alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

ウクライナ問題に関して 指一本動かせばできること

2022年03月16日 | 英文読解
こんにちは、World News Caféの飯田です。
美しい梅もすでに散りはじめ
春らしい暖かさになってきましたが
お元気でお過ごしでしょうか。



おかげさまでチャリティ読解には
録画も含め、40名の方が集まりました。
ご参加いただいた皆様、シェアに
ご協力いただいた皆様、本当に
ありがとうございました。
Peatixに想像以上に高い手数料を
取られましたが(苦笑)私からの
寄付も含め、先ほど8万円を国連
UNHCRのウクライナ避難民の人道
支援に寄付させていただきました。



私はこの会が始まって以来一番忙しい
1週間をなんとか乗り越え、身体が
相当疲弊しているので、今日こそ
マッサージに行ってこようと思って
います。もう身体中がクタクタです・・
(メールのお返事ができていない方
大変申し訳ありません・・・)



そんな最中ですが、昨日の夜に、
この会がはじまってから丸2年の
誕生日を迎えていることに
気がつきました。
(ですので急遽、2周年記念ズーム
オフ会を20日夜に開催します!)



西国分寺のクルミドコーヒーで
ニューヨークタイムズを読む会を
初開催したのが2年前の3月の2週目。
坂井さんも参加してくれました。


非常にドキドキしながら、人生で
初めてお金をもらって英語を
教えるという経験をしましたが
まさかこのような会に成長するとは
その日は夢にも思いませんでした。


そして紆余曲折や体調を壊したり
する中、みなさんの支えのおかげで
不死鳥のようにWorld News Caféは蘇り、
なんとか2年間、210回以上に渡って
この会は続いてきました。


そしてこの会は今こそ存在意義が
あるのでは、と使命感に近いものを
感じています。



先日の読解に参加された方も
京都に行ったら本当に日常そのもの
だったと仰っていて、銀座もまさに
その通り。誰かと話してもせいぜい
「いつヨーロッパにいけるのかしら」
とか、「早く終わるといいですね」
という感じです。



気づけば世間はホワイトデーの
ようですが、街を歩いていても
ウクライナ問題を感じる瞬間は
ほとんどありません。


そんな中で今こそこの問題を
考えることが大事なんだ!と
声を上げても


私一体何やってるんだろう・・・


と、オオカミ少年のような
気持ちになります。



別に、何も起きてないじゃない?
(日本では)


その世間とのギャップは
この2年間感じ続けてきましたが
今回特に痛感します。



私がオオカミ少年なのかしら?
私の頭がおかしいの?


一方でBBCや New York Times
Le Monde はその話で持ちきりです。
You tubeだって世界のメディアが
さまざまな情報を取り上げています。



私が読解で取り上げているのは
本当に世界の叡智のトップクラス
なんだけどな・・・



陰謀説でもなんでもなく
25面の小さな記事でもなく
世界で最も信頼ができるといわれる
ニューヨークタイムズの1面に
載っている素晴らしいオピニオン
記事であり、書いた人は3回も
ジャーナリズムのピューリッツアー
賞を受賞したり、20年もアメリカの
国防省関係でロシアを見つめてきた
エキスパートだったりするのに



そんな人の言葉は
普通の人にまで届きません。


陰謀説はすぐ届くのに。



でもこの会に継続して参加して
下さっている方や、メールニュース
を読んでいる方は、私が騒ぎ立てた
テーマが3か月後には日本の
メディアでようやく話題に
なっているということを体感された
方が多いと思います。


Supply chain disruptionの時だって
私はオオカミ少年みたいな気持ちに
なっていました。たしかに日本では
何も問題が起きていない。



でもうちではひたすら読解を
開催し、今となっては様々な
ものの値上がりを市民が感じる
ようになっています。


世間とのギャップがあるとはいえ
私にとっての救いというのは
この会が毎週末存在することです。


2年前までこんな場はなかったのです。


だからどんなに世界のメディアが
大事なことをこれでもか!!と
唱えていても、日本で取り上げられる
比率は20:1くらいなので、日本人とは
ほとんど話が通じませんでした。
前提が違うため、議論にならないのです。


そういう経験をしていると
自分の頭がおかしいのかなと思って
諦め、自分を責めるようになります。
外国人はわかってくれても
一人くらい、日本語で話の通じる
人がいて欲しいというのが心情です。


日本の常識は世界の非常識


なーんて思っている人はごく少数で
「ここは日本だぜ?」と言われます。
ちなみに、まちづくりにおいても
「日本は例外」論は大好きです。


何かがおかしいと思っていても
日本社会では自分がマイノリティで
あるが故に辛い想いを
胸に封じ込めてきた
そんな人はわりと多いのでは
ないかと思います。



けれども今はこの会を通じて
世界の良質な文章に触れることができ
全国の方と語り合うことができます。


これって本当にすごいことです!!



週末の読解を通じて感じたのは
国際社会との結びつきが強い方ほど
危機感や、やるせなさを感じているという
ことでした。他人事ではないのに
日本の将来だって危ないのに、
それを言っても通じない。


早く終わるといいね・・・と
祈ったってそれだけで戦争は
終わりません。
だいたい、祈るだけじゃ何も
手に入らないのです(経験談)



引き寄せの法則だってそうです。
一番大切なのは行動する、そこに
向かって動きはじめることなのです。
欲しいなーと思ったら手に入るほど
世の中は甘くありません。


そんなやるせなさを感じる
この頃ではありますが、それでも
読解を開催すると、参加者の方は
英語力のレベルに関わらず、しっかり
内容を理解してくれ、ことの重大さ
日本のメディアの伝え方との違いや
背景を理解することの大切さを
しっかりと認識してくれます。


そんな場が日本にあること


そして日本人と
日本語で語り合えること。


それは宝物であり、
そういう場を開催することが
私の使命の一つであるようにすら
思います。


最近では少しずつ、初期に読解に
参加していた方も戻ってきて
くれるようになり、とても嬉しく
思っています。この会はこんな時の
ためにあるからです。基礎編や
アートの読解などはおまけに
すぎません。World News Caféの
醍醐味は英字新聞の読解であり
それは単に出来事を事象として
理解するのではなく、一歩引いた
目線で理解することだと思います。



冷徹なものの見方というのは
必ずしも冷たいわけではありません。


日本では結婚したり子供が
生まれると「おめでとう!!!」
の嵐ですが、私は結婚するときと
子供が産まれたときにそれぞれ
一人ずつ、マイナスなコメントを
もらったことがあります。
「本当にそれでいいの?」的な・・・


でもその後辛い想いをした時、本当の
友達は冷静なコメントをくれた人
だったように思いました。
読解でも感じている人が多いと
思いますが、全ては善悪二元論では
なく、アメリカ=善、ロシア=悪
と簡単に割り切れるものでは
ありません。だからこそ、様々な
ものの見方を知った上で、では
自分はどう考えるか、というのが
大事なのではないかと思います。
(でもロシアは止めないとまずいです
→詳しくは27日に読解します)


遠い国の山火事ではなく

第三次世界大戦であったなら


止められるかも知れなかった時に
指一本動かさなかったことを
本当に後悔すると思います。
そのことに気づいていない人が
あまりにも多いと思います。



第一次世界大戦も、皆戦争に
行ってもすぐに帰ってくるだろうと
軽い気持ちで行ってきました。
誰も4年も続くとは思わなかったのです。



1930年代後半も、きなくさい匂いは
あったものの、フランスの知識人の
多くはまさか戦争が起こるとは
思っていませんでした。


昨日の読解では、ウィーン在住の国際
政治の専門家が、「1930年代の
ジャーナリストたちに、歴史を俯瞰的
に見る目がありさえすれば!」と
書いていました。



そうすれば、もっと危機感をもって
いれば、戦争は止められたかも
しれないのです。でも彼らの多くは
1920年代と30年代を「戦後」だと
思い、楽観視していました。


そこで何もしなくて強く後悔したのが
サルトルやボーボワールです。
彼らは深く反省し、戦後は政治参加
市民が政治や社会に関わることの
大切さを訴えていきました。


私は高校生の時から環境活動を
してきた割と筋金入りの人間で
祖母は女性の民主化活動と反戦に
かなりの人生を捧げた人でした。


とはいえ私がいろんな活動をしてきた
中で痛感したのは、「一人の100%より
100人の1%」ということです。
一人が死に物狂いで頑張るよりも
100人がちょっと手を動かすだけの方が
よっぽど物事は変わるのです。


そうはいっても初めに陣頭指揮を
とる人がいなければ物事は動きません。
だから私は史上初の忙しさの中
やれる限りのことをやってみました。


そしてこの会の中でも、少しずつ
風向きが変わってきたように思います。
私はやれることをやるだけやった
自負がありますが(笑)今度は
みなさんの番だと思っています。


それは多額の寄付をするとか
そういうことではなくて、
みなさんが自分ごととして考えている
姿を見せることで、他の人にも
少しずつ影響を与えることでは
ないかと思います。


戦争が泥沼化したらもはや
誰にもとめられません。
外交や経済制裁だけでプーチンを
止められるかというと、本当に
怪しいです。止めたければ
世界中がまさに一丸となって
止めないといけないのです。


日本は唯一の被爆国であり
沖縄では大変な戦争があり
東京もほとんどが大空襲で焼けた
からこそ、そんな国の国民が
声を大にして語れることも
あるのではないかと思います。



むしろ今それを世界に伝えようと
しなかったら、一体いつしろと
いうのでしょうか?


泥沼化してからでは遅すぎるのです。


私は今のロシアが第二次世界大戦の
日本の大東亜共栄圏や、誰にも
止められずに突っ走った軍の幹部、
そして世界から孤立し、国際
連盟を脱退して国内で大喝采を
受けたという日本の状況と
とても重なって見えてしまいます。
日本には馬鹿な軍の幹部が
いましたが、それを熱狂的に
応援していたのは国民であり
その国民を作ったのがメディアです。


もし日本人が、戦争を本当に
反省しているのなら、
今こそ声を上げた方がいいのでは
ないでしょうか。フランスや
アメリカは東京のように首都が
大空襲で焼け野原になったことも
ありませんが、外交で日本より
はるかに頑張っています。


かつ、日本はロシアの隣国です。
私は自分の目がおかしいのかと
思って今朝、世界地図で確かめ
ましたが、やっぱり日本はロシアの
隣国なのです。世界地図で見たら
日本の方がヨーロッパよりも
中国とロシアに近いのです。



「私たちはあの時指一本
動かさなかった・・・」と
後悔しなくてすむように、
指一本動かすだけでできることや
もうちょっと頑張たらできること
を集めてみました。

みなさんのささやかな行動が
本当に大切です。
ぜひご参考にしていただけると幸いです。



【指一本動かせばできること】

・SNSでのウクライナ関係の投稿のシェア
・SNSでのウクライナ関係、反戦の投稿の「いいね!」
・Change.orgの署名に参加する(押すだけ)
→ウクライナの避難民の日本への受け入れ
https://www.change.org/p/ウクライナ難民の受け入れに賛成します-japan4ukraine?cs_tk=ApEChnd2NRodDSmANGIAAXicyyvNyQEABF8BvMMxBrMoMT4liTajh8tg7sE%3D&utm_campaign=c83648dc8ada418fb8803d2b3ba52664&utm_content=initial_v0_5_0&utm_medium=email&utm_source=petition_update&utm_term=cs
・ウクライナ南部、マウリポリの支援
(ここは本当に大変なことになっています)
https://chng.it/5V8ZYLf8bf


・World News Caféのウクライナ関係の読解の「いいね!」やシェア

【オシャレが好きな人】

・青と黄色のネイルをつける
・青と黄色のピアスをつける
・青と黄色のスカーフをつける
・青と黄色をつかってコーディネート
・青と黄色をつかった髪飾りをつける
・ひまわりのコサージュや髪飾り


→「綺麗だね」など、突っ込まれたら
すかさず自分の意見を表明する

【お金に少しゆとりがある人】

・ウクライナ大使館に寄付(ただし、使い道は不明)
・国連UNHCRの人道支援に寄付
・セーブザチルドレンに寄付(ウクライナに届くかは不明)
・国連WFPに寄付

【オンライン会議が多い人】

・バーチャル背景にウクライナカラーを
使用する(World News Caféのバーチャル
背景も添付します)

【日本酒が好きな方】

・ウクライナ支援に全額寄付される
日本酒もあるそうです。飲みながら
SNSに投稿してみては?
https://shop.sakekaika.co.jp/products/438


【SNSのフォロワーが1000人を超える人
「いいね!」が100つくことがある方】

・SNS上で自分の意見を表明し続ける
(あまり固いとスルーされるので、
おしゃれな画像などを使った方がよい。
ひまわりの画像や、青と黄色を
モチーフにしたものなど)

・よいと思った記事のシェアや「いいね!」

・誰の目にもわかりやすいように、
ウクライナカラーを使って投稿。

・NO WAR という、ロシアでは口に
できない言葉をあえて使う

・ウクライナや戦争反対、NO WAR
などのハッシュタグをつける

・フェイスブックのプロフィールに、
ウクライナの国旗をつける

【自分の事業にからめる】

・音楽のプロ→チャリティ
コンサートを開催する。募金だけ
でなく現状について少しでも
話をする場をつくることが大事

・料理が得意
→ウクライナ料理の会を開催
そこで問題についても話す

・お菓子づくりが得意→
クッキーを青と黄色でアイシング
青と黄色の上生菓子をつくる

・ドリンクが好き→
青と黄色のカクテルやドリンクを
つくる。ウォッカは使わない

・デザイナー、絵が得意→
ウクライナの国花のひまわりや、
青と黄色をつかった絵を描いて、
他の人が自由に使えるようにする
絶賛募集中です!使わせて下さい。

・先生業、伝える立場の方→
生徒とともに考える時間を
10分でもいいから作る。
この会で学んだことを
わかりやすく伝える。

・カフェなどの場をもっている→
この問題について考える、
一緒に話す日をつくる

【人とよく会う人】

・誰かと会うたびに3分くらいは
ウクライナの話題を振ってみる。
長すぎると嫌わるかもしれないので、
長引かない方がよい。
「友達と会う時にこんな話
するんだなー、それもありか」と
思ってもらう。

・あえて突っ込まれそうな
ウクライナカラーの何かを身につける。


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