語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【読書余滴】佐藤優回想録 ~青春、留学、インテリジェンス、ソ連解体、国家の罠~

2010年06月20日 | ●佐藤優

 『佐藤優回想録』という題名の本はないのだが、これまで公刊された本の幾冊かを順番にならべてみると、全体が一冊の回想録の体をなす。
 文庫化にあたって加筆されているものもある。やたらと本を書いて出す佐藤優を追いかけるのは、ただでさえ大変なのだ。愛読者をして同じ本を2冊買わしめるような創造力は発揮しないでもらいたい(苦情)。

●浦和高校生、同志社大学生、同院生の時代(1975.4.1.~1985.3.30.)
 『私のマルクス』(文藝春秋、2007)  

●外務事務官時代(1) ~入省、留学~(1985.4.1.~1987.8.末)
 『自壊する帝国』(新潮社、2006。後にあとがきを大幅に加筆のうえ、新潮文庫、2008)、第1章

●外務事務官時代(2) ~ソ連大使館赴任、ソ連解体、ロシア大使館離任~(1987.8.末~1995.3.末)
 『外務省ハレンチ物語』(徳間書店、2009)
 『自壊する帝国』(新潮社、2006)、第2章以下
 『国家の崩壊』(にんげん出版、2006)
 『甦る怪物(リヴィアタン) 私のマルクス ロシア篇』(文藝春秋、2009)
 『国家の謀略』(小学館、2007)
 『交渉術』(文藝春秋、2009)

●外務事務官時代(3) ~本省勤務、外交史料館勤務、逮捕・収監、休職~(1995.4.1~2009.6.30.)【注】
 『国家の罠 -外務省のラスプーチンと呼ばれて-』(新潮社、2005。後に増補版、新潮文庫、2007)
 『獄中記』(岩波書店、2006。後に改訂版、岩波現代文庫、2009)

●民間人時代(2009.7.1.~)

 【注】最高裁判所第3小法廷(那須弘平裁判長)は、2009.6.30.、上告を棄却。期限の7月6日までに異議申立てをおこなわなかったため、判決が確定。国家公務員法76条に基づき失職。

     ↓クリック、プリーズ。↓
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ  人気ブログランキングへ  blogram投票ボタン


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。