alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

京の生活の豊かさ

2012年03月20日 | 京都とカフェの物語


 ちょうど1年ぶり の あの街に降り立って
せっかくだから!とカフェ巡りをはじめてみると
なんだこの都市、、、やっぱりすごい と 奥深さを感じることになる。


 京都はカフェの質が高い。

 そして京都にはカフェのある生活が当たり前に存在してる。


 そう そんなの当たり前だったけど 1年間あの場所を離れてみて
違う土地で生活をすると なんだかあれってぜいたくなことだったんだ、と
ようやくわかってみたりする。




 京都に住みたい はじめてそう思ったのは 大学1年の時だった。
環境活動を通して出会った京大生の友達が カフェを活動の場に使っていたこと
大学生であるというのに けっこうみんなおすすめカフェを持っていて
カフェが日常の一部に組み込まれているということ
それが私には驚きだった。京都、、、なんだか東京とはずいぶん違う。
私は京大生にはなれないけれど 大学院なら可能性はなくもないかも?
そう思ってダメもとで出した書類が何故だか通って私も京大院生になってしまった。


 大学生のころに私が知ってた京都というのは 銭湯があり
自転車があり 誰かに自転車を貸してもらったり 誰かの後ろにのせてもらったり
日常にカフェがあり 友人たちはその店のマスターと気軽に口をきいていて
おすすめの店が何軒かあり 彼らはたいていシェアハウスみたいなところに住んでいて
家賃は3万円前後でいい暮らしをしたりしていた そんなのが私の憧れた京都であった。


 懐かしい、、、6年くらい住んでいたはずなのに どうして?と思うけど
子供が生まれて京都の郊外にうつってからは 例えちょっとカフェに行けても
大学院の時のようにゆっくりすることなんてできなかった。
でも今回はカフェに入って特に明確な目的もなく、まあちょっと絵でも
描いてみようかとか そう 「カフェに行くためにカフェに行く」だなんて
とても贅沢なことを堪能できた。


 なんだかバカみたいな話だけれど パリ パリ と言っていたのに
京都のカフェには出会いがあった。ライブに子供を連れて来て その子は
絵本を読んでいる?そんなカフェがあるというのか そうかここなら
遅くなっても自転車ですっと帰ればいい。満員電車なんてないから
東京みたいに夕方4時すぎたら子連れでどっか行くのはアウト!なんて
ことがない。シェアハウスに子連れで住んでいる人もいて そうしたら
私みたいな客人がやってきたときに 子供を2階で寝かせて自分は
みんなとお酒のみながら会話 なんてことも可能らしい。
なんだ 京都 いいじゃん、、、!!


 インフォーマルパブリックライフ?そういえばここにはそんなのがあったらしい。
商店街は歩く人たちで賑わってるし けっこう色んなイベントもあるし
ゆるい空気もただよっている。有名な百万遍の手作り市なんて
インフォーマルパブリックライフそのものかもしれない。ここから生まれた
有名なカフェ 御多福珈琲は四条にカウンター中心の店を出してそのお店は大賑わい。
手作り市にはアーティストもいればパン屋さんも 小さなカフェみたいなのも
マッサージサロン?も変な人たちも溢れてた。老若男女の溢れるお寺構内の
手づくり市は アーティストたちの登竜門。


 そんなのがあったなあ、、、あったんだよなあ


 今更だけど 京都っていいところだなあ
パリへの想いは相変わらずあるのだけれど でも
いつか住めたらそのあとここに戻ってこようかな
そしたらそのころにはフランス語の先生にでもなれるだろうか
京大かどこかで少し雇ってもらえないかな?そういえば
フランス人のガイドの資格もあるから それを活かして
何かをするのも面白いだろう。フランス人が夢見る京都
私は京都という場所にいながら いつもパリを夢みてしまって
御所を縦断しながらフランスのラジオを聞いていたけど
いつの日か 相互作用みたいなものが起こせたのなら
それは面白いかもしれない。




 京都の町家 お金のかからないシェアハウス
交通費のいらない自転車暮らし 子連れでも行けるカフェでのライブ
やたら色んな店で出会う玄米のごはん 質の高い珈琲と喫茶店
そして人と話すのが好きな人たち 青春時代を例え過ぎても
ここでは18歳のころと大して変わらぬ話があった。
喫茶店のカウンターと主人との会話 常連さんの変わらぬ日常
緑の中を流れる鴨川 そしてもうすぐ咲く桜。 鴨川沿いでのゆるいお花見
着飾っていない舞妓さん。京都では当たり前の町家カフェや
中庭にある灯籠 そしてやたらセンスのよすぎる文具店。


 京都はなんだか等身大だ。こんなにお金をかけずに生きることが
可能なら 私だって生きられるかも こんなにお金をかけずに
生活ができるなら もう少し好きなことに力を注いでても生きられるかも
そんな可能性を匂わせてくれる街。 もし今度京都に住むなら
今度は荷物をぐっと減らして 街中に住もう。そして15年後も
やっているはずの ゴゴの常連さんにもう一度なろう。


フランスに行くなら

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