alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

バーバパパの世界

2010年08月22日 | 私の人生



 前回フランスに行った時 に いろんなことを
感じたけれど その中でも特に私にとって
重要だなあと思ったことは
何故なのか もう半生以上 フランス語に
触れていて もう人生の三分の二くらい
フランスに憧れていたということだ。

 なんでなんだろ


 なんでなのかは 


 いつまでたってもわからなくって

 きっとどこかに 何かにつながる道が
あるのかと 今でもやっぱり思うけど

 今日「バーバパパ」を読んでみて
やっぱりな と 思ってしまった。


 「バーバパパはね 実はけっこう
エコロジストでラディカルだったりするんだよ」
とフランス人の友人に聞かされたとき
私はかなり驚いて それからもっと
この世界を知りたいな と 蓮太郎と一緒に
読んでいこうと思うようになってきた。


 日本ではどうやらそんなになじみが
深くもないようだけど 私は小学校のころ
近所の図書館の児童コーナーにいっては
「バーバパパ」を読んでいて 
なんでそんなに好きだったのかは
全く覚えてなかったけれど
(好きな形に変身できるかなくらいにしか
思ってなかった) だけど今になり
読み返す と 驚くことに
今の私を形づくるようなエッセンス が
詰まってる。


 まずフランスに旅立つ前に驚いたのが
私は全然知らなかったけど バーバパパは
フランスの絵本だったということで
けっこう特異な絵本なんだな。
というのもそこには思想がかなりつまってる。

 普通の子供向けのほんわかとした絵本ではなく
かなりパリジャンの思考がはっきりあらわれていて
例えば絵にもパリの公園やメトロだなと
はっきりとわかるような背景が使われいて
(だけど他の絵本のように エッフェル塔とか
ノートルダムとかが登場するというわけじゃない)
話のなかにも 「必要な物を買いに
みんなで蚤の市にでかけました」という
シーンが普通にあったりとかする。
スーパーいくんじゃないんです。

バーバパパのいえさがし (講談社のバーバパパえほん)
A・チゾン,T・ティラ-
講談社



 私が前にフランス土産に買って来た
"La maison de Barbapapa"『バーババパのおうち』
という話では 気に入った古いお家がみつかり
そこをバーバパパの家族みんなでリフォーム
しようとしてるところに、ショベルカーたちが
やってきて、古いから取り壊します、
そのかわりに新しい真っ白な近代建築の
マンションに住んでもいいですよ と
言ってもらえる。ところが彼らは
住んでみたものの、そんな生活は
快適ではなく、他に住むあてもないというのに
すぐにそこを飛び出してしまう!!

 そして住むとこを探してさまよい歩き
ついに自分たちで家をつくってしまうわけ。


 っていうかさ 近代建築居心地わるいから
出て行きます って それ何!!?
って感じなのだけれど すっごいそれって
パリジャンっぽい、、、 と私は思って大笑い。


 日本ではもはや見渡す限りそんなマンション
ばっかりだけど パリの真ん中には
まだまだそれらはごく少数で
やっぱりあの古いギシギシとした
アパルトマンの心地よさ と
殺風景なモダンな建築 その心地よさは
なんだか全然違ってて
私もパリに行った時 いくつか近代建築
(主にジャンヌーベルのですが)に行ったけど
なんだか気分が悪くなり もういいや
これじゃ東京に来たのと変わらないじゃんと
すぐに出て行ってしまいたくなり驚いた。


 パリの良さ は やっぱり
パリにしかないものにこそ
古きよきものをちゃんと大事にすることにこそ
あるんだろうと 私は思う。


 さて バーバパパはそれだけじゃなく
学校が面白くなかったら 子供達を
鞭うって机にしばりつけるのではなく
子供達が夢中になるような学校をつくちゃえ!とか

バーバパパのがっこう (講談社のバーバパパえほん)
A・チゾン,T・テイラ-,辻村 益朗
講談社



 クリスマスプレゼントにサンタが届けてくれた
熱帯からきた鳥達を寒がらせないように
薪を切ってストーブをたいてみるのだけれど
それでは森の動物たちが怒って抗議するから
じゃあ 水力発電はどうかな?とか
風力発電はどうかなあとか
では太陽光パネルはどう?とか
でも川が凍って 風もなくって
太陽も出ていないときのため に
自転車発電はどうだろう!?とか
かなり古い絵本なの に
かなりオルタナティブなのだ!

バーバパパのプレゼント (講談社のバーバパパえほん)
A・チゾン,T・テイラ-
講談社



 しかも最後は だけどいろいろやったって
彼らはちっともここでは幸せに生きられるように
思えないから やっぱりちゃんと返してあげようと
アフリカに渡ってみたりする。
幸せに生きれる場所ってあるよね
と 今の私は深く納得、、、。


 バーバパパ は 今の私が読んでみて も
いろんな考えを与えてくれて ああだから
きっと私はこの世界に これがパリで
書かれただなんて 知ることもなかったけれど
無意識に強く憧れて それでここに至ったのかな
そんな風に思ったりする。本当に不思議な出会い。





 パリは美しいだけじゃなく
アンチグローバリゼーションで有名な
アタックの本部があったり 農業に関する
関心も高いし 今では有機野菜なんかも流行ってきてるし
たくさんの思想や行動が生まれて来ている
そんな場 でも あるんだな
だから私はいつまでたっても惹かれるのだろう
そこには私が向かっていきたい 何かが
すでに存在していて もっとそれを
知りたいなあ 吸収したいと思うんだなあ
そして私も一緒になって議論ができたら
一緒になって何かをつくることができたら
どんなに私は嬉しいだろう


 「私はパリのカフェで議論がしたい」と
今年2月に東京で開催された
「未来をつくるワークショップ」で
私は言った。一人だけ突拍子もない未来で
誰も理解してはくれなかったけど
私個人は 何ヶ月かぶりにわくわくできて
本当に驚いたのを覚えてる。
まさかそんなの どう考えても無理だろうし
夢にすぎないと思ってたけど
まだ1年もたってないのに なんだか
それがただの夢でもないような
そこに向かいつつあるような そんな気がする
自分に使命があるのなら
やるべきことがあるのなら
私はそれに向かいたい。



フランスに行くなら

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