散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20081004最近読んだ本

2008年10月04日 23時51分26秒 | 読書
■「蔵書票集」川上澄生
素朴で優しい図案が多い。

■「フェルメール」小林子
なるほど、落ち着いてみるとフェルメール作品にも傑作・駄作の違いはあるのだな。

■「武田百合子」
私は絵画作品では女性の作家に目が行くことが多い。とはいえ、古典的な作品は男性のものを好むし(描いていた人の大部分が男性なのだな)、現在は単に女性作家が多いということだけなのかも知れない。

また、文章は圧倒的に男性のものに共感することが多い。ストーリーの面白さなどを超えて、その人の生き方に思いを馳せるのはほぼ全て男性作家に限られる。そんな中で、稀に見るほど「この人どんな人」と気になるのが武田百合子だ。

以前にも書いたが、有名作家の妻でありながら驕らず卑下せず、ニュートラルでクールな(と言ってユーモアがないわけではない)ものの見方はたまらない。また、今回購入したムックでは、27歳頃の実に可愛い写真が載っていて嬉しい。アイドルとして売り出したいくらいなのだ。

■「古典酒場 銀座昭和浪漫、今、再び」
恐らく来年の初めに東京に行くと思うので、その参考もあって購入。しかし、銀座に残された古い庶民的な居酒屋というのは数少ないだけに、知っている店が多かった。

以下、図書館の4冊。
■「キャンドルづくりの本」マエダサチコ
技法はこの前読んだ本とほぼ同じながら、出来上がる作品は全然違ったものになるのだ。当たり前か。

■「男のきもの達人ノート」塙ちと
きものを着て疲れてしまうのは、トレーニング不足だかららしい。確かに疲れるのである。まず、私の経験では帯をしめるのに時間がかかり、かつ決まらない。着るだけで2時間以上かかったりする。

さらにその姿で外出すると、コスプレ状態というか人に見られることに疲れる。自分は決して他人の和服姿を凝視するわけでもないので、他人もそれ程見ていないとは思うのだが。

もう一つ、着た姿がそれなりにちゃんとなっているのか、心ある人から見るとヒドイ着こなしなのか。きものと帯は合っているのか・・・、和装用の小物入れがないので、物を持ち運ぶのに困るなあ・・・、などと数限りなく気になって疲れる。

■「老後が危ない」畠中雅子
確かにそうなんだけどさあ、一つも面白くない話ばかり。

■「男のキモノ」笹島寿美
帯の結び方を何通りか紹介しているのだが、一番オーソドックスなもので23ステップにもなる。これってもう少し何とかならないのかなあ。

20081004ギャラリー巡り

2008年10月04日 17時01分44秒 | ART
本日は市民ギャラリー→テンポラリースペース→紀伊国屋→大丸→富士フィルムフォトサロン→ウェストフォー→大通→CAI02→らいらっくギャラリー→三越→スカイホール→さいとう→丸井今井→ARTスペース→趣味の郷の15箇所。

■市民ギャラリー「学生美術全道展」。若い人の作品を見ることができるので、楽しみな展覧会の一つである。全体に作品を見ていて、やはり教室や通学路には何かが宿っている雰囲気がするものだと思う。

吉成茜「ひなた」:真上から少女と犬を描いた作品。表情が全く見えないところが抑制的である。
小笠原あかね「Dreamy」:電車を水槽に見立てて人や魚が泳いでいる構図。ずいぶんカラフルだが、全体的な構成力がある。
片石満里奈「ばんさん」:3匹の蟻の食卓であると同時に、上に蟷螂の姿が見える。童話的でありダークでもある。

三浦萌「うーる」:さすがにメルヘン嫌いの私も脱帽だ。少女と羊を描いて、なかなかの上手さ。
向平藍「キリンの優越」:キリンと人間の対比を描きつつ、更に遠くには煙をはく煙突が見える。一瞬の優越感か。
高橋李「teacher」:美術の先生であろうか、何だか青春だなあという作品。

阿部祐樹「自由」:ポロック調というか、もう少し明るい色彩の抽象画。もう一つ何か訴えるものがほしい。
古川友恵「くしゃみ」:オッサンだろうか、犬の顔に変身して大くしゃみ。面白い。
高橋智乃「少年の見る夢」:こちらを向いた少年がにっこり微笑む。ストレートさがすがすがしい。

山川英輝「我~そうして僕は忘れられた」:片羽になって地に落ちた蛾を描いた作品。テーマをしっかり持って描きそうな気がする。

この他におといねっぷ美術工芸高校の工芸・彫刻作品はいずれもなかなかの水準だったように思う。

■同「紫陽花会展」。天野千恵子「光彩」は巨大な太陽、長内由美「時」は巨大バラとなぜか気になる作品あり。

■テンポラリースペース「梅田マサノリ展」。展示室内に巨大な透明バルーンを持ち込み、中心部にはWebカメラ。但し、回線の問題で映像は流していないそうだ。周囲には標本のような物体を配置している。午後になると日が差し込み、また変わった感じになるそうだ。入口側の席に座ってみると、表を通る車の姿が透明バルーンに映りこんで見えるのが面白い。

■ウエストフォー「食? 毒! 不明!! きのこ写真展 小林孝人×廣島経明」。直径30cmのベニテングタケ、金色のテングタケなど貴重な写真が沢山ある。本人が作成したと思われるパロディきのこ写真もあり。

■CAI02「岡部昌生展」。過去を写真とは違う形で定着させ、過去そのものと、そこから未来を考えるというテーマ(←私なりに解釈)は分かるのだけれども、見てどうかと言われると特に面白くない。今回も円形を浮かび上がらせた作品を除いて、前に見たものと同じと言われれば同じ。確かフロッタージュに参加できる企画があったと思うのだが、自分でやらないと飽きるのではないか。

■スカイホール「札幌大谷大学短期大学部美術研究会展」。高橋絵里奈「金盞花」は三角衣をかぶったような人物がキンセンカを持つという不思議な作品。共に女性の横顔を描いた古田萌「white wall」、吉田紋子「HIKARI」は印象的な人物像である。人物を真っ向正面から描くというのも、一度取り組んでほしいとは思う。

■丸井今井「おおば比呂志展」。見たことのある作品もあったが、この人の食べ物イラストは何かイイ。

■ARTスペース「ちいさな…益子焼作陶展」。売り子を務めていた中卸のオジサンの上手い声かけに引っかかり、焼酎用の陶製カップを購入。早速使ってみたが、素朴と洗練の間でなかなか悪くない。

冒頭写真は丸井今井10階から見えた謎の像(池内屋上か?)。
下の写真は陶製カップ。光が反射した。


今日も彷徨

2008年10月04日 12時36分50秒 | 食べ歩き
今日も昼飯の場所が定まらず、結果的には一度行ってみたいと思っていた北18条の寿し「T」へ。回らない回転寿司といった感じの気楽な店と聞いていたのである。

さて、確かに店内はファミリー席もある回転寿司調だ。一人の私はカウンターの端に座り、今日は様子見のBランチとした。店主がすぐに握ってくれて到着したのが冒頭写真のものだ。

イカ、マグロ、ホタテ、甘エビ、玉子、サーモン、エンガワ(何のだ?)、しめ鯖、いくら、カニサラダの10カンに冷たい蕎麦、茶碗むし付きの定食である(蕎麦は温かいのもあるし、うどんもある)。

寿司は大体想像の範囲内の味。蕎麦は温泉玉子も入っており、お徳感あり。茶碗むしは温かく(レンジで温めていたが)出来は悪くない。・・・しかし私は場所と値段をわきまえない大人気ない文句をつけているのであろうか。

追加は伝票に自分でネタ名を書けばいいので、普段口が重い私には注文しやすいい。コハダと鯵を追加注文。多分どちらも120円だったと思うが、鯵の方は結構いいネタだったと思う。これで1000円、普通の人ならば十分満足な量であると思う。気軽に行きたい人には良いのではないだろうか。