語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【財政】円安がもたらす含み益20兆円 ~外貨債券~

2015年01月02日 | 社会
 財務省はひた隠しにしているが、政府の持つ外貨債券は円安で大きな含み益が出ている。
 外貨特会の資産は120兆円。
 これは為券(国債)を発行して外貨債券などに投資しているもので、うち外務債券は100兆円にのぼる。
 円安になると円貨換算資産額は膨らみ、円高になると減少する。

 この損益分岐点はかつて1ドル=100円と言われていた。
 そうであるならば、今は含み益20兆円程度になっているはずだ。
 外貨特会の外貨債券を取り崩して、国債償還にあてれば、同時に含み益が顕在化する。まさに円安メリットを活かして、国債残高の減少と財源捻出ができる。

 これを使わない手はない。
 外為資金の運用は、金融機関にとっておいしい商売だ。財務官僚の利権にもなっている。
 財務省はこれをエサにして、金融機関のエコノミストに「ご説明」して、増税の応援部隊にしている。
 外為資金の取り崩しは、こうした利権の解消にもなる。
 つまり、財政再建、財源捻出、財務省利権の解消・・・・という一石三鳥になる。

 消費増税しないと財政が貧しくなる、という「御用人」がいたら、この外為の話をすればいい。
 実は、円安で政府は潤っているのではないですか、違いますか、と。 

□「財務省がひた隠す巨額資金 ~ドクターZは知っている~」(「週刊現代」2015年1月3・10日号)
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