alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

カフェイン断ちの効果

2022年06月13日 | 英文読解
こんにちは、飯田です。
世間は梅雨入りしたそうですが
お元気でお過ごしでしょうか。


私は渡仏に向けて、恐れていたワクチン
3回目の接種を頑張って受けてきました。

今日はワクチン後2日目なので、もう
すっかりダウンしているかと思いきや
意外とパソコン仕事ができています。
サプリをたっぷりとったから?
それともファイザーだったから?
とにかく以前のように何度も寝込む
ことなく、このまま乗り切れる
ことを願うばかりです。


さて、私は着物ブームに一息ついた後
今度は内省がどんどん進み、その
内省のおかげもあって、禁断の
カフェイン断ちに挑戦しています。
正確にいうとコーヒー、紅茶断ちです。


私はパリでカフェに目覚めて20年
妊娠中以外はほとんど紅茶やコーヒー
お茶菓子とともに生きてきました。
そして時折カフェイン断ちや砂糖断ち
小麦断ちに挑戦しては、1週間も
たたずにリバウンドするのが常
でしたが・・・


今回はなんと!
10日近く続いています。


私はサプリやプロテインの効用に
ついても書いてきましたが、この
5年間、サプリを摂る中で痛感するのは
「何かをプラスで摂るよりも
何かをマイナスする方が
よっぽど劇的な効果がある」
ということです。

でも問題なのは
プラスするのは簡単だけど
マイナスするのは本当に
根気がいる!ということです。


サプリは言ってみればタクシー
みたいなもので、お金を出して
乗ればよいような楽なもの。
お金を出して口さえあければ
簡単に続けられるのです。


でもマイナスするのは
「わかっちゃいるけど・・」
実は禁煙に近いくらい難しい。


普段何気なく摂っている砂糖や
コーヒー。そーんな、これくらい!
と思っているものが


いかに身体に悪かったか・・・

やめてみると本当にわかります。


みなさんはカフェイン断ちの禁断
症状というのをご存知でしょうか?


私はカフェ文化を研究しているので
知っていますが


カフェインって


本当に 怖いんですよ。


麻薬とまではいかないけれども
本当に常習制があります。
(私は「カフェイン大全」という
本も持っており、そこには
「カフェイン中毒」という章が
あります)


砂糖断ち、小麦断ち、カフェイン
断ち、全部やってみた中で、
最も難易度が高いのは
カフェイン断ちです。なぜなら
苦しい禁断症状があるからです。


コーヒーがしばらく飲めなかった時
なんだか頭が痛い気がする
だからとにかくコーヒーが欲しい!
泊まった旅館にコーヒーがないのは
許せない!


そう思ったことはありませんか?
私はあります。
俵屋旅館に泊まったらコーヒーが
ないんですよ。外国人とか一杯
来るのに。それで電話で何気なく
頼んだらルームサービス料を
とられましたよ(笑)コーヒー高っ!


こういうのがコーヒー依存症です。


私は5月はけっこうまずい状況で
普段は朝しかコーヒーを飲まないのに
午後も飲みたくなってきたり
ワインを普段以上に飲む機会には
その後酔いから逃れるために
コーヒーを2杯飲んだり


そんなことが続いていました。


そして体調が悪いんです。


私はずっと着物が苦しいんだと
思っていました。でも家に帰って
いくら紐を解いても苦しさが
やわらがないのです。えっ、この
紐でもない、最後の補正の
紐でもないの?


そしてすべてを脱いだ時


自分の身体が苦しかったんだと
気がつきました。こんなことが
何度か続き、もう仕方ない
そろそろ観念するべきか・・・
とまずは小麦断ちから始め
それだけでは改善しないので
砂糖とカフェインも一気に減らし
今にいたっています。
(全く摂ってないわけでは
ないですが・・・)


3つのうちのどれかでも相当な
効果はありますが、一気にやると
そのへんの化粧品とは随分違い
数日で劇的な効果が現れます。
これは1万円を超える化粧品でも
現れないと思います。
しかもタダなのです!


まず、髪の毛がしっとりとして
なんだか太くなったような気分。
しばらくコーヒー断ちをすると
肌が弾力を取り戻し、歯は付け根
から白くなっていくのがわかります。
気づけば目まで白くなった?
私は自分の目を見て驚きました。
たぶん充血が減ったからでしょう。
それから味覚も敏感になり
大好きだったはずの砂糖が
「ただの甘い物質」に思えます。
干しブドウですら「うわめちゃ甘!」
と思います。たぶんマカロンは
甘すぎて食べられないでしょう。



そして何よりも恐ろしいのは
「まあいいじゃんちょっとくらい」
と思ってコーヒーを飲んでしまったり
カフェに行った時なのです。
その身体の反応ったらないですよ。


私は先日雨の中、着物でカフェまで
出かけ、まあミルクティくらいなら
いっかと思い、ケーキじゃないけど
焼き菓子くらい・・・と焼き菓子を
ひとつ食べました。そしたら20分も
しないうちにどんどん体調が
悪くなり、脈拍も上がっているのが
わかりました。焼き菓子は4つの
うちの1個しか食べてないんですよ。


そしてその後数時間、辛い状況が
続くのです。もう後悔しかありません。


そしてカフェインやらの
恐ろしさを思い知り、怖くて
食べられなくなるというサイクル。
あんな怖い思いするなら
ケーキセットにお金なんて
払わないぞと思います。
本当に毒に思えます(笑)


とはいえ全ては慣れなので
「そんなこと言ってられない!
やっぱりコーヒーが必要!」
と思っていたら次第に身体が慣れ
またもとに戻り、そのうち
アフターヌーンティーも平気な
身体になるでしょう。


でも今回はけっこう頑張れて
いるんですよ。私の中で史上最長。


なぜかというと、今回は
体調や肌の問題だけでなく
内省の結果もあるからです。



肌の問題くらいだったら、
美容に特別こだわりがある
人でなければ、でも背に腹は
変えられない!と思うかも
しれません。通常のカフェイン断ちは
2−3日目が本当に辛く、頭痛薬は
必須だし、目の周りが痛くなったり
脳みそを包み込むようなモヤを
感じたりします。なぜか今回の
私にはありませんでしたが・・


今回私は内省しました。


なぜ私はカフェインを摂るのか?

なぜケーキを食べて気合を
入れようとするのか?

それを突き詰めて考えた時

それも結局は

Fear of rejection

拒絶されることへの恐怖

に行き着くのだとわかりました。


できる人間じゃなかったら?
優秀じゃなかったら?
きちんと説明できなかったら?


私は拒絶されるかもしれない。

そしてその根っこもたどっていくと
子供時代に突き当たります。

でもさ、そのために身体壊すって
それでいいの?


あなた本当にそれで幸せなの?

と自分に問うと
なんだか違う気がします。


ケーキを食べてああ本当に
幸せ〜!生きててよかった!
と思うのであればいいですが


どうも私には
そこまでの喜びもないようで

じゃあいらなくない?

と思うようになった最近です。

こんなんでウィーンのカフェとか
いけるのかわかりませんが(苦笑)
フランス行って何食べるんだ・・・


この経験からみなさんに
お伝えしたいなと思ったのは
「何度やってもできない!」
と挫折を繰り返すことは
表面でなく、内面を掘り起こして
いくと、その根源にぶち当たり
意外と変えられるかもしれない
ということです。


そしてその根源はほぼ
Fear of rejectionとか
自分に対する自信のなさ
そんなんじゃ愛されないのでは
という恐れです。


でもそれに気づいて
ちょっと冷静にツッコミを
入れた時


何かが変わる気がします。


内省するのは怖いとか
そういうのは嫌というのも
耳にしますが、突き当たるのは
ほぼこれだなと思ってみると
そこまで怖くもありません。
誰がやってもほぼこれなんです。
世界でたった一人じゃないんです。
そう思うと気が楽じゃないですか。


そして一旦向き合ってみると
意外と乗り越えられることも
あるのかもしれません。


とかいって私はまた今度の
読解で普通にコーヒーを飲んでいる
かもしれないですが(笑)
とりあえず3週間くらいは
頑張って、身体の状態をよく
したいなぁと思っています。


思い当たる節のある方は
効果絶大ですので、3日でも試して
みてくださいね。カフェインから
抜けられない方は依存症かも
しれないと気づいて下さい(笑)

英文記事をスラスラ読むためのコツ

2022年06月13日 | 英文読解
こんにちは、飯田です。
先週末は日本の世界遺産、
高野山・姫路の読解と、ロシア国内の
経済状況の読解がありました。


日本の世界遺産の会では、高野山の
神々しい雰囲気に触れ、姫路出身の
方や最近行ったばかりという方も
いらっしゃり、だいぶ旅行気分が
味わえる読解でした。どちらも東京
からはだいぶ遠い!ですが、大阪を
拠点にして近いうちに両方とも
行きたいです。


ロシア国内の経済状況の会でまず
感じたことは、皆さんの読解力が
格段に上がった!!ということです。
ウクライナ問題でヒィヒィ言いながら
難しいオピニオン記事や超長文を
読みまくってきたおかげでしょうか。
この時は自己紹介が10時10分すぎに
終わったにも関わらず、読解自体は
12時すぎに終了というハイスピード。


2年前にこの会を始めた頃から
ニューヨークタイムズの記事の
長さは変わっていません。だいたい
写真つきでA4にして5−6ページ。
それが昔は私の長い説明も一切なく
簡単な自己紹介の後に読解を開始して
12時半になんて終わらなかったと
思います。13時というのはザラで
13時半になりかけることも
ありました。それに当時はなんとか
終わらせるためによく記事を
カットしていたのです。でもこの
半年以上ニューヨークタイムズの
普通の記事をカットして読んだ
ことはありません。


みんなすごいなー!!!


そんなにスラスラ読めるなら
参加する必要ないじゃん・・・
と内心思っていた私でした(苦笑)


とはいえ意見交換の時間は
本当に面白く、なぜ日本では
自分の意見を言えないのか?
という話で朝から盛り上がって
まるでパリの哲学カフェみたい。


その理由としては、正解が求められる
からだけでなく、そもそもそれに
ついての知識や関心がないため、
いきなり「どう思う?」と言われても
答えようがない、というのが根っこ
にあるのかもしれません。



正解どうこうというよりも
そもそもの知識不足。
これは二重に問題です。



英語の試験なども、レベルが
上がれば上がるほど、試験内容は
時事問題と絡んできます。


たとえば英検一級のライティングは
・再生エネルギーは石油に
 取って代わるか?
・宇宙開発は費用に見合うだけの
意味があるのか?

などが過去問にでています。


こういった問題は普段から
少しでもそうした情報に触れ
考えていないと即座に解けることは
まずありません。なぜなら論点を
少なくとも3つ、すさまじい
スピードで提示しないと
いけないからです。


ところが私は英検一級の
ライティングの対策を一切
しなかったにも関わらず、わりと
高得点でライティングを乗り切る
ことができました!


なぜって?


私に超才能があるから?


あってほしいです・・・(涙)


そうではなく、これはひとえに
World News Caféのおかげです。


普段からさまざまな情報に接して
考える機会を持っているので
「そういえばあんな話が・・・」
と思い浮かび、少なくとも論点の
2つくらいはパッと思いつくのです。
3つ目は無理やり考えればなんとか
なります。


そしてライティングというのは
英文読解の真逆なので、普段
読解で教えている読み方のコツを
全部使って、副詞的なもの、SVO
その後に副詞的なもの、という
書き方にすればそれっぽくなります。


なので私は2−3回家で紙に
なぐり書きし、誰からも自分の
ライティング能力をチェックして
もらうことなく試験に向かい、
なぜかライティングも、難しい
面接試験も受かることができました。



これはやっぱり


普段からそのテーマについて
考えているから

それに尽きると思います。

しかも質の良い情報に触れて
腑に落ちるまで理解しているので
相手にしっかり語れるのです。
それなりに説得できるくらいに。

でもこれが日本によくある
薄っぺらい、わかったような
わからないような、神社にある
ご由緒のような説明ばかり
読んでいても、他人に語れるようには
なりません。

つまり
質のよい情報に触れているから
理解できる

理解できるから興味がわく

興味がわくと面白くなる

また理解できて面白い!

と数珠繋ぎのように知的好奇心が
刺激されていくのです。

World News Café
すごい!!
(自画自賛)



ちなみに私が京都の郊外で
専業主婦をしていた時は、京都
新聞をとり、近所に図書館も
ありましたが、知的好奇心を
満たしてくれる機会は一切
ありませんでした。そして私は
鬱になり、ある時やっと、
私に足りなかったのは
知的刺激だったのだ!と
気がつきました。そんな私の
唯一のなぐさめは、日本文化
研究センターに通ってそちらの
蔵書を読むことでしたが・・・


かつての私のように地方に
住んで、知的刺激なんて
そもそもない、知的好奇心を
刺激される喜びを味わっていない
方は、ぜひWorld News Caféに参加
してみてください。はじめての方は
だいたい脳みそが爆発します(笑)



でもそれに慣れてくると本当に
面白いのです。今時どこに住んで
いようが、英語力さえあれば
世界の情報にダイレクトにアクセス
できます。当時の私のように京都
新聞に頼る必要なんてないのです。



でも世界の良質な情報に自力で
アクセスするには何よりも英文
読解力が必要です。リスニングは
読解力が伸びるとその後ついて
きます。なぜならリスニングと
いうのは脳みその中でスロー
モーションで文章を解析している
からです。単語がわからなければ
リスニングは上達せず、単語を
認識し、覚えるために重要なのは
World News Caféでやっているような
精読なのです。


英語なんて私には無理!と思わずに
どうか、わかる!理解できる!
楽しい!という喜びを感じて
みてください。カルピスの原液の
ように濃い原文は、深く考え
させられ、自分の幅を広げて
くれます。


しかも一人で読むとつい
スピード重視で斜め読みになって
しまいますが、World News Caféの
読解は半分ワークショップみたいな
感じがあります。なので「不思議の
国のアリス」を読んでも深く考え
させられ、それが心に残り
数日間考えてしまうなんてことが
よくあります。そのしみじみと
心に残るそんな読解、それこそが
人生に影響を与えるのだと
思います。これは精読と解説と
みんなでそれについて話し合うこと
その3つが揃ってこその効果だと
思います。どんな名著でも
なかなか一人ではここに至りません。


ちなみにミリオネアマインドの
著者によれば、自分の幅が
広がる、自分のレベルが上がる
ということイコール、自分が
お金を受け入れる器も広がるという
ことらしく、収入の増加にも
つながるそうですよ!


World News Caféの読解は
間違いなく視野を広げ、自分の
考えの幅を広げてくれると
思います。だから人生が変わるのです。

興味はあるけど腰が重いのは
もったいない!!
6月からは1時間程度の無料体験
レッスンも始めましたので
ぜひこの機会にお気軽に
参加してみてください。

人生を変える英文読会 World News Café

継続させるためのコツとは

2022年05月26日 | 英文読解
こんにちは、飯田です。
汗ばむ陽気になってきましたが
お元気でお過ごしでしょうか。


私は毎日着物生活もおそらく3ヶ月程
経過し、着物を着るのがごく普通に
なってきました。先日はついに朝から
夜まで12時間を着物で過ごし、昨日も
読解が終わったら脱ぐはずが、結局
カフェに行ってしまってそのまま
12時間に突入。まさにパジャマか
着物かという生活です・・



そんな着物生活とヤフオクにハマり
きってしまった数ヶ月ですが
さすがに身体に悪いと気づき、先週
から生活を改める決意をしました。
まずは12時前に寝るところから!
その生活を数日続けると、ずっと
取れないままだった疲れも
少しずつとれ、原因不明の手の
しびれのようなものもなくなって
きた気がします。睡眠って本当に
大切ですね!


そして早く寝るので少しは早く
起きられるようになり、何度も
何度も挫折を繰り返してきた
ジョギング&ウォーキングを少しずつ
再開しました。ジョギングはいいこと
づくめで、その間にBBCもきけて
リスニングの上達にもなるので
やらないのはもったいない!
と頭でわかっているのですが、
寒いとか熱いとか疲れたとか、
今日は朝から忙しいとか
そんな理由でどんどんスルーし
挫折を繰り返していましたが


着物生活をやってわかったことは
熱いとか寒いとか頭が痛いとか
そういうもっともらしい理由を
やらない理由にしてはいけない
ということでした。


私は何度も挫折しているので
偉そうに語れる権利はないですが
着物生活でわかったことは、
やはり習慣化するまでは意地でも
やるのが大事だ
ということです。


かつて私のビジネスの先生が
話していましたが、100回やったら
その後は500回、その後は1000回を
目指すとその道のプロとして注目
されるレベルになるそうです。


そして、1000回というのはとんでも
ない数字に思えますが、コツは
習慣化
だと言っていました。実は
歯磨きは年に1000回くらいして
いるのです。歯磨きなみに習慣化
すれば、「しないとなんだか気持ち
悪い」という気持ちになって、
それをすることが当たり前に
なるそうです。


この「しないとなんだか気持ち
悪い」というのは、今の私に
とっての「着物を着ないと
なんだか気持ち悪い」のと一緒です。


だからまずは100回を目指すこと!
と先生が言ったので


それを聞いた当初、たしか
英文読解は70回程度だったと
思いますが、じゃあ100回開催しますと
宣言し、その後私は100回記念
パーティや200回記念パーティをかてに
現在は250回近くまで開催しました。

継続のコツは習慣化。

でも問題は人はその前に諦める!

ということなのです。

一番苦しいのは2回目から6回目くらい。

たぶんうちの英文読解の参加者も
同じだと思います。そこで続けば
その後も続くし、2回きたけど5回まで
至らなかった人はその後もほとんど
来てくれることはありません。


これはケーキ作りも着物も
ジョギングも一緒だと思います。


今日は暑い!
今日は寒すぎる!
行こうと思ったら雨が降ってきた。
生理になったからやめておこう。
今日は頭痛がするからやめておこう。
明日は大事な仕事があるし・・・


それらの自分にとって非常に
もっともに見える理由、それらを
最低5回は乗り越えないと、習慣化には
至りません。ちなみに私は着物に関しては
それらを全部乗り越えました。
(大事な用事がある時に限って雨が降る)


だから最近私が自分に言い聞かせるのは

しのごの言わずにやれ!

ということです(涙)


みなさんの予想に反して私は意志が
弱く、ストイックでもありません。
英語やフランス語の勉強も
ストイックなことや厳しいことは
大嫌い。ワインの勉強もしましたが
学校に通って驚いたのは3時間の授業中
1回だけある休憩で、私はやっと休憩だ!
と思って喜んで外に行き、トイレに
行くのに、他の人は休憩時間も
机にへばりついて勉強しているという
ことです。
私にはそんなことはできません。


私は頑張るのも縛られるのも大嫌い。

だいたい着物を着ているかなり
大きな理由は、ハイヒールを
履きたくないからです。あんな靴で
数時間も経つとか耐えられない・・


そんなわけで着物に関しては
いかに楽に、できる限り縛らずに
でも最大限美しく着れるだろうか?
ということを3ヶ月ずっと考えては
研究を重ねてきました。


懐石にいくから今日は最大限
帯をゆるく締めようとか
3時間の映画に行くから緩めにとか
どうしたら伊達締めやコーリン
ベルトをなくして、少しでも楽に
できるか、そればかり考えて
やってきました。


でも結果として気がついたのは
着物に関していえば、しのごの
言わずに帯はしっかり締めなさい!
ということでした。


そこをゆるくしようとするのが
全ての問題の根源だったと
試行錯誤の連続でやっと気づくように
なりました。もちろん全てを
めちゃくちゃキツく縛ればいいと
いうわけではないですが、私は
人並み以上に縛られるのが嫌いで
自由を求めるタイプなので、他の
人に比べるとだいぶ緩かったのだ
と思います。


とはいえ最近はそれに気づいてから
仕方ないけど大事なところはしっかり
締め、それに身体を慣らすように
心がけています。それでも12時間
着ているわけですから、以前より
すごく苦しいわけでもないですよね。


きっと着物同様に、あれやこれや
できない、やりたくないまっとうな
理由をつけずに、しのごの言わずに
やる!というのは継続や達成の上で
大事なのだろうと思います。


もっともらしい言い訳はある。
それは私にとっては正論です。
でも世の中には雨の日に走っている
人もいる。どっちが先に進んで
いけるかというと、明らかに
雨の日にもしのごのいわずに
走っている人たちですよね。
その継続力は本当に尊敬に
値すると思います。


着物を着続けてわかったのは、
そうした、もっともらしい理由を
つけてやめたくなる時に無理やり
着物を着ていくと、一歩先に
進めるということです。
私はもう
雨の日の着物もへっちゃらに
なりました。奈良で足をくじいて
それでも奈良ホテルまで歩いた雨の
日に比べれば、大したことには
思えません。ミリオネアマインドでも
言っていましたが、一歩ずつ
乗り越えると自分の器が大きく
なります。そして以前ではそんなの
無理無理!と思っていたことも
なんなくできるようになってくるのです。


そのためにはとにかく継続が
命だと思います。英文読解もいつか
さらっと読めるようになるには
コツコツと継続していくことが
本当に重要です。精読して得た知識や
単語は地肉のように身につきます。
普段から英語に触れている方でも
精読する機会を持つというのは
本当に大切だと思います。
精読は一人ではできないからです。


継続は力なり。

さらっとやっているように見える
人の裏には、白鳥と同じで必死の
努力の積み重ねがあります。
語学が堪能な人も、驚くほど
美しい人も、みんな裏に果てしない
努力の積み重ねがあるのです。


いつかカフェでさらりと英字新聞を
読みたい方、もっと自力で英語の
本が読みたい方。World News Café
読解はその先の世界に進む力をくれると
思います。6月からは無料体験レッスンも
行います。よかったらぜひ参加してみて下さいね。

毎週2回発行の熱いメールニュースはこちら

ウクライナ問題に関して 指一本動かせばできること

2022年03月16日 | 英文読解
こんにちは、World News Caféの飯田です。
美しい梅もすでに散りはじめ
春らしい暖かさになってきましたが
お元気でお過ごしでしょうか。



おかげさまでチャリティ読解には
録画も含め、40名の方が集まりました。
ご参加いただいた皆様、シェアに
ご協力いただいた皆様、本当に
ありがとうございました。
Peatixに想像以上に高い手数料を
取られましたが(苦笑)私からの
寄付も含め、先ほど8万円を国連
UNHCRのウクライナ避難民の人道
支援に寄付させていただきました。



私はこの会が始まって以来一番忙しい
1週間をなんとか乗り越え、身体が
相当疲弊しているので、今日こそ
マッサージに行ってこようと思って
います。もう身体中がクタクタです・・
(メールのお返事ができていない方
大変申し訳ありません・・・)



そんな最中ですが、昨日の夜に、
この会がはじまってから丸2年の
誕生日を迎えていることに
気がつきました。
(ですので急遽、2周年記念ズーム
オフ会を20日夜に開催します!)



西国分寺のクルミドコーヒーで
ニューヨークタイムズを読む会を
初開催したのが2年前の3月の2週目。
坂井さんも参加してくれました。


非常にドキドキしながら、人生で
初めてお金をもらって英語を
教えるという経験をしましたが
まさかこのような会に成長するとは
その日は夢にも思いませんでした。


そして紆余曲折や体調を壊したり
する中、みなさんの支えのおかげで
不死鳥のようにWorld News Caféは蘇り、
なんとか2年間、210回以上に渡って
この会は続いてきました。


そしてこの会は今こそ存在意義が
あるのでは、と使命感に近いものを
感じています。



先日の読解に参加された方も
京都に行ったら本当に日常そのもの
だったと仰っていて、銀座もまさに
その通り。誰かと話してもせいぜい
「いつヨーロッパにいけるのかしら」
とか、「早く終わるといいですね」
という感じです。



気づけば世間はホワイトデーの
ようですが、街を歩いていても
ウクライナ問題を感じる瞬間は
ほとんどありません。


そんな中で今こそこの問題を
考えることが大事なんだ!と
声を上げても


私一体何やってるんだろう・・・


と、オオカミ少年のような
気持ちになります。



別に、何も起きてないじゃない?
(日本では)


その世間とのギャップは
この2年間感じ続けてきましたが
今回特に痛感します。



私がオオカミ少年なのかしら?
私の頭がおかしいの?


一方でBBCや New York Times
Le Monde はその話で持ちきりです。
You tubeだって世界のメディアが
さまざまな情報を取り上げています。



私が読解で取り上げているのは
本当に世界の叡智のトップクラス
なんだけどな・・・



陰謀説でもなんでもなく
25面の小さな記事でもなく
世界で最も信頼ができるといわれる
ニューヨークタイムズの1面に
載っている素晴らしいオピニオン
記事であり、書いた人は3回も
ジャーナリズムのピューリッツアー
賞を受賞したり、20年もアメリカの
国防省関係でロシアを見つめてきた
エキスパートだったりするのに



そんな人の言葉は
普通の人にまで届きません。


陰謀説はすぐ届くのに。



でもこの会に継続して参加して
下さっている方や、メールニュース
を読んでいる方は、私が騒ぎ立てた
テーマが3か月後には日本の
メディアでようやく話題に
なっているということを体感された
方が多いと思います。


Supply chain disruptionの時だって
私はオオカミ少年みたいな気持ちに
なっていました。たしかに日本では
何も問題が起きていない。



でもうちではひたすら読解を
開催し、今となっては様々な
ものの値上がりを市民が感じる
ようになっています。


世間とのギャップがあるとはいえ
私にとっての救いというのは
この会が毎週末存在することです。


2年前までこんな場はなかったのです。


だからどんなに世界のメディアが
大事なことをこれでもか!!と
唱えていても、日本で取り上げられる
比率は20:1くらいなので、日本人とは
ほとんど話が通じませんでした。
前提が違うため、議論にならないのです。


そういう経験をしていると
自分の頭がおかしいのかなと思って
諦め、自分を責めるようになります。
外国人はわかってくれても
一人くらい、日本語で話の通じる
人がいて欲しいというのが心情です。


日本の常識は世界の非常識


なーんて思っている人はごく少数で
「ここは日本だぜ?」と言われます。
ちなみに、まちづくりにおいても
「日本は例外」論は大好きです。


何かがおかしいと思っていても
日本社会では自分がマイノリティで
あるが故に辛い想いを
胸に封じ込めてきた
そんな人はわりと多いのでは
ないかと思います。



けれども今はこの会を通じて
世界の良質な文章に触れることができ
全国の方と語り合うことができます。


これって本当にすごいことです!!



週末の読解を通じて感じたのは
国際社会との結びつきが強い方ほど
危機感や、やるせなさを感じているという
ことでした。他人事ではないのに
日本の将来だって危ないのに、
それを言っても通じない。


早く終わるといいね・・・と
祈ったってそれだけで戦争は
終わりません。
だいたい、祈るだけじゃ何も
手に入らないのです(経験談)



引き寄せの法則だってそうです。
一番大切なのは行動する、そこに
向かって動きはじめることなのです。
欲しいなーと思ったら手に入るほど
世の中は甘くありません。


そんなやるせなさを感じる
この頃ではありますが、それでも
読解を開催すると、参加者の方は
英語力のレベルに関わらず、しっかり
内容を理解してくれ、ことの重大さ
日本のメディアの伝え方との違いや
背景を理解することの大切さを
しっかりと認識してくれます。


そんな場が日本にあること


そして日本人と
日本語で語り合えること。


それは宝物であり、
そういう場を開催することが
私の使命の一つであるようにすら
思います。


最近では少しずつ、初期に読解に
参加していた方も戻ってきて
くれるようになり、とても嬉しく
思っています。この会はこんな時の
ためにあるからです。基礎編や
アートの読解などはおまけに
すぎません。World News Caféの
醍醐味は英字新聞の読解であり
それは単に出来事を事象として
理解するのではなく、一歩引いた
目線で理解することだと思います。



冷徹なものの見方というのは
必ずしも冷たいわけではありません。


日本では結婚したり子供が
生まれると「おめでとう!!!」
の嵐ですが、私は結婚するときと
子供が産まれたときにそれぞれ
一人ずつ、マイナスなコメントを
もらったことがあります。
「本当にそれでいいの?」的な・・・


でもその後辛い想いをした時、本当の
友達は冷静なコメントをくれた人
だったように思いました。
読解でも感じている人が多いと
思いますが、全ては善悪二元論では
なく、アメリカ=善、ロシア=悪
と簡単に割り切れるものでは
ありません。だからこそ、様々な
ものの見方を知った上で、では
自分はどう考えるか、というのが
大事なのではないかと思います。
(でもロシアは止めないとまずいです
→詳しくは27日に読解します)


遠い国の山火事ではなく

第三次世界大戦であったなら


止められるかも知れなかった時に
指一本動かさなかったことを
本当に後悔すると思います。
そのことに気づいていない人が
あまりにも多いと思います。



第一次世界大戦も、皆戦争に
行ってもすぐに帰ってくるだろうと
軽い気持ちで行ってきました。
誰も4年も続くとは思わなかったのです。



1930年代後半も、きなくさい匂いは
あったものの、フランスの知識人の
多くはまさか戦争が起こるとは
思っていませんでした。


昨日の読解では、ウィーン在住の国際
政治の専門家が、「1930年代の
ジャーナリストたちに、歴史を俯瞰的
に見る目がありさえすれば!」と
書いていました。



そうすれば、もっと危機感をもって
いれば、戦争は止められたかも
しれないのです。でも彼らの多くは
1920年代と30年代を「戦後」だと
思い、楽観視していました。


そこで何もしなくて強く後悔したのが
サルトルやボーボワールです。
彼らは深く反省し、戦後は政治参加
市民が政治や社会に関わることの
大切さを訴えていきました。


私は高校生の時から環境活動を
してきた割と筋金入りの人間で
祖母は女性の民主化活動と反戦に
かなりの人生を捧げた人でした。


とはいえ私がいろんな活動をしてきた
中で痛感したのは、「一人の100%より
100人の1%」ということです。
一人が死に物狂いで頑張るよりも
100人がちょっと手を動かすだけの方が
よっぽど物事は変わるのです。


そうはいっても初めに陣頭指揮を
とる人がいなければ物事は動きません。
だから私は史上初の忙しさの中
やれる限りのことをやってみました。


そしてこの会の中でも、少しずつ
風向きが変わってきたように思います。
私はやれることをやるだけやった
自負がありますが(笑)今度は
みなさんの番だと思っています。


それは多額の寄付をするとか
そういうことではなくて、
みなさんが自分ごととして考えている
姿を見せることで、他の人にも
少しずつ影響を与えることでは
ないかと思います。


戦争が泥沼化したらもはや
誰にもとめられません。
外交や経済制裁だけでプーチンを
止められるかというと、本当に
怪しいです。止めたければ
世界中がまさに一丸となって
止めないといけないのです。


日本は唯一の被爆国であり
沖縄では大変な戦争があり
東京もほとんどが大空襲で焼けた
からこそ、そんな国の国民が
声を大にして語れることも
あるのではないかと思います。



むしろ今それを世界に伝えようと
しなかったら、一体いつしろと
いうのでしょうか?


泥沼化してからでは遅すぎるのです。


私は今のロシアが第二次世界大戦の
日本の大東亜共栄圏や、誰にも
止められずに突っ走った軍の幹部、
そして世界から孤立し、国際
連盟を脱退して国内で大喝采を
受けたという日本の状況と
とても重なって見えてしまいます。
日本には馬鹿な軍の幹部が
いましたが、それを熱狂的に
応援していたのは国民であり
その国民を作ったのがメディアです。


もし日本人が、戦争を本当に
反省しているのなら、
今こそ声を上げた方がいいのでは
ないでしょうか。フランスや
アメリカは東京のように首都が
大空襲で焼け野原になったことも
ありませんが、外交で日本より
はるかに頑張っています。


かつ、日本はロシアの隣国です。
私は自分の目がおかしいのかと
思って今朝、世界地図で確かめ
ましたが、やっぱり日本はロシアの
隣国なのです。世界地図で見たら
日本の方がヨーロッパよりも
中国とロシアに近いのです。



「私たちはあの時指一本
動かさなかった・・・」と
後悔しなくてすむように、
指一本動かすだけでできることや
もうちょっと頑張たらできること
を集めてみました。

みなさんのささやかな行動が
本当に大切です。
ぜひご参考にしていただけると幸いです。



【指一本動かせばできること】

・SNSでのウクライナ関係の投稿のシェア
・SNSでのウクライナ関係、反戦の投稿の「いいね!」
・Change.orgの署名に参加する(押すだけ)
→ウクライナの避難民の日本への受け入れ
https://www.change.org/p/ウクライナ難民の受け入れに賛成します-japan4ukraine?cs_tk=ApEChnd2NRodDSmANGIAAXicyyvNyQEABF8BvMMxBrMoMT4liTajh8tg7sE%3D&utm_campaign=c83648dc8ada418fb8803d2b3ba52664&utm_content=initial_v0_5_0&utm_medium=email&utm_source=petition_update&utm_term=cs
・ウクライナ南部、マウリポリの支援
(ここは本当に大変なことになっています)
https://chng.it/5V8ZYLf8bf


・World News Caféのウクライナ関係の読解の「いいね!」やシェア

【オシャレが好きな人】

・青と黄色のネイルをつける
・青と黄色のピアスをつける
・青と黄色のスカーフをつける
・青と黄色をつかってコーディネート
・青と黄色をつかった髪飾りをつける
・ひまわりのコサージュや髪飾り


→「綺麗だね」など、突っ込まれたら
すかさず自分の意見を表明する

【お金に少しゆとりがある人】

・ウクライナ大使館に寄付(ただし、使い道は不明)
・国連UNHCRの人道支援に寄付
・セーブザチルドレンに寄付(ウクライナに届くかは不明)
・国連WFPに寄付

【オンライン会議が多い人】

・バーチャル背景にウクライナカラーを
使用する(World News Caféのバーチャル
背景も添付します)

【日本酒が好きな方】

・ウクライナ支援に全額寄付される
日本酒もあるそうです。飲みながら
SNSに投稿してみては?
https://shop.sakekaika.co.jp/products/438


【SNSのフォロワーが1000人を超える人
「いいね!」が100つくことがある方】

・SNS上で自分の意見を表明し続ける
(あまり固いとスルーされるので、
おしゃれな画像などを使った方がよい。
ひまわりの画像や、青と黄色を
モチーフにしたものなど)

・よいと思った記事のシェアや「いいね!」

・誰の目にもわかりやすいように、
ウクライナカラーを使って投稿。

・NO WAR という、ロシアでは口に
できない言葉をあえて使う

・ウクライナや戦争反対、NO WAR
などのハッシュタグをつける

・フェイスブックのプロフィールに、
ウクライナの国旗をつける

【自分の事業にからめる】

・音楽のプロ→チャリティ
コンサートを開催する。募金だけ
でなく現状について少しでも
話をする場をつくることが大事

・料理が得意
→ウクライナ料理の会を開催
そこで問題についても話す

・お菓子づくりが得意→
クッキーを青と黄色でアイシング
青と黄色の上生菓子をつくる

・ドリンクが好き→
青と黄色のカクテルやドリンクを
つくる。ウォッカは使わない

・デザイナー、絵が得意→
ウクライナの国花のひまわりや、
青と黄色をつかった絵を描いて、
他の人が自由に使えるようにする
絶賛募集中です!使わせて下さい。

・先生業、伝える立場の方→
生徒とともに考える時間を
10分でもいいから作る。
この会で学んだことを
わかりやすく伝える。

・カフェなどの場をもっている→
この問題について考える、
一緒に話す日をつくる

【人とよく会う人】

・誰かと会うたびに3分くらいは
ウクライナの話題を振ってみる。
長すぎると嫌わるかもしれないので、
長引かない方がよい。
「友達と会う時にこんな話
するんだなー、それもありか」と
思ってもらう。

・あえて突っ込まれそうな
ウクライナカラーの何かを身につける。


ウクライナ問題が他人事ではない理由

2022年03月16日 | 英文読解
こんにちは、World News Caféの飯田です。
まだまだウクライナの戦争が続いて
いますが、お元気でお過ごしでしょうか。


私は週末の読解を終えてから、自分に
やれることは全部やろう、とこの
忙しすぎる時期に決意を決めて
確定申告も終わらないのにウクライナ
問題について少しでも理解して
もらおうと奔走しております。
そして人間やっぱり本気になると
けっこうすごいなと実感しています。


おかげさまで、チャリティ読解は
すでに29人もの人が集まり(!)
(→すでに残席3となっております)
数名の方が、少しでも協力できればと
ウクライナ読解の感想を
送ってくれました。

みなさん、自分には何ができるのか?
と考えて下さっている中ですが、
自分がSNSで誰かにシェアしも反応が
悪く、スルーされるという話も
耳にしました。


そんな中、私が気づいたのは、
ウクライナ読解に参加して
世間の人たちとの温度差を感じて
悩んでいる人たちが、まるでかつての
自分のようだということでした。


以前の私は一人でBBCを聴き、
フランスのテロやイギリスのEU離脱の
話などを夢中になって聴いていましたが
それを日本人と話してもBrexitという
言葉すら知らない、テロに関しては
「フランスは怖いから行かない方が
いい」「フランスに行ったら殺される」
という固定観念が1年以上に
渡って続くなど、この人たち一体
何なんだろう、と思っていました。


そんな私にとって話が合う唯一の
人たちは、フランス人の同僚や
フランスから日本にやってきた
ガイドのお客さん、またはフランスに
住んでいる友達などでした。


日本で日本語でそういったことが
話せる友人はたった一人しかおらず
時折会えるだけでした。(そして
一緒にTIMEを読もうよ・・・といって
紀伊國屋に行き、結局私だけ
定期購読を始めたところが
この会の発端になったかと思います)


ところが今は毎週末World News Caféが
あります。少なくともここに来れば
語り合える仲間に出会えます。
これって本当にすごいことです!
そんな場所、2年前までどこを探しても
なかったんですよ!!少なくとも
私の知る限りは・・・



『カフェから時代は創られる』という
私の本を読んでみても、「いいよねー
パリは・・・」とため息をついて
本を閉じたら、どこにもそんな世界は
存在しませんでした。
少なくとも日本には。


それが今や、
World News Caféがあるのです。


扉さえ叩けば、毎週末、語り合える
誰かに出会えます。しかもみんな
いい人で心の熱い人ばっかりです。


ある程度の意識や前提を共有していて
何が起こっているかを理解している
そんな人たちと気軽に日本語で
話せる場があるということ
これは本当に宝物だと思っています。


World News Caféはちょうど2年前の
今頃、クルミドコーヒーでニューヨーク
タイムズの読解から始まり、今まで
210回以上の読解を続けてきました。


そんな中、昨年の今頃からご参加
されている方が、「私は今のために
1年間参加していたのかもしれない」
とおっしゃってくれました。

それはとても嬉しい一言で
私も本当にそうだと思いました。

この会で読解を通じて学んできたこと

香港の国家安全法に始まり
中国の一帯一路
中国やインドのワクチン外交
ミャンマーのクーデター
さまざまな国の民主化運動のあり方
キング牧師の非暴力
Black Lives Matter・・・

さまざまなことが今リンクしあって
大きな伏線になっていたような
気がします。

そして国際政治の専門家たちも

あれは伏線だったのか・・・

と今頃気づいたことが沢山ある
と思います。

そう、あれらは伏線にすぎなくて

これから新しい時代が始まろうと
しているのです。

もちろんそれは
私たちが望まない時代であり
ロシアや中国の独裁者が狙う時代です。


でもそれに気づいていない人が
多すぎると思います。


だから世間は他人事として
呑気一辺倒なのだと思います。


季節を感じることや友達と
楽しむことはとっても大切なことで
私だって毎日着物を着ています。
毎日毎日戦争のことを考えて
いると気分は沈み、そこから身体に
ガタがきます。それは私自身がこの
読解をはじめて1年目に経験したから
よくわかります。


気分転換や友達とお茶をするのは
本当に大切なことです。

でもそれらは平和だからできる
ことなのです。

そして忙しい日常にかまけて
世間がスルーするであろうということ

それこそがプーチンのねらいなのです。

これまでは力でなんとかやれば
一旦は非難されるけれどもその後は
国際社会はスルーしてきました。
だからやることをやってしまえば
一時期ロシアが苦しくても
またスルーされるだろう。

それを見込んで

彼は世界中が自分のことで手一杯!!

な時に勝負に出たのです。

フランスはもうすぐ大統領選で
外交にうつつを抜かしている場合ではなく

ドイツは新しい首相になったばかりで

アメリカは世界の警察であることを
やめてアフガニスタンで醜態をさらし

しかも燃料価格は超高騰で
ヨーロッパはそれに苦しみ

そして日本は年度末で忙しい(?)

つまり風向きはロシアにとって
うってつけだったのです。

そしてこの好機がくるのを
きっと何年も前から虎視眈々と
狙っていたわけです。

少なくとも、相手がどう出るかまでは
わからなくても、チェスでいうところの
守りは完全に固めた上での勝負に
出たわけです。

だからこそ、敵になんとか勝つためには
敵の想定外を増やすしかありません。

想定外にウクライナの抵抗は強く


想定内にNATOは動けず
そして思ったよりもNATOは弱腰で

想定内に国際社会の反発も弱い?

だとしたらまさにプーチンの思う壺
なのです。想定外はウクライナの
抵抗だけじゃないですか。


世界はもっと、フランスのテロの
時や、アメリカの911、ノートルダム
大聖堂の火災の時には強い連帯感を
示していたと思います。でも今は
それに比べるとまだまだ弱いように
思います。

私は今日銀座に行きましたが街では
ウクライナのことを感じる
瞬間は一切ありませんでした。


ウクライナ避難民の支援は大切な
ことですし、うちもチャリティ読解を
開催しますが、それだけでは戦争は
終わりません。

経済制裁だけでも戦争は終わりません。

だからこそ、世界が大きく変わって
しまい、ロシアと中国の独裁政権が
大きな覇権を握る前に、私たちは
できる限りのことをしないと
いけないと思います。


テレビや新聞では毎日ウクライナの
報道がされています。日本のメディアも
たしかに今回は頑張っているでしょう。
だから私が普段語るような情報格差は
あまりないのかもしれません。


でも対岸の火事で他人事なのです。


カルフォルニアやアマゾンで
どんなに山火事が起きていても
ギリシャで乾燥による火災が起きても
その映像は恐ろしくても
たしかに他人事かもしれません。

今回のことは皆、知らないわけでは
ありません。

でもことの重大さを理解していない
のだと思います。

きっとヨーロッパのよく知らない
国の戦争でしょーと思っているの
かと思います。


でもことの重大さを理解している
人は必死になって動いています。
マクロン大統領もサルコジさんも
トーマス・フリードマン氏も
ゼレンツキー大統領も、そして
国際政治の専門家たちも。
寝る間を惜しんで動いています。


問題はウクライナとロシアでは
ありません。世界の覇権の問題です。
世界の覇権が今、塗り替えられようと
しているのです。


アメリカ主導の西洋諸国か
ロシアと中国のユーラシアか・・・
これはヨーロッパの内紛ではなく
これまでの世界秩序への挑戦なのです。


外交を頑張っているフランスは
軍事力もエネルギーの自立も
しっかりしており、ロシアが動いても
自分の国に大きな痛手はないでしょう。
なにかあってもフランスは自分の国を
守れます。アメリカだって、ロシアや
中国の独裁権に入ることはないでしょう。


でも日本はロシアと中国の隣国です。
日本が平和ボケしていられるのは
アメリカが守ってくれているから
それだけです。


今更核を少し保有したところで
すでに中国はアメリカの軍事力を
超えています。いってみれば一対百
のような差があります。私は読解で
扱うのはやめにしましたが、中国の
脅威に対して台湾の軍で行われている
訓練は想像を絶するものです。
そのような訓練は壮絶な愛国心が
なければできないでしょう。
日本には到底無理だと思います。
日本にもし核がひとつあっても、
決して中国とは戦えません。


軍事力がないからといって、
フランスのような外交力があるかと
いうと、日本はそもそも世界の
情勢に無知といっていいレベルであり
外交力では中国と雲泥の差があります。

私はこの会をはじめてよく
わかりましたが、日本の政治家の
ほとんどは英字新聞なんて読めません。
そこに情報格差があるとも知らずに
日本語だけで情報をとっているのです。

そんなの世界のエリートでは
ありえないことです。
(中国人は英語できますよ・・・)


軍事力も外交力もなく丸腰で
しかも世界情勢に疎かったら?!


神風が吹いてくれるか
アメリカ様が守ってくれるのを
祈るしかありません。


でももしアメリカがアフガニスタンから
撤退したように、日本からも撤退して
しまったらどうするのでしょうか。
アメリカは世界の警察でありたく
なんてないのです。


世界が違う秩序に入ってしまったら
私たちは全然違う世界に生きる
可能性があります。

そうなる前に、私たちは自分達の
身を自分達で守れるのでしょうか?
あまりにも平和ボケしている日本
だけに、ちょっと怪しいと思います。


ある日突然、香港のように
そして今後の台湾のように
好きな発言をしただけで捕まるという
そんな日が来るかもしれません。
繰り返しますが、ロシアでは
戦争反対というだけで20年間
牢屋にいれられるそうです。
だからこそ、ロシアにいない
私たちができることがあるはずです。


今この瞬間はそんな恐ろしい
世界秩序に入るのか、入らないかの
攻防戦なのです。その攻防戦は正直
あまりうまくいっているようには
見えません。日本人はすぐに中国や
ロシアを下に見る傾向がありますが
彼らは本当にしたたかです。


だからこそ、もし日本人が将来も
のほほんと暮らしたいのなら、今、
世界秩序がまだひっくり返らない
この1〜2週間のうちに
できることをできるだけやった
方がいいように思います。


せっかく英語を勉強しているのだから
英語で発信してみるとか、ウクライナ
カラーの服やものを身につけてSNSに
投稿し続けるとか、友達と会った時に
少なくとも1回は話題に出すとか
この会のウクライナ読解のリンクを
シェアするとか、友達を誘ってみるとか
ウクライナカラーのネイルする等・・・


そして世界から見ても「えっあの
日本でも?!」と思われるくらいの
動きができれば、日本だって堂々と
戦争に反対しているというのが
伝わるのではないかと思います。
私たちはデモをする国民では
ありませんが、デモだけが全て
ではありません。今はSNSの時代です。

人の目なんて気にしないで、ぜひ
ひとつでもアクションを起こして下さい。

そして1回だけで諦めずに、小さな
行動を根気良く続けてみてください。


そうすればきっと一人くらいは
共感してくれる人もいるでしょう。
本気でアクションを起こすのは本当に
しんどいことです。ものすごく
時間もくわれます。私はこの忙しい
最中、果たして今息子のお弁当を
作るべきか、それとも文章やメールを
書くべきなのか?イタリア語の宿題を
するべきなのか?と毎回悩みます。
(結局全部やってますが・・・
そして本気でやると風向きが変わると
実感しました)


でもまともな社会でなくなったら
イタリア語なんて役に立ちません。
ロシアの上を飛ばざるを得ない
私たちはヨーロッパにより一層
行けなくなってしまいます。
アジアの旅客機はウクライナ上空で
あやまって撃ち落とされました。
このままでは夏のフランス行きも
キャンセルになるでしょう。


フランスパンが食べたくても小麦が
高騰しすぎてもう食べられないかも
しれません。車社会の人の場合は
エネルギー価格がぐんぐん上がります。
日本は給料が上がらないのだから
どんどん生活は厳しくなります。
そして私たちは超お金持ちになる
意外、道がなくなるかもしれません。
(だからミリオネアマインドを
読解しているんですよ!)


だとしたらなんとしてでも今、
ロシアを国際社会が止めること、
それが
大事なのだと思います。世界の外交官は
山のように努力をしています。


でも私たちも、せめて森さんを辞めさせた
時くらいの声を発してみてもいいのでは
ないでしょうか。


森さんなんて正直なところ、辞めても
辞めなくても別に変わらないし
あんなおじさんは日本社会に山ほど
いるのになんで大騒ぎするんだろうと
私は内心思ってましたが、プーチンの
場合こそ、本当に動くべきなのでは
ないでしょうか。彼は日本のその辺の
人が思っているよりも相当頭がいいのです。
少なくとも「プーチンはアホだ」と
言っている人は自分と比べてみたらと
私は思っています。世界はプーチンに
踊らされているのです。そんなことが
できる人は世界にそうそういません。
本当に単なるアホだったら、そんな
ことはできないはずです。彼の頭は
半分狂っているかもしれませんが
相当な策略家なのは間違いないです。


日本の核保有はとんでもないという人も
核を保有すべきだという人も
まずは泥沼になる前にできる限り
声を発した方がいいと思います。
泥沼になってしまえば当然軍拡、核保有
という世界的な流れになるはずです。
(詳しくは13日に読解しますので
興味がある人は参加してください)


私はこんな時のためにこの会が
存在すると思っています。どこまで
私の身体がもつのか?かなり怪しい
ところではありますが、将来後悔
しないですむように、できるだけ
頑張ってみたいと思います。


この会は英文読解の会ではありますが
それを通じて世界の動きや流れを理解
するための会であり、その後の議論が
とても大事だと思っています。

私は「カフェから時代は創られる」
という本を書きましたが、まさに今の
ような時こそ、口を開いて一緒になって
語り始めることが本当に重要だと
思います。

みなさんにはすでにそんな場が
あるのです!

2年前の日本には
こんな場は存在しなかったのです。


だからぜひこの場を最大限に活用して
少しでもできることをしていただけたらと
思います。

World News Café 開催日程

ウクライナ支援のチャリティ読解開催します!

2022年03月07日 | 英文読解
こんにちは、World News Caféの飯田です。
近所を歩くと梅が美しいこの頃ですが
お元気でお過ごしでしょうか。



私は土曜日に無理やりウクライナの
英文読解を2回開催し、かつ無理やり
着物で臨みました。普段は2回の読解の
間は昼寝をしないと無理なのですが
今回はその間に茶道のお点前の練習も
あり、相当脳みそが疲弊した中での
開催になりました。


さて、なんとかまた着物に着替えて
いざ開催、と思いきや、直前になって
急に激しい頭痛に襲われ、さすがに
疲れもたまっているしもう無理か・・・
と思いましたが、無事に最後まで
読解を終えることができました。
人生気合が大切ですね(苦笑)
ご参加いただいた皆様、有意義で
考えさせられる時間をありがとう
ございました。


みなさんも3月で忙しく、私も
まだ確定申告も終わらず、やること
山積みで着物を脱ぐ暇もない
忙しさが続いていますが、それでも
なんとか頑張ろう、と思うのは
やはりこの1週間が勝負だと思って
いるからです。


プーチン大統領が勝利して
その前例とはずみによって中国と
ロシアの独裁者がより力を増し
台湾が併合され、そして丸腰で
侵略しやすそうな日本がついに
中国の支配下になってしまうのか


それともそれなりの民主主義で
私たちって平和ボケよねといいつつ
楽しく呑気に暮らしていけるか


それはこの1週間の国際社会の出方に
かかっていると思います。


今回の戦争がナポレオンやナチスの
ころの戦争と大きく違うのは
SNSがあることだと言われている
ようです。プロパガンダがあっても
それは携帯で撮られた映像を隠し
きれず、世界の市民一人ひとりの
声や一枚の写真が大きなうねりを
創り出す時代です。



ミャンマーの時に学びましたが
こういう時は迅速な行動が本当に
大切です。泥沼化してからでは
誰にも止めることができません。
まだギリギリ間に合ううちに
止めないと、世界は本当に
New World Orderに入ってしまいます。
それを危惧している国際政治の
専門家はたくさんいます。
(13日にも読解します)



プーチン大統領は侵攻から2週間ほどで
決着をつけるつもりでいるようです。
すでに10日ほど経っているため
本当に今が勝負の時だと思います。
外交でギリギリまで頑張っている
マクロン大統領も「最悪の事態を
想定した方がいい」と言いました。
でも外交官や政治家だけでなく
市民にもできることはあるのでは
ないでしょうか。


日本人だって、少なくとも森さんを
数日でやめさせるくらいの力は
あります。多くの人はデモ行進など
しませんでした。ツイッターやSNSが
大いに動いて変わったのです。
日本人だって、本気で動けば何かを
変えることはできるという一例です。


私はこんなことを考えて書いた翌日
英検の二次試験があり、こちらは
過去問の対策すら全くしていない
というひどい状況で臨みました。


かろうじて行きの電車の中で
面接対策のリスニングを聞いては
これは絶対に無理だ・・・
と思いました。というのも
2次試験では、たった1分の間に
5つのテーマから自分が話す内容を
選び、かつ、それを裏付ける論点を
3つは挙げないといけないからです。


普通の人では1分で5問を読み解き
その抽象的な内容を具体的に
想像するだけでも無理があります。


それなのにそれを選んで、かつ
論点を3つまとめろと?!


どう考えても無理!


と諦めていましたが、3番目くらいに
市民は政治、社会を変えられるのか
的なテーマがあり、これだ!と
思いました。


そして私は無理やり前日の読解で
みなさんに語った、国際社会の市民にも
できることはあるはずだ。外交という
点では皆できることを大いにしているが
それだけでは勢いが足りない。ロシアの
人がやりたくてもできないのであれば
私たちにできることがあるのでは?


ということを面接官に語り始めたら
あっという間に時間オーバー。


質疑応答の際にも熱く語ってまた
チャイムが鳴ってしまいました。


面接でウクライナ問題について
こんなに熱く語る人も珍しいのでは
ないかと我ながら思った次第です。
(しかも着物で面接に行きました)


そんなわけで緊張していた面接も
わりとスッキリと終えることが
できたわけですが、私はそれを
面接官に言いたいのではなく
みなさんに伝えたいのです。


ロシアでは戦争反対と思っていても
街に出てそれを訴えるだけで
20年の刑に課せられることすら
あるそうです。そんな中では恐ろしく
声を上げるのは命懸けです。
ミャンマーの時も、ロシアの件でも
その国にいない人だからこそできる
ことはたくさんあるのではと思います。


日本では今回の件はわりと
「遠い国の出来事」だと思われて
いるようで、あの紀伊國屋の洋書店
ですら緊急フェアなども開催しておらず
街の呑気さにびっくりしました。


でもロシアと中国に物理的に
近いのはフランスやイギリスではなく
日本ではないのでしょうか。


今回の件が既成事実になってしまうと
中国は台湾への侵略を加速すると
言われています。
ユーラシアで覇権を強めている
これらの国が、もし他の国も狙って
いるとしたら、そしてもし日本から
米軍基地がなくなったら?これほど
狙いやすい呑気な国はありません。
(しかも両国はおそらく日本に
歴史的な恨みを抱いています。
ロシアも中国も、今の問題ではなく
歴史的な恨みというのが重要です)


マクロン大統領は、もはや民主主義
や自由は当然のものではなく、それに
対価を支払うべき時代になってしまった
と語りました。世界大戦も過去の
教科書に載っているものではなく
今目の前で起こっていると断言しました。


日本ではカフェで好き勝手に
話をしても盗聴されることもなく
私もこんな会を開催できていますが
それは独裁政権の監視下にないからです。


もし核武装も、自衛隊や米軍の
大幅な増強も望まずに世界の平和を
守りたいと願うのであれば、
ぼんやりと願ったり祈ったり、
早く終わるといいねーというだけ
でなく、少しでも今、行動を
起こすことが大事だと思います。


外交でできることもありますが
それだけで全ては動きません。
できる限りの経済制裁をやってみても
それだけでロシアは止まりません。
でも世界中の市民がもっと大きな
声を上げ、プーチン大統領の想定外を
より増やすことができるなら
何かは変わるのではと思います。
世界中の人が今止めないと、
世界はユーラシア圏になってしまい
私たちの自由が奪われる日が
遠くないうちに来る可能性が
あるのです。


行動のひとつは、この問題に
ついて誰かと話すことであり
それについてSNSに少しでも
投稿することや、自分の意志を
表示することです。せっかく英語を
学んでいるのだから、英語で意思
表示してもいいと思います。
そして、この問題について少しでも
自分ごととして考える人を増やす
ことだと思います。


この戦争はヨーロッパの戦争では
ありません。民主主義的でわりと
自由な国と、独裁的で監視社会の
国々との戦いなのです。


日本が今後どちらにつくのか?
もしアメリカ側だというのであれば
軍事力を増強せよというのは当然の
流れになると思います。


でもそんなことは嫌だ!
と思う方はぜひ状況がこれ以上
悪化する前に声を上げて下さい。
のほほーんとしている他の人たちに
これは他人事ではないのだと
どうか伝えてあげて下さい。


というわけでこの会では12日(土)
18時からチャリティ読解
開催します。参加費は一律2000円で
全額を国連UNHCRのウクライナの
避難民などを対象にした緊急人道
支援に寄付します。13日(日)
9時半からも、国際政治の専門家
がニューヨークタイムズに特別
寄稿した記事
を読みます。

世界で何が起こっているのか?
そして私たちにできることとは?
読解するだけでなく、一緒に
考えてみませんか?


市民には社会を変える力があります。
カフェは社会変革の発端となった
場だったのです。市民は決して無力な
存在ではありません。監視社会の
当事者でない人こそできることは
あるのではないかと思います。

こんな時こそ、一人でも多くの人に
World News Caféに参加してほしい!!
と心の底から思っています。
なぜならここでは世界のニュースを
しっかりと理解できるだけでなく
それについて参加者同士でしっかりと
語り合え、それについて自分ごととして
考える人を増やせるからです。

多くの人に参加してもらうためには
みなさんのお力添えが必要です。
ぜひお知り合いの方に、こんな会が
あるよ、英語はできなくてもいいから
よかったらどう?と声をかけて
いただけると幸いです。


まだ参加したことのない方は、難しい
と思わずにどうかこの機会に
参加して下さい。こんな時のために
この会はあるのです。
ミャンマーの問題も、香港の話も
中国の話も、すべてはつながった
問題です。できる限りわかりやすく
日本語で解説します。私はもっと
世界に目を向け、自分の頭で物事を
考えられる日本人を増やしたいのです。

今週末、みなさんとお会いできる
ことを楽しみにしております。
どうぞよろしくお願い致します。


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語学力を急速に上げるには

2022年03月07日 | 英文読解
こんにちは、World News Caféの飯田です。
日本でもウクライナ問題の話題で
真っ盛りになりつつありますが、
お元気でお過ごしでしょうか。

私は毎日BBCを聴き、フランスの
ル・モンド紙の定期購読を再開し
できるだけニューヨークタイムズも読んで
状況把握につとめています。が、本当に
厳しい状況ですね・・・
一体どうなってしまうのでしょうか。


それでも日本政府が難民受け入れ表明を
したと知りました。これはみなさんとも
考えたい話題だったので、本当に
驚きました。とはいえウクライナの人は
あまり遠くまで行く気は今のところ
ないようなので、あまり実質的な
インパクトはなさそうですが・・


さて、World News Caféでは、火曜日に
CNNの試験後の相談会を緊急開催し、
みなさんの感想や知りたいことに
ついてお聞きしました。


緊急開催した理由は、想像よりも
平均点が低かったからです(苦笑)
一体何が起こったのか?!と
思いましたが、ひとつの理由としては
試験全体の難易度が上がったことが
考えられます。というか、前回が
わりと簡単だったのだろうと
思います(団体受験で高校生などを
想定して作られていたため)
おそらく今回が本来のCNNらしい
難易度に是正されたのでしょう。


今回は単語の難易度も前回よりも
随分高く、私もはじめて目にする
ような単語が随分並んでいただけで
なく、そういった単語が問題として
出題されました。また、わりと
ひっかけ問題的なものもあったので
以前よりも点を落としやすかったと
思います。


さて、そんな中様々な質問が出たので
こちらでシェアしようと思います。

Q. ポッドキャストはどう活用すべき?

A. 一度のリスニングで大意が
掴めない方は、一度のポッド
キャストを2回は聞くように
してください。たとえばBBCなら、
20分弱のポッドキャストを通勤の
行きと帰りに両方聞く。または
はじめの10分のところだけを
2回聞くなど。流し聞きするだけで
簡単にリスニング力はあがりません。
(BBCで重要なのは初めの7分くらい。
あとは無視しても大丈夫)

Q ニューヨークタイムズは難しいが
それ以外に(ここの読解以外で)
日常的に触れるとよい文章はあるか?

A TIMEは週に1回発行で、アメリカの
政治以外は読みやすくオールカラー。
私が英語力をつけよう!と思って
はじめにトライしたのがTIMEです。
このおかげで学んだ知識ははかり
しれません。はじめてロシアのことを
学んだのも、大統領になる前のマクロン
氏のことを知ったのもタイムでした。

また、BBCのアプリの文章はわりと
読みやすいです。ニューヨークタイムズや
Wall Street Journalはひとつの記事が
長すぎるため、電子版で読むのは
あまりおすすめしません。途中で
いやになって放棄してしまいがち
だからです。BBCのアプリは無料です。
Japan Timesはニューヨークタイムズに
比べると格段につまらないため
お勧めしません・・・


他にも今回の試験を運営している
朝日出版社が、English Expressという
CNN の時事ネタの雑誌を出しています。
私は読んだことがないですが、対訳が
ついていると思いますので、日本語で
しっかり理解したい方によいかと
思います。定期購読ができるそうです。
https://ee.asahipress.com/index.php
(個人的には、読解力を上げたいなら
対訳ものを読むより、うちの読解に
参加した方がいいと思いますが・・)

Q どうすればリスニング力や読解力が
上がるのか?

A 私は正攻法の勉強が大嫌い!
なので、いわゆる英語の勉強などを
したことがほとんどありません。

TOEICの前やイタリア語検定の前は
仕方がないので参考書を買って
3週間くらいは頑張りますが、
普段は文法書なども絶対やりません。
嫌いで仕方がないからです(笑)
だから正攻法の勉強をしている
人を見ると、よくそんなこと
できるなあと本当に尊敬します。


が、そんな私でもわりとテストで
いい点数が取れるのは、この会の
ために嫌いな予習を頑張っている
からだけでなく、知りたい!という
気持ちで触れているからだと
思います。


私は語学は必死になれば必ず
上達すると思います。奇跡的に
ぐんと伸びることすらあります。


とはいえ、その必死というのは
いわゆる正攻法の勉強を必死で
やることではありません。

「どうしてもそれが必要だ!」
「知りたい!」と。その知に到達
するために必死になってその情報を
理解しようとすることです。


たとえば私が初めて語学の急速な
上昇を感じたのは、福島の原発事故
の後、日本とフランスとではどうも
流れている情報が違うと初めて
感じた時でした。


その時必死になって何が起きている
のかを理解するためにフランスの
情報を読み、辞書を引く時間も
ないのでiPadでひたすらスクロール
して読んでいました。

また、2015年はフランスのテロが
あり、一体何事だ!?と思って
必死になって状況を理解しようと
フランスのラジオを聴き続け
何かできることはないかと自分でも
文章を書いていました。


そして日本のテレビで流れている
情報には、現地のきちんとした
メディアでは流れていない情報も
あること、NHKでもわりと内容が
いい加減なことを知って愕然とした
のを忘れません。


その後は2016年のまさかのイギリスの
EU離脱。その前までは「そんなこと
ないから大丈夫でしょ〜」的だった
BBCのインテリ層も一気に顔色を変え
ひたすら国民投票の結果についての
ニュースが流れていました。この
数日で私の英語力は急速に上がり
ました。


子育てに心底困っていた私は
なぜフランス人の子供はおとなしく
親の言うことを聞くのか?という
本を必死になってフランス語で読み
通勤中も電車の中でむさぼるように
読んでいました。


また、お金の不安に苛まされて
どうしようもなかった時はロバート
キヨサキを熟読し、アンソニー・
ロビンスの"Money master the game"の
オーディブルを1ヶ月かけて聴きまくり
同時に本も最後まで読みました。


つまり、自分の状況を好転させるため
または危機的状況を理解するために
必死になって語学をツールとして
使うことなのです。


それはいわゆる勉強ではありません。
だから勉強しているという苦痛も
ありません。ツールとして使って
いるので、英語を聞いているとか
フランス語を聞いているという意識
すらないのです。

ミリオネアマインドやザ・シークレット
なんて、気分が落ち込んでいる時に
聞くとめちゃくちゃいいですよ。
「問題が大きいんじゃない、お前の
器が小さいんだ!」とか言われると
ああそうかー!と思います(笑)


知りたい答え、辿り着きたい答えが
その向こうの世界にあった時
日本語では到達することが厳しい時に
外国語をツールとして使わざるを
得なくなるとその時奇跡的なことが
起こって格段に上達するのです。


だからぜひ英語力を上げるためでなく
自分の興味や到達したい世界に少しでも
近づくために、英語をツールとして
必死になって使ってみて下さい。
特に今のような危機的状況こそ
語学力が飛躍的に上達するチャンスです。

今英語で情報をとらなかったら

いつとれっていうんですか!

今英語で情報をとれなかったら

この会に参加している意味ないですよ・・・
(本当に)

今World News Caféに参加しなかったら
このメールニュースを読んでいる
意味もありません。


第三次世界大戦の幕開けかも
しれないのですから。

この2週間で世界は大きく変化
すると言われています。


ここで戦争を止められるか

そうではなく泥沼になるか。

それはプーチン大統領にすら
わかりません。彼もわりと計算
違いがあったようです。
習近平氏もおそらく今回のことは
寝耳に水だったといいます。
マクロン氏も悩んでいるから
前大統領たちをエリゼ宮に
呼んだのでしょう。バイデン大統領も
立候補なんてするんじゃなかった・・・
と思っているんじゃないでしょうか。

もちろんウクライナの人たちも
恐ろしい日々を過ごしつつ、
世界が助けに来てくれる日を
待っています。でも世界は彼らが
一番望むことをしてくれません。
(つまりロシアをやっつけてくれること)

世界の誰もが今まさに眠れぬ夜を
過ごしています。でもそんな中で
優れたジャーナリズムに触れていると
少しは先が読めるようになるはずです。


以前の読解でも話しましたが
今回の一連の流れは、いじめっこと
いじめられっ子のようなものなのです。
いじめた人は、そんなことをとうに
忘れるものですが、いじめられた側は
いつまでたってもその悔しさを
忘れません。私だって、20年前に
留学した時の悔しさを今でも
バネにやっています(苦笑)
この会をやっているのも、もう
私のように苦しむ日本人を
これ以上増やしたくないからです。

日本が不平等条約を突きつけられた時や
ノルマントン号事件で日本人が沢山
死んだ時、その頃に外国人を斬りつけた
侍たちはどんなに悔しかっただろうと
私は時々思うことがあります。


いじめっ子が忘れていても、
いじめられた人は一生覚えているのです。

そしてプーチン大統領による
復讐劇がついに先週始まったのです。


この先どうなるかは誰にもわからない
とはいえ、この2週間で世界や人々が
どう動くかが歴史の方向にかかって
います。SNS時代だからこそ、一人
一人の力もとても大きいと思います。
だからこそ、今世界で何が起こって
いるのか、できる限り把握して
戦争に反対という方はぜひ平和を祈る
だけでなく、この間にできることを
できる限りやっていただけたらと
思っています。さまざまな署名運動や
募金活動も開催されています。


ミャンマーのクーデター後に自分に
何ができるかをさんざん考えましたが
結局は、一人一人が自分の立ち位置を
生かして、そこにアイデアを加えて
無理のない範囲でできることをやるのが
一番だと痛感しました。それが集まれば
とても大きな力になるからです。


デザイナーならおしゃれなTシャツや
ステッカーを作るとか、インフルエンサー
なら自分の意見や立場を表明して訴えるとか
お金があるなら寄付をするとか
場所があるなら写真展やイベントを開催
するとか。そして私の場合は読解を
開催することだとよくわかりました。
だから私は身体が持つ限りウクライナの
読解を続けていこうと思います。


私にできることはセンセーショナルな
社会欄的な記事の読解ではなく
(それは世の中にもう溢れているので)
パリ政治学院に行ったからこそ解説
できるような骨太な記事を扱い
みなさんでしっかりと考え、意見を
交わす場をつくることだと思います。


ぜひ今だからこそ!BBCや世界の
ニュースに触れてほしいと思います。
そして今だからこそ、少しでも
この会に興味があった方はご参加下さい。

この会はこんな危機的状況において
少しでも状況を理解するために生まれた
会だからです。みなさんのご参加を
心からお待ちしております。

World News Café

英検一級を受験してみてわかったこと

2022年02月01日 | 英文読解
こんにちは、World News Caféの飯田です。
電車に乗っても換気で寒いこの頃ですが、
お元気でお過ごしでしょうか。


私は土曜に日本文化の読解を終え
日曜は英検一級を受けてきました。
会場に着くとまさかの状態で
窓はどこも換気のために開けられており
廊下へとつながるドアも全面開放
しかも無駄に一人一人の前に
プラスチックのパーテーションが
作られている・・・という状態でした。


私は寒がりなので貼るカイロを
すでに貼っていましたが、
こんな中で約3時間耐えるのか?と
思うと身震いしましたが、そんな
中開催するとのことでした。
ありえない・・・これ風邪ひくよ
それくらい案内に書けよ!!
と思いながら、1月にイベントが
満載だった私は何としても
風邪を引くわけにいかないため
毛皮のコートを購入し、その
コートを巻きつけて試験を受けました。


が、おそらく寒さをさけるために
一番後ろに座ったからか、
通常の試験会場では目にしない
山のようなプラスチックの
パーテーションが机の上にあるためか


リスニング音がクリアに聞こえない(涙)
普通は音量が大きければ
クリアに聞こえ、自分の携帯以上に
はっきり聞こえるものですが
なんだか音が反響しているのか
曇っているのです。
これには相当焦りました。
マスク越しで話している
アナウンサーのような感じです。


とはいえ「まじかよー!!」
と思っていると、その1秒の間に
リスニングはどんどん先に進みます。
やっぱり英検1級、早いです。
瞬発力で解けるないと、10秒で4題から
正確な答えを選ぶなんてできません。
「えーっと、これは・・・」と
意味を考えている間に次の
リスニングがはじまります(涙)


私もけっこう試験は受けてきましたが
こんな聞き取りにくいのは初めて
でした(過去問はクリアに聞こえるので
パーテーションのせいだと思います)


とはいえコンディションが悪いから
聞き取れなかった!というのは
インド人の英語だから私は通訳
できません、と言っているのに等しいので
そんな中でも頑張りましたが・・・
一体どれくらい点が取れたのかは
神のみぞ知る・・・


ちなみに何となく受けることにした
英検一級の合格率は10%程度だと
言われています。まさか私がこんな
試験を受ける日が来るとは、仏語
学校で働いていた時には夢にも
思いませんでした。でも試験問題を
おそるおそる本屋で立ち読みして
みたら、あれ?意外とうちの英文
読解とそんな変わらなくない?
と、急に親近感が湧いたのです。


この機会に私がこれまで解いてきた
4年分の過去問と今年の試験、
つまり5年分を解いてみた中で
英検一級がどんなものかをお伝えします。

【リーディング】
・単語の穴埋め問題

→めちゃくちゃ難しい!
これが最難関だと言われています。
とはいえ、一生に一度も見たことが
ないのではなく、よく見たらキクタンの
TOEIC800や990に載っていることも
多いもの。読解の復習に使用している
読解後の単語帳に載っているものも
ありました。これは日頃から「覚えよう」
という気持ちをもって、コツコツ
覚えないと本当に難しいです。
World News Caféの単語テストで、
少なくとも半分くらいはわかる人は
挑戦してみてください。
かなりショックなテストです。

・長文読解

長文読解は一見(立ち読み程度だと)
そこまで難しくないように思いますが
問題の選択肢はCNNのテストより精巧に
できており、しっかりと文章の意味を
つかんでいないと、正解に至らない
ようになっています。難易度はうちの
レベル3と、時々レベル4が入って
いる感じです。問題はそれらを辞書
なしで、超短時間に正確に読み切る
ことができるか?ということ。
そのためにはやはり単語の意味を
把握しておくこと、覚えることが
重要です。

また、World News Caféでの読み方の
コツや、様々な知識は非常に
役立ちます。当然ですが私は鉛筆で
副詞的なところをカッコでくくり、
大事な箇所には下線を引きながら
解いていました。これを普段から
していないと、短時間に「どこが
重要ポイントなのか?」を見分ける
ことは不可能だと思います。
全文を丸2回も読み直す時間は
ありません・・・


これまでの問題は、エジプトの
ピラミッド、RNA メッセンジャー
(コロナ以前に出題!すごい)
心理学の実験、ダーウィンの進化論
アイゼンハワー大統領とレッド・パーチ
など、かなり難しいテーマが多いです。
World News Caféに参加していると、
半分くらいは「あ、これ聞いたこと
あるかも・・・」と思えるのでは?
でも毎回科学の問題が出題され、
結構それが難しいです。昨日は
聞いたこともない植物がテーマに
なった問題でした(汗)

【リスニング】

上記で文句を言っている私ですが
昨日の朝過去問を解いたら満点が
とれたのです。なのでリスニングは
わりと余裕・・・と思っていた
だけに本当に悔しいです。

リスニングも時間制限が相当
厳しく、全て1回しか読まれません。
リスニング力というだけでなく
頭の中の情報整理力が必要
(語学とは関係ない!)なのでは
ないかと思います。初めに聞いた
ことをどう覚えているか(メモも
重要)そして質問に対してすぐに
的確な答えを導き出せるか、と
いうのは語学の問題では
ないような気がします・・・


リスニングの難易度はCNNと
同等か、それよりちょっと難しい
感じでしょうか。リスニング力を
上げるコツは普段から聴きまくる
ことです。私は電車に乗ったら
オーディブルで引き寄せの法則や
ミリオネアマインドを聞いて
気分を上げて、英語学習という
一石二鳥なことをしています。
(BBCを聴き続けると気分が
暗くなります・・・)

【ライティング】

ライティングはかなり難しいと
言われていますが、World News Caféを
受講していたらそうでもないのでは
と個人的には思っています。
内容は科学や政治に関するトピックに
ついて、あなたの意見を述べよと
いうものです。
論拠を3つ示して、賛成か反対かを
語ります。

ポイントは「私はこう思う」と
書かないことです。これは新聞読解の
裏を書くとよいのですが、副詞的な
ものを最初に置く(While, although-)
主語は「私」ではなく、政府とか
長ったらしい主語にする など
普段の新聞読解のテクニックを
反対に応用するとわりとうまく
いくのでは?と思います。


というわけで一番難しいのは単語の
穴埋め問題ですが、通常のテストの
場合、はこうした問題は配点が低く
長文読解に高い点数がつけられるはず
と信じて、受かってたらいいな〜と
思っています。英検一級はさすがに
きついですが、World News Caféに
1年ほど参加している方であれば
英検準一級はわりと簡単なのではと
思います。よかったら一度本屋で
過去問を除いて、立ち読みしながら
解いてみてくださいね。

人生を変える英文読解 World News Café
毎週末土日開催中!

語学上達のために重要なことは?

2021年08月19日 | 英文読解


こんにちは、World News Caféの飯田です。
気候変動を身近に感じるこの頃ですが
お元気でお過ごしでしょうか。


私は先週水曜日にワクチンを摂取して
から副反応やその他の体調不良で
大変な目にあってしまいましたが、
おかげさまで治ったようで、だいぶ
普通に仕事できるようになりました。


私は昔よく寝込んでいたので
寝込むこと自体は慣れていたのですが
パソコンを見るなんて気持ちが悪くて
とてもできず、身体はまだ熱がある・・
でもずっと布団にいるわけにもいかない
と思った時にイタリア語がありました。


私にとってのイタリア語といえば
やる気のなさとの戦いで、最近は
先生の教え方が悪いんじゃないか、
1時間半の授業がつまらなすぎる・・
といつも時計をみていました。

こんなにお金を無駄にするなら、
もうやめた方がいいんじゃない?
どうせオンラインならイタリアの学校
でも探したらいいんじゃない?
ノートのすみには「早くやめよう!」
という落書きが・・・
そんな日々が続いていました。


そんなある日、先生が私たちに
聞いたのです。「みなさん、授業の他に
どんな風にイタリア語に触れてますか?」


そこで他の人たちは大抵テレビで
イタリア語とか、その他なんとか・・・
と言っていましたが、私は復習の2文字
だけ。それで納得がいきまいした。


やってないからできないんだよ。

以上。

そして、わからないからつまらない。
つまらないとやる気にならない。


みんな他でやってるんだよ。
わかってたじゃないかそんなこと・・・


これ、重要な話なんです!


私はフランス語の学校で8年間働いて
いました。そこには週1回2時間の
帰国生や日仏家庭の子供向けの厳しめの
授業がありました。毎月1回テストも
あります。でも上位に来る子供の名前は
いつもほぼ同じでした。先月のを
コピペして、ちょっと変えるだけ
なんです。なぜだと思いますか?

1週間に2時間の授業を受けただけは
語学は上達しないからです。


ECCの車内広告も言っています。
「語学上達には不断の努力が必要です」


つまり、多くの人は、子供を毎週
2時間通わせたらできるはずだと
思っている。でもそんな生優しい
ものではないのです。家できちんと
復習し、その習慣ができている子
だけが同じ授業を受けていながら
好成績をとるのです。なぜなら1週間に
たったの、たったの2時間なんかじゃ
語学は上達しないからです。
大学の第二外国語ですら、1週間に
5時間程度はありましたよね?


これは英文読解も同じです。


この会には予習復習をしっかり
している人と、そうでない人がいます。
はっきりいって、先生はそれを
言わなくても見抜く力があるものです。


家できちんと復習をしたり、他にも
英語に触れようとしてる人は確実に
のびますし、単語も毎回単語テストが
あるくらいだから習得できるはず。

1週間に2時間やってものびないのに
月に1回しか来ずに、しかも復習も
していなかったら、伸びるはずが
ありません。だからこそ私は月に
3回は来てくださいと言うのです。
週に1回の語学の授業じゃ伸びない
ことは、私のイタリア語が証明
しています(笑)


そんなひどいイタリア語でしたが
自分の身を反省し、思い立って
イタリア語検定を受けることにし、
ワクチンを受けた日に早速申込み
寝込んだ後は暇つぶしに教科書を
初級のはじめから読むように
していました。すると本当に
先生どうこうではなく自分の復習
不足であること、「えーなんで
みんなそんなこと知ってるの?
天才なのかしら?」と思っていた
ことがちゃんと書いてあった
ということに痛いほど気付きました。


ここで不思議と教科書を2冊
読み終えてしまったため、今は
3冊目をなんとかやっています。


みなさん、語学は不断の努力が
大切です。才能なんて関係ないです。
天才だからできるんじゃなくて
その人はしっかり復習しただけです。

できないんじゃなくて
やってないんです。


できるようになりたかったら
しっかり復習すればいいんです。

それだけなんです。


ちなみに復習せずにクラスに参加すると
私のイタリア語のように「わからない
つまらない やる気ない」という
悪いスパイラルに陥ります。
特に最近のWorld News Caféは去年の
春に比べると圧倒的にレベルが高く
なっています。それは参加者の
レベルが確実に上がっているためです。


私のレベル、大丈夫かな?
と不安な方はぜひCNNの試験を
受けてください。団体受験すれば
平均点も出せるので、数字で明確に
自分のレベルがどれくらいかわかります。


私は昨日復活したイタリア語では
意外と理解も追いついて、他の
生徒さんに意味を教えてあげる
ほどでした。ツールとして語学が
使えるようになれば、これほど
面白いことはありません。ツール
として人生に役立つようになった
時、今まで大変だったけど
やっててよかった・・・と
涙がでそうな気持ちになるものです。


私も3カ国語を身につけるために
頑張っていこうと思いますので
みなさんもぜひ、継続的な参加と
復習を着実にしてレベルアップして
くださいね。

World News Caféは世界の
ニュースを英文記事でダイレクト
に読むことで、世界に対する
視野を広げ、ツールとして
使える英文読解力を養います。
毎週末土日オンラインで開催中。
初回参加は1000円です。
ぜひお気軽にご参加ください。

日本社会に風穴を開ける

2021年07月15日 | 英文読解


こんにちは、World News Caféの飯田です。
あと1週間でオリンピックも開幕ですが
お元気でお過ごしでしょうか?


昨日久々にtwitterを開いて驚きましたが
世間ではオリンピックに対する怒りが
どんどん炎上しているようですね。
思うところについては前回書かせて
いただきましたが、私はこれを機に
色々と反省し、World News Caféの
社会的役割について考えました。


ジャーナリズムは人をつくる


と私は毎回語っていますが


それを言い換えると


普段触れる情報が無意識に
人の考えを形作ってしまう


ということです。

それは新聞やメディアだけでなく
両親、友人やまわりの空気も含め
彼らからの情報や判断を聞き
「〜はそういうものだ」と自然と
思ってしまうということです。


私はフランス語を教えている頃から
よく「日本は北朝鮮のようだ」
と密かに言ってはスルーされて
来ましたが(笑)私たちは北朝鮮や
中国の情報統制を鼻で笑う一方で
Japanese Firewallと私が読んでいる
日本語の壁、世界との情報格差の
壁の存在に気づいていないことが
一番問題
だと強く思っています。


日本人のほとんどは今でも日本が
優れた先進国だと思っています。
だからこそバッハ会長がわずかに
「中国人・・・」と言い間違えた時
「あんな奴らと一緒にするな!」と
怒りがこみ上げてくるのでしょう。



そんな優秀な国には山ほど情報があり
それらが欠けているわけも間違う
はずもないと、信じて疑わない姿勢。


そこに一番問題があるのではないかと
思っています。中国の優秀な人や
北朝鮮で問題意識を抱いている人は
どうにか隙間をかいくぐって他の
世界の情報に触れようとするでしょう。
ところが私がこの会を開催して
ようやく気づいたことは、日本では
エリート層に値するような人も
ほぼ英文記事や一次情報に触れず
日本語の情報に頼り切っているという
驚くべき実情でした。


日本人は日本に十分情報が溢れ
それで十分満足だと思い込み
海外に住んでいた人すら、面倒だと
いう理由によって、外国語で
情報をとるのをやめてしまいます。
それはとても危険なことだと
考えたこともないままに・・・


同調圧力や「空気」の力が強力な
日本では、無意識に「正しそうな
方向」に多くの人が流されます。
でもその正しそうな答えが
本当の答えじゃなかったら?
その圧力によって窒息しそうな人や
自殺しそうになっている人が
いた時、そうではない世界や
そうではない答えがあること
それを伝えるのがWorld News Café

役目ではないかと思っています。
なぜならそんなことをしてくれる場
が他に存在しないからです。


英語の学校はくさるほどあります。
でもWorld News Caféが重視しているのは
単なる英文読解ではありません。


フランスの哲学カフェに参加した時
アートの社会的役割というのは
当たり前を問い直すことだ、と
聞きました。「そういうもの」
「そうして当然」「当たり前でしょ」
そんな空気が強い中で、「本当に
そうなの?」とパンチをくらわせる
ような経験があると、人の頭は
クラクラしますが、その後違う
世界が見えてきます。

私は2冊目の本で、インフォーマル
パブリック・ライフやカフェの
社会的役割について書いていますが
偉大なカフェは「揺らぎ」を
起こしてきた場所であり、
「揺らぎ」こそが人生を変える
のです。


当たり前だと思っていたことに
強力なパンチを食らわされ
しばらく頭がクラクラする。
でも確かに、そんな世界もあるのかも・・・


フランスで人と話すとそんな揺らぎが
山のようにありました。また
時折外国人の友達と電話をすると
(PCR検査を27回も受けたとか!)
驚くような話に目がクラクラします。


でもだからこそ、世界が広がり
自分の知っていた世界だけが
答えの全てではなかったのだと
自分の幅が広がり、ちょっと楽に
もっと自分らしく生きられるように
なるのです。


ところが普通に日本に暮らし
特に日本語メインで暮らしていたら
そんな経験をする機会は滅多に
ありません。だからこそうちが
それをやらなくてどうするのだ?
と私は思います。そういう理由で
ここではBlack Lives Matterも
何度も扱い、大統領選についても
何度も扱ってきました。
トランプ派陣営の声についても
読解をし、どちらか一方の声
だけに色が染まらないように
気をつけてきたつもりです。

World News Caféは閉塞感と
同調圧力の強い日本社会にとって
外国の空気に触れる風穴で
ありたい
と思っています。
それがなければ窒息死してしまう
人も少なからずいるはずです。


本当にそれでいいの?
それだけが答えなの?他に
もっといい答えはないの?
広く世界を見渡してみると
良質な答えが山ほど存在することが
ほとんどです。


そのためにもWorld News Caféは
自分の「興味あるテーマで選ばない」
というのがやはり大事な
気がします。参加者の
方が「自分の興味で選んだら
視野が広がりませんよね」と
おっしゃっていましたが
まさにその通りだからです。


テーマで選ぶと「日本の
メディアが騒いでいた→
知っている→興味をもち参加」
という行動になりますが、
日本のメディアが言っていなくても
周囲の人が言っていなくても
世界で重要な問題となっていることは
山ほどあります。すでに数ヶ月
ご参加されている方は、ここで
扱ったテーマが数ヶ月後に
日本のメディアでやっと流れた
という経験を何度かしたことが
あると思います。
(ここが早いのではなく
日本のメディアが遅すぎるのです)


たいていの場合、自分の考えは
まわりからの情報で作られます。
得る情報が変わると自分の意識や
考え方も変わっていきます。
そこには「予期せぬ」「自分で
望んだわけではないけど出会った」
という新鮮な驚きが必要です。
World News Caféは日本社会の
風穴となるべく、新鮮な驚きを
伝えられる記事をできるだけ
セレクトしていきますので
どうか「自分がすでに興味がある」
という選び方だけにとらわれずに
幅広いテーマの読解に
ご参加いただけると幸いです。
その方がこの会に参加している
意義も大きくなると思います。


というわけで、25日夕方には
オリンピック賛成派の記事を
読解しようと思います。世界には
こんな視点もあったのか、と
新鮮な驚きがあるかと思います。
Economist紙の元編集長が書いた
記事です。ちなみにフランスでは
アヴィニョンの演劇祭、パリでは
パリコレ、カンヌでは映画祭が
開催されているようです。



World News Caféだからできること
ここだからこそ触れられる情報
あえて伝えなければいけない情報や
役割がこの会にあるように思います。

World News Caféに参加して
視野が開けた、見える世界が変わった
そういっていただけるように
今後も素晴らしい記事のセレクトに
つとめていきたいと思います。

人生を変える英文読会 World News Café

語学が道を切り開く

2021年07月08日 | 英文読解



こんにちは、World News Caféの飯田です。

先日早稲田の老舗喫茶店のクラファンを
応援することで知り合った早稲田の卒業生に
会いました。やはり早稲田生は熱いのか、
社会を変えるには・・・という話を
語り合い、こういうの、懐かしいなあと
思っていました。


とはいえ彼も私も同じ意見だったのは、
年をとるにつれて、学生時代に同じように
熱く語り合っていた仲間が驚くほど
社会に適応し、別人のようになってしまう
という話でした。


私も実は学生時代は熱く環境活動を
しており、社会変革という言葉を語り
全国の学生たちと語り合っておりました。
そこには当然尊敬する先輩たちの姿も
ありました。


ところがそれからたったの数年で・・・


彼らがすっかり普通の人に豹変していく
姿に私は驚きを隠せませんでした。


社会人になると会社人になってしまう・・・


というのはその彼が発した言葉ですが
まさにその通りだと思います。
そして彼の尊敬していた先輩たち
素晴らしいレポートを書いていた人たちも
皆、今会うと家の話と会社の愚痴ばかり
なのだといいます。尊敬していた先輩たちの
そんな姿を見ること、本当に悲しいですよね。



そんな中、どうして私は年をとっても
熱いのだろう?と彼は不思議に思ったのでは
ないかと思います。帰りがけに、それって
もしかすると外国語の情報に触れ続けた
おかげかもしれない
、と思いました。


日本社会で本人が望むと望まないに
かかわらず、まわりにひとつの答えしか
なかったら、彼らは適応することを
迫られます。多分彼らも心の底から望んで
そうなったわけでなく、過去の自分に
対する苦々しい気持ちもあるのでしょう。


でも私は専業主婦になり、子供が大きく
なるまで全てを諦めなさいと平気な顔で
たくさんの人に言われ、鬱になった時、
たったひとつの逃げ場がありました。
たぶんそれが語学だったのです。


日本は犠牲の母が美化されるけど、
フランスの子育ては違う。フランスでは
もっと母親になった女性が一人の人間
として大切にされている。子育てに
関しても、「めばえ」や「小学1年生」
のような雑誌ではなく、もっとセンスよく
素敵な子供向けの雑誌が沢山ありました。


そして私はフランスから子供用の
雑誌を数年にわたって定期購読し
子供にはフランス語の絵本を読み聞かせ
ておりました。そしてこのとっさに翻訳
し続ける力が、今の自分を形作ったのだと
思います。


目の前の世界に答えはなくても
そうじゃない世界は確実にある。


いつの日かそこに行けるようにと
悔しい思いをした日はやたらと
語学の勉強に打ち込みました。
悔しさや怒りが募るほど、この野郎!と
思って必死に語学に向き合いました。
人生を変えたかったからだと思います。


ただ夢をみて文句をいう暇があったら
単語のひとつでも覚えろよ!
こんなんじゃ、いざチャンスがきても
ものにできないままじゃないか
と自分に言い聞かせ、たしか単語帳も
持ち歩き、子供がおもちゃ売り場で
遊んでいた時もベンチで勉強していた
気がします。


すっかり忘れていたけれど 
そんな日々があって今があるのだと
思います。



子育て中には細切れの時間しか
ありません。そんな時間しかないことは
本当に悔しいものでした。それでも語学には
細切れ時間や1日たった5分の積み重ねが
大いに有効なため、細切れ時間しか
ないから語学ができないというのは
言い訳でしかないと自分に言い聞かせて
おりました。子育て中の母ほど語学に
向いている存在はない。なぜなら
細切れ時間しかないのだから・・・
(実際そうだと思います)


そうして次第にフランス語を
教える中で、フランスの新聞読解や
雑誌などを定期購読し、ますます
日本と違う世界に触れ続けるように
なりました。職場もフランス人だらけ
だったので、そこには違う世界があり
たまに生徒さんの会社の愚痴を
聞いては、日本社会って恐ろしい・・・
と思ったりしておりました。


多分私が大変な最中にもなんとか
自分を保ってこれたのは、こうして
語学という風穴があいていたこと、
日々リスニングの勉強と思って
ひたすらラジオを聞き、新聞などにも
触れていたことが大きいのかなと
思います。



ニュースを聞くのは単に
勉強のためでしたが、
語学力が上がれば理解度も上がり、
なるほど世界はこんな様子なのかと
理解できるようになってきました。
当然わかればわかるほど面白く
なってきます。そして世界は広いと
気がつきます。別に間違っていない
世界にはとんでもない人もいる・・・
研究を重ねるほどに、最先端の世界を
見出し、友達を見つけたような
気持ちになって希望を見出しました。


そんなことを続けてきたこの
10年ですが、もしこの世界との
接点がなかったら日本社会の閉塞感と
諦めの空気に締め付けられて
とっくに自殺していただろうと思います。


今まではすっかり変わってしまった
先輩たちを心の中で責めてきましたが
もしかすると彼らにはその語学という選択肢が
なかったのかも、とやっと気がつき
そうすると少し同情心が湧きました。
日本社会しか見えてなかったら
本当にその答えしかなかったら
それは確かに適応するしかない・・・


適応するか鬱になって死ぬかではなく
もうひとつの道もあるということ
押しつけられたひとつの答えだけが
本当の答えではないということ
だからこそ他の世界を知るために
ツールとしての語学力が必要だった

そういうことだったのだと思います。


私はもともと語学が非常にできた
わけでもないですし、才能があるわけでも
ありません。BBCを聴き始めた頃は
まったく意味がわかりませんでした。
でも思い返せば、吐きそうになるほど
努力してきたのだと思います。
だからこそ、私に向かって「いいよねー
語学ができる人は」と言われると
内心「お前も吐くまでやってみろ」と思います(笑)
吐くほどやれば、語学なんか誰だってできるのです。
才能なんて関係ありません。


私にとっての語学は適応したくない現実から
逃避する手段でもあり、結局はその
継続が道を開いてくれたのだと思います。


良質なジャーナリズムや素晴らしい
本の原著に触れることは、狭い世界から
開放され、自分の幅を広げてくれます。

選択肢が広がると、行動にも変化が
訪れ、人生の道が変わってきます。
夢をみているだけでは何も変わりませんが
行動を起こすことで道は開けるといいます。
良質な記事を読み、そこで得た変化を
もとに、少しずつ違う一歩を踏み出すと
来年には全然違う道が開けているかも
しれません。

諦めた顔をして適応するのだけが
答え、それこそがわきまえた大人の姿
というのは間違っていると思います。

世界にはそんな固定観念をドカンと
打ち破ってくれる良書が山ほど存在します。


世界には日本以外の全然違う
もっと自由な姿があります。
楽しく笑ってのびのびと、そんな
世界に普通に入っていくこと、
それは私の夢でもあり、きっと
みなさんの夢のひとつでもあると
思います。語学は頑張った分だけ
かならずおつりが返ってきます。
時にはストイックに、脳みその
裏まで汗をかき、時にはワイン
片手に笑いあいながら、みなさんで
一緒に憧れの世界に向かっていけたらと
思います。

World News Caféは毎週末朝9時半から開催中!
やる気のある方のご参加お待ちしております。

英文読解で世界に視野を広げる World News Caféとは

2021年07月01日 | 英文読解


こんにちは、World News Caféの飯田です。
早いものでもう7月が始まりましたね。

私はここ数日、World News Caféについて
ずっと考えておりました。


私はこの会を始めたときからカーネギーの
『人を動かす』を再読し、会の
哲学は「人を大切な人として扱う」
だと思ってやってきました。ですので
みなさんからいただいたメールには
基本的にはしっかりとお返事し、誰もが
心地よく参加できるように心がけてきた
つもりです。


とはいえお客様も神様ではありません。
正直どうかな・・・と心の中で思いつつ
お客さんだから大事にしなければと思って
対応してきたことも多くありましたが、
それが問題を助長することもあるようです。


先日、フランスの状況に詳しい方と
お話する中、日本から痴漢やセクハラが
なくならないのは男性が悪いだけでなく、
女性たちが嫌なことに対して嫌だ!と
声を大にして言わないからかもしれない
という話をしていました。その話は
私にとってだいぶ衝撃的で
考えさせられる話でした。
男も悪いけど、女も悪いのか・・・
(フランスやドイツなどでは
そんな男は殴られるそうです)


日本では自分に嫌なことがあっても
こちらが我慢すればそれでいいという
空気がありますが、その態度こそが
相手の態度を助長させているのかも
しれないと、我が身を鑑みて反省しました。


なんでもかんでも話を聞き、相手の
意見を受け入れていると、今度は
こちらの身が持たなくなり、会の
運営自体が危険な目にあってしまいます。
去年の夏はそれで潰れかけましたが
もうそれを繰り返すわけにいきません。


ですので、今後は場の運営者として
もっとWorld News Caféという場の
ルールやあり方をきちんと提示して
お伝えしていこうと思います。


World News Caféの目的は良質な
英文読解を通じて世界に視野を
広げることです。



World News Caféでは基礎編からワイン
など様々な読解を開催していますが、
World News Caféの醍醐味は
難しくてかたい新聞記事読解にあります。

目指すのはレベル4、一番難易度の
高い新聞記事読解です。


World News Caféはコロナ禍で世界が
豹変していく中で、日本語の情報だけに
頼っていて大丈夫なのか?!
という危機感から始まりました。


世界で一体何が起こっているのか?
これから世界はどう変わるのか?
その中で自分はどう動けばいいのか?


ハイスピードで豹変していく世界の
中で、良質な新聞記事の読解を続ける
ことは、世界を見る目、読む目を
養い、その後世界がどのように
変化していくか、それなりに
判断できる力がついてきます。


そうすると自分の判断力やものの
見方に自身も生まれ、行き当たり
ばったりな判断ではなく、長期的な
視野で物事を判断できるようになります。
また、世界の動きを読むことは
投資に興味ある方にとって欠かせない
ことです。世界の動きの背景、なぜ
そのような動きがあるのか、それを
きちんと理解し、目の前の出来事
との関連性が理解できれば、
不安や怖さが減り、判断に自信が
つき、目の前の知ったかぶりな
人の言動に振り回されなくなります。


特に女性たちは日本社会で
偉そうに振舞う男性たちに対して
ものが言えないことが多かったかと
思いますが、World News Caféで
しっかり学び続けていると「この人
一体何いってるの?本当に
わかってるのかしら」という
冷静な目で判断できるように
なってきます。


良質な文章は人生を変えるだけの
力を持っています。だからこそ
World News Caféは人生を変える
英文読会と名打っています。


とはいえ、人生を変えるには自分の
努力が必要です。私は数々の名著を
読んできましたが、どの著者も口を
揃えていうのは簡単な答えなど
どこにも存在しないということです。


世界中の多くの人が、努力せず、楽に
一晩で大金持ちになる方法を探って
います。ロバート・キヨサキの本に
飛びつく人たちもそんな人です。


でも彼や他の名著の著者も、結局は
そんな方法はないと断言します。
日本でも「瞬読」や「たった2日で」
といった類のものが流行っていますが
叡智にたどり着くにはそれなりの
努力が必要なのです。大切なのは
すぐに諦めないこと、彼らが
「これは本当に効果的、素晴らしい」
と行ったことは読むだけでなく
即実践すること。それを継続して
繰り返すこと。その先にしか答えは
ありません。

World News Caféの英文読解も同様です。
レベル4の英文をいきなりスラスラ
読める人なんてほとんどいません。
(その人はこの会の対象外です)
でも読めるようになるのです。

そのためには
・ボキャブラリーの積み上げ
・英文読解の基礎の積み上げ
・背景知識の積み上げ


が不可欠です。私は毎回解説しますが
解説なしでも自分一人でスラスラ
読めること、それがWorld News Caféの
目標です。そうしたら卒業するか、
月に1回くらい遊びにきて下さい。

でもそこに至るまでに読めない方が
2ヶ月に1回または月に1回だけ、
興味のあるテーマだけに参加しても
ほとんど意味がありません。

叡智というのは努力と行動の積み上げで
ようやく到達できるものなのです。
予習なしでただ解説が聞きたい方、
受動的になんとなく参加したい方は
他に山ほど解説されている日本語での
オンラインセミナーにご参加ください。


また、World News Caféの参加者が
仲良くなるのは、オフ会目的で
参加しているからではなく
皆で大変な読解という共同作業を
やりとげることで、その達成感、
同じように頭に汗をかいた経験を
重ねる中で自然と仲良なるからです。


こうした仲間意識や一体感は独特の
ものであり、「サードプレイス 」の
著者がいうように、新しい人が
常連に受け入れられるのは、継続的
に参加し、彼らに仲間として認識して
もらえるからです。


World News Caféはサードプレイス
ありきではなく、英文読解に参加
することで、サードプレイスに
なっていくのです。


World News Caféはレベル4の新聞読解が
できることを目指し、そこに至るための
道筋を沢山提供しています。とはいえ
基礎編も、楽しさメインの読解も、
目標は難しいけれどもためになる
新聞記事読解なのだということを
ぜひ今一度認識していただければ
幸いです。


World News Caféでは月に1回か
2ヶ月に一度、興味あるテーマを
つまみぐい参加されることを
まったくお勧めしていません。


何度も言っていますが、どのテーマも
本当によりすぐりのものしか
扱っておりません。テーマごとに
受講しようかどうか選べるような
英語のコースは他では普通ありません。
これを繰り返すとこの会も私も
身が持ちませんので、どうか
可能な限りテーマで選ばずに、
先に参加日程を決めていただき、
ご参加いただけると助かります。


テーマで選ばずに参加されている方が
「自分で選ぶと視野が広がらない」
とおっしゃっていましたが、まさに
その通りだと思います。多くの会に
参加した方ほど、どの会も本当に
面白いとおっしゃっています。

英文読解を通じて世界に
視野を広げたい方、もっと広く
自由な世界に出会いたい方、
やる気さえあれば英語力は不問です。
ご参加お待ちしております。

World News Café


英文読解を上達させる たったひとつの方法

2021年07月01日 | 英文読解
こんにちは、World News Caféの飯田です。
夏が近づいてきましたが、お元気で
お過ごしでしょうか。


さて、先日私は息子に勉強の仕方を
教えてくれと言われました。そういえば
勉強しなさいとガミガミいったことは
山ほどあっても、勉強の仕方を教えた
ことはありません。言われてみて
自分でも疑問が沸いたので、しばらく
どんなものか考えてみました。


勉強をしているのになかなかできない
やってもやっても伸びた気がしない
刻々と時間だけが過ぎていく・・・
そんな経験をして焦りを感じている
方もいらっしゃるかもしれません。


いつかスラスラと読める日や訳せる日が
来るんだろうか?とため息をつきたく
なることもありますよね。私も学生時代
日仏学院で、数行のフランス語を前に
訳すのに2時間近くかかったのを
よく覚えています。大学院を修了し
フランス語の翻訳を始めましたが
あまりに時間がかかるため、いつに
なったらここに投入した時間のモトが
取れるんだろうと嘆きたくなりました。


それから10年以上が経って、相変わらず
勉強も予習も嫌いなままですが、
ひとつわかったことがあります。


上達の秘訣というのはたったひとつ

上達するまでやり続けること
だということです。


私は最近ではなぜか料理上手だと
思われているようですが、料理もとても
苦手でした。特に母親になった人なら
一度は挑戦したことのあるイチゴの
ショートケーキ。これは多くの人が
挫折することでも有名です。なぜなら
ショートケーキのレシピにはベーキング
パウダーが含まれず、卵だけで
スポンジを膨らませるのは
至難の技だからです。


私は今ではショートケーキが得意料理の
ひとつになっており、ふんわりした
スポンジも、見た目のいいデコレーション
もできるようになりました。
(面倒なので1年に1回だけですが・・)

そこに至った秘訣はただひとつ


できるようになるまで諦めなかった。

それだけです。

多くの人は1回膨らまないだけで嫌になり
3回も挑戦しないで諦めてしまいます。
私はそういう人に会うたびに、この人は
どれだけ自分に才能があると
思っているんだろう?と不思議になります。
才能がないのであれば、はじめから
うまくいかないのは当然です。


失敗したのには単にその難易度が
高いだけでなく、他にも理由が
あるはずです。卵の温度が冷たかった
生クリームの温度が高かったなど
くやしい失敗から学び、それを
レシピにメモしておけば、その失敗を
繰り返さずに前回よりよいものを
作ることが可能です。


失敗しても反省せずに同じ失敗を
繰り返すだけだと続けても仕方
ありませんが、失敗した反省を
次回に活かせば、確実に上達します。

私は膨らまないケーキが悲しくて
もう一段あとから焼いて作ったことも
硬いスポンジを美味しいといって
食べたこともあります。でも今では
そんなことは起こりません。
語学にもケーキ作りにも
コツはあるはずで、それを自分で
掴んで次回に活かすこと、
それが重要だと思います。


読解のコツについては毎回
口をすっぱくして語っていますが
それに尽きると思っています。
(他にあったら教えて欲しい!)

問題はそれを自分が活かすかどうか
そして「これはよく出ますよ」という
単語だけは覚えるようにしていくこと
それを積み重ねれば毎回少しずつ
上達するようになるはずです。


新聞読解に参加される方で、「今回は
一文が長すぎる!」とおっしゃる方も
いらっしゃいますが、一文が長くても
基本の読み方のコツをつかんでいれば
3行だろうが5行だろうが、別に難しく
なるわけではありません。それは
単に基本が組み合わさっただけなのです。


ですので基本をしっかりとマスターし
大事な単語や文脈の掴み方を
マスターすれば、どんな文章でも
だいたい読めるようになっていきます。
お菓子もきっと同じですよね。
基本のクリームや生地があり、
一番シンプルなものはそれがひとつ。
難しいお菓子はその工程が
3つ組み合わさってできており、
きっと基本をマスターしている人は
応用編も冷や汗をかかずにできるのだと
思います。(私は難しいのは嫌いですが)


一人では挫折しがちな英文読解も
みんなで頭を悩ませながら読解すれば
楽しく充実感もあり、私もできる限り
コツをお伝えしていきます。

レベル4の新聞読解は英文読解の
醍醐味です。前回の武漢の読解も
非常に読み応えがありました。
こういう文章が読めるんだったら、
英語を頑張ってきた甲斐があったな
と思えるかと思います。ぜひ毎回の
読解のつまづきや反省をノートなどに
書き込んで次回に活かしていただき
前回よりもできるようになった自分を
感じていただければと思います。

World News Café

フランスに行くなら

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