alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

母親という経験

2008年10月21日 | 女の生き方

 明日でなんと れんちゃんはもう4ヶ月に突入し
昨日体重を計りにいったら7キロをもう超えていた。

 
 母親になって4ヶ月 すっかり母になったけど
母親という経験は 実行委員長にちょっと似ていて
あまりに責任重大だから 逃れたい気分になったり
母だからこそ実感できる 幸せな気持ちに満足したり
これでいいのかと自問自答をしてみたり
もうやめたいと思ったあとには もう一人産んでみたいと
思ったりして 色んな気持ちが交錯してる。


 母になってよかったなーと思えることは
どうしたって 父親よりも 面倒をみないといけないわけで
その分我が子の一挙一動をみていられるし
かわいい仕草も天使のような笑顔もみーんな
自分でちゃんとみていられること。

 そして愛しいれんちゃんは 私をとっても愛してくれて
どんなにみんながれんちゃんをかわいがってくれていたって
私のところに戻ってくるんだ そう思えると
子供が好きなら 母になるという経験は
とっても素敵なことだと思う。
それほどまでに 我が子は自分を愛してくれて
天使のような笑顔をいつも見せてくれるから
ほんとうにありがたい。


 子供って可愛いから育てられるというけれど
こりゃ本当だ 大変だけど 捨てられないようにできている
あの笑顔と愛嬌で 愛されるようにできている
そしてそれに癒されている そんな時間がありがたい。


 子供ができてよかったことにはもう一つ
驚くほどに知らない人から話しかけられるということがあり
ホームレスのおじさんも バスで出会ったおばさんも
バスに乗ってた野球少年も 病院であったおばさんも
カフェにいるお客さんからも みんなに笑顔で
声をかけてもらうことができ それがとっても温かい。
赤ちゃん力って本当にすごい。何の関係のない人達も
どんどん結ぶ力があって 今まで場作りとかをしてきたけれど
これほどまでに 壁をつくらず 他人から声をかけてもらえる
存在は これまで一度もみたことがない。
妊婦時代は数えるほどしか声をかけられなかったけれど
今では毎日見知らぬ人に声をかけられ
それがとってもありがたい。赤ちゃんって ほんとにすごい。


 赤ちゃんの笑顔というのは 大人達の色んな壁を
とかしてくれて れんちゃんは優しいようで
声をかけられた色んな人に笑顔をみせては
大人達が「いやー笑ってくれたわこの子!!」と言って癒されている。
そうしてちょっと渇いた日常に あたたかい潤いを
もたらしてくれる 赤ちゃんはそんな存在であるらしい。


 母親にとっては 子育てや家事やら何やらするのは
大変だから 子供が全くの癒し系ではないけれど
それでもちょっとした時に見せてもらえる
あの笑顔は本当にうれしくて 母親だから
うれしくってキスをしてみたり お腹に顔をすりすりしたり
どれだけスキンシップをしてみても 後ろめたいこともなくって
れんちゃんと楽しい時間を過ごしていられる 
それはとってもありがたい。


 「子育てってどうですか?」ときかれると
私はいつも「大変です!!!」と言うけれど
その大変さは実行委員長の大変さとよく似てて
大変だからもうやめたい と思うくせに
それだからこその充実感もあるわけで
もうやらないぞと思っていても 
気付くとまた手を挙げてしまってる
そんな感じになんだか似ている。

 母はとっても大変だけど おっぱいをあげること も
これほど太い絆で子供と結ばれることも 父親には
できないようで それがちょっとしたアドバンテージ?

 母になったら かつてのようには生きられないけど
かつてはなかった喜びもある かつてはなかった出会いもあって
難しいけど なんだかとても 大事なことをしているような
自由じゃないけど きちんと背負っているような
そんな気もして 結局のところ あともう一人は
子供が欲しい ついそんな気になってしまう。

自由な女

2008年10月15日 | 女の生き方

 最近は少しずつ かつての自分がしていたことに
ほんの少しずつ近づけていて 先週は北斎展に行ってきて
今日はようやく映画に行けた。どれもこれも
家族の協力があってこそ で 今日は祖母にみてもらって
そうして行けたレディースデー。


 文化的なものが生活にないと生きていけない
そう思っていた私だけれど 映画はもう半年ぶりなくらいであって
何を観ようかと思っていたら 友人が勧めてくれた
「Sex and the City」があった。しかも今週で終わるらしい。


 前からなんだか気になってたし これはこの際観るしかない!と
ちょっと風邪気味の身体でパソコンを開けてみて
初のネット決済をする。映画がこうして観れるのも
祖母が居てくれ しかも映画館まで歩いていける
この環境にいるからだろう。この機会は逃せない。


 そうして楽しみに観たこの映画 は 想像以上に
深く私に入ってくれて わかるわかる!!この苦しみ!と
思ってしまう。特に結婚式の前夜祭で「結婚なんて最悪よ!」と
ついもらしてしまった既婚女性のその想い。彼女は「つい
はずみで」なんて弁解をしてはいたけど ずうっとそんな想いが
なければ そんな日にそうは言わないだろう。
結婚をすることを みんな「おめでとう!!!」と言うけれど
女にとって 自由に生きてた女にとって
好きに生きてきた女にとって 結婚は幸せを意味するかなんて
なかなかそうは思えない。


 けれどもその一言が発端なのか 新郎に急に結婚自体を躊躇され
結婚式に行くことを踏みとどまられた新婦が路上で自暴自棄になる。
そんな気持ちも そしてそれから何もできなくなってゆく
そんな気持ちもよくわかる。私もかつてパリの路上で
国際電話をした際に 急に結婚を延期にしようと切り出され
自暴自棄になって死んでしまいたい気持ちになった。
そんなことが 思い出された そのころはそんなにも
結婚したくて やっぱり何かに憧れていて
けれども今は既婚女性の苦しが 痛いほどによくわかる。


 結婚は してみないと できないけれど
しないままでは どんな風に言われてみても
憧れが苦しみをすぐ上回り 「まあ私たちなら大丈夫!」と
思えてしまう力があるのだろう。だけど本当は
そんな思いはみんなしていて そんな思いをしていた人が
あとになって離婚をしたり「結婚は忍耐だ」と
口にするようになるのだろう。けれども何が辛いのかって
なかなかうまく言葉にできはしなくて だからなんだか伝わらない。


 どうして人はこんなにも自由に生きて
自由に相手を選べる時代になったのに
世界的に離婚が非常に増えたのだろうと思ってたけど
今日の映画で悟ってしまった。それは女性が自由になったから。
今日はこんな言葉があった。
「あなたのことも大切だけど 私にとって
自分はもっと大切なのよ!」自分よりもあなたのことを
大切にしつづけて 自分のことができなくなってく
そんな人生にふと気がついて 自由な誰かや かつての自分が
うらやましくて 何かの機会に自問自答してしまう。
そうしてこんな言葉があった。
「久しぶりに自分を取り戻した感じがする」のだと。


 一人でずっと生きていくのは淋しくて
そして恋人を求めてみるけど 恋いに落ち て
「結婚しよう!」とその絶頂のような そんな言葉を
発したときから 見えないラインで 二人の関係は変わり初めて
女達の人生は 次のステージに移り始める。
その人生は 憧れでも 華やかな式とも全然違った
掃除 選択 料理など の 終わらない日常の繰り返し で
華やかに生きてた人でも 普通に生きていた人も
本当は誰も変わらない。特に子供が生まれてみたら
自分の母がしてきたことと 何も変わらぬ日常で
自由に生きてきたはずなのに?と 強い葛藤が待ち受けている。


 自由と孤独は紙一重 で 映画の中には「家族がいる
よさっていうのは大晦日の日に一人でチャイニーズフードを
食べないで済むって事ね」という台詞があったけど
家族があって お互いがお互いに責任を持ち
そうしてお互い縛ってしまって 自由はどこかに飛んでゆく。


 独身女性がうらやましいとは もうそんなに思ってないけど
子供の笑顔はかわいいけれど 自由がないとは言ったところで
時間には縛られなくて それが自由かもしれないけれど
こういう状況になったからこそ 本が書けたのはあるけれど

 だけど映画を観てしまうと 色んな事がうやらましい。
私も女友達と素敵なところでランチしたいとか
ニューヨークに住んでみたいとか
海の見えるリゾートに行ってみたいとか
ワインとチーズが食べたいだとか


 そんなことを思うけど


 久方ぶりの明治屋に 帰りに立ち寄る時間があっても
かつて買ってたパスタたち も こんな時くらい
ちょっと食べたいチーズたちも ワインもハムも
パスタソースも もちろん冷凍食品も
フランスの焼き菓子たちも みーんなみんな
食べられなくて 結局買うのは胡麻油。
そして食べるのはご飯に味噌汁 あーニューヨークがうらやましい!


 自由な女をたくさん生んだ パリやニューヨークの映画だからこそ
彼女たちは その葛藤を沢山表現してくれて
自由になった日本で生きた 私もそれがよくわかる。
自由だからこそ得られたものも 自由なだけじゃ得られぬものも
無責任な楽しさも 責任を負ってるからこそのじんわりとした
楽しさも どっちも存在するのだろうけど
もうステージは変わってしまって 人より早く結婚をして
子供を産んだ 自由な私の行く先は 一体どんな なのだろう?
もうちょっと映画を観たら 何かヒントが見えるのだろうか
それとも自由に憧れてただ葛藤をするんだろうか。

 沢山の生き方が交錯する中 私も素敵に生きてみたいけど
いつの日か どこかに到達できるのかなあ
自由に生きてしまった私は まだまだ不安を抱えてる。

魔法の手

2008年10月10日 | 私の人生

 母乳で頑張りたいけれど どうしてもむずかしくって
もう嫌だからあきらめようと そんな想いになってた私を
救ってくれたのは 桶谷式のマッサージ。


 乳腺炎になってみて 一度目に行ったときは
おっぱいが妙に軽くてやわらかくなり
二回目に行ったときには れんちゃんがパクッと
おっぱいを吸えるように激変し
三回目に行ったときには おっぱいがシャワーのように
出始めた。そこで私が言われた言葉
「よく頑張ってきたと思いますよ~!」
大変なおっぱい生活だったけど そういってくれる人がいる
と なんだかちょっと報われる。


 京都に帰って三週間が経ち もう桶谷には行かないかなーと
思ってたけど この一週間ほどれんちゃんにどうもいやいやされて
原因不明で悲しくなって 昨日はついにピークになった。
子育てをしてて 楽しいことも幸せなこともあるれど
おっぱいがうまくいかない そんな時には本当に悲しくなって
人生全部悲観したくなるような そんな気分になってしまう。


 昨日も今日もめちゃくちゃブルーになっていて
鬱の一歩手前な感じだったけど 今日は京都の桶谷に
れんちゃんを連れて行ってきて 行く先々で
「きれいな子ねー!」とか「お人形さんみたい!」とか
「ハーフみたいね」と言われてうれしい。
たくさんの赤ちゃんがいるなかで かつて誰より小さかった
れんちゃんももうお兄さんのようになり
一人静かに横になりつつ 泣き叫ぶ新生児を見守っていた。


 もうお兄ちゃんになったんだ、、、「体重計ってくださいね」
そういわれて久々にはかってみるとなんと6600グラムを超えていた!
これは母乳の子では本当にすごい伸び率で だって前回
一月前にはかったときにはまだ5キロにもなっていなかったのに!
たった2500グラムちょっとで生まれた あのれんちゃんも
母乳でこんなに大きくなって そういうことを賞めてもらえる
「よくやりましたね!」プロに言われる そんな一言がとても嬉しい


 おっぱいマッサージを受けながら 「この乳首だと
随分苦労したでしょう~ 努力しましたね」と言ってもらえて
あの泣きべそばかりの一ヶ月が ちょっと報われた気になった。
母乳を飲ませていたいのに 彼はおっぱいに吸い付けなくて
私の乳首も 彼の力も全然なくて 泣く泣くミルクを与えられてて
初めての子だから 何がなんだかわからないけど
沢山の子をちゃんと見てきた プロはちゃんとわかってたんだ
もがく私に「あと三週間我慢して!!」と なんども何度も
念押しをした 産婦人科の助産婦さんたち
何で私が?と思っていたけど たくさんのおっぱいを見てる
あの人達には 私の乳首じゃ大変なことが
あのとき見えていたのかな

 
 それにしても いまじゃ立派なおっぱいになり
れんちゃんも吸えるようになっているから 二人目だったら
あんな思いをもうしなくても 大丈夫 になるんだろうか


 桶谷に行って熟練した手でマッサージを少し受け
ほんの短時間だけなのに なんだか随分軽くなって
ちょっとしたことを相談できる それだけで気も軽くなる。

 今日はかなりどたばたしてて お昼を食べる暇もなくって
家に帰っても何もないから お腹が減って仕方がないから
もう外で食べて帰ることにしよう。めちゃくちゃ重くて
横抱き抱っこの制限グラムを超えていた れんちゃんを
抱っこしながらコンビニでおにぎりを買い
立ったまんまパクついてるとバスが来て
今日は河原町のカフェに行こうと なかなかすごい決意をする。


 そうして久々のサンシャインカフェに行き
なんと子供が3ヶ月で カフェで一人で外食をする
しかもサンドイッチとかじゃなくって ランチプレート食べちゃった。
だってここで食べなくっては もうこれ以上動けない。
こうやって 必要性に突き動かされ 少しずつ
私も外に出てくんだ。

 赤ちゃんのいる生活は 大変だけど面白くって
鬱になったり 幸せになったりの繰り返しなわけだけど
赤ちゃんがいると色んな人に愛してもらえる
それにれんちゃんが私をとっても愛してくれて
それが何よりありがたい。これからもっと楽しくなるかな
もっと幸せに生きられるかな 問題はいつも山づみだけど
家出したくもなるけれど 魔法の手でもんでもらえば
おっぱい同様 私の心も軽くなる。

出版記念パーティ

2008年10月08日 | 私の人生

 ちょっと急ですが 今週末12日日曜日に
京都のお結び庵というところで『cafeから時代は創られる』の
ささやかな出版記念パーティを開催してもらえることになりました。

 時間は13時開始で16時くらいまでで
内容は私のカフェ本に関する発表やら
カフェ話やらみんなでティータイムなど
のんびりとした会になりそうです。
今ではちょっと手に入りにくくなった(??)
本ももちろん販売しますので
よかったら遊びに来てください。


 参加費はお茶、お菓子込みで500円です。
場所はバス停「一条戻り橋」(西側)より、西へ徒歩5分のところです
(京都市上京区智恵光院通上立売上る西入聖天町1番地)

 
 もし参加出来る方がいらっしゃったらご一報いただけると幸いです

虹色の珈琲

2008年10月06日 | パリのカフェ的空間で

 今日こそはゴゴに行こう
毎日毎日そう思っても 天気だとか
体調だとかで行けなくて あっという間に一週間が過ぎてゆく

 けれども今日は うちのマンションが断水らしく
これじゃあお昼ご飯の洗い物もできないだろうと
この日ばかりはゴゴで外食 それを楽しみに待っていた。


 そうして時間になってれんちゃんをつれて電車にのって
いつもの喫茶店へと足を伸ばすと いつもの通り
いつもの人達 れんちゃんは起きていられるのかな?
ゴゴに着く直前で彼は眠ってしまったけれど
店に入って声をかけられるとまた起きて 
しばらくいい子で起きていた。

 どうなることやら、、、ドキドキしながら注文をして
サンドイッチがきたものの れんちゃんはまだお目めぱっちり
これではとても食べられない うーんと思っている間に
ちょっとぐずって ちょっとだけども私はかなり
びびってしまい そうだ外に連れだそう!と
ちょっと散歩をしてくると すぐに彼は眠ってくれて
なんとかご飯が食べられる。


 そんな今日のゴゴにはいつもと違った風景があり
なんと あのマスターが カウンターの中に立って
えっ!?コーヒーを淹れている!?


 「マスター 立てるようになったんですか!!?」
突然の入院からもう1年半が過ぎ去って 車いすの
マスターばかりみていたけれど あのマスターが
あそこに立って コポコポとコーヒーをいれている
そ そんな日が来るなんて!


 どうもそのコーヒーは お客さんのために
淹れられたコーヒーらしく 常連客のお客さんは
そのコーヒーを待っていた お おいしそう、、、


 前回ゴゴに行ったとき こればっかりは!と
決心をして ついにコーヒーを口にしたけど
勢いあまって飲みきってしまったコーヒーで
おっぱいはコーヒー牛乳の味になり
れんちゃんはかなりイヤイヤをして
しかもめちゃくちゃ興奮してて 
「ごめん!もうお母さんコーヒー飲まないからね!」と
約束したのに だけど どうしてもの時だけは
そんな時だけはコーヒーを飲んでみたい。

 この私 が れんちゃんを産んでからコーヒーを
飲んだのはたったの3回 1回目は3分の1くらいしか
飲んでいないし 2回目は1口だけで 3回目が
ゴゴのコーヒー。 それほど我慢をしているわけであり
どうしてもならいいじゃないかと そうは思えど
いやいやをされるのも嫌だから あれ以来
飲んでないけど だけどマスターのコーヒーは
「どうしても」に価するんじゃないだろか。

 だってゴゴのコーヒーなわけで しかもあのマスターが
一年半ぶりにたっているけど この先もう一度飲めるかなんて
全然わからないわけで だけど今なら
たてたてのコーヒーが すぐそこにできていて、、、


 やっぱり飲もう!


 れんちゃんごめん!そう決意して注文をして
一口目を口にする うーん普通の味かなあ?
そう思ったあと なんだか違う 何かが口に広がって
甘い味も ほんのりとした苦みも 複雑な味が
次から次に 私の口に広がって
優しくって まろやかで ハーモニーのようなその味が
のどの奥までやってくる


 これが これがマスターのコーヒーなんだ。


 なんだかとっても優しくて ほろ苦くって
まさに青春という名のような 暖かくってちょっと切ない
それでいて色んな味の そんな珈琲
それがマスターの珈琲なんだ。


 そうか私はこれに出会って 感動をして
それからここに通い始めて あれからいろんな歴史があって
マスターはいつか立たなくなって お姉さんが立つようになり
沢山の事件や出会いがある中で ゆっくりと時は経過して
私だって結婚をして 妊娠をして 子供はもう三ヶ月になり
色んな風に変わっていった ただ珈琲を飲むだけで
様々な思い出が湧き起こる そんな力を持っている
それがマスターの珈琲なんだ

 そりゃこんな珈琲は 京都にだって全然なくて
美味しそうに見えたところで 単調な味の珈琲ばかりで
一口目は美味しくっても あとは濃いだけ
そんな珈琲ばかりの中で マスターの珈琲は
美しい虹色のように変化する 人を感動させてくれるような
そんな珈琲なんだよな。 だから私はここにきて
だから私はここに通った。 きっとここに通ってきている
他の人たちも同じだろう それほどまでにこの珈琲は
感動的で 力を持った珈琲だった
他の店ではありえない そんな珈琲とマスターと
暖かい語りの溢れる そんな店がここだった。


 たった一杯 たった一杯の珈琲だけで
そんな想いが立ちあらわれる それほどまでに
珈琲という飲物は 力を持ちうるものなのか
カフェって本当に素敵だけれど やっぱりカフェには
珈琲という飲物があるからこそ 力を持ちうる場なのかな。

 またいつ何時 あんな珈琲が飲めるのだろう
あんな味の珈琲を 当たり前に日々飲んでいた
私はなんて幸せだろう 
最近私は気付いたけれど 私はカフェに恵まれている
いい店なんて 本当に少ししかないけれど
私が住んだ これまでの場所に
いいカフェはいつも存在してた
それって本当に幸せなこと 
だからきっと 引っ越ししても
いいカフェに出会えるチャンスはあるだろう
あるといいなあ でもまたゴゴには戻ってきたい
憧れていた「行きつけのカフェ」
私も出会えた行きつけの店 それは本当にありがたい。

切り取られた日常

2008年10月02日 | 子育ての苦しさ


 京都に来て早二週間が経っているけど
そんな実感もないままに 朝がきて お昼になって
気がついたら日が傾いて 夕飯の時間になったと思えば
お風呂の時間がやってきて ああもう遅い!と眠る日々。
本当にあわただしく 全く余裕のない日々で
パソコンを開くことすらできなくて


 以前ちらっと読んだ育児の本に
「切り取られた日常」という言葉があった。
お母さんの日常は 常に子供に分断されて
あっ 泣いた! あ 泣くかも! まだ寝てるかな?
いっつもそれを気にかけていて 
何をしてても気が休まらない。
そんな私の唯一の時間はお風呂の時間なわけだけど


 カフェくらいはいきたいなー
カフェ文化研究家とか名乗ってみたのに
カフェに行けない そんな日常。


 先週の日曜朝にようやく三条スタバに舞い戻り
その後も一度朝にいったら もう素晴らしく環境がよく
朝日を浴びて 美しい山並みをみながらちょっとお茶
そんな時間て なんて素敵なんだろう。


 けれども朝に行けるかなんて 本当に予測不可能な
ことでしかなく 今日も朝には行こうと思って
がんばって家事をしたのに れんちゃんがぐーぐー寝るから
仕方ない、と家に残る。朝に行ったら気持ちはいいけど
帰ると家事が待っていて それはそれで後がしんどい。


 「外に行くのって行く前は楽しみにしてるんだけど
実際行くとすごい疲れてしまうんだよね、、、」と
お兄ちゃんのお嫁さんが言っていた。子連れだと
結局のところおむつであるとか泣いたらだとか
予備のなんたらだとかに気をつかって つかってつかって
気が気じゃなくて とてもじゃないけど
かつてのようには楽しめない。


 かつてスタバに居た頃は ママさんたちを
暇そうだなーと思って見ていたけれど
今になったら あの人達がどんな思いで
あの場所に来てたかわかる。必死で時間を作ってたんだ。
切り取られた日常から 分断された時間の中から
少しでも自分を取り戻そうと必死の思いで
みんなああしてカフェに来た。


 カフェは沢山の人をこうして救ってくれるけど
子供が泣いてもいいような そんなカフェなど
ほとんどなくて だからいっても ちょっと
ほっとはできるけど 後悔するかもしれなくて
外に出たい だけど出れない 本当にママは大変だ。


 あまりに予測不可能で あまりに自分の時間はなくて
どうしたら余裕がでるのか 今の私にはわからない。
母は言ってた。「あんたは昔から一人でティータイムとか
楽しんでたけど そんなこと絶対できなくなるからね!」
そうはいえども実家では友人たちとお茶をしていた
こうして京都に戻って一人になったら 本当に
そんな余裕はなくて とにかく寝よう!と思ってしまう


 だけど寝るのとお茶を飲むのは きっと効果も違いそうで
ずっとずっと 一人でお茶を飲み続けてた 
そんな私の大切な時間 ほっと自分に戻る時間
それはやっぱり大事にしたい 睡眠時間を削っても、、、


 「みきちゃんはね そうやって自由がないとか言うけどね
俺なんて全然自由な時間なんて持っちゃ居ないよ
みきちゃんは今までが自由すぎたの!」とげんきくんは
言っていた。外の世界で働く人も きっと多くはそうなんだろう
だからこそ みんなほっと一息 ちょこっとカフェに行くのだろう
カフェでもお茶でもすこしでいいから 自分に余裕を持たせるために
ちょっと自分に戻れる時間 そんな時間を大事にしたい

フランスに行くなら

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