散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

ちょっと一杯

2007年03月31日 15時44分43秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
芸術の森美術館に行ったため、ちょっとくたびれてギャラリー巡りは失速。札幌駅の立ち飲み「C」で一杯。ビール、ハイボール、つまみに豚タンを取る。今日は開店したばかりの「C」には私以外の客がいなかった。

トップ写真はシリーズでお届けしている旧拓銀本店の取り壊しの様子。進んでいる。


20070331ギャラリー巡り(2)

2007年03月31日 15時40分55秒 | ART
大丸にて「魯山人の宇宙展」。



2000年の近美での「北大路魯山人展」を見た頃から展覧会を割と良く見るようになった。果たして今の私の目には、魯山人はどう見えるのであろうか。

様々な作風の中で、緑と青の釉薬がかかった「総織部大鉢」、深い緑色が垂れかかる「織部土瓶」、菊の模様の蓋がくどいが碗の品が良い「織部菊紋蓋付碗」など、私は織部が好きなようである。緑釉が好きなのは、確かに自覚があるなあ。

その他、青・白・仄かな赤で全体に薄紫に見える「白萩釉鉢」、素焼きに釉薬で葉っぱを描き、遊び心のある「この葉平向」、ひなびた蕪の絵付け(漆)が味のある「蕪絵乗益碗」などが気に入った。

私は陶芸展に行くと「料理を盛ること」が主たる観点になり、従って花器にはほとんど興味が無い。魯山人の作品には食器がかなり多いものの、どうも今ひとつ料理を盛るイメージが湧かない。それだけインパクトがあるという気もするし、主張が強すぎる気もする。最後の販売コーナーで「美味しんぼ」が売っていて、ちょっと笑う。確かに私も魯山人=海原雄山のイメージではある。

ユリイカ「竹津昇プロヴァンス・スケッチ銅版画展」。スケッチで街角の雰囲気が良く出ている。彩色も良いが、無彩の作品もまた良いなあ。

三越「アンドレ・ブラジリエ展」。



明るい色彩でおおらかな作風。深刻好きの私の好みとは合わないが、最小限の色彩で描く「ルーペーニュの夕べ」、何となくジャポニスム調の「アトリエ」など悪くは無い。「本当に現代フランス絵画を代表する画家なのか? アンドレ」と疑っていたのだが、ちゃんとした画家ではあると思った。

スパイシーで!

2007年03月31日 13時13分46秒 | 食べ歩き
芸術の森美術館から街中に戻り、この前来たばかりのカレー「K」へ。今日はスペシャルカレーというのを注文。カレーはランチに出す2種類から選択ということで、肉のカレー(と言いつつホタテカレーだ。多分ベジタリアンカレーでないと言うことなのだろう)にした。それにナンとライス、スパイスチキン、サラダ、チャイが付いている。

今日の注文をとる人は日本人で、うまい具合に「辛さどうしますか」と聞いてくれた。うっかり辛さのことを忘れていたのだが、この問いかけのおかげで「中辛で」と注文。店の厨房へは「スパイシー!」という注文が飛んだようだ。

登場したカレーには、上に赤い液体のようなものがかかっており、どうやらこのスパイスオイルで辛さを調節するのだろう。早速、ナンをちぎってカレーを食べた。うーむ、今日はなかなかに辛いぞ。

ナンとカレー、ライスとカレーを食べ進み、途中でスパイスチキンを食べる。これも最初はさほど辛くないと思えたが、食べている内にじわじわと辛味を感じる。カレーもチキンも辛い・旨いで、食べるスピードが加速し、何だか狂おしい感じになってきた。

最後にサラダを食べ、甘いチャイが到着してほっと一息。やはり私には中辛がちょうど良いようであった。なかなか満足したが、もう少し料理っぽいものも食べてみたい。また来よう。

20070331ギャラリー巡り(1)

2007年03月31日 12時03分09秒 | ART
今日のギャラリー巡りは芸森→大通→時計台→道新→大丸→ユリイカ→ARTスペース→さいとう→三越→アリアフランセーズの10箇所。出だしの芸術の森でてこずった。

午前中から、まだ雪深い芸術の森美術館へ。



これまできちんとディズニー映画を見たことがなく(展示を見るとどうやら「ファンタジア」はみているらしい)、ディズニーランドにもきっと行かない(楽しいのは分かっている)私であり、あまり期待していない展覧会が「ディズニーアート展」であった。

予想以上の人出にちょっと驚くが、今は春休みなのだな。展示室内に入ると、入口付近にゴチャっと人がかたまる出だしだ。前半はキャラクターのデッサン中心で、興味の無い私でも可愛いものではあると思う。

まあ、こういう展覧会だろうなあと思って進んで行ったが、背景画コーナーで気分が一変した。作者名もなく、アニメの背景だけ(その上にキャラクターのセル画を乗せる)が展示されている。それが細密と言うわけでもないのだが、十分なほど丁寧に書かれており、あるものは神秘的なムードを、またあるものは古き良きアメリカの雰囲気を出しているのだ。背景にこれだけ凝る気合の入れ方が、ディズニー映画の素晴らしさを醸しだしているのだろうと、十分に認識させられる展示であった。

また最後に「マン アンド ザ ムーン」というSF画もあり、これは来る価値十分ありと感心させられた。展示数も多く、展示順路も結構長いので、本当にちゃんと見ると時間が相当かかると思う。

【第2会場】


いつもの工芸館が第二会場になっているということで見に行ったが、こちらは撮影コーナーと、ディズニーキャラの塗り絵・工作コーナーのため、足早に街中へと戻る。

【撮影コーナー(念のためだが、知らない子供だ)】

20070330最近読んだ本

2007年03月30日 20時14分31秒 | 読書
「びっくり先進国ドイツ」熊谷徹
やや日本人に近い性質を持っているのではないかと思っていたドイツ人であるが、この本を読む限り大違いである。この極端な個人主義は日本人とは全く相容れないものである。うっかり行かないようにしよう。

「強奪 箱根駅伝」安東能明
正月の箱根駅伝の放送をジャックする犯人の狙いは何か。狙いとスケールの大きさにはドキドキさせられるが、犯行の動機に冷める。魂が無い。

「大久保町の決闘」田中哲弥
面白くないとはとても言えないが、ストーリーも場面場面の進行もイージー。

「美術の森の散歩道」井出洋一郎
このくらい分かりやすく楽しい解説書があるとありがたい。本文中の企画「西洋絵画巨匠ベストテン」は楽しそうである。

「語り女たち」北村薫
さまざまな女性達がちょっと不思議な話を語りだす連作集。幻想風味が合わない。

以下、図書館の2冊。
「ニッポン人には日本が足りない」藤ジニー
旅館の女将をやっている作者からこのタイトルの通り言われてしまうと、普通の日本人は返す言葉が無い。

「酒飲みのための酒のはなし」千石涼太郎
北海道出身の作者はさすがにソイ、八角も取り上げてくれている。私の好きな魚(もちろん食べての話だ)を10個挙げてみようと思ったら、少々オーバーしてしまった(貝・甲殻類を除く)。

○鯖:私はしめ鯖が果てしなく好きだ。関鯖と同じ漁場で取れ、逆側にあがる岬鯖を食べたことがあるのだが、確かに旨い。
○鯛:さすがに魚の王者。といいつつ兜煮が一番好きだ。
○金目鯛:東京に行くと食べるアラ煮が大好きだ。
○ソイ:北海道の白身の王者はこっちだ。目の下もプリプリ。
○平目:さすがに平目は落とせない。本当の天然モノは別次元の味。
○フグ:わりと私はフグを食べる方で、これまで10回以上は食べているのだが、いまだに忘れがたい1回があるのだ。刺身も鍋も身の味が全然違うものがあるのだ。
○カワハギ:刺身+肝。肝を醤油に溶くのも旨い。
○カジカ:肝といえばこの魚も凄い。居酒屋で日本酒とカジカ肝煮が出てきて、気絶しそうだった。
○アンコウ:肝といえばこの魚も…。あん肝、肝をといたドブ汁、とも和えなどどれをとっても絶品だ。
○サメカレイ:平目より格落ちと思われるかもしれないが、しゃっきりした味は決して負けていない。
○コハダ:巻物で食べたのだが、透明感のある粋な味。
○メゴチ:天ぷらにしてこれほど力を発揮する魚があるだろうか。キスよりはかなり好き。
○鮭:鮭を馬鹿にする人は、本当に旨い鮭にあったときに絶句するに違いない。

湯豆腐

2007年03月29日 19時52分55秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
ちょっと寄り道をしようかと、大通の「第3Mセンター」へ。

飲み物はいつものビール、にごり酒。つまみに250円の湯豆腐を注文すると、土鍋にグツグツと湯豆腐がやってきた。しかし、それ程豆腐は煮すぎているわけではない。出汁醤油につけてハフハフ。冬の名残に旨い。

カウンターを仕切るオカミの愛想が、今日はほんのちょっとだけ良い気がした。

※ちょっとした余談。
先日飲んでいるときに、やきそば弁当の話になった(北海道外の人は分からない商品名かもしれない)。で、私は「健康に悪そうだけど、たまにしか食べないのでスープも飲みますよ。それも麺に使ったお湯で作らないと絶対ダメで、別に沸かしたお湯では全然違う味になりますよね」と言った所、「そうだ!」と即座に周囲の人が賛成してくれた。そうなのだ、あれは絶対にゆで汁を使わないとダメなのだ。

ブルーハワイ

2007年03月28日 22時04分02秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
本日は転勤するお客さんを見送る会を開催。ちょっと前まで同じ仕事をしていたメンバーが勢ぞろい(と言っても6人)となった。

お客さんの案内で、炭火焼「Y」へ。「ここは、鳥モツなんですよ」という説明があり、全然外の看板にもメニューにも書かれていないようだが、美唄焼鳥の店らしい。

飲み物はビール2、スダチ焼酎。焼鳥は結局6人で60本(モツ54本、つくね6本)を食べた。美唄焼鳥の店でこの程度の注文は当たり前に見かける光景だが、ひたすら焼鳥を食べて満足。私自身は食べるのが早いので、15本位は食べているかも知れない。

締めに鶏で出汁をとったかけそば。麺はあまりとりえが無いが、それに絡む蕎麦つゆがたまらない。いつも来ている人は「これに焼鳥を入れなくてはならないのに」と、既に焼鳥を食べきってしまっていたことを残念がっていた。

店を出て、珍しく札幌駅方面へ移動。今日もまた一人、ホテルバー「C」へ。昨日と同じくチェリーブロッサム、ブルーハワイ(アルコール強め)を注文した。いつもいろいろ話をしていただくバーテンダーK氏は、東京のカクテルコンテストに出場中ということで、本日はいなかった。また、結果ばなしを聞きに来なくては。

チェリーブロッサム

2007年03月27日 23時55分15秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
ハードな仕事の打ち合わせの後、「ま、行きますか」ということで、居酒屋「T」へ。焼鳥、タコ刺し、イカ焼きなどを頼み、ビール・日本酒・焼酎。2軒目はスナック行きチームに「どうしてもバーにしか行かない」とダダ(三面怪獣)をこね、一人すすきのの「N」へ。

1杯目はチェリーブロッサム。2杯目は「アルコール強めで」とお願いしてブルーハワイ。今時ブルーハワイなど飲む人がいるのだろうかというカクテルであるが、先日小樽のバーに行ってから、何となく懐かしのカクテルブームが来ているのだ。強めにお願いしたせいもあるが、なかなかに侮れないしっかりした味である。

今日は2杯に留め、信号をすぐ渡ったところにある手打そば「JM」へ。もり蕎麦を注文。結構ワイルドで噛みごたえのある麺。締めにはちょうど良かった。

20070326最近読んだ本

2007年03月26日 23時38分09秒 | 読書
「幻夜」東野圭吾
ダークなストーリーであまり好まないタイプの小説であるが、濃厚なストーリーは強力であった。いったい主人公はどうしてこんな所まで巻き込まれてしまったのだろうか。

「不在証明崩壊」浅黄斑他
再読。

「The Whiskey World VOL9」
今回は銀座特集。とても行きたい店が多いが、私は東京にいたら破産しているのではなかろうか。

以下、図書館の5冊。
「日本の特別天然記念物」増井光子、蒔田明史
特別天然記念物の中でもあまり動物には興味が無いが、地域モノは見てみたいものが多い。

「生活の中に美術を」難波田龍起
先日、芸術の森美術館で見た。昔は何の興味も湧かない画家であったのだが(済みません)、最近は非常に興味深いのである。この本自体はオーソドックスな美術論として読み易い。

「ムッシュ坂井の僕流フレンチを召しあがれ」坂井宏行
読みやすく、面白い。

「主夫のなんちゃって料理術」藤岡良
アジア風カレーの説明で長粒米に触れていたが、たしかにこれでカレーを食べたいなあ。以前の米不足騒動の時に、私はかなり積極的にタイ米を食べたものである。

「味な話味な旅」服部公一
単なるグルメ話ではなく、筆者の子供の頃からの食生活が良く分かる。これを面白いと取るか、興味が無いと思うか…

小樽へ(夜)

2007年03月24日 21時57分37秒 | 飲み歩き・北海道内
夕方になり、天ぷら「T」へ。今日は前回と全く同じパターンだ。



ビールをもらい、通しはチャーシューとクラゲとキュウリの和え物。ちょっと中華風だ。それから前回と同じく天ぷら盛り合わせを注文。ホッキ、ホタテ、イカ、海老2、キス、菜の花、ししとう、ナスが揚げるそばからやって来る。イカは柔らかくて最初はイカと分からないほど。海老は中心部がレアで非常によい状態に熱されている。菜の花の香もきいているな。

日本酒を頼み、穴子と舞茸を追加。穴子は店主おすすめの尻尾の方が確かに旨い。身と脂が一体化したようなねっとりした味わいだ。舞茸も本来の香と、ほんの少しこげた部分が香ばしい。

店主が軽度のぎっくり腰ということで、ちょっと動作が辛そうであった。お大事に。お客さんも面白い人が多く、天ぷらのおみやげを買いに来て日本酒3合飲んでいく人や、自分の還暦のお祝いなのに「やってられねえよ」と別の友人を連れてきてカウンターで酒を飲んでいる人がいた。

満喫してから、バー「A」へ。雪の無い小樽であるが、小路にはまだかなりの雪が残っている。ただ、今年は小雪だったため除雪を入れずに冬を越せたのだそうだ。まずはジンフィズからスタート。ジンはタンカレーでパンチが効いている。

2杯目はボンベイサファイアを使い、マティーニ。3杯目は店内にかかっているクラシックなメニューボードの中で唯一飲んだことの無い”雪国”を注文。砂糖を使ったスノースタイルでやや甘みがある。もとはコンテスト出品作だが、もうスタンダードといってもいいカクテルだろう。

続いてマスターの持つ古いカクテルブックに載っているキャプテンキッド。ラム+ドライシェリー+スコッチ+砂糖+オレンジビタースというレシピである。シェリーの風味が仄かにし、スコッチが味を引き締める強くいさぎの良い味。

最後にカクテルブックからチェリーブロッサムカクテルを注文。レシピを見て興味を引かれたのである。コニャック+チェリーブランデー+グレナディン+レモン+ホワイトキュラソーとかなり濃厚だが、ちょっとした酸味もしてなかなかの味だ。今調べてみると横浜のバー「P」のT氏が創作したカクテルなのか。このバー「P」には、私も行ったことがあり想い出深い店である。これからしばらく試してみようかな。

と調子よく杯はすすみ、しかしベロベロに酔って帰宅。今日の小樽も楽しかったが、道が悪いので歩き足りないな。

小樽へ(昼間)

2007年03月24日 16時43分06秒 | 食べ歩き
久々に小樽へ行く。目的は市立小樽美術館「一原有徳 版の魔力展」である。かなり雪も少なくなってきたので、高速バスに乗る。札幌小樽間でずっと気になっている看板があったのだが、それがこれだ。何か頭に良いことがあるのかな?



小樽に到着し、早速昼食。約1年ぶりのカレー「G」へ。



他の方のブログで見かけてとても気になっていたスパゲッティカレーを注文する。カレーがかかる前はこういう姿。



そしてカレーがかかると、こうなる。



具にトマトやマッシュルームの入ったお洒落さんなスパゲッティだが、もちろんゆでおきしたもので、アルデンテとは程遠い状態になっている。しかし、それがこの場合正解なんだな。柔らかい麺を使うことでカレーとの一体感を出しているのだ。想像していた時は自分でもつくれそうという気になっていたが、なかなかどうして、この店ならではの味になっているのだ。



昼食を終えて小樽市美術館へ。まずは1階の中村善策常設展から。今回は20代で描かれた「流れと樹木」、30代の「睡蓮の池」に始まり、おおよそ年代順に作品が並んでいる。初期作品は洋画の影響大な感じだ。

他にも、国会議事堂が見える「東京風景(赤坂見附)」や、ダイナミックな波が描かれた「白い磯浜」、湖畔の道と建物が可愛い「雪もよい」など、これまで見かけたことの無い作品がならんでいた。まだあるなら、出し惜しみしないで下さい。

次に「一原有徳 版の魔力展」。バリエーション豊富な一原作品は何度見ても素晴らしい。珍しく全体に白さが強調されている「TOK(es)」は、何か顕微鏡写真のような不思議さに満ちている。どこまでも続く金属物体の中に黒い穴が見える「ブラックホール」。これを見ていると、頭の中にSF小説のストーリーが湧き上がってくるような思いがする。

整然とかなたまで続く死滅した機械都市を思わせる「SON20」、荒野に生えた異星植物を思わせる「SOP(2)」も素晴らしいが、本人談では「抽象的な風景画」と思われるのは心外らしい。

新収蔵品では古村勝の女性像2点が、妙な生々しさで目に付いた。

3階では小樽桜陽高校美術部の「白蟻会展」。技術的にはまだまだに思えるが、3年生の後藤直子がライオンの姿を描いた大作で目立つ。一部雑になっているのが惜しい。1年生の瀧川純が期待持てそう。ただしデッサンはまずまずとして、油彩で作品が少々大きくなると出来がバラバラ。3年生が卒業すると、部員は4人(新入生除く)ということで、小所帯なんだなあ。
(偉そうですみません)

2階に戻り市立小樽文学館へ。小展示が2つあり、まず「面白カルタ展」。”北のさかなカルタ”にグリシンとかコハク酸という言葉が出てくるのが面白い。それから群馬の人は誰でも知っている”上毛カルタ”も見ることができてよかった。



もう一つの展示は「鉄道と文学展」。DVDで蒸気機関車から見た車窓を再現するコーナーがあるのだが、夜の風景なのでほとんど何も見えない(いいのか?)。昔の時刻表や鉄道地図は面白いなあ。札幌-旭川間が汽車で4時間以上かかるし、札沼線は途中でつながっていないし(現在の新十津川~沼田が途切れているのとは違う)。

古書コーナーで大原美術館所有作品の図録3冊を購入(お代はドネーション制度なので、気持ち分払うのだ)。これは良いものが手に入った。コーヒーを飲みながらストーブにあたって休憩。プーアル茶もなかなか美味しいな。



文学館を出て、腹を減らすために市内散歩。雪が中途半端に残り、歩きにくい時期だ。出抜小路に立ち寄るとニッカバー「R」がやっていなかった。閉店でもないようだが臨時休業かな?

20070323最近読んだ本

2007年03月23日 23時10分42秒 | 読書
「MORI LOG ACADEMY5」森博嗣
いつもの調子。

「人間は考えるFになる」土屋賢二、森博嗣
土屋氏のくどい文章は私には合わない。森氏のユーモアも私には合わない。

「山ん中の獅見朋成雄」舞城王太郎
筒井康隆を思い出すくらいで、新味を感じないのだ。

「星界の断章Ⅱ」森岡浩之
こういう短編集で、世界観に厚みをだすことができる。

以下、図書館の4冊。
「鉄腕アトムのタイムカプセル」長谷川つとむ
手塚治虫作品の評論集。タイトルから想像させるものとはかなり傾向が違うが。話は変わるが、今、”おさむ”を変換してみると、8番目の候補に”治虫”と出てくるのだ。手塚治虫、偉大なり。

「絶滅寸前商品」サライ編集部、湯川豊彦
さすがにあまり使ったものがない。中で思い出深いものといえば、ゴム製の氷枕くらいか。

「北のオデッセイ」椿谷泰明
99日で北海道の沿岸を徒歩一周。とてもできない。

「M・C・エッシャーグラフィック」
あまりサイズの大きくない画集であるが、エッシャーのアイディアは十分伝わってくるし、楽しめる。

先輩

2007年03月23日 21時23分44秒 | 飲み歩き・琴似界隈
今日は仕事を早めに切り上げて、琴似のバー「D」へ。カウンターには誰もいなかったが、奥の窓際のテーブルに先客がいる。ふーん、珍しいと思ったら、大学時代の先輩K氏であった。この方、確かに比較的近くに住んでいるので、琴似で飲んでいてもおかしくはない。

先輩に見つかり「おーい、SH、こっちこい」ということで、私もいやおうなくテーブル席に座ることになった。この方、大学の体育会系クラブの3年先輩(私が1年生の時の4年生)なので、口答えとかをする気にとてもなれないのである。

テーブルに着き、1杯目はアードベッグ・アリーナム・ビースト。ビーストの名前の割には穏やかな感じがするが、緊張して味が良く分からん。2杯目はクライゲラキ11年カスクSMWS。これはかなりパンチの効いた味だ。

これまで、あまり先輩個人の話を聞いたことがないのだが、話の流れで先輩が夕張の映画祭の立ち上げから関わっていたことを聞いた。興味深い話なのだが、函館日帰り出張で、帰りの電車で日本酒ワンカップを4本飲んだ先輩はもはや目つきが怪しい。「この後、送別会なんだよー」と私の酒代も払って先輩は行ってしまった(ご馳走さまです)。

一人になったので、カウンター席に移動し、マルガリータを注文。塩気と酸味でさっぱりとする。バーのマダム(という年ではないが)と、函館の思い出話などをしてから、最後に急激に飲みたくなった余市シングルカスク18年SMWSの濃厚味で満足。

以上で帰宅。

20070321ギャラリー巡り

2007年03月21日 15時03分24秒 | ART
今週末は小樽に行こうと思っているので、幸いにも祝日の今日、札幌のギャラリーを回っておく。近美→資料館→コンチネンタル→大通→光映堂→時計台→たぴお→東急→旧豊水小学校体育館アウ・クル→ユリイカ→さいとうの11箇所。

近美「ペルシャ文明展」。あまり人気が無いという噂を聞いていたが、展示場内はほぼずーっと人の列。2回目の来場なので、所々興味のあるところだけ見る。

資料館。珍しくオカリナの演奏会とJAZZフェスティバルという音モノがかぶっており、不協和音。JAZZの方(というよりゴスペラーズ見たいな感じ)を1曲だけ聴く。

コンチネンタルギャラリー「IKURI TANAKAうるし作品展」。漆塗り作品が床には置石のように配置され、天井からモビール状に下がるという面白い展示空間。その他には「せっけん」という作品が、実に石鹼っぽい形で「なるほど!」と手を打つ。

時計台ギャラリー「サッポロ未来展」。今回は金沢、北陸から選抜された作家の作品も展示されており、普段目にしないためそちらに目が行く。
北本真隆:人間の腹部を描き、過剰な肉感が面白い。
大泉佳広:童話のカットを思わせるような、静寂感のある竜巻状の物体。

札幌の作家で気になったのは以下。
藤井康子:車の廃車場をドライにスーパーリアルな感じで描く。
佐藤仁敬:女子がブランコに乗っている。飛び出し方が迫力ありすぎ。
平野可奈子:版画の大作4枚。生命体のようなグニャグニャしたイメージ。
青木美歌:確か江別ガラス工芸館で作品を見た。暗幕で暗闇を作りライティングを考えているため、ガラス工芸館で見た時よりはるかに素晴らしい。

会場内を歩いているといつもブログ上でお世話になっているヤナイさんを発見。いつまでも一方的に見知っているのもどうかと思い、思い切って挨拶をすることにした。何しろ人見知りなものでグダグダ。「初めまして、…えー、ブログを拝見しています、…えー、SHです」。ハンドルネームで挨拶するのがこれほど恥ずかしいとは…。もちろん実名も名乗ったのだが、いい年こいて、何を照れているのかという振る舞いをしてしまった。

さいとうギャラリー「佐藤麻耶個展」。非常に完成度の高い写実的な画。好きなタイプの作品である。「前川アキ個展」、こちらは明確に何が書いてあるというわけでもないのだが(風景?)、何だかハッピーになる画でとても良い。

冒頭の写真は旧拓銀本店の解体工事。段々と工事が進んできた。