本日は芸術の森(別項)→アリアンス→北海道画廊→趣味の郷→ラルズ→アートスペース→丸井→道新→大同→富士フィルムフォトサロン→大丸→北大総合博物館→テンポラリー→北大遠友学舎→BISENの15箇所。
■アリアンスフランセーズ「テキスタイルと写真展」。ジャンビ州の「Batik selendang」という肩掛はデザインが複雑でステキ。
■ラルズプラザ「絵画バザール」。雑然としているが、いつも面白いバザールである。今回目に付いたのは阿部国利「卓上の静物」、菊地又男「稚内の山」、石井柏亭(大木の画)、久保博孝「北印幡情景」など。目玉の片岡球子作品は既に売却済マークがついていた。一体いくらなの?
■大同ギャラリー「尾形香三夫陶芸展」。いつもながら驚くべき技術で作られている練上陶芸作品。これまで模様は規則的な印象が強かったが、今年は不定形な形が結構あったような気がする。水差しや香炉の蓋の部分は、非常に細かい模様になっており凄い。
■北大総合博物館「カレル・チャペック その生涯と時代 没後70周年展」。さすがに渋い展示を持ってきたな。「ロボット」と言う言葉の生みの親であるということで、SF読みには知られているチャペックだが、その発案自体は兄だったと展示に書いてあった。かくいう私は「山椒魚戦争」は呼んだことがあるが、「RUR」は読んだことがない。
またチャペックはイラストを描いていたようで、彼の妙な作品は以下。藤子不二雄を思わせるところもある。
■北大遠友学舎「SHOWCASE experiment 02 back to back」。写真の展覧会である。学舎内に入ると、床に写真をつなげたものが長く伸びる。一番奥の部屋には天井から写真がつるされている。いろいろ体の向きを変えて作品に向うことが出来るとも言うし、単に見づらいとも言える。
遠友学舎前から。
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■BISEN「全日本高校デザインイラスト展」。この前見たときはサンプラザでやっていたような気がする。高校生の作品を見るのは中々の楽しみだが、どうもこの展覧会にはテーマ設定がされているようで、それが可能性を狭めている気がしてならない。多分今年のテーマは「エコ」なのだと思うが、それがイメージの爆発力を失わせ、どっかで見聞きしたようなつまらない作品を生んでいるのだ。
そんな中でも面白かったものがないわけではない。岩内高校は全員点描作品で、技法がかぶっているのが気になるが、技術的には遠藤由香里「桜散りユクコノ場所デ」、現代的な千手観音を描いた渡辺竜也「崩れゆく現代を見つめる者」が面白い。
釧路江南高校も点描の二人。雰囲気が似すぎていて残念だが、ややシュールな今井明日香の「ART CLUB」、明るく楽しい佐々木彩子の「飛び出し注意」がある。
頭を下げるハゲオヤジの頭に日本列島の形が浮き出す「申し訳ございません」は愛媛の鈴木孝典の作品。ここまでシニカルだと、プロっぽい感じがする。樹からサンマがぶら下がる神奈川県・角田友美「品種改良」、注文の多い料理店を思わせる兵庫県・井岡知香「ご注文はお決まりですか?」の2点はテーマをよく消化した作品。逆に留萌高校の藤田遼子「nega-posi」は上下に魚、その間に建物を描いてメッセージ性がない感じがするところが良い。
専門学校の向いに変な居酒屋を発見。さあ、飲みに行くことにしよう(別の店に)。