alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

インフルエンザ

2012年02月13日 | 放射能のある中で



 突然の出来事だった。
息子が夜中に急に咳き込み、朝起きたら39度。
「今日は医者休みだからね!」の一言でへこみ息子の様子を見ていると
普段ぐったりなどしたことがなく この子ばかりは
放射能さえも吹き飛ばすだろうと思っていたような元気な息子が
ほとんど布団から動かない。これはおかしい、、、

 大丈夫なのだろうか と 様子をみようと思っていたら

 しだいに私も引き込まれ 意識を失いそうになる。

 意識を失うという感覚は もったことがなかったけれど
それは今でも続いてて このまま布団の上で死ぬんじゃないか
そんな感覚 ふっと身体が後ろにたおれてすうーっと魂がぬけてくような
そんな感覚が今日はとくに強くって


 「ほらね お母さん 1分で出ましたよ。2人ともインフルエンザです」
昨日ようやく行けた医者で検査され 私たちは2人してインフルエンザだと
判明した。恐ろしいほど身体が痛く ずっと悪寒が襲ってた。
息子は1日でけっこうよくなり次の日にはけろっとしてたから
さすが息子!免疫力が違うなあと思っていたら 彼もまだ治ってなかったらしく
医者に行った日はごほごほ咳き込み 怒った拍子か何かに鼻血が溢れ
もう我が家は地獄絵図。


 「鼻血」=放射能の症状 と思ってしまっていた私は
ついに来たか?ともうパニックになり でもパニックになっている間にも
血はどんどん落ちてくる。助けを呼びたいけどインフルエンザだとわかった今
家族を巻き込むわけにはいかない。彼らにこれが移ったら ただごとでは
すまないだろう。30台の私だって死ぬかと思った
それくらいすごく強かった 今でもこんなにふらふらするのに
抵抗力のもっとない人に移ったら?


 今年は確実にこのインフルエンザで死ぬ人が多発すると思う

 それくらい 私も息子も どうかわからないくらい 
これはとても強いと思う この先私はかくことを続けられるのか
けろっとするのか それとも布団の上で気がついたら意識を失っているのかは
神様にしかわからないけど 病人が病人を看病すること
しかも相手は言うことをきかない息子だということは 
とても簡単なことじゃない


 私は誰かに助けてほしい 助けて!と叫びたい

 どちらかがよくなってもどちらかの風邪でまた移る
おそろしいスパイラルが待っている。この機会にもう
言うことを聞かせようと必死になってやるけれど
私にはそんな余力は残っていない 怒るのはとてもしんどい


 明日には元気になるのだろうか

 誰か助けてください、、、

マスクの中で

2012年02月11日 | 放射能のある中で

 福島で立ち寄ったスーパーで 息子の好きな
カーズの柄のマスクが売られていたら なんとなく
お土産に と 買ってみることにした。


 家に帰って一度息子にマスクというのをつけさせてみると
なんだか切なく もうこんなことはしたくない と
思ったのだけど


 それから1ヶ月。私たちはやたらとマスクが必要な人になってしまった。


 蓮太郎な2週間くらい前から風邪をひいたり治ったりを繰り返し
昨日突然夜中に咳き込み 今日起きたら39度になっていた。
この子ばかりは いつもバカなことやっているから
バカは風邪引かないの言葉のとおり 免疫力も高いだろうと
思っていたけど 今日ばっかりは 寝込んでて たまに咳き込む
そうすると 経験上 彼のすごい風邪菌は 家族にたちまち
移って行くけど 家族はすでに寝込んでる。今日こそは、と
思っていたのに これ以上ひどくなったら一体どうしたらいいのだろう?


 私はマスクと縁がなかった 福島に行った時すら 持ってったけど
ほとんどできずじまいたっだ。なぜなら眼鏡がくもるから で
凍てついた福島の道路を眼鏡なしで歩くこと は それこそもっと
危なくて 車に突然ひかれるかも そんな状況で人を案内するのは無理だった。


 今になって マスクにもいろいろとあることを知り
眼鏡でも曇らないというマスクを買ったけど 今度はその匂いが
ちょっと気になって はたしてマスクを1日していることによる
気分の悪さと マスクをすることで守れるものを天秤にかけると
どちらがいいのだろう?と思う。


 マスクをしても 子どもがご飯を残した時に それをつい
食べていたら?マスクをしても 子どもがうがいをしたコップで
私もうがいをしていたら?そして息子は辛いとき程 一緒に寝てくれと
懇願している そんな中 で マスクを家の中ですることに
果たしてどれほど意味があるのだろう?


 私はもっと 呼吸がしたい 安心して息を吸いたい。


 福島で会ったお母さんは「はじめは息していいの?って
思ってた 今はさすがにそう思わないけど」と言っていた。
だけど私もそう思う 息ができるのはマスクの中だけ?
この小さな 守られたかのような空間だけが 私が安心できる空間?
もう思い切り息を吸うことはできないのだろうか?
どこか遠くに行くまでは?


 「子どもの教育を年間1ミリシーベルト以上の場所で行うこと」は
どうやら憲法違反らしい。だけどそんなこといったら横浜だって
計算するとそれくらいになってしまって それなら体調不良の
理由もなんだか納得がいく。結局のところ 放射能による病気というのは
「甲状腺ガンになって死んでしまう」ということよりも(それだけでいうと
かなり確率は少ないらしい)様々な慢性的疾患に悩まされて暮らすことなのだろう
疲れやすい だるい、病気が治らない 強いウィルスがきたらやられてしまう
免疫力が下がっていって それをいくら 他の方法であげようとして頑張っても
何ごともなかった時のように ちょっとやそっとじゃ変わらない。


 私も避難したいと思うけど じゃあどこに?どうやって?
熊本においでっていわれたら?はいそうですねと行けるのだろうか?
そこで何をして生きるのだろう よくあるのはスーパーのレジ打ちだろう
「選ばなかったらね ないわけじゃないんですが そんな選り好み
している場合じゃない!っていうんだったらあれですけど
でもなんだか今のこの状況だとね、毎時0.2マイクロシーベルトで
避難する必要がほんとうにあるのかなって思うんですよ
まわりにはそんなことをしている人もあまりいないし、、、」
といわき市の男性は言っていた。

 何でもいいから子どものために?それでその先に見える世界は?
はじめはそれでもいいだろうけど そのうち「犠牲の母」にならないだろうか
私には恐ろしい母子家庭の図ばかりが浮かんでしまう。
実際にそういうストレスを経験したからこそ「そんな一人で
全部やって子どもに怒ってばかりなのにくらべたら福島に
いる方がいい」と思って戻って来た人も多いのだろう。
田舎にいっても自分を活かせて働ける人はいいけれど
そんな人なんてめちゃくちゃまれな訳であり、、、



 結局のところ 準備するには時間がかかる。
誰しもが 簡単にネットさえあればお金が稼げる
どこにだって移動可能な時代だったらいいけれど
お金を稼ぐのは簡単じゃない 子どもがいたら
小学生なら転校すればそれですむけど それ以下の子は
「保育園にあきがありません」と言われたらおしまいだ。


 沢山のジレンマがある中で どうやって次の道を見いだすのだろう
避難したい人向けのビザをフランスとかドイツが出しててくれれば
嬉しいけれど 子連れになった瞬間に ビザはめちゃくちゃ難しくなる。
東日本から出たい人でフランス関係の仕事をしている人向けビザ、
もちろん子連れで3年可能とかあればいいのに!


 やるさなさが 沢山つのる 動きたくても動けない
「福島」の問題が どんどん自分の問題になっていっても
解決策はなかなか見えない。

体調不良

2012年02月09日 | 放射能のある中で

 「ほらね、君で3人目だよ。だから僕は福島には行かないな。」

 今日久しぶりに行った広尾のカフェで、仲良くなった外国人が
こう言っていた。「僕の友達もね、君と同じくらいの時期に
福島に行ってたんだよ。もうオーストラリアに帰ったけどね。
ボランティアで行ったんだって。1日くらいだったけどねえ
でものどのあたりが真っ赤になってね。彼も、君も、もう一人の
友達も 福島に行った後 病気になっているんだよ。
だから僕は 福島に行くのはやめておく。」


 私はどうしてあんなにも寝込んでいたのかわからないけど

 あの時は トイレに行くこと以外にもう身動きがとれなくなってた。
私 子ども連れて桜木町とか行こうとしていたんだっけ?
どこにそんなすごい体力があるっていうんだ?と不思議でしょうがなくなった。
倒れたのは 福島のことを話したくなって 一日中そういう話をしていた日の夜で
表参道でミーティングに参加して 頭が一杯になったその夜
悪寒がして なんだかどうにもならなくなって
そこからなんとかベッドにもぐりこんだけど そこからは
食事ものどを通らなかったし 本当に文字通り動けなかった。


 あれはどうしてだったのだろう?

 たしかに福島に行っていた時 のどの痛みを感じはじめた。
気にしたらよけい気になってしまったけれど 私にとって
印象が強烈だったのは 山形に行って夜に終電を逃してしまって
福島に帰れなくなったあの夜 雪の降り積もる山形で
私たは失敗をしてしまったというのに なんだか気持ちがよくなった。
「人生のいい面をみなきゃ! ほら山形ではこんなに深呼吸ができる、、、」
とかなんとか言って あたり一面の雪景色の前で深呼吸して
あれ 田舎って 地方都市って こういうのがあるんじゃなかったっけと
私はちょっと思い出した。そう 私が住んでいた洛西という京都の
はずれのニュータウンですら 桂川の駅に降り立つと山があって
うーんと深呼吸したくなる、ああ気持ちいい!とのびをしたくなる
そんな空気があったんだ。


 けれど福島では感じなかった。山の見える場所なのに


 「放射能は目に見えないし感じない」というけれど どこまで
本当なのだろう?放射能が細胞を破壊するなら それが自分の身体であったら
気づくことだってあるんじゃない?世の中には妊娠しても3ヶ月気がつかない
人もいるけど した瞬間にわかる人もいるわけで 感受性の違いというのは
あるだろう 私は福島にいた時に なんとなく肌がちくちくするような
少なくとも細胞が喜んではいないような 違和感を感じていた
そんな気がする。(しかも驚いたことに山形に一泊したらのどの痛みが
よくなった さすがに気のせいじゃない?とソフィーに言われたけれど)


 今日も沢山の本を読み このままじゃいけない このままでは
あまりにひどい!と思ったけれど 一方で ミスター100ミリシーベルトが
登場してきて「気にし過ぎが一番良くない」はーなるほどね、と
思ってしまう本もあったりもして だけどいろんな本をさんざん読んで
沢山の人たちの話も聞いてこの1ヶ月でわかったことは
世の中にはかなり自分の命をかけて 放射能から人を守るために
頑張っている人がいる。彼らはお金が底をつきかけても
なんとか大事なことを伝えよう、守ろうとしてやっている
まさに命がけで頑張っている。

 一方で 御用学者系の人たちは自分の立場を守るために
「大丈夫」大丈夫、たいしたことない、心配いらないと
声を大にして大手メディアを駆使して言っている。彼らが
守ろうとしているものは 自分の肩書きや立場であって
彼らは決して何かを捨てたりしてはいない。



 いろんな構造を学んでみると だいたい本の書き方や
参考文献あたりらへんで あーこの人ここらへんね というのが
わかるようになってきた。チェルノブイリのことも学ぶと
チェルノブイリにしてみたって 終わってないどころか
慢性的な疾患に悩む人の数は100万人をゆうに超えているという。
「ガンで即死」とかそういうレベルではなく、「~病」と
すぐに命名されるようなものでもなくて、でも慢性的に
治らなくってそれが続く そんな人たちが山のように存在している。


 免疫力が弱ったら そこにウイルスはつけこんでくる
どうして今年はインフルエンザが緊急事態なくらいにまで広がっているのだろう
どうして東京の人たちは 福島の人たちより多い割合でマスクをつけているのだろう
どうして今年はノロウィルスも例年の倍くらいで猛威をふるっているのだろう
郡山に居たときにタクシーの中で「今年はノロウィルスが流行ってます。
気をつけてくださいね♪」と軽やかな声がラジオから聞こえてきたけど
免疫力の下がっている人たちが多いそんなところで、普通の人でも
どんどんやられるノロウィルスが流行っていたら?立ち向かうことなどできるのだろうか
人がばたばたと倒れてく。 それは普通のことなのだろうか?


 「何かがおかしい!」と思っても 私たちは医者でもなければ
放射線や原子力の専門家ではないわけだから「あんた専門知識も
ないくせに」と言われてしまえばそれまでだ。でも、少なくとも
私も研究家とか名乗ってるから言わせてもらえば 研究って
「お前は口を出すな」というんじゃなくて 他の人たちの役に
立つためにするんじゃないのかな?まあ他の人というのが
一般市民であるのか それとも政府や原子力関係の企業なのかの
違いなのかもしれないけれど、、、でもせめてお医者さんや
弁護士ぐらい 市民の味方であってほしい。
(ちょっとですがそういう人たちもいます!!)


 福島で見聞きしてきたことやこれまでの情報を総括すると
「チェルノブイリより事故はひどいのに 共産主義だった旧ソ連よりも
日本政府の対応はひどい(ほんとうに何もしていない)」
つまり今後はチェルノブイリよりもひどい結果が想定される、ということだ。
事態は相当深刻なのに 日本はのほほーんとしていて 世界が
びっくり仰天してる。でもあの日本だから?大丈夫なのかしら?と
世界もあまり注目してない だけど本当は深刻なんだよ!助けてよ!と
思うけど このままでは黒船も来ない。でもそれでは困るから
私はフランスと福島だったりを結ぶ活動がしたいなあ、、、
何かが確実に変わり始めてる 何かはもう 起こっている
これ以上被害を広めないようにするために は 事実を知ること
それが大事だと思うけど 「大丈夫 考え過ぎだよ?」の一言で
全てはパアっと流れてしまう。


 ああ放射能、どうすればいいのかわからないけど
どうにか何かを考えたい。


フランスに行くなら

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