになります。
不正を許せるようなれるでしょうか?」
院長は少し考えてから言った。
「話はズレますが・・・
今、私や遠山さんが暮らしている日本という国、どういう過程で作られましたか?」

院長が何を言いたいのかわからなかった。
「遥か昔、土着の人々を戦いで侵略し、北へ北へと追いやって、国宣言したのですよ。
それはご存じのように、アメリカも同じです。侵略した土地は自分のものとしました。
ヨーロッパもアジアも南アメリカも同じですね。
それらは明らかに不正でした。
不正の上にほとんどの人々が普通に暮らしているのです。
だから何も言う資格がない、といっているわけではないのですよ。
今現在、世界では大きな権力を持つ国が正義や平和名目で、赤ちゃん、病人、お年寄りの上からミサイルや爆弾を落としています。
私は、小さな声でもいいから上げるべきだと思っています。
ただ、自分達も加害者、不正者である自覚は忘れない方がいいでしょうね。
そうでないと、正義、平和と威張る国の指導者と同じですから」


(登場する人物・組織・その他はフィックションです)


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