語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【震災】原発>小出裕章の講演「福島原発事故を考える」 ~県婦人大会~

2011年12月06日 | 震災・原発事故
(1)日時
  2011年12月4日(日)10時30分~12時10分
(2)場所
  A市【注1】福祉保健総合センター
(3)主催者
  B県【注2】婦人連合会【注3】
(4)参加者
  約300人
(5)演題
  福島原発事故を考える
(6)講師
  小出裕章(京都大学原子炉実験所助教)
(7)内容
 福島第一原発事故で放出された放射性物質セシウムは、広島原爆170発分に相当する。
 次の地域は、放射線管理区域と同じレベルに汚染されている。
  (a)福島県の東半分
  (b)宮城県の南部および北部
  (c)茨城県の南部および北部
  (d)千葉県の北部
  (e)栃木県の北部
  (f)群馬県の北部
  (g)埼玉県の一部
  (h)東京都の一部

 46億年前に地球が誕生した。時間を空間に置き換え、現在から46億年前までの距離を460mとすると、400万年前の人類誕生は40cm、200年前の産業革命はわずか0.02mmにすぎない。この0.02mmの間にエネルギー消費量が急増した。
 エネルギーは、人間が生き、社会生活を営むために必要なものだ。
 ただし、水力、火力、原子力などの国内の電源別発電設備容量および稼働状況からして、原子力発電を全部やめても、電力は他の電源で十分に賄える。
 原発がなくても幸せに生きていくことのできる省エネ社会を設計すべきだ。

 【注1】戦後まもない頃、農民も米価値上げ反対闘争に与した商業都市(伊東光晴『保守と革新の日本的構造』、筑摩書房、1970)。
 【注2】片山善博・前総務相が2期知事を務めた県(「【震災】片山善博前総務相の、復興対策が遅れた真の原因 ~財務省~」)。
 【注3】1981年、B県(【注2】参照)東部の風光明媚な海岸に原発建設の動きが起きた。当時の知事は原発受け入れを示唆したが、地元の婦人連合会など住民が決起した。山林、原野、畑を反対派の個人または集団(共有)が取得し、署名運動を展開した。反対運動は結果を出した。原発建設は阻止された。
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