alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

東京で哲学カフェ

2011年12月12日 | 哲学カフェ



 「ミキの話でいくとねえ それはつまり
フランスで言ったら友達がいないっていうことになるけどね?」


 フランスで泊まらせてもらった友人宅で 色んな話
日本での苦しさやいろんな想いを吐き出していたら
そんなことを言われてしまった。こういう話の経緯もあるのか
次の日に一緒にいった哲学カフェで彼が投げかけたテーマは
「友情というのは一体どう判断できるものなのか?」
なんだか昨日の夜の会話の延長のように私には聞こえ
そんな話がこうして50人くらいの頭で考えられて
また1つの文脈をつくるかもしれない
会話や疑問を投げかけること そしてそれをどこかでまた
つなげていくことの面白さを 個人的に感じた哲学カフェだった。


 さて、私に友達はいないのだろうか、、、と
ちょっとショックを受けていたけど そんなことない!
いたいた、よかったー と思えたのが今日の夜 で
3年ぶりに集まった早稲田のセオリゼミの集まりだった。


 ゼミの子の一人がもうすぐ結婚するというので集まろうという
その会は6時半からで渋谷で予約したと書いてあったので
セオリゼミといえどもさすがに居酒屋に行くのだろうと思っていたら
なんと会場は喫茶店!しかも長いこと入ってみたいと思っていたけど
高級そうで入れなかったいわゆる高価な雰囲気の喫茶店。
そこを予約したなんて!ってか喫茶店って予約できるの??
(ちなみにクルミドコーヒーも平日は予約できます)


 通されてみるとクラシックな雰囲気でロイヤルコペンハーゲンやら
高級なお皿の飾られたその喫茶店はコーヒー1杯900円。
お値段はするけどなかなか素敵。高いといっても飲み会に来たと
考えたら安くも思える。そこで我等は語り合い なんだか
とてもいい会で 閉店間際?おそらく過ぎても語り合ってしまってた。


 これだよこれ これが哲学カフェなんだ、、、
テーマなんか設定しなくても 各自が思い思いの
テーマを即座に投げかけて みんなが受け止め
それについて返せる人が返して行って それから
また別の話題に移ってく。こーいうのが頻繁にあったら
どんなに毎日楽しいだろう。インプットしたことを
こうしてカフェで共有しあって 考え合ってどこかへ進む
思いもよらない誰かの意見が場をはっとさせ
そこに誰かがいいヒントを与えてくれる
そんな場 が あったらなあ
そういう時が 日本のカフェでも起こって来たのは
大きなテーブルがあるカフェで コーヒーを飲み
5人以上の人たちが ある程度共通の興味を持ってた時かなあ


 そういえばかつて京都の進々堂で朝カフェをして
8時半くらいに集合して語り合った2時間はとても熱くて有意義だった。
今日も4時間以上いたけれど 話題は尽きることなく
アイパッドの話になったり 電子書籍の話になったり
連合赤軍の話をしたり 日本人の自信のなさとか
美が果たす役割だとか 自分を美しく大切にすることの意味あいだとか
問いを投げかけることの大切さだとか 日本ではまっとうなことを
言っている人が狂人扱いされやすいのは何でだろうとか
占いがイギリスでは価値が低いことだとか
最近読んだ本の話だったり いろんな話があっちから
こっちからやってきて ようやく私も
日本で議論できる人たちを見つけた!!!と
思えて嬉しくなった。そしてみんなも嬉しそうだった。


 フランスではね こんな場が 週に1回くらいあるんだよ
そしたらすごい楽しいと思わない?3年にたった1回じゃなくって
こうやって意見や情報を交換しあうの。 何人かで夕飯を共にしたり
それで政治の話をしたり 社会が今どうなっていて
これからどうなっていくのだろうかという話をしたり
私はどうなってしまうのかわからない2012年に向けて
一人きりでいるよりも こうして人と意見を交す
そうして時を共有している それがすごく大切なんだと思うんだ。


 こんな時 が 無理矢理「哲学カフェです」といわなくっても
設定できる 自然に議論になっていく それが本当は一番素敵。
だって昔のカフェに集った彼らがやっていたのは
まさにそういうことだから。議論というのは言葉さえできれば
できるというものではないけれど それなりの共有知とか
漠然と見ている世界が似ているときこそ 面白くなると思うのだけれど
そんなことが もっと頻繁になったなら
そりゃあブルトンが楽しんだように 思想の共有はとても楽しい。


 私はフランスで見聞きして来たことを日本語で伝え
たっぷりと日本人と議論をしていろんなことが見えて来たら
またそれをフランスで伝えたい。そしてどんどん書いていきたい。
それでみんなと議論がしたい。どうしてこうなっていったか
これからどうなっていったらいいと思うか
いいところもあれば悪いところもあるなかで どういう風に
なっていったらもっと幸せを感じて生きてられるか
個人的には 私の場合はカフェやなんかで飲み物や
食べ物を食しながら議論をしている ただそれだけで
それ自体がとても楽しいです。


 そうしてそれが何かをつむぎ 

 そうしてそれが何かをつなぎ

 そうしてそれが何かを生み出すかもしれない



 私があのとき衝撃を受けた映画が
誰かが発したその一言が 誰かの頭や心に残って
誰かがそれをもっと掘り下げ それが誰かにまた響くかもしれない
その一言はね あのときあの場から出て来たんだよ
あの時まではなかったんだよ
そう思うだけで面白い そうして何かが紡ぎだされる
それが議論と 考えることの面白さ
誰かが何かに影響をあたえ バタフライの羽ばたきのように
それがどこかに響いてく 世界ではそんなことが起こりうる
議論はそれを促進していく 



 そうして何故か不思議なことに


 そんな議論はカフェで起こる。


 「8人とかじゃさ 居酒屋では一緒に会話することが不可能だよね」と
友人の一人が言った。たしかにそうだ。居酒屋では
盛り上がっても4人までが限度のような気がするけれど
フランスでのディネでの議論や こういったカフェでの議論は
8人くらいでもいけるんだなあ そして議論は一対一より
4人以上が面白い。一対一だとちょっと喧嘩っぽくなってしまったり
話も尽きやすくなるけれど 4人を超えると話は適度に
抽象的になってくれるし面白い。
ワールドカフェも 哲学カフェ的な「場づくり」なんて
ほんとはいらないカフェでの会話。
こんな場が ぴょこぴょこ頻繁に生まれていったらいいのにな
クルミドコーヒーでも来年から哲学カフェ的な場を開催するらしい
それはどんな場になるのだろう 60人規模でやるより
かつてマルクソーテがやっていたように8人や11人の少人数で
1つのテーブルを囲んで話す それが本当はいいのだろう。


 「カフェに入った後と前とでは4倍頭が良くなっている」
モンテスキューがそういったのは カフェには議論があるからです。
それは一人で本を読むからでもおいしいハーブティを飲むからでもなく
誰かとの議論で高みに向かって行くからなんだ。そんな経験を
できるカフェ が もっともっともっとあったなら
それは絶対面白い。あーもっと そんな場がほしい!!


パリの哲学カフェでまた考える

2011年11月21日 | 哲学カフェ


 「どうしてフランスからはあんなにも現代思想が
生まれていたのだろう?」とよくクルミドコーヒーの
影山さんは口にしていた。「それはカフェがある国だから?」
と私の本を読んでくれて言ってくれたりもするのだけれど
おそらくそれは カフェがどうこうではなくて
フランスがノーと言える国だからだろう。


 昨日は朝バスチーユの哲学カフェに行き、
またしても遅刻してしまったけれどもなんとかして
席をみつけ(70人以上入ってますよ!!)
議題をなんとなく追ってみるとどうも
「現代において哲学が果たしうる役割はあるのか」
といった そんな感じ。今回も議論は抽象的な
ことだったり 言葉をかえて考え直してみたりというのが
多かったので そこまで「うっわー面白い!」という
わけでもなかったけれど それでもフランスにおいて
哲学がいかに重要なのかがなんだかわかってためになる。


 哲学っていうのは批判をしたり、「こうだ」と
思われていることにたいして「違うんじゃない?」と
他の視点を提供したり、考える、思索するきっかけや
思索をしてみるというそのこと自体を人間に与えるらしい。
哲学と科学との違いは哲学は「何故?Why」の分野で
科学は「どうして?How」を解明する分野らしい。
だから科学に人間はどうして生きるのかと問うてみても
答えはでなくて それは哲学の範疇らしい。


 そういえば私は中学3年生の時、人間は何故、何の
意味をもって地球にやってきたのかを考えてどうしようも
なくなってひたすら本を読んだけど そのとき哲学が
答えを与えてくれるのかなあと思って哲学書の分野に
近づいたけど なんだかあまりに難解そうで
けっきょくお近づきにはなれなかったな。だけどもしかして
それは日本とフランスの哲学に対する姿勢の違いで
昨日の哲学カフェの議論をきいていると もっと
フランスにおける哲学は 難解なものだけじゃなく
私が抱いた様な「なんで?」という疑問に答えようとする
そういうものが沢山存在しているのかもしれない。
(以前読んだ哲学マガジンの「人生は変えられるのか?」
という特集だって よく考えたら通常人が送る様な
人生を途中で変えることにしたけど それも
その人にとっての幸せが僧侶になることだったとか
彼ら自身の「私の幸せとは一体何なのだろうか」という
内面にある疑問と素直な気持に従った結果を書いたものだと思う)


 日本では深い問いを投げかけることが許されない。
それにノーということもできない。だから思想にならないんじゃない?
と私は思ってしまうけど。この国の人たちはわりと簡単に
深い疑問を投げかけている。「何のために生きているのか?」
「どうして働かないといけないのか?」とか
私はたまに「日本人はどうして真夜中まで働くの?
家族のことはどうでもいいの?」と質問されることがあるけど
日本でそんなことをいったら「お前な そういうものなんだよ!」
でおしまいだ。根本的な どうして?という問いかけを
してしまったら それ自体が許されない。そういうことが多いと思う。


 私は何故か昨日「実録連合赤軍」という 前から観てみたかった
だけどめちゃくちゃ恐ろしくてみた後に頭からいろんなことが
焼き付いて離れない映画をみてしまい そこに昔から
気になっていたけどわからなかったいろんな言葉やシーンが沢山あって
仲間内でどんどんと人を殺していってしまう 「総括せよ」
「自己批判せよ」という名目のもと 誰かと少しでも
違っていたり 違う意見や素朴な疑問をもっていること
「やっぱり私には意味がわかりません」と言ってしまうこと
そういうだけで どんどんと人がリンチにあっていく。
世界には沢山の運動が存在していたけれど こういう状況は
とても不可解なものらしい。だけど私にはよくわかるような気がしてしまう。


 外国の人たちが「わからない」という神風も 連合赤軍も
戦時中に起こったたくさんの恐ろしい日本の「空気」も
私にはなんだかよくわかる。誰一人ノーとは言えなかった。
誰一人それを言うことが許されなかった。例え もしかして
半分以上の人が 心のどこかで それはおかしいんじゃない?
そこまでする必要が本当にあるのだろうかと思っていても
誰一人ノーとは言えなかった。それは「非国民」に値するから。
だから日本では 何かを変えるのが難かしい
だって何かを変えるには「そんなのは嫌だ」とか
「そんなのおかしい」って言わないことにははじまらないはずだから。


 日本では思考することが決して求められていないと思う。
「どうしてしないといけないの?」「そういうものだからなんだよ!」
「そうしたら幸せになれるの?」「しるかそんなもん!」で終わってしまう
「みんなしてんだからお前もしろよ!」が日本のルール。
お前だけ異なってること みんながやっているのに
「私にはできません」といってしまうこと それはとても許されない。



 私はフランスがうらやましい。
「それで あなたたちは幸せなの?」って向こう岸から問うていられる
「じゃあどうやったらもっと豊かに生きられるのか」と問うていられる
それが私にはうらやましい。彼らはいつも 外から日本を眺めていられる
「美しいけどきっと大変なんだろうね なんだか不思議な国だなあ」
って彼らは眺めているのだろうか 世界の多くの国の人たちが
日本の「特殊で例外的」な状況を不可思議に眺めていても
日本にはその「世界では特殊で例外的な」状況1つしか存在しない。
だけどそれからはみでてしまったら どうしていったらいいのだろう?
だから私は ものすごい叫びをこめて「せめてカフェくらいは
そんな逸脱者たちを受け入れる場であってほしい」と本に記した。
でなかったら どこに行き場があるというのだろう?


 もうすこし 素直に問うてみることは どうして許されないのだろう
一体何のために生まれて来たのか 幸せとは何なのか
他の人が「あなたは幸せなはずだ」といえばそれで自分は幸せなのか
マクロビオティックさえしてれば本当に幸せになれるのか
23時まで働いて 家庭にほとんど姿をみせないという父親の姿が
幸せな家庭なのだろうか 私は沢山の疑問を抱いて生きてしまった
だからそんな疑問に率直になり じゃあこうしてみたらどうだろうかと
社会の仕組みを変えて行った そんなフランスがうらやましい。
映画の最後に「革命戦士」たちは叫んだりする。「俺たちは
結局みんな勇気がなかっただけじゃないかよ!」
「こんな風に殺し合うことが革命なのか?」
本当はどこかでそう思ってた だけどだれも 死ぬ間際まで
それを口にできなかった あのあさま山荘事件の後から
日本がどう変わって行ったのか 私にはわからないけれど
やっぱり私にはなんだか怖い。思想というのは誰かが口を開くこと
誰かがノーといってみることから きっとはじまるものだと思う。

日本の哲学カフェ

2011年01月26日 | 哲学カフェ

 いまだに一度もも参加したことのない
日本の哲学カフェ なんといっても
日本語だから全部理解できるに違いない?!
というわけで今度こそ参加してみたいと思っています
どなたか都合あうとき一緒に行ってみませんか??
日本でもシネマ哲学カフェってのもあるんですね


<カフェフィロのイベント>

●1 中之島哲学コレージュ@アートエリアB1(大阪)
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京阪中之島線「なにわ橋」駅構内に設けられたスペース「アー
トエリアB1」で開催している中之島哲学コレージュ。
2月~3月の連続テーマは「言葉と/で・・・」。情報を伝える
道具だけではない、言葉のいろいろな側面について、考え、味
わっていきます。
また特別企画では、『哲学への権利』(勁草書房)と『ドキュ
メント臨床哲学』(大阪大学出版会)の刊行記念対談を催しま
す。


▼哲学カフェ「言葉で傷つくということ」(2/2)
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「言葉と/で・・・」企画の第一弾は「言葉で傷つく」という
ことについての哲学カフェです。私たちは言葉で傷つくとはど
のような経験なのか、言葉を発することに含まれる何が人を傷
つけるのか、みなさんとともに議論をします。

○日 時:2月2日(水)19:00-21:00
○場 所:アートエリアB1(http://www.artarea-b1.jp/index.html

○テーマ:「言葉で傷つくということ」
○進行役:進行役:中川雅道(カフェフィロ)
○カフェマスター:本間直樹(大阪大学CSCD教員)
○備 考:定員50名(入退場自由、先着順)
○参加費:無料
○主 催:大阪大学CSCD/アートエリアB1/カフェフィロ
○問合せ:college_info@cafephilo.jp


▼特別企画:対談 鷲田清一×西山雄二「哲学と大学の未来」
(2/23)
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臨床哲学の提唱者鷲田清一さんと、フランス・パリの〈国際哲
学コレージュ〉にカメラを向けた哲学者西山雄二さんをお招き
し、哲学と大学の未来について語り合っていただきます。

○日 時:2月23日(水)19:00-21:00
○場 所:アートエリアB1(http://www.artarea-b1.jp/index.html

○テーマ:「哲学と大学の未来」
○ゲスト:鷲田清一(大阪大学総長)、西山雄二(首都大学東
京准教授)
○カフェマスター:本間直樹(大阪大学CSCD教員)
○備 考:定員100名(入退場自由、先着順)。
○参加費:無料
○主 催:大阪大学CSCD/アートエリアB1/勁草書房/カフェ
フィロ
○問合せ:college_info@cafephilo.jp


▼哲学セミナー「言葉のスケッチ」(2/27)
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「言葉と/で・・・」企画の第2弾は「言葉のスケッチ」です
。全盲の美術家、光島貴之さんが参加者の言葉をもとに、その
場で作品を制作します。ライブペインティング終了後はその作
品についてみなさんと話したいと思います。どんな言葉から、
どんな作品が生まれ、また言葉がひきだされるのか。ぜひご参
加ください。

○日 時:2月27日(日)14:00-17:00
○場 所:アートエリアB1(http://www.artarea-b1.jp/index.html

○ゲスト:光島貴之(美術家・鍼灸師)
○進行役:井尻貴子(カフェフィロ)
○カフェマスター:本間直樹(大阪大学CSCD教員)
○備 考:定員50名(入退場自由、先着順)。
○参加費:無料
○主 催:大阪大学CSCD/アートエリアB1/カフェフィロ
○問合せ:college_info@cafephilo.jp


●2 てつがくカフェ「大人になるってどういうこと?」@仙
台(2/6、仙台)
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第8回てつがくカフェ開催!今回のテーマは「大人になるって
どういうこと?」。自分はもう大人だという人も、まだ子供だ
という人も、一緒に考えてみませんか?

○日 時:2011年2月6日(日) 15:00-17:00
○場 所:せんだいメディアテーク7F goban tube cafe
○テーマ:「大人になるってどういうこと?」
○進行役:近田真美子(てつがくカフェ@せんだい)
○カフェマスター:西村高宏(カフェフィロ・てつがくカフェ
@せんだい)
○参加費:無料
○備 考:予約不要。お気軽にご参加ください。
○主 催:てつがくカフェ@せんだい、カフェフィロ
○協 力:せんだいメディアテーク
○問合せ:tanishi@hss.tbgu.ac.jp (西村高宏)
http://tetsugaku.masa-mune.jp/index.html(てつがくカフェ
@せんだい)


●3 シネマ哲学カフェ『インセプション』(2/13、大阪)
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映画を見た後に映画が問いかけるものについて語り合うシネマ
哲学カフェ。2008年から続いているこの企画ですが、映画が難
しすぎるという声がちらほら。そこで、開催形式を変えること
にしました。
二ヶ月に一度、みなさんにそれぞれ、DVDを観てきていただい
たあとに、九条の喫茶ケルンに集合して、話し合います(上映
会はありません)。

今回扱う映画は「インセプション」。
「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン監督が、オリジ
ナル脚本で描くSFアクション大作です。人が眠っている間にそ
の潜在意識に侵入し、他人のアイデアを盗みだすという犯罪分
野のスペシャリストのコブは、その才能ゆえに最愛の者を失い
、国際指名手配犯となってしまう。そんな彼に、人生を取り戻
す唯一のチャンス「インセプション」という最高難度のミッシ
ョンが与えられる。
夢と現実の違いってどこにあるんだろう?

○日 時:2月13日(日)14:00-16:00
○場 所:喫茶ケルン
(http://r.tabelog.com/osaka/A2704/A270401/27028781/)
○作 品:『インセプション』
○監 督:クリストファー・ノーラン/2010年/148分
『インセプション』公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/inception/dvd/
○進行役:中川雅道(カフェフィロ)
○参加費:各自ドリンク代
○備 考:予約不要。直接お越しください。事前に作品をご覧
になってからお越しください。
○交 通:大阪市営地下鉄中央線「九条駅」より徒歩5分
○問合せ:info@cafephilo.jp
○主 催:カフェフィロ、シネ・ヌーヴォー


●4 グリグラ哲学カフェ@神戸市北区子育て支援センター(2/15
、神戸)
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月に1度、育児サークル<グリーングラス>通称「グリグラ」
で開催している哲学カフェ。
「お母さん」もそうでない方も大歓迎。
普段のおしゃべりの延長線上で気軽に哲学を楽しんでみません
か?
※最近のテーマ:「理性と感情、どっちが大事か?」

○日 時:2月15日(火)10:15-12:00
○場 所:神戸市北区子育て支援センター
○テーマ:未定(当日、参加者のみなさんと相談して決めます

○進行役:松川絵里(カフェフィロ)
○参加費:100円(ドリンク代)
○備 考:予約不要。直接お越しください。
○交 通:神戸電鉄「北鈴蘭台駅」より徒歩4分。
○主 催:グリーングラス、カフェフィロ
○問合せ:info@cafephilo.jp (担当:松川)


●5 京都哲学カフェ「贈り物」@カフェサンナミジ(2/19、
京都)
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京都は壬生寺の近く、ゆったりと落ち着いた雰囲気のカフェで
哲学しませんか。2月といえば贈り物の季節。「贈り物」をテ
ーマに、当日集まったみなさんで問いを出し合って対話を行い
ます。

○日 時:2月19日(土)15時半~17時半
○場 所:カフェサンナミジ http://sannamiji.com/
○進行役:中川雅道(カフェフィロ)※進行役は当日変更にな
る可能性があります。
○参加費:1,000円(ドリンク小菓子つき)予約は必要ありま
せん。
○交 通:阪急京都線大宮駅下車5分
○主 催:カフェフィロ、カフェサンナミジ
○問合せ:info@cafephilo.jp


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★最新情報、地図は→http://www.cafephilo.jp/
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<カフェフィロ以外のイベント>

▲1 哲学ライブ!「ソクラテスの弁明」
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哲学ライブの着想は、遠くギリシャの哲学者プラトンに
あります。対話体で書き残されたプラトンの書物は、「
哲学書」であると同時に「戯曲」でもあり、したがって
その「演劇化」の可能性を秘めています。「哲学ライブ
!」は、この演劇と哲学的対話の二重構造によって開発
された、対話型学習イベントです。今回は「ソクラテス
の弁明」等に描かれる”死に臨む(哲学)者の態度”を
テーマにして開催します。まずはテーマに即した劇を楽
しむこと、それが対話学習の出発点です。

○日 時:2月6日(日)13:00~16:00
○場 所:伽奈泥庵(カナディアン)大阪市中央区中寺町2-1-64
 美好マンションB1-1F
○参加費:2,000円*1ドリンク付
○出 演:高杉征司(ワンダリングパーティー)
○舞台装置:双木洋介
○総合助手:岡田蕗子(エイチエムビー・シアター・カン
パニー)
○脚色・演出:小林壮路
○進 行:桑原英之(カフェフィロ)
○定 員:40名
○備 考:要予約。㈰希望日㈪お名前を明記の上、tetsugakulive@gmail.com
(担当:小林)までお申し込みください。
○企画制作・主催:哲学ライブ!実行委員会


▲2 実験哲学カフェ(2/13、大阪)
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『実験哲学カフェ』とは、あるテーマについて集まった人たち
が語り合うトークサロンイベントです。2001年1月のスタート
以来さまざまなテーマについてお話ししてきました。
いわゆる哲学の知識や教養は必要ありません。
ただ「その人がその人であるからこそ出来る話」を聴きたいと
願っております。
哲学カフェは日本で成立するか?
実験哲学カフェはまだまだ実験中です。

○日 時:2011年2月13日(日)14:00-16:00
○場 所:イベントスペース雲州堂(大阪・南森町)
○テーマ:Vol.185『嫌悪の正体』
○進行役:田谷法子
○備 考:参加費は無料です。また事前のご予約なども必要あ
りません。ただお店の一角を間借りするような形で行っており
ますので、当日はお飲み物など1品のオーダーをお願いします

○交 通:
谷町線・堺筋線 「南森町駅」2番出口から徒歩約7分
京阪線・堺筋線 「北浜駅」26番出口から徒歩約5分
雲州堂さんのHP http://www.iori-unshudo.com/unshudo/
○問合先:大阪形而上学研究所(中田)metametaphysica@yahoo.co.jp

哲学カフェで考える

2011年01月03日 | 哲学カフェ


 昨日はブログを書いてる最中 はて?もしや
今日は日曜だし哲学カフェがあるのでは?と
気になって仕方なくなり 書き終わったら
早速検索。すると1月2日だというのにもう
開催されるとのことで。こちらは2日から
働き始めで通常の生活に戻るんだそうな
ちなみに念願の日本文化会館にわざわざ
足を運んでみたところ こちらは日本的で
4日くらいまでお休みらしい。まあそうだよね、、、


 というわけで、書き終わってから急いで支度し
朝ご飯も食べずに出たものの、バスチーユの
哲学カフェについたのはもう10時50分くらいに
なっていて,最近は10時半からはじまるらしい
このイベントは新年早々だというのに
たくさんの人で満ちていた。


 哲学カフェというのはまさにその
バスチーユのカフェデファールというカフェで
私がかつて通っていたパリ政治学院の
先生をしていたというマルク・ソーテという人が
はじめたらしい。日曜日の午前11時から、
ちょとカフェに集まって、哲学的な問いに対して
みなで話し合ってみませんか。
そんな感じではじまってった 哲学カフェは
今では日本にも広まって 特に関西で盛んらしい
(実はまだ日本のは体験したことがありません、、)


 「哲学カフェにいってやる!!」とやけに意気込んでから
もう5年くらいになるのだろうか そういうわけで
日本からほんのたまにしかこれてないけど
もうカフェデファールの哲学カフェには8回か
それよりもっと行っているかも。
初めてのときはまったくもって 何をしゃべってるか
わからなかったけど 前回は意外なことに
だいぶわかって 行く度に語学の度合いが計れるのだけど
今回はかなり難かしかった。
(ちなみに前回のテーマは「詩と哲学」そのあと
シネフィロというイベントで韓国の「ポエトリー」という
映画をみてからそれについて議論もしていた)


 
 今回話されることになったテーマは
「グローバルヴィレッジというものははたして耐えられる
ものなのか?」というものらしく、そもそもテーマが
抽象的すぎてけっこうとらえにくかったみたい。
ってか何それ?聞いたことないですという人もいれば
哲学者たちの言葉をもちだし
それはユートピア的幻想だという人もいれば
そもそもそんなのありえないだろうという人もいるし
あるんだとしたら例をあげてみるべきじゃないか?
でも私たちはフランス人だからあまり中国や
アマゾンのことは知らないという人もいた。


 私はその構想についてはよく知らないけど
話の感じではどうやら哲学者たちが描いた
理想的な場所らしい。村でもあり、かつ
インターナショナルな場でもあり その2つが融合している
そりゃそんな場があったらと私も空想したことはあるけど
現実的にやってみようとして壁にぶちあったったことだらけ。 
で 結局私はパリに来ていて そんな架空の場所について
ああだこうだと論じたりしてる そんなパリのカフェこそ
やっぱり「村」には絶対ないような これこそ
都市の醍醐味なんじゃないかなあと感じたりする。


 私はこの何年か それこそ浜名湖ユースに行った頃から
都市と農村?その中間点?と田舎をもっと面白く?とか
考えては来たのだけれど 去年の2月に東大でeducecafeという
イベントに行ったとき 武蔵野美大の新見先生という人が
これまでのヨーロッパの田舎で起こったアートムーブメントの
話をしてくれて最後に「結局彼らは社会を変えられなかった」的な
発言をされ ああそうか、、、となんだか納得してしまい
それからやっぱり都市に対する思い入れがだんだん
強くなってきた。


 それから先月『人があつまる』というかなり熱い本に出会って
この著者の浜野さんという人によれば 都市と農村は車の
両輪であって 自然が大切だからといって 都市は仮住まいと
考えて 適当に どうでもいいようにつくればいいという
ものではなくて どちらも同じように大切なんだと訴えていて
私はとっても共感し それなら私は都市でいこう、と思ってしまった。
だって都会が好きなんだもん。。。



 さてそんな哲学カフェで 「フランス語をしゃべる
フランス人」が世界に対しての考えを述べてる中で
彼らはすごいなあと思うのだけど じゃあ中国はどうなんですか?
じゃあアフリカではどうなんですか?と思った時に
フランス人が 彼らの視点で旅行して 分析をして
詳しく述べた本はあるけど その国の人からしたら
もしかしてその考え方はちょっと違ってるかもしれない。

 そこで誰かがノーと言えたら?そこで誰かが説明できたら?
そりゃあ かっこいいだろうなあ、、、
私 そんなことがしたかったのかも 
かつて留学していたときに 日本について適当なことを
しゃべる彼らに「違う!!そんなことはない!」と
言いたくって 私は言葉を憶えようと決意したのを思い出す。
それでも実際 言葉だけじゃなく もっと深い理解と知識がないと
結局「そんなことはない」しかいえなくて
理由が述べられないのだけれど


 そんなことを思い出し またギメ美術館に行ったりしてから
やっぱりここで 日本のことをもっと彼らの視点で学んで
(だって詳しい人は本当に詳しいんですよ それに
視点や問いかけ方が全く違うから本当にいつもびっくりさせられる)
それからちゃんと日本のことを説明できるようになり
日本人にも彼らの見方を伝えたり
日本人と議論をしたり フランス人と議論をしたり
そしてそこで得た視点を活かして それをまた書いていったり
そんなことができたなら なんて素敵なんだろう


 彼らは本当によく考えてる 
もちろん一部の人なんだけど 
だけど彼らは本当にすごいと
私はいつも圧倒される
だけど言葉の壁があるから
彼らが日本でみてきたものも
そのものの捉え方も
なかなか日本人にはつたわらなくって
そういつも いつだって
そりゃきっとこれからも
'malentendu' 妙な誤解があるわけで
もっと相互に交流できたらきっともっと面白い
そこで私も何かができる
私にも何かきっと 役割があるんじゃなかろうか
そんなことに はっと気づいた
バスティーユの朝の哲学カフェ。

 やっぱりパリは面白い。

 

フランスに行くなら

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