語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【佐藤優】の仕事早わかり ~略歴と書誌~

2013年02月07日 | ●佐藤優
●佐藤優の略歴【注】
 (a)学生以前(~1975.3.31.)
   ・1960年1月18日生。
   ・1975年、埼玉県立浦和高校1年生の夏、スイス、西ドイツ、チェコスロバキア、ポーランド、ハンガリー、ルーマニア、ソ連(ロシア、ウクライナ、ウズベキスタン)を一人旅。

 (b)同志社大学生、同院生の時代(1975.4.1.~1985.3.30.)

 (c)外務事務官時代(1) ~入省、留学~(1985.4.1.~1987.8.末)
   ・1985年4月、専門職員として外務省に入省。同年5月、欧亜局に配備。英国陸軍語学学校に留学後、1987年8月末、モスクワ国立大学言語学部に留学。
   ・1988年から1995年まで在ソ連・在ロシア日本国大使館に勤務(政務班)。

 (d)外務事務官時代(2) ~ソ連大使館赴任、ソ連解体、ロシア大使館離任~(1987.8.末~1995.3.末)

 (e)外務事務官時代(3) ~本省勤務、外交史料館勤務、逮捕・収監、休職~(1995.4.1~2009.6.30.)
   ・1998年、国際情報局分析第一課主任分析官(課長補佐級)。
   ・2002年2月22日、外交史料館へ異動。
   ・2002年5月14日、背任容疑で逮捕。同年7月3日、偽計業務妨害容疑で再逮捕。2003年10月、保釈。
   ・2002年2月、東京地方裁判所(安井久治裁判長)で執行猶予付き有罪判決。控訴。2007年1月31日、東京高等裁判所(高橋省吾裁判長)で控訴を棄却。2009年6月30日、最高裁判所第3小法廷(那須弘平裁判長)で、上告棄却。期限の7月6日までに異議申立てをおこなわなかったため、判決が確定。国家公務員法76条に基づき失職。

 (f)民間人時代(2009.7.1.~)

 【注】「【読書余滴】佐藤優回想録 ~青春、留学、インテリジェンス、ソ連解体、国家の罠~

(1)著書
○『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社、2005。後に増補版、新潮文庫、2007)
○『自壊する帝国』(新潮社、2006。後に新潮文庫、2008)
○『日米開戦の真実 大川周明著「米英東亜侵略史」を読み解く』(小学館、2006。後に小学館文庫、2011)
 ※「【読書余滴】佐藤優の、アメリカによる日本人洗脳工作
 ※「【読書余滴】佐藤優の、東京裁判批判 ~アメリカの謀略工作~

○『獄中記』(岩波書店、2006。後に改訂版、岩波現代文庫、2009)
○『国家と神とマルクス 「自由主義的保守主義者」かく語りき』(太陽企画出版、2007。後に角川文庫、2008)
○『地球を斬る』(角川学芸出版、2007。後に角川文庫、2009)
○『国家の謀略』(小学館、2007)
 ※「【読書余滴】佐藤優の、外務官僚の精神構造

○『野蛮人のテーブルマナー ビジネスを勝ち抜く情報戦術』(講談社、2007。後に講談社+α文庫、2009)
○『野蛮人のテーブルマナー「諜報的生活」の技術』(講談社、2009)
 ※「【読書余滴】佐藤優の「反省」 ~モスクワ大使館の裏金作り~

○『私のマルクス』(文藝春秋社、2007。後に文春文庫、2010)
○『インテリジェンス人間論』(新潮社、2007。後に新潮文庫、2010)
○『国家論 日本社会をどう強化するか』(NHKブックス、2007)
 ※「【読書余滴】佐藤優の国家論、加藤周一の内村鑑三論

○『世界認識のための情報術』(金曜日、2008)
○『交渉術』(文藝春秋社、2009。後に文春文庫、2011)
 ※「【読書余滴】佐藤優の、上司と部下の危険な関係
 ※「【読書余滴】佐藤優の、外務官僚の精神構造
 ※「【読書余滴】佐藤優の「反省」 ~モスクワ大使館の裏金作り~

○『テロリズムの罠 右巻 忍び寄るファシズムの魅力』(角川ワンテーマ21、2009)
○『テロリズムの罠 左巻 新自由主義社会の行方』(角川ワンテーマ21、2009)
○『外務省ハレンチ物語』(徳間書店、2009。後に徳間文庫、2011)
○『神学部とは何か 非キリスト教徒にとっての神学入門』(新教出版社、2009)
○『「諜報的(インテリジェンス)生活」の技術 野蛮人のテーブルマナー』(講談社、2009)
○『甦る怪物 私のマルクス ロシア篇』(文藝春秋社、2009)
 ※「【読書余滴】佐藤優の民族問題講義(1) ~アゼルバイジャン~
 ※「【読書余滴】佐藤優の民族問題講義(3) ~トルキスタン~
 ※「【読書余滴】佐藤優のモクスワ大学講義ノート(基本方針)

○『功利主義者の読書術』(新潮社、2009)/ 新潮文庫、2012)
 ※「【読書余滴】佐藤優の、イエスの処世術 ~国家と信仰~
 ※「【読書余滴】佐藤優の、「世直しの罠」に嵌らないために
 ※「【読書余滴】佐藤優の、石原真理子と酒井順子にまなぶ論争術

○『沖縄・久米島から日本国家を読み解く』(小学館、2009)
 ※「【読書余滴】佐藤優の、魂は一つではない
 ※「【読書余滴】佐藤優のソ連「帝国」観 ~民族問題~

○『はじめての宗教論 右巻 見えない世界の逆襲』(日本放送出版協会(生活人新書)、2009)
○『はじめての宗教論 左巻 ナショナリズムと神学』(NHK出版新書、2011)
○『日本国家の神髄 禁書「国体の本義」を読み解く』(扶桑社、2009)
○『この国を動かす者へ』(徳間書店、2010)
 ※「【読書余滴】佐藤優の暗黒社会論/悪の現象学 ~『この国を動かすものへ』~
 ※「【読書余滴】佐藤優『この国を動かす者へ』の序文と後書きの凄み

○『3.11クライシス!』(マガジンハウス、2011)
○『共産主義を読みとく いまこそ廣松渉を読み直す』(世界書院、2011)
○『予兆とインテリジェンス』(産経新聞出版、2011)
○『人たらしの流儀』(PHP研究所、2011)
○『佐藤優のウチナー評論』(琉球新報社、2011)
○『この国を壊す者へ』(徳間書店、2011)
○『世界インテリジェンス事件史 祖国日本よ、新・帝国主義時代を生き残れ!』(双葉社、2011)
○『インテリジェンス人生相談 復興編』(扶桑社、2011)
○『共産主義を読みとく いまこそ廣松渉を読み直す『エンゲルス論』(ノート 廣松渉エンゲルス論との対座』(世界書院、2011)
○『外務省に告ぐ』(新潮社、2011) 
○『野蛮人の図書室』(講談社、2011)
○『国家の「罪と罰」』(小学館、2012)
○『紳士協定 私のイギリス物語』(新潮社、2012)
○『帝国の時代をどう生きるか 知識を教養へ、教養を叡智へ』(角川oneテーマ21、2012)
○『読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門』(東洋経済新報社、2012)
○『人間の叡智』(文春新書、2012)
○『同志社大学神学部』(光文社、2012)

(2)共著・インタビュー・対談
○(聞き手:斎藤勉)『国家の自縛』(産経新聞出版、2005。後に扶桑社文庫、2010)
 ※「【読書余滴】佐藤優の民族問題講義(3) ~トルキスタン~

○(聞き手:宮崎学)『国家の崩壊』(にんげん出版、2006)
○(鈴木宗男と共著)『北方領土「特命交渉」』、講談社、2006。後に講談社+α文庫、2007)
○(手嶋龍一と共著)『インテリジェンス―武器なき戦争』(幻冬舎新書、2006)
 ※「【読書余滴】佐藤優&手嶋龍一の、腰砕け対中外交のカンフル剤 ~交渉に必要な論理能力~
 ※「【読書余滴】佐藤優&手嶋龍一の、英国情報機関の本領発揮 ~カウンター・インテリジェンス~

○(魚住昭と対談)『ナショナリズムという迷宮-ラスプーチンかく語りき』(朝日新聞社、2006。後に朝日文庫、2010)
 ※「【読書余滴】佐藤優の、厚生労働官僚の逆襲 ~村木統括官による国家賠償請求訴訟の背後にあるもの~
 ※「【読書余滴】佐藤優の民族問題講義(3) ~トルキスタン~
 ※「【読書余滴】佐藤優の民族問題講義(2) ~ソ連解体の始まり、ナゴルノ・カラバフ紛争~

○(関岡英之・小林よしのり・西部邁らと共著)『アメリカの日本改造計画』(イースト・プレス、2006)
○(鈴木宗男と共著)『反省 私たちはなぜ失敗したのか?』(アスコム、2007)
○(高永哲と共著)『国家情報戦略』(講談社、2007)
○(青木直人・西尾幹二と共著)『中国の黒いワナ』(宝島社、2007)
○(コーディネーター:宮崎学、連帯運動・編)『佐藤優国家を斬る』(同時代社、2007)
○(竹村健一と対談)『国家と人生 寛容と多元主義が世界を変える』(太陽企画出版、2007。後に角川文庫、2008)
○(田中森一と共著)『正義の正体』(集英社インターナショナル、2008)
○(村上正邦と共著)『大和ごころ入門』(扶桑社、2008)
○(亀山郁夫と対談)『ロシア闇と魂の国家』(文春新書、2008)
○(鈴木琢磨と共著)『情報力―情報戦を勝ち抜く“知の技法”』(イースト・プレス、2008)
 ※「【読書余滴】佐藤優&鈴木琢磨の、朝鮮人やイスラム教徒の時間軸と日本人の時間軸との違い
 ※「【読書余滴】佐藤優&鈴木琢磨の、情報分析、よいブログの見分け方、新聞の力
 ※「【読書余滴】佐藤優&鈴木琢磨の、情報力:メモとノートとスクラップ帳の効果的な使い分け方

○(山口二郎・編)『政治を語る言葉』(七つ森書館、2008)
○(副島隆彦共著)『暴走する国家 恐慌化する世界―迫り来る新統制経済体制(ネオ・コーポラティズム)の罠』(日本文芸社、2008)
○(田原総一朗と共著)『第三次世界大戦 左巻 新・帝国主義でこうなる!』(アスコム、2008)
○(田原総一朗と共著)『第三次世界大戦 右巻 新・世界恐慌でこうなる!』(アスコム、2008)
○(魚住昭と対談)『テロルとクーデターの予感-ラスプーチンかく語りき2』(朝日新聞出版、2009)
○『インテリジェンス人生相談 社会編』(扶桑社、2009)
 ※「【読書余滴】佐藤優の、個人の相談に助言する技法&外務省を糺す技法
 ※「【読書余滴】佐藤優の、インテリジェンス人生相談 ~大資本の進出で疲弊している~

○『インテリジェンス人生相談 個人編』(扶桑社、2009)
 ※「【読書余滴】佐藤優の、個人の相談に助言する技法&外務省を糺す技法
 ※「【読書余滴】佐藤優の、インテリジェンス人生相談 ~大資本の進出で疲弊している~

○(岡本行夫と共著)『知の超人対談 岡本行夫・佐藤優の「世界を斬る」』(産経新聞出版、2009)
○(立花隆と共著)『ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊』(文春新書、2009)
 ※「書評:『ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊』

○(大田昌秀と共著)『徹底討論沖縄の未来』(芙蓉書房出版、2010)
○(宮崎正弘と共著)『猛毒国家に囲まれた日本 ロシア・中国・北朝鮮』(海竜社、2010)
 ※「【読書余滴】佐藤優&宮崎正弘の、言語・民族・国家 ~グルジアと中国~
 ※「【読書余滴】佐藤優&宮崎正弘の、猛毒国家 北朝鮮
 ※「【読書余滴】佐藤優&宮崎正弘の、猛毒国家 中国 ~中国の権力闘争と将来像~

○(副島隆彦と共著)『小沢革命政権で日本を救え 国家の主人は官僚ではない』(日本文芸社、2010)
○(西原理恵子と共著)『週刊とりあたまニュース 最強コンビ結成!編』(新潮社、2011)
○(的場昭弘と共著)『国家の危機』(KKベストセラーズ、2011)
○(中村うさぎと共著)『聖書を語る 宗教は震災後の日本を救えるか』(文藝春秋社、2011)

(3)訳書
○ゲンナジー・ジュガーノフ(黒岩幸子と共訳)『ロシアと現代世界 汎ユーラシア主義の戦略』(自由国民社、1996)
○J・L・フロマートカ(ロマドカ)『なぜ私は生きているか J・L・フロマートカ自伝』(新教出版社、1997)
○アレクサンドル・レベジ(工藤精一郎・工藤正広・黒岩幸子と共訳)『憂国』(徳間書店、1997)

(4)解説
○(共同訳聖書実効委員会・訳(佐藤優・解説)『新約聖書Ⅰ』、文春新書、2010)
 ※「【読書余滴】佐藤優の、菅直人首相の情勢論的思考法~

○(共同訳聖書実効委員会・訳(佐藤優・解説)『新約聖書Ⅱ』、文春新書、2010)
 ※「【読書余滴】佐藤優の、余は如何にして基督信徒となりし乎 ~宗教と外交との関係~

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【介護】介護士の不手際な対応、施設長の木を鼻でくくった説明 ~老人保健施設~

2013年02月07日 | 医療・保健・福祉・介護
 少し膝の悪い母を在宅で2年半介護してきた。
 しかし、仕事との両立に限界を感じ、昨年10月、介護老人保健施設に入所させた。

 最初は、リハビリテーションで歩きやすくなった。
 しかし、11月に転倒し、ほぼ寝たきりになった。
 始終見ていないのでリスクは免責、と契約にあったので、文句は言えなかった。

 年末の12月26日の朝、嘔吐した、という連絡が入って面会に行くと、母は点滴を受けていた。元気なく、「今までいろいろありがとう」と小さな声で話してくれた。
 心配になって、介護士に訊くと、「大丈夫」の一点張り。
 帰宅して、翌27日の朝の3時に、施設の介護士が焦った声で、「お母さん、意識なく近くの病院に搬送しました」と。
 母は、病院で一度蘇生したが、午前6時11分に87歳で他界した。

 母の荷物をとりに施設に行くと、部屋の名札はすでに別人になっていた。荷物は手早く段ボール詰めされ、物入れに。
 この素早い対応が母に対して行われていれば・・・・。

 病院の医師によれば、嘔吐による窒息、とのこと。
 白衣も着ない施設長(医師)は、「老衰でした」と、一言の謝罪もなく、木を鼻でくくった説明だけ。

 悲しい正月だった。
 施設の母に送った年賀状もシュレッダーにかけられていたか、と思っていたが、これは1月10日に、切手代節約のためか、最後の請求書に同封されて戻ってきた。

□池上博(公務員)「【投書】老健施設の実態」(「週刊金曜日」2013年2月1日号)
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