伊勢すずめのすずろある記

伊勢雀の漫歩…。
 伊勢の山々から志摩の海までの、自然史スポット&とっておき情報など…。
  感性の趣くままに-。

沢野夏穂の志摩の歌謡詞

2010年11月07日 | 随筆・雑感・回想など

初夏の「日和浜」~志摩町御座~

 

 作詞・作曲家「沢野夏穂」の筆名(ペンネーム)で活動し始めてから、既に十数年が経ちました。その間に志摩の海をテーマにして、幾つかの歌謡詞を書きましたが、付曲し、歌謡曲として公表した楽曲の中から、ベスト3の作品を紹介させて頂きます。

 

  志摩半島

夏を告げる 季節の風が
シグナルくれた 海辺(うみ)への旅
ほのぼの ゆらゆら 女独りで
夢むロマンス 走る特急(ライナー)
降り立つ駅は 真珠輝く
ああ 憬れの 志摩半島

磯に想いを 寄せ来る波が
鮑の殻に うち明ける
ざわざわ さらさら 恋の隙間に
漂う夕映え 着く巡航船
訪ねし宿は 海女のふるさと
ああ 潮騒の 志摩半島

岬の漁村 潮の匂いが
リアスの海湾(うみ)に 想い出刻む
ルンルン ランラン 心が揺れた
逞し陽焼け あなたに似た若者(ひと)
白亜の灯台 黒潮騒ぐ
ああ 初夏(なつ)の日の 志摩半島

 

1999年リリースの「志摩半島」  この詞は、ビッグ歌手、石川さゆりさんの歌う「能登半島」をE.P盤で聴き、「志摩半島」のタイトルの曲が無いので、自分で書いてみようと思い立って、1998年に作詞をし、「ひと夏のプレゼント」( 詞・北村英明、曲・沢野夏穂、編曲・五代香蘭 )のカップリング曲として、冬月梨音( ふゆづき りお )さんのボーカルで、1999年にキングレコードにて商品化した作品( 曲・沢野夏穂、編曲・五代香蘭 )です。

 現在も、「ひと夏のプレゼント」とともに、Usen( 旧、大阪ユーセン放送 )のリクエスト対応曲となっていますが、アレンジが少し唱歌っぽく、ボーカルも純ポップス系の歌手でなかったので、初盤のみで終了としました。

 後年、鳥羽市出身のビッグ歌手、鳥羽一郎さん( 日本クラウン )が、同じタイトルで別の演歌を歌っておりますが、最近はあまり聴かなくなりました。この曲のその後の情報はよく判りません。

 上記の歌詞の1番は、近鉄「賢島駅」を念頭に置いて書きましたが、歌詞の第二フレーズの後半に「三重の旅」が隠されています。2番は英虞湾の描写です。3番は、多分、大王崎のイメージかも知れない ・・・。

 

 志摩半島にて

  ~ 恋のメモリー独り旅 ~

夏のあなたの 思い出を
抱いて訪ねる 志摩半島
潮の香(か)載せた 海風(うみかぜ)に
渚の恋が よみがえる
浜木綿(はまゆう)咲いてた まぶしい砂浜…
波乗り一緒に 灼(や)いた肌

海の青さに 晒されて
連れなく辿る 志摩半島
岬の丘に たたずめば
寄せ波砕けて 胸を撃つ
あの日のあなた 告白したのに…
赤蜻蛉(アカネ)が私を 慰める

旅に想いを 委ねつつ
秋さわやかな 志摩半島
行き交う海女に 見送られ
巡航船で 帰り行く
真珠の湾海(うみ)よ 口づけしたのよ…
あなたを偲んで 独り言

( 2009.9.20・「哀愁の志摩半島」を改題 )

 この詞は、最初「哀愁の志摩半島」のタイトルで発表しましたが、後日、同じタイトルで他の作詞家( 篠原芳文 氏 )とともに、別メロの旅情歌謡曲( 作詞: 篠原芳文、編曲:五代香蘭、歌:Shoko)を創った為、改題したものです。

「国府白浜」にて

 1番は国府白浜でもあり、市後浜でもある。2番は、安乗岬のイメージで書きました。但し、3番は英虞湾に限定されますよね。

 この楽曲は、詞とメロディー同時進行で作った作品です。その後、シンガー・ソング・ライターの松崎昌子さん( 横浜市在住 )がアレンジとボーカルを引き受けてくれ、C.D化しました。但し、リリースはしておりません。

 

 夕紅の志摩の旅

女(おんな)未練の 悲しみを
何処(どこ)に捨てよか 独り旅
海に呼ばれて 着いたのは
霧雨煙る 英虞の湾(うみ)
遊覧船の 舳先に立てば
潮風御髪(おぐし) 掻き乱す

夏の終わりの 通り雨
悲しみ拭い 流せども
はぐれカモメが 追いかける
離れず着かず ゆったりと
女心を 見透かすように
ひと声鳴いて 去ってゆく

真珠筏の 浮かぶ湾(うみ)
ひと雨上がり ひっそりと
夕紅に 染まる頃
恋の胸傷(むなきず) 凪いでゆく
見晴台の 重なる人影(かげ)に
独りじゃ淋しい 志摩の旅

 

夕紅の志摩の旅  この詞は、2008年の8月下旬、小雨の煙る中、Kさん親子とその友人のO 君らの一行を案内して、賢島から遊覧船(エンペランサ号)に乗った時に取材し、帰ってからすぐに創った作品です。

 付曲後に、五代香蘭さん(日本作曲家協会会員、神奈川県在住の作・編曲家)にアレンジをして頂き、伊勢市出身の新人歌手、中西里絵さんが歌ってくれました。一般にはリリースしていませんが、C.D化した作品です。

     

安乗崎灯台

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