alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

解けない方程式

2016年06月27日 | 女の生き方


もう何年前からだろうか、私はスーパーウーマンを目指してて
あれもこれも、それもこれも!だけど時間は限られている、
その時間の中で、なんとかそれらを手にしたい・・・と
悲しい努力を重ねてきた。フランス語力も必要だ、しかも
かなり高度なフランス語。でもそれだけではこの先が怪しく
やっぱり英語も必要だ。どんな英語力かといえば、TOEIC840点以上
(そうすると英語の通訳案内士の資格がとれる)
そしてBBCを聴いててすらっとわかる程度の英語力・・・

最近ではフランス語と英語をほぼ交互に聴いて
どちらの時間もないままに、英単語、仏文法、
BBCにフランスのラジオ、ともはやごちゃまぜになっている。
なんとかそうして目の前の仕事をこなして生きる中、
帰ってくるともう一つ、目の前には我が息子。
それはまた仕事とは全然別の存在で、少しでも
手をかけないと 露骨に反応が現れる。
その反応がよくわかるのが恐ろしき「授業参観」で
同じような年月に生まれ、たいして変わらぬ場所で育ち
同じ授業計画表でほぼ変わらぬ授業を受けているはずの子達が

いかに違ったものであるか

それを目の当たりにする場所だ。

明らかに育ちのいい子
明らかに手をかけて育てられている子
ノートの取り方の美しい子
授業で颯爽と発言できる子
いろんな子供たちがいて・・・・

授業参観に行くたびに 私は痛切に反省をする。
確かにね、お母さんがいけなかったよ・・・

なんでもただやればいいってもんじゃない、
漢字もただ書けばいいってもんじゃない・・・
わかった・・・じゃあ今度からはこれをやろうね?

そしてまた数日努力をしてみた後で私も問いたくなってくる。
私だってかなり一生懸命ご飯も作り
朝ごはんだって豪勢だ。週末はいつもピクニック。
お菓子だってなるべく手作り、電子レンジはもうやめた。
でも そんな全部はできないよ・・・
子供と遊び、しっかりと学習につきそって、
ご飯もきちんとしたものを食べさせ
平日は仕事をきちんとこなし、自分の将来も見据えて生きる・・・

私はいつも思ってしまう。
解けない方程式を解いているのだ と。

もともと無理な話ではないのだろうか。
だって東大に行かせる親の6割は年収1千万で、したがって
かなりの母親は専業主婦で 就学前からみっちりとした
手厚い教育を息子のために行って・・・そんな人たちと
私の状況を比べたら どう頑張っても そう
ガラガラガラと、階段を転げ落ちていくのが目に見えている。
だからこそ、普通にしててはいけないと、私も
それなりに頑張ろうとはするのだけれど、
もう体力だってもたないよ・・・
(息子を東大に行かせたい!というわけではないけど
私のまわりには何故か子供が東大とか目指しているという人が多く
実際学費だけを考えたら費用対効果はめちゃくちゃ高い学校だと思う)

そして時々、母は涙を流してしまう。

私の人生、一体何だったのだろう?
もちろん私にだって夢があった。
息子と同じクラスに在籍している半数を占める女子たちも
同じように今では夢を抱いているだろう。
「大きくなったら何になりたい?」
「パン屋さん!」「お花屋さん!」
お母さん!という人も中にはいるだろうけれど・・・

女子だって、今の教育の中では当たり前に夢をもつ権利が
与えられている、けれど。

結婚して子供を産み、いざその子供と自分の目の前の仕事、
そして自分の未来と子供の未来とで板挟みになってみると
もはや何を優先したらいいのかわからない。
専業主婦だった母たちはすぐさま私にこう言うだろう
「子供の将来に決まってるでしょ!(あんたなんかどうでもいいのよ)」
でも私は思ってしまう。生まれた子供が女の子だったなら?
その子をいい大学にいかせるために、親はずっとやっきになって
自分の人生はどこかにおいて、それでその子が卒業して数年たったら
娘も専業ママなのか?そして彼女はまた同じことを繰り返すというわけか・・・

ママだってね、と私は息子に泣きながら訴えてしまう時がある。
ママにだってママの人生や将来があるんだからね。
お茶の先生は先日お稽古に来た私にこう聞いた。「生まれ変わったら
何になりたい?」先生、生まれ変わったらって、私まだ
人生の途上なんですが。まだ30代半ばで、夢を諦めていないんですが・・・

女にだって、手にしたかった夢はある。でもこの国でそれを
手に入れること、かつ子供の人生もそれなりに成功に導くことは
至難の技だ。もともと資産があってお手伝いさんや家庭教師を
雇えるか、20代の早いうちに成功して保育園の書類を書けなければかなり難しいだろう。
お金もない、それなのに夢も諦めきれず、目の前には子供もいるという状況で
向かうべき先はどんな選択肢なのだろう。

私ももっと研究がしたい。研究にも、書くことにももっと時間を費やしたい。
世界中で起きてることをフランス語と英語を使ってしっかり理解していきたい。
世界の人たちを取材し、議論し、それらを日本の人たちに伝えたい。
東大の先生方に会うたびに、私は心底羨ましい。そんな知的で
国際的な世界で普通に暮らしていける、いつでもそんな状況がある
そんな人たちが羨ましい。少しでもそんな世界に近づくために
まずは語学力を相当に上げることかと思い、私は今日も
ラジオに耳を近づける。
文字通り喉から手が出るほどに羨ましい!と思ったら
いつか手にすることができるのだろうか。
イメージの力は相当大事らしいから、たまには大好きなカフェを訪れて
しっかりこの先を見据えよう。

フランスに行くなら

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