散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

会社から一番近いバー

2005年05月27日 20時49分00秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
帰りがけにちょっと引っかけて帰ろう。

大通のバー「IP」へ。エーデルピルスをまず頼む。爽やか。次にラフロイグクオーターカスク。わざわざ4分の1サイズの樽に詰め替えて、樽の性質がでるようにしたものである。結構ワイルドなラフロイグのはずが、熟成した落ち着いた味に感じられた。最後に山崎1989。基本的にニッカ派の私でもときに飲む山崎は華やかな味が感じられ良いものである。

天ぷら定食

2005年05月22日 20時42分18秒 | 食べ歩き
山の手の天ぷら屋「I」へ。

昼の定食(900円)を頼む。エビ、イカ、白身魚、さつまいも、ピーマン、ナス。サラダと煮昆布、漬物盛り合わせがついている。やはりカウンターで食べる天ぷらは良い。熱いのをものともせずに貪り食う。昼間っから堪能してしまった。しかし、天ぷらを放置して、ビールを飲んでる客は如何なもんだろう。他人事とは言え、見良いものではないなあ。

小樽の旅

2005年05月21日 22時32分43秒 | 旅日記
過去の旅の文章があったので、ひっそりとアップしよう。

久々の好天、小樽へ。
恐らく今日は観光客も多く訪れていることだろうが、逆側(駅前から左手側)の稲北商店街へ。こちら側には観光客は殆どいない。クラシックな商店街を散策、途中で桜の花も満開だ。

しばらくののち、いつも行く中華「K」で、あんかけやきそば。この店、特別旨いわけでもないが、普段味が落ち着く。観光客よりも地元客らしい人が多いのも良い感じである。結構なボリュームだったので、途中から酢をちょっとかけたりして(酢をかけるのは生まれて初めてだ)、食べきった。

午後は山側に上り、「森ヒロコ・スタシス美術館」へ。
蔵を改造した個人美術館だが、森ヒロコさんが出迎えてくれ、館内を案内してくださった。一番蔵の奥にアルビン・ブルノフスキ(スロヴァキア)の版画があったのだが、これは私の中でも過去最高クラスの版画であった。

実に精密でありながら、一枚一枚が独自の世界感で、具象でありながらこの世に無い造形は、引き込まれるばかりである。森さん、スタシスさんの作品もなかなかの雰囲気だが、森さんも「ブルノフスキ、天才でしょ!」と興奮していたので、彼のが一番素晴らしいのかもしれない。私も素直に「感激しました」と図録を購入した。

公会堂を眺めたり、図書館で休憩したりしながら、晩飯はそば屋「Y」へ。酒+そばでは、北海道内最強に近い店である。まず、エビス黒小瓶と板わさ、合鴨焼き。
今日は日差しがきつかったので、ビールが旨い。本わさびを鮫皮のおろしで自力でおろして食べるかまぼこはぷりぷりしている。ちょっとだけとびっ子がのっているのもとびっ子好きの私には嬉しい。こってりしたタレで照り焼きになっている合鴨も旨い。かなりの歯ごたえで、山椒をかけたり、わさびをつけたりしつつ食べる。追加で北の誉冷や。酒とつまみのバランスが良いなあ。最後に地物の粉でうつ、せいろを頼んで終了。今日はちょっと先が長いので、あまり飲まないでおく。

次は「出抜小路」へ。ここは屋台形式の観光飲食店街である。めったにこのような所には行かない私だが、今回の目的は「ニッカバーR」である。余市蒸留所まで行かなければ飲めない原酒も置いてあるのだ。



カウンターに座り、余市では無料試飲が出来るため、普段あまり味わって飲んだことの無い原酒10年を頼む。アルコール度数が64%と、強烈なインパクトもあるが、味のふくらみもある。続いて、ボトルが500ml=2万円のものしか売っていなかったため、さすがに買えなかった原酒20年。こちらはバランス感が良く、香が一層口の中に広がる。値段は良心的と思うが、20年は1杯2000円なので、注意して注文した方が良いだろう(値段はメニューに明記なので、安心して下さい)。

日が長くなってきたため、まだ明るさが残る中を、バー「A」へ。
ジントニックから入り、「ちょっと複雑な味わいのものを」と頼んだ所、ペッパーウォッカ(コショウの風味がついている)のモスコミュールが登場した。モスコミュールはジンジャーの刺激が強いものも印象的だが、ペッパーの刺激も効果的だ。

いつも頼むシャンゼリゼの次に、またいろいろご相談願うとスロージンやアプリコットブランデーの入ったミリオネアというカクテルが登場した。酒量をセーブしていたのも、いつまでのことやら・・・
帰りの電車では半分寝かかっていたのであった。

食堂のラーメン

2005年05月14日 20時35分38秒 | 食べ歩き
西19丁目の「Y食堂」へ。

コッテリしたラーメンや行列の話題の味が苦手になって来た私が今最も好きなラーメンを出すのがこの店だ。「食堂」と言う名で、メインは蕎麦。ラーメンは醤油味しかない。しかし値段は400円と安く、澄んだスープはあっさりしているが風味がある。麺の湯で加減もいつも好みどおりである。

古い店構えだが、いつまでも続けて欲しいものである。

学生時代の知人と一杯

2005年05月12日 20時30分22秒 | 飲み歩き・琴似界隈
学生時代の知人から電話があり、飲みに行く。数奇な運命で実に4人もの人間が割りと近い範囲に住んでいるのだ。かつお刺し、鯵のなめろう、イカ刺し、馬刺し(凄く好きだ)、豚セイロ蒸し、ポテトサラダ、鯛めしにだし汁をかけたお茶漬け風。鯛めしが最後にピッタリ来て満足。

これで帰れば良いのだが、一人だけ近くのバー「D」へ。カリラ、ヘブンヒル10年カスクストレングス。しばらくバーボンを飲んでいない私だが、このヘブンヒルはキック力があってしっかりした味だ。

ローストビーフ

2005年05月07日 20時26分07秒 | 飲み歩き・琴似界隈
琴似の居酒屋「D」へ。
まだ少々肌寒く、燗酒から注文。その後、店主に任せるままに、十四代中汲み山田錦、磯自慢別撰本醸、かもし人九平次山田錦。

食べ物はしめ鯖、ゆば豆腐、あずき菜バターいため。これは本当にあずきっぽい味がする葉っぱである。さらにローストビーフ、ヤーコン酢味噌、ゴーヤツナサラダ。ローストビーフには山わさびが添えられており、さっぱりした中にも肉の味が良い。ゴールデンウィークもこれで終了である。

蕎麦屋で一杯+バー

2005年05月06日 20時18分19秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
晩飯に軽く一杯やろうとして、大通近くの蕎麦屋「M」へ。
まず、ビール。それから満寿一しぼりたてに切り替えて、焼鳥と時鮭のポテトはさみ焼きを注文。蕎麦屋の焼鳥は串に刺さっていない。山椒をかけつつコッテリしたタレの味を楽しむ。時鮭のポテトはさみ焼きは名前の通りの品物だが、かなり上品な雰囲気。
ひとしきり食べた後、もりを注文。さっと食べて、バーへ。

すすきののバー「P」へ。
マティーニ、ハリケーンと注文。たまにミント味のカクテルが飲みたくなる。最後にガンメルダンスク+アメールピコン+スイートベルモットの凄い味のカクテル。マスターに苦いリキュールを色々伺って完成した特製品である。3杯飲むと結構酔った。

なんこ?

2005年05月03日 22時42分57秒 | 食べ歩き
歌志内に行くには、砂川までJR、そこからバスで40分というのが、最短のようである。昔はJR(当時は国鉄)もあったようだが、今はない。また、札幌からの直通バスもない。人口は6000人を切る日本最小の市、歌志内への旅である。

砂川でバス待ち。この街の寂れっぷりも中々のものがある。暇つぶしにスーパーへ。やはり鳥モツ串などが売られている(この辺の名物)。ちょうど昼時なので、K岳温泉の麓でバスを降りる。地図では気がつかなかったが、当然のことながらかなりの登りである。

汗をかきながらも、まずはレストランへ。レストランの入口メニューには載っていなかったので、不安に思いつつテーブルにつくと、別のメニューになんこ料理が載っていた。

・なんこカレー    600円
・なんこラーメン   680円
・なんこ玉子とじそば 650円
・なんこスナック   500円

とあるなか、なんこ鍋(750円)とビールを注文。早速来た鍋の中には、なんこと豆腐、長ネギ、ニラ。ベースは味噌仕立てで、その中に玉ねぎのみじん切りが
入っているようだ。



かなり甘めの味噌に一味唐辛子をかけて一口。うーん、北海道に旨いモツ煮込み無し! と思っている私も脱帽である。独特の風味を楽しむには、長ネギはかえって邪魔だな。味噌ダレ(玉ねぎは甘み効果がある)にたっぷりつけてなんこを食べると、「酒(焼酎か?)に合いそうだなあ」という感想が思い浮かぶが、残念ながらまだ先は長い。温泉(正確には温泉ではないらしい)で汗を流し、休憩の後、歌志内市街へ。

歌志内市図書館はGW中で閉館。市役所の建物は味のある木造である。さすがに、人口6000人以下の名に恥じない、地味な風景である。ゴールデンウィーク中のイベントをやっており、そこでもなんこ料理を出しているようであったが、温泉で時間を取られたせいか、15時終了に間に合わなかった。残念。

歌志内の見ものは、「こもれびの杜記念館」の「杜の美術展」(5/3~5/5のみ)。ここでは安藤広重の版画が飾ってあった。また北炭の社員合宿所として作られた建物は、往時の景気のよさを思わせる、趣向を凝らした作りになっている。案内のオジサン曰く。「この色紙、管理人のオジサンが久しぶりに来て、やっと読めたよ。『暗く暑く大群衆と花火待つ』だって」。
人件費削減のため、常駐管理人を置けなくなっているそうだ。

次に「郷土館ゆめつむぎ」へ。よく地方都市にあるお金の大変かかった郷土館である。歌志内の炭鉱・鉄道の歴史を中心に、見所は多い。炭鉱にまつわる3Dシアターは面白かったが、更にスケールの大きい3Dハイビジョンシアターは来館者が少ないせいか中止になっていた。ちょっと悲しい。

ここでは、ウルトラマン・ロボット物・仮面ライダーの資料が多く集められているのも私世代には見所である。怪獣の名前当てクイズをするだけで、数人いれば1時間は軽く遊べるであろう。分かったものは以下。

アントラー、ギャンゴ、スカイドン、ペギラ、キーラ、
クレージーゴン、ユートム、ボーグ星人、グドン、
ツインテール、ペガッサ星人、ダダ、ザラブ星人、
アントラー、ペスター、ジラース、ベムラー、ジェロニモン、
イカルス星人、アボラス、ブラックキング、アーストロン、
ネロンガ、ガマクジラ、パンドン、タッコング、シーゴラス。

特徴のある怪獣で、私が思い出せなかったのは(悔しくて、帰りの飲み屋で思い出した)以下である。

・ミイラ怪獣ドドンゴ
・冷凍怪獣ガンダー
・再生怪獣ギエロン星獣
・毒ガス怪獣ケムラー
・仮面ライダーXのアポロガイスト
(同年代の人、懐かしいかな?)

それから本城義雄さんの「大正館」へ。大量の時計等。札幌の個展に伺ったことを話すと、嬉しそうであった。

さて、一通り遊んだ後、居酒屋を探すのだが、祝日のせいもあり、どうも見つからない。なんこ料理マップを見ても、居酒屋は祝日休みが一軒。一軒だけ祝日も開いていそうな店があったのだが、電話をすると「現在、使われておりません」と閉業したようだ。スナックは開店時間が遅いか、なんこ料理を注文するには事前予約が必要なようだ。(もの凄い行き当たりばったり)

諦めて、温泉2連発「Tの湯」に併設されている「レストランT」へ。ここで、なんこ定食(1100円)と酒を注文する。こちらのなんこは、醤油ベースにゴボウ、玉ねぎが入り、卵でとじられた柳川鍋風である。あっさりした味は万人向けと言え、最後はご飯の上に汁ごとかけて、勝手になんこ丼を作成して食べた。上品な「T」、酒を呼ぶ「K岳」という印象である。



ところで、なんこはスーパーでも冷凍で販売されているのを見かけたので、地元密着の味ではあるようだ。観光客向けには、もう少し食べやすい場所を設けてもらうと嬉しい所だ。後、やはり若干ではあるが、モツ独特のにおいがするので、
苦手な人は避けたほうが良いと思う。

「レストランT」を出ると、気温は6度に下がっていた。私しか乗っていないバスで砂川へ。更に2時間かけて、札幌へ。「居酒屋でなんこ食べたかったな」との思いを果たすためには、平日または、土曜日にいかなければならないのであった。