alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

心地よい風に吹かれて

2010年08月11日 | インフォーマルパブリックライフ


 「みきちゃんはついてるよー!
みきちゃんが来る一週間くらい前のパリはね
めちゃくちゃ寒かったんだから!7月14日の
革命記念日の時だなんて みんな色々
準備してたのに嵐だったよ 嵐!!」

 そうなのかー パリはとっても
過ごしやすいと思っていたけど
それでもパリに住んでる日本人の彼女に対して
京都の殺人的な暑さと湿気について話をすると
「確かにね、、、帰ったら大変だろうね」と
納得してくれる。彼女は京都にも5年住んでたのだけど
湿気からくる微生物のアレルギーがあるらしく
乾燥したところじゃないと、毎日病院通で
大変らしい。だからインドやオランダに住み
パリももう4年目くらいで 両親は
そんな病弱だった彼女を想って
「帰ってこなくていいよ」と言ってくれてるらしい




 私もそんな病気だったなら 
私も病気といえたなら 日本の湿気と
エアコンの中で生きてけないと言えたなら
そんなだったらいいのになー なんて
京都にいるときよく思ってた。

 パリにきたら 湿気もなくて 涼しくて
変なストレスが全くないから
夜だってぐっすり眠れて 日本にいるとき
一ヶ月半夢にみていた ただただ
「眠りたい」ということが
ようやく叶って 本当に気持ちいい。




 「やっぱりまた来ることにしました」
そういって 彼女と昨日はサンマルタン運河の
隣のカフェで待ち合わせして 心地よい
運河沿いの樹々をさわさわ揺らす風に吹かれて
彼女のことを待っていた。
すると彼女が現れて 私にこう言ってくれた。
「みきちゃん おかえりー!!!」


 そう パリにいる友達は
なんだかんだ 言ったところで
結局「おかえり!」と言ってくれ
それが私はうれしくて 「いつ帰ってくるの?」とか
「いつになったら本当に住むの?」と冗談であったとしても
聞いてくれるのが私は嬉しい。
東京の友達もそうだけど 受け入れてくれる
あったかく あえてよかったよ!と受け入れてくれる
それが私は本当に嬉しい。




 彼女と4時間くらいにわたって
パリのことやら日本との違いなんかについて話をしてて
あーこんなことが思いっきり話せるなんて
なんて貴重な友達なんだ!と嬉しくなった。
彼女はパリを知っている。そして日本も知っている
そんな人って 日本においては本当にまれで
だから私にはありがたい。
彼女は私の情熱も このもどかしさすら
応援してくれ いつか私も仲間に入れて
パリに住む面白い人の一人になれたらいいなと
本当に そんな日がくることを祈ってしまう。


 パリはね 嫌なところもたくさんあっても
なーんか 気楽 なんだなあ
だって適当なんだもん スーパーで買い物したって
レジの店員さんはたいていは隣のレジの人と
会話をしながらピッとしてるし
日本みたいに おそろしいほどの早業で
かごにきれいに整頓してくれる
そんなことは全くないし
(だけどいつも主婦として思うんだけど
あれってほとんど意味がない!だって
そのあと買い物袋にいれるには 重いものから
入れ直さないといけないわけで
底のものからとりなおさないといけないんだよ?
ほんの一瞬するだけなのなら 買い物袋に
いれやすいように反対にしてくたらいいのにと
私はいつも思ってしまう)


 洋服屋さんに行ったって 試着室も
ないとこで いきなりTシャツを試着しはじめる
人もいるし フェイスカバーなんかもちろんないし
買ったところで きれいにたたんでくれていることも
あるけれど たたまれていないこともある。
本当に 適当 なんだなー。
それがイヤ!!!と思う日本人もきっとめちゃくちゃ
多いだろうけど わたしもはじめはびっくりしたけど
最近はそれくらい 息を抜いた感じがよくて
気持ちよく 自分の気持ちにしたがって
誰かのことばかり考えないで 生きてみたっていいんじゃない?と
思えるようになってきた。



 おとといから 哲学の雑誌で人生を変える
特集について読んでるのだけど 
私は今頃この年になって ようやく自分に気づき始めて
驚いてるけど そんな人は 実は私だけではないんだそうな
学生時代に勉強をして おわったら就職をして
ひたすら働いて ふ と 何かの機会があって
本来の自分に気づく それは私くらいの年の人にはあるようで


 なーんだ 私だけおかしいわけじゃなかったんだ。
フーコーは「人生を一つの芸術作品のように生きること」が
大切だ と言ってるらしい。ドゥルーズは、
いろんな選択肢がある中で 欲求や偶然にそって
前に進んでいくことが大切なんだと言ってるらしい。
人生には転機があって その転機を転機とわかっても
先に進むか進まないかは 自分自身が決めること で
パリにはもう一つの生き方がある
そしてそれは おそらく私に合っている。
こんなにも気持ちよくって こんなにも自分らしくて
こんなにも笑っていられる そしてどこかに
向かっていける 私はそれがとてもうれしい。


 フランス語 で 哲学を
その言語のまま 学んでいったら
1年後には 私も哲学カフェで 議論の輪 に
入れるだろうか 私は何にも知らないけれど
教えてくれる人がいるなら 助けてくれる人がいるなら
どこかに向かっていけるだろう。

 パリの友達はみんなやさしい
パリにいたら 時間もあるから助けてくれる
日本にいたら時差やら会えないやらで
本当に大変だけど パリにいる と
いろんなことが そう 船が運河をすすむよう に
時間はけっこうかかるけど いがいにスゥっと
進んでく。だからやっぱり 私はパリに生きていたい。




おまけ
《サンマルタン運河にある船の階段をみてました》


パリにあるサンマルタン運河
(アメリの映画にでてきます)は
水位に差があって、セーヌ川に近づくにつれて
下がっていくらしいのです。それで
船用の階段があるんだって!
ちょうど開くときに居合わせました。


ギギギ、、、と扉があいて、、、
水が下に落ちていって水位が下がります

そして船がゆっくり進み


Bonjour!
1つ目の階段通過


またその下の段に水をいれて
下の段の水位をあげて段差をへらします



そのうち踏切がなり
道路が閉鎖され なんと道路が回転!!



道路が横にいってくれたので
船はまた進めます


橋の上はどうなるのかしら?
と思っている人たちでいっぱい。


やったー!進める!
Voila!


Et a bientot!
またね!バイバイ!いってらっしゃーい
みんな手をふってました


この間約20分くらい?のんびりした国ですね
なんだか人生もこうやって関門をゆっくりと
門が開くのをゆっくり待って でも
時間がたったら意外と先に進んでるみたいな
そんなものなのかもしれません。










フランスに行くなら

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