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国境の長いトンネルを越えると
そこは雪国だった、、、
暗いくらい狭い密室の中で12時間を耐え忍ぶ と
そこは異国の地なのだった
そこは雪国でもあった。
暗闇の中 飛行機は雪の積もった滑走路に降りたった。
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ヨーロッパは雪の影響で飛行場が大混乱。
それでも私は異国に着いた
たくさんの異人達のいる国に。
なんでそんなに そこがいいのか
私にだってわからないけど
ここでは私はよく笑え
ここでは私は自分になって
自分の考えを表明したら
共感してくれる人もいたりして
なんだかわけはわからないけど
たまらなく嬉しくなってしまう
そんな瞬間が何度もあって
そんな経験「こりゃたまらん」と
思ってしまう そんな機会は
私にとっては日本ではあんまりなくて
でも今日はのんびり道を歩いていただけで
そんな機会が3回くらいも訪れた。
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今日はカフェにいって本のことを考えよう!!
そう決意して目的のカフェに向かっていくと
あれ?なんだかビニール袋をさげた人たちが
通り過ぎて行く。 、、、 もしや マルシェ?と
思ってまっすぐ進むと 本当にマルシェ。
しかもなんだか普通と違う!
私が今いるところはパリでも移民が多い所で
そこのマルシェといったら売ってる人は
ほとんどアラブ系の人たちで 買いにくる人は
アフリカ系や中国人もちょっといて
純粋なフランス人にとっては居心地が
悪いんじゃないかというくらい 異国情緒に満ちていて
パリにいるのになんだか中東の市場に来た気分。
彼らの言葉もなんだかなまりが強くって
はて?なんて言ってるのだろう?とちょっと
たちどまって考えてみると「あ、2ユーロ サンカントか」
とかわかったりして面白い。
そんな私もいざ買ってみようとして話をすると
なかなかうまいこと通じなくって
外国人と外国人が フランス語でなんとか
わかりあおうとしている そんな感じで面白い。
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そしてこのマルシェの安いこと!!
パリにはいろんな地区があって かつて留学時代に
何度かいった 高級なマダムたちのくるオーガニックの
マルシェは目をみはるほど高かったけど
今日のとおりすがりのマルシェは耳を疑うほどに安い。
(玉葱1キロ1ユーロとか)
そんなあとでカフェに行き、3ユーロ払って
カフェクレームを頼んでみると なんだか
やたらに高く思える。カフェといっても
パリのカフェはカウンターに行けばだいたい
エスプレッソは1ユーロから1、5ユーロ(150円程度)で
飲めるから ちょっとカフェに行こうか、と思って
本当に気軽に行けてしまう。
私が嬉しかったのは 以前から興味のあった
子供用のカフェ「カフェゾイド」を通りすがりに
見つけたことで、あ!!ここかー!でも
子供いないと入れないってきいたしな、、、と
はじめから諦めてたけど よくみると
おばさん3人でご飯を食べてる人もいる。
カウンターには大人もいるし、、、
しかも年末年始は休業すると書いてあるから
もしかして最初で最後かもしれない。
ここはちょっとがんばってみよう!と勇気を出して
扉をあけて中をのぞいてみることにした。
どうやら大人だけでコーヒーを飲むのも大丈夫な
ようなので さっきカフェクレームを飲んだばかりだというのに
カウンターでエスプレッソを飲むことにする。
カウンターで一人でエスプレッソだなんて
まだまだ私も慣れていないから かなりどきどき
するのだけれど お隣に感じのよさそうなおばさんがいて
せっかくだからと話しかけ、それから5分くらい話をしてた。
そうそう まさに私 こんなことの研究してるんですよ
カフェでの出会いっていうか ランコントルというか、、、
そのおばさんは娘さんがここで働いていて 今日はじめて
様子を見にやってきたそうな。「はじめてという点では
私もあなたもおんなじね」と。ほんとですねえ
おばさんは私の話にちょっと興味を持ってくれ
カウンターの中のお兄さんや他の人たちに
少し紹介してくれた。「ここは2階が子供たちの
アトリエになっててね 誰々という人がいるから
みせてもらったらいいわ!」と言ってくれる。
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写真もちょっと撮らせてもらって ぐっとエスプレッソを
飲みこんだ後 せっかくだから行かせてください と
2階にあがらせてもらたら わーお!さすがフランスだ、、、と
本当にうらやましくなった。お絵描きの道具、
ピアノに料理をする場所、子供達の隠れ家に
古いサッカーゲームの台に、、、ここは0歳から
16歳までがきてよくて、8歳までは両親と
一緒にくるんだそうな。日本でいう児童館?
フランスに児童館があるかどうかは知らないけれど
とにかくここで驚いたのは何よりもセンスがいいこと!
さすがパリ、アートの街です。。。
私は小さい頃にアメリカにいたからなのか
どうも西洋文化に対する憧れが強すぎるようで
いーなーこんなところ!!!とかなり本気で思ってしまう
こんなところにずっといれたらどんなに気持いいだろう
フランス人やアフリカ系の子や中国人の子と
仲良くなって?私のささやかな夢の1つは
このカフェゾイドの常連になって 「子供のカフェ」の
記事を書くことなんだけど、、、
そんなカフェの帰り道
通りすがりの店の窓をのぞいていたら「哲学講座」と
書いてある。いーなーこんなの しかもたったの
6ユーロで飲み物代も含まれるらしい。
先日は哲学カフェと それからシネフィロという
映画をみてからその映画について(哲学的に?)
議論するという会に行き とても難しかったのだけれど
とっても興味深かった。(ちなみに観たのは
韓国映画の「ポエトリー」という作品で
それについて1時間半くらいみんなで論じてました)
パリ いいなあ
こんなにたくさんカフェがあって
汚いところは汚いけれど みんな好き勝手に生きている
自分のやりたいように振る舞って
勝手気ままに生きている
いーなーパリは 私はとってもこの街にいたいと思う
どこまで行ってもカフェのある国
ここに住めたら本当に嬉しい。