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語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【図書館】運営を民間にお任せ ~アイデア~

2013年08月15日 | 社会
 図書館の運営に、企業やNPO法人が携わる動きが広がっている。民間の多用なアイデアを反映し、気軽に立ち寄れる場所として人気を集めている。観光名所にもなっている(4)のような事例もある。

(1)酒ドットコム前原図書館
 (a)場所・・・・千葉県船橋市駅前の酒店
 (b)特色・・・・高級洋酒、日本酒が並ぶ店内の一角に、500冊の小説、絵本蔵する本棚が置かれている。店の営業時間内なら誰でも無料で利用可。店にとっての副次的効果もあり、本を借りるついでに酒や菓子を買う人もいて、来店客が増えた。
 (c)開始時期・・・・2013年4月
 (d)運営・・・・NPO法人「情報ステーション」
   ①「情報ステーション」は、船橋市を中心に15ヵ所で「民間図書館」を運営。
   ②「民間図書館」の場所は、酒店のほか、団地、老人ホーム、パン店など。
   ③蔵書は、個人から贈られた本。ジャンルは幅広い。
   ④手続きや本の整理は、小学生から70代までのボランティア450人が行う。
   ⑤施設には、ラジオを流すなど、誰でも気兼ねなくおしゃべるできる工夫を凝らす。時にはイベント(<例>パソコン教室)の会場になる。
   ⑥狙いは、(学校や会社以外に)地元でつながりをつくるきっかけづくり。⇒利用者同士が親しくなり、家にこもりがちな高齢者や子育て中の主婦が一緒に喫茶したり、高齢者が小学生に宿題を教えたり、といった交流も生じた。

(2)千代田区立日比谷図書文化館
 (a)場所・・・・東京・日比谷公園の緑に囲まれた館の地下1階
 (b)特色・・・・本を持ち込めて、アルコール類や食事を楽しめるレストランがある。ビールが入ったグラスを片手にゆったりと読書できる。なお、1階にはコーヒーや軽食を出すカフェも。
 (c)開始時期・・・・2013年1月
 (d)運営委託先・・・・外食チェーン「プロントコーポレーション」(地下1階のレストランも1階のカフェも)
   ①時間帯によって利用者はさまざま。
     <例>昼間は子連れの主婦がお茶をしながら。夜は近所で働く女性が夕食を食べながら。

(3)まんのう町立図書館
 (a)場所・・・・香川県まんのう町
 (b)特色・・・・楽天の電子書籍端末を無料で借りられる。端末ごとに異なる組み合わせでお薦めのタイトルが複数入っており、利用者は1台で手軽に楽しめる。
 (c)開始時期・・・・2013年6月。
 (d)運営委託先・・・・図書館運営の受託会社「リブネット」と宮脇書店の共同企業体

(4)武雄市図書館
 (a)場所・・・・佐賀県武雄市
 (b)特色・・・・年中無休にし、開館時間を1日4時間延長。雑誌や文具販売スペースやカフェも設ける。貸し出しカードは「Tカード」を導入。本を借りてポイントがつく。【注1】
 (c)開始時期・・・・2013年4月【注2】
 (d)運営委託先・・・・レンタル大手「TSUTAYA」を展開する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」

 【注1】このくだりは、記事「波紋広げる武雄市図書館のツタヤ委託計画」(佐賀新聞2012年5月12日付け)に拠る。
 【注2】このくだりも、前掲記事に拠る。

□記事「図書館運営 民間にお任せ」(日本海新聞2013年8月7日付け)
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