「飯田さんがカフェのガイドをすることになったら
僕がお客さん第一号になりますよ」と いつだったかに
クルミドの地下で嬉しい言葉をかけてくれた影山さん。
何事か が ぐわんと動いて 影山さん一人ではなく
社員の方とあわせて計12人のクルミドコーヒー パリカフェツアーが
昨日無事に終了しました。みなさん もう日本かな??
あの時 オベルカンフのカフェシャルボンから
全てのことは始まった。「もっと個人的にその国を
感じられるツアーがあったら面白いよね!」「そうなったら
じゃあ私たちが空港にいって名前を書いたプレートをもって、、」
そうやってわくわくした後、そのワクワクに屈してしまうのは
いつも私だけなのか、かつてちょっと顔を出していた
大学の哲学研究会の人たちが 京都が面白いから
京都に移住しようかといって「哲研京都移住計画」というのを
話していた後 結局それを本当に実行に移してしまったのは
私一人だけだった。今回のことは?これからどうなるかは
わからないけど 少なくとも 空港に日本人を迎えにいったのは
私一人だけだったけど それでも「夢を現実に」する
イメージをもってみようかと 必要ないのに
「クルミドコーヒーのみなさま」とか紙に書いてみて
お隣の旅行代理店の人の真似をして到着カウンターに立ってみた。
そうしてすべてがはじまって 沢山の経験をして
あっというまに 不思議なことに 全ては終わり
本当かな?夢だったのかな?と思うけど たしかに経験したようで
私にはとても不思議な経験だった。
信頼 というのが何に由来するのかはわからないけど
今回のツアーの内容はほとんど私が決めていて 影山さんは
相談するたび「いいですね、それで行きましょう!」という感じだったから
ほとんど私が見ていた視点そのままで それを11人の参加者たちに
そのまま提供する感じだった。私はたしかに息子とはパリを歩いたり
友人におすすめのカフェを紹介したりはしたけれど
今こうして誰かといったそのカフェやその場所を
沢山の人に 同じ目線でみてもらってる それが不思議で仕方なかった。
パリビストロの事務所も行った。ミッシェルの家でソワレもやった。
シャンパーニュ地方にも行ったし サンマルタンも歩いたし。
私にしかなかった世界で 誰とも分かち合うことができなくて
せいぜい息子くらいしかわかってくれなかったパリという場を
今こうして11人の人たちが眺めてて 私が感じていたように
「パリっていいなあ」と感じてる
そりゃあそうだと思いませんか?ワインがあって チーズがあって
おいしいご飯にたのしい会話 ギャルソンとのエスプリのきいた
コミュニケーション 街ゆく人たちの自然なのになんだか
やたら美人だったりかっこよかったりする感じ。眺めていて
いつまでも飽きない。そんな世界に入って行けたら
そんな世界に 「ただの観光客」ではなくて
自分のやってきたことの誇りをもって「何者か」として
そのままダイレクトに入って行けたら そりゃあそんなにいいことはない。。。
このツアーには 私は140%くらいの自分をかけた。
まるでレボキャンをした時のように 今までの自分に
できるかぎりのほとんど全てを投入していて
毎日私は成長していった そしてほぼ毎日のように
神様は私に課題を出した。電車に乗り遅れてしまったら?
お前は対応がちゃんとできるか? 誰かがスリにあったなら?
それが日曜日の夜だとしても?お前はちゃんと対応できるか?
そしてお前は同時通訳ができるのか、、、(なんとできた!!!)
そうしてなんとか毎日壁を乗り越えて ツアーは無事に終了できた。
きっとみんなの中には かつて私が感じたように 消化不良の
そうまるで 最後のふりかえりをしたオートルカフェでわれわれを
眺めていたゴッホの自画像のうずまきのように
ぐるぐるとした なんだかよくわからない 言葉にできない
変な何かが 何ヶ月か残るだろう。レボキャンのときもそうだった。
それが何かを変えていき 自分さえも もとの自分とは違ってしまう
それがきっと パリなのだろう。
ただの一人の旅行では そんなことはできないだろう
住むように経験してみることで 価値観が変わることがある
私が10年かかかって理解したこと 10年かかってやっと
みれるようになった世界を たった5日で この人たちは
経験したわけで そんな旅があったなら 本当にうやらましいなと思う
そんな場が 10年前の私にもあってくれたなら もうちょっと
辛くなかったのかなとも思うけど 10年前には見れてなかった
フランスのいい面を やっと私も見れるようになってきて
それを沢山の人に紹介できて「フランスなんてスリばっかりで
料理もたいしたことないし、もう行きたくない!」ではなくて フランスのいい面や
フランス人たちのいい面をみてもらえてとても嬉しかった。
一人ではできないことがある。
一人ではだせない勇気なんて沢山あるんだ。
誰かがいるから 本当はなりたかったのになれなかった自分に
近づけることがある。私は今回団体で行動させてもらったお陰で
しかもその責任を私が背負ったお陰でかなり勇気が持てたと思う。
あとにはひけない。出来ませんという言葉はありえない。
「予約がとれてません」といわれてもそんなはずはないと交渉しきる。
そして交渉すればフランスにはどこかに余地があるということも
この5日間で学んでしまった。ここは会話と交渉の国なんだ。
そしてそれができるとパリは楽しい。
本当は できることなら そうなりたいと思った自分
そんなのすごく遠かったけど このツアーのお陰で
私は本当にそんな自分に近づきました。沢山の勇気も
前に進む力もみなさんのお陰でいただきました。
これからはちょっとずつ報告を書いていこうと思います。
本当におつかれさまでした。そしてありがとうございました!!
私はパリにいれて幸せです。
☆パリカフェツアー全6日間の様子はこちらから☆