alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

無理

2009年04月28日 | 女の生き方

 「無理しないでねー」 って 日本では
頻繁に会話に使われるけど そうか、無理しないでかー
そう考えると 何もできない だって無理しないと
友達とお茶することすらできなくて
「無理しないでね」そういわれると 
待ち合わせをして そこに行くのが無理だと気づく


 それなのにがんばって 東京モードの切り替えもできないままに
やたらと街にでていたら つかれがどーんときてしまって
ついにこちらで風邪をひく。誰も助けてくれない場所で
こうして私が倒れてしまうと れんちゃんの面倒もみて
ふらふらになるしかなくて 本当にどうすりゃいいのかわからない。
週末は金沢旅行にいくつもりでいたというのに
それも全部キャンセルで そうか子どもがいるというのは
旅行するのも無理なんだ、、、と顎然とする。


 実家にくらいは帰れるけれど それも新幹線のドアから
ドアに送り迎えに来てもらってやっとのことで
一人では今でも烏丸までしか行かれない
そんな私が 独身の人と話すと つい昔のことを思い出し
あれもこれも やりたくなって 妄想だけがふくらんで
あまりに厳しい現実を 現実によって思い知らされ
全てを断念しそうになるのがもう辛い。


 あーあ せっかく自我に目覚めてみたのにな
もう自分も大事にしようとおもっていたのに
そういうことはやってもやっても無理があり
何もかもがうまくいかない そうして家も大変になり
そんなところで風邪をひいたら もう何もかもがたちゆかない。


 やっぱり諦めが肝心なのか そう思い始めていたところ
バスで出会ったおばさんに「この子は福がある顔をしている
こんな子を授かったというだけであなたは幸せなのよ!」と諭され
旦那のお父さんにも「いやーあの子は素晴らしいものをもった子だ
今はねえ 自分のことはおいといて子育てしたらいいんだよ」と
言われてしまう 今が一番大変だけど 今が一番幸せなとき、、、
子育てを終えたみなさんが 口をそろえていう言葉。


 そんなかわいいれんちゃんが 一番いい顔をするのは
私と遊んでいるときで 一人でも遊んでくれてはいるけれど
お母さんと向き合ったとき 満面の笑みを見せてくれる。
私もそれが嬉しいし れんちゃんもそれが嬉しいわけで
相思相愛なこの時間を 外に向けた私の自我が打ち壊すなら
やっぱり自我はいらないのかな 家庭にちゃんと目をむけてれば
身体もこわすこともなく 幸せな時間があるのに
外に目をむけ 人をうらやみ 自分も!と思って焦ってしまうと
何もかもがうまくいかない。家庭で二人は辛いような
だけど幸せでもあったような 実際のところどうなのだろう。


 子どもを持った人にとって 遠くへ行くのは無理がある。
ことわりにかなったことは家庭中心にすることなのか
職場復帰をしている人もいるけれど 私にはそんなことは
どうやらとんと無理らしい。こうやって 家庭中心にいきてって
知らないうちに 生きてる範囲がせばまってくと
いつの日か 私がかつて出会ったような「街というのは
近所の街で東京になんて生まれて一度もいったことのない」
そんなおばあちゃんになるのかな。かつてその人と会話したとき
「自由な女子大生」の私には全く意味がわからなかったし
そういう世界をイメージすることすらできなかったけど
今になったらなんだかわかる。彼女は女性だったから。
子どもをもって 家庭を守って生きてく人は狭い範囲でしか動けない
それってとても悲しいけれど それが理にかなっているのなら
受け入れるしかないのだろうか かつての日々を懐かしむより
自分の道を見つけたいけど いまはなかなか見つからない。

放任

2009年04月20日 | 子育ての苦しさ


 先日旦那さんの妹さんと話してたときに
「子どもを産んで良かったことって何かあるかなあ?」と聞いてみたら
「気づいたことは沢山あるよね」と言っていた。
「そういえば私はいかに社会が問題だらけか気づいたよ!
これは産んでみなかったらわからなかった」と言葉が口をついて出た。

 環境に関することも 子育て支援に関することも
本当に問題だらけで どうにかしないといけないと
やたら熱くなっていて 特に子育てに関して思うのは
今の社会が子育てを一人母に押しつけすぎな状況だ。

 事件が起きたら母が悪い。
仕事をするのも母のエゴ。
電車で子どもが騒いでいたら 注意をできない母が悪くて
「今時の若い母は!」と言われてしまう。
ところがどっこい!私が今まで出会ったママたちは
みーんなかなりがんばっていて しっかり子どもと接してる。
けれども一つ 間違ってるなと思うのは 子育てが
あまりに母に押しつけられていることだ。

 もちろん今では若い父さんもがんばってくれてるけれど
そういう問題ではなくて 本当は 子育てって地域や社会で
一緒にするもの 子育ては 決して母が一人でするものじゃない。
だって子どもは社会で育って社会をになって生きてくわけで
社会の立派な「人的資源」になるのなら もっと社会が関わって欲しい

 ところがどうだ! 子どもをポーンと産んだとたんに
気づかぬうちに 母もポーンと放り出されてる 一体どこに?
社会の外に 隔離された 密室に。


 私の子どもを見に来てくれた友達たちは口を揃えてこういった。
「こんな小さな子どもなんて見たことない!!」
「会社にも電車にも子どもなんていないもん!」
まさに社会をになっていこうとしている30歳手前の友人たちが
口を揃えて社会に子どもがいないことを教えてくれて
だけど私は知っている。少子化といえどママは溢れていることを。
横浜のデパートにいけばベビーカーのママたちが
楽しそうに談笑している そんな姿をいつも目にする
だけどママと社会は断絶されてて 社会の外に住んでいる。
それってなんかおかしくないか?そうしてママが社会に
関わろうとしたときに 今ある道は「職場復帰」
働くという その一つだけ。

 
 本当に働きたいから働く人もいるだろう
お金がないから働く人もいるだろう
けれども多くは「二人だけの世界から抜け出したくて」
もっと社会の風を感じていたいから そうして仕事をするのだろう。

 仕事をするのが悪いだなんて思わないけど
私が強く思うのは 子育てという人間として 動物として
根源的なことを一生懸命やってる母が 社会の外に隔離されてて
誰も手をさしのべてない そんな社会がおかしいと思う。
本当は これこそ大事なことなのに 例外的なことになってて
全ての人は子どもから大人になっていくというのに
そうして社会ができあがるのに 大切だと言われている
「三才まで」のまさにその間 
母と子は 社会から完全に放置されてしまってる。
この孤独がどんなに深いか!そしてその孤独が将来子どもに
影響するとは 母も父も まわりの人も知らないわけで
(詳しくは『孤母社会』を読んでみてください)

 こんな状況なわけだから いまどき保育園に預けた方が
よっぽど環境がよさそうだなあと思ったりもするけれど
打開策はないのだろうか もっとみんなが手をとりあって
一緒に育てていくような 私の子は私を通して生まれてきたけど
ただそれだけで 社会の子だと 私は思う。
私ももちろん育てるけれど 彼の笑顔があることで
まわりも幸せになるのなら 子どもがみんなを幸せにして
みんなの中で生きていくなら みんなが子育てすればいい。
人間だって 動物で 群れで生きてく動物なんだ
密室育児は絶対おかしい 母だけが子を育てていくわけじゃない。
だからもっと 私のまわりにいるみなさん
れんちゃんは 私が産んだ子ではあるけど
みんなの中で生きていくから 私と彼を放任しないで
一緒に育ててもらえませんか?もうちょっと 関わりあってもらえませんか?


 子育ては決して一人でするものじゃない
みんなで育てていくものなんだ。だから私も外に出よう。

優しさ

2009年04月17日 | 私の人生

 最近はいろんな原因がかさなったのか
またしても密室育児に疲れ果て
昨日の夜はついに私が泣いてしまった。

 夜泣き 夜泣き 密室育児
誰にも相談できないやるせなさ。

 同世代の女友達は全くといっていいほど
理解してはくれなくて 重ねていった会話のなかに
子育てをしている人に対する配慮のあまりのなさに愕然とする。
友達なのに 仲間だったと思っていたのに
もうあまりに話があわなくて けれども私には
母になった友人もほとんどいなくて どうしていいのかわからない。

 しかたがないから旦那さんの妹さんに電話をしたら
二人の子を育てている彼女はこういった。
「みきちゃんは偉いよ!だってまだ独身の友達とつきあってるんでしょ!?
私なんかもう誰とも連絡とってないよ!」
そりゃすごい、、、
「だって話あわないし全然こっちの立場をわかってくれないんだもん」
まったくだよねー 分かり合えそうな女であるほど
実はまったくわかりあえない。その哀しさといったらない。


 だけど私はどうすれば?一人違ったステージで
もう異なった道を歩み始めて どうしていいかわからなかった。
泣きながら考えたのは 道がないなら自分で作り出すしかないということだ。


 一つだけ救いなのは 公共交通機関に乗っているとき
話しかけられることだけで そこで出会ったおばさんたちと
何気ない会話を交わす それが唯一のなぐさめで
唯一子育ての大変さを理解して手助けしようとしてくれるのは
そんなおばさんたちなのだ。


 けれどもどこにも出て行かないと そんなおばさんにも出会えない。
昨日は一日家にいたから 誰とも話すこともなくって
うっぷんがつのりにつのった。だから今日は無理をしてでも外に出よう!
そうして朝は児童館へ 昼からはヨガの教室に行き 
たくさんの街行くおばさんたちに出会う。

 今日は私も求めてたからか 本当にいい会話ができた。
はじめてバスで出会った人は同乗していた娘さんに
私のベビーカーをもってあげなさい、と言ってくれたし
街角で会ったおばさんは三人も子どもを育てたけれども
それが女の幸せなのよー がんばりなさい!と言ってくれる
帰りのバスで出会ったひともれんちゃんをかわいいねえ
つい話しかけたくなるねえと言ってくれ
そんな言葉に心底私は慰められて いろんな会話を続けてしまう。
バスっていいな 電車っていいな 車がないから
実感できる この見知らぬ人との交流と
こうして学ぶ 公共の場でのふるまい方と
すごく大事なものを得ている これは子どもがいないとなかった交流だ。


 一人で生きていたときは 日本には見知らぬ人との
偶然の出会いだなんて存在しない!と思ってたけど
子どもがいると 毎日そんな出会いがあって 本当にそれに助けられる
だから私はもっと話して 私も一緒に愛想よくして
おばさんたちが また次の誰かに話しかけてくれるように
私もちょっと努力しよう。

「私もねえ 大変だったのよ!!」そんな言葉をきくだけで
私もちょっとほっとする。 もっともっと 女達
若い娘じゃなくって おばあちゃんやおばさんたちから
たくさんのことを学びたい。

ふたりたび

2009年04月09日 | 私の人生

 横浜から帰ってきてから怒濤のような日々が過ぎ
なんとか家事をこなしながらも色々やってはみたけれど
昨日はちょっとショックもあって だけどめちゃくちゃ
いそがしくって 今日はゆっくりすることにした。

 
 あーあー がんばったのになー
焦りすぎかー そうだよなー
何かになったらいいけどなー 次のステップになるのかなー
悶々としながら家で過ごしていたけれど
外の天気はとってもよくて ラジオではお花見の話ばっかりやっている。


 「それで森林浴の効果ってのは、、、」
ラジオから聞こえる声に耳をかたむけ「森林セラピー?
それもいいけどカフェセラピーだよ」と思いながらも
「そうか山かー」と思わされる。山に行ってみようかな
近くの山で癒されようかと思っていたら京都には
嵐山もあるんだそうな。 嵐山の桜かあ
見たことないな そういえば近いんだっけ
そうだ 今日は嵐山へと行ってみよう!


 京都に帰ってもう誰の手も借りられないけど
私はどんどん動いてて もう烏丸にも一人でいけて
それならきっと行けるだろう。ベビーカーにも
慣れては来たし よし、れんちゃん、今日は嵐山に行くからね!


 決意したのが遅かったから 出たのは3時くらいになったけど
桂から嵐山線に乗り換えてみると 電車の中に花びらが!
すごい なんて粋なんだろう。わくわくしながら到着を待つ。
上桂 松尾 嵐山 意外にけっこう近くって
どの駅も桜だらけだ。駅をおりると至る所に桜があって
どこもかしこもベストスポット!そうして花見を楽しんだ。


 一人のときは淋しくて それでもぶらぶらしていたけれど
妊婦の時はちょっとまし で 今になったら本当に二人いるわけで
これもちょっとしたデートかな?れんちゃんはもうかなり
言葉もわかってて やさしい笑みを返してくれる。
本当に笑顔が素敵な我が息子!桜をみては笑ってもくれ
そういう時間がありがたい。

 ただ主婦なだけじゃ嫌だけれど 自分のやってることもあり
こうして子どももいてくれるなら かなり幸せなのだろう
子どもと一緒に毎日お花見 ゆっくりはできなくっても
そこで少しだけお茶を飲む それがとっても幸せだ。
こうしてちょっと 旅をして ともに景色を楽しんで
そのうちパリにもいけるかなー 翻訳の仕事も再開
これからいろいろ動いてこう。

フランスに行くなら

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