散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

いつもの店

2008年10月25日 22時35分41秒 | 飲み歩き・その他札幌市内
北24条の焼き鳥「T3」へ。通しはサンマから揚げのマリネ。最初こそビールだが、焼き鳥、モツ煮、塩辛という注文から日本酒に転じる。いろいろ銘柄もあるのだが、今日は燗酒だろう。人数は5人だが一升は軽く飲んだ。





続いて焼酎番茶割りへ。以前先輩が入れたボトルが3本発見されたため、今日はたっぷり飲めるなあ。食べ物もサンマ焼、ジャガイモ+塩辛、キムチ、煮込み、セロリサラダ、手羽先と大量発注だ。

さらに店のお客さんが釣ってきたという鯖・鰯・タナゴの干物も出て、最後におにぎりを食べて終了。一体どれだけ食べるんだという話だが、飲み食い共に完全満足で帰宅。勘定は思ったより安かった。

20081025ギャラリー巡り

2008年10月25日 17時28分00秒 | ART
本日は芸術の森(別項)→アリアンス→北海道画廊→趣味の郷→ラルズ→アートスペース→丸井→道新→大同→富士フィルムフォトサロン→大丸→北大総合博物館→テンポラリー→北大遠友学舎→BISENの15箇所。

■アリアンスフランセーズ「テキスタイルと写真展」。ジャンビ州の「Batik selendang」という肩掛はデザインが複雑でステキ。

■ラルズプラザ「絵画バザール」。雑然としているが、いつも面白いバザールである。今回目に付いたのは阿部国利「卓上の静物」、菊地又男「稚内の山」、石井柏亭(大木の画)、久保博孝「北印幡情景」など。目玉の片岡球子作品は既に売却済マークがついていた。一体いくらなの?

■大同ギャラリー「尾形香三夫陶芸展」。いつもながら驚くべき技術で作られている練上陶芸作品。これまで模様は規則的な印象が強かったが、今年は不定形な形が結構あったような気がする。水差しや香炉の蓋の部分は、非常に細かい模様になっており凄い。

■北大総合博物館「カレル・チャペック その生涯と時代 没後70周年展」。さすがに渋い展示を持ってきたな。「ロボット」と言う言葉の生みの親であるということで、SF読みには知られているチャペックだが、その発案自体は兄だったと展示に書いてあった。かくいう私は「山椒魚戦争」は呼んだことがあるが、「RUR」は読んだことがない。





またチャペックはイラストを描いていたようで、彼の妙な作品は以下。藤子不二雄を思わせるところもある。



■北大遠友学舎「SHOWCASE experiment 02 back to back」。写真の展覧会である。学舎内に入ると、床に写真をつなげたものが長く伸びる。一番奥の部屋には天井から写真がつるされている。いろいろ体の向きを変えて作品に向うことが出来るとも言うし、単に見づらいとも言える。

遠友学舎前から。



■BISEN「全日本高校デザインイラスト展」。この前見たときはサンプラザでやっていたような気がする。高校生の作品を見るのは中々の楽しみだが、どうもこの展覧会にはテーマ設定がされているようで、それが可能性を狭めている気がしてならない。多分今年のテーマは「エコ」なのだと思うが、それがイメージの爆発力を失わせ、どっかで見聞きしたようなつまらない作品を生んでいるのだ。

そんな中でも面白かったものがないわけではない。岩内高校は全員点描作品で、技法がかぶっているのが気になるが、技術的には遠藤由香里「桜散りユクコノ場所デ」、現代的な千手観音を描いた渡辺竜也「崩れゆく現代を見つめる者」が面白い。

釧路江南高校も点描の二人。雰囲気が似すぎていて残念だが、ややシュールな今井明日香の「ART CLUB」、明るく楽しい佐々木彩子の「飛び出し注意」がある。

頭を下げるハゲオヤジの頭に日本列島の形が浮き出す「申し訳ございません」は愛媛の鈴木孝典の作品。ここまでシニカルだと、プロっぽい感じがする。樹からサンマがぶら下がる神奈川県・角田友美「品種改良」、注文の多い料理店を思わせる兵庫県・井岡知香「ご注文はお決まりですか?」の2点はテーマをよく消化した作品。逆に留萌高校の藤田遼子「nega-posi」は上下に魚、その間に建物を描いてメッセージ性がない感じがするところが良い。

専門学校の向いに変な居酒屋を発見。さあ、飲みに行くことにしよう(別の店に)。

タイカレー 失敗?

2008年10月25日 12時53分26秒 | 食べ歩き
本日は札幌の中心部にてグリーンカレーを食べる。具は鶏肉とナス、春雨とエビのすっぱ辛いサラダがついている。



大体見た目は同じだよなと食べだしたのだが、どうもコクがない感じがする。それでもまあ普通に食べ終えて勘定をしようとすると、店員がお釣がないと言い出す。

ランチタイムに1000円出して250円のお釣がないというのは、さすがにいかがなものだろうか。店員が両替してくるまで約5分、結構気分を害したため、お店の名前は分からないように秘してみた。

芸術の森美術館 國松明日香展&佐藤忠良記念子どもアトリエ

2008年10月25日 12時32分00秒 | ART




久しぶりに芸術の森美術館にやってきた。まずは國松明日香展を見る。実を言うと、最近の國松作品(鉄の円盤と棒を組み合わせたようなやつ)はあまり面白くないと思っていた私である。しかし、展覧会場で連続して作品を見ることで大きく気持ちは変わった。

まず最初の方はスチール版で翼などを表現した作品群。どうしても一般的に人はスチールを見た瞬間に「重そう」と思うわけで、イメージを実現するのは非常に難しいのだろうと思う。

解説に「正面観照性の度合いが強い」と書いてあったが、必ず正面以外からも見るべきだ。作品それぞれが横から見たときにも面白いカーブが見て取れるように工夫がされている。「雪だるまをつくる人」のように抽象の中にも具象的な形(雪だるま)が分かる作品もある。

続いて”風”がテーマ。全て鉄線で作るよりは、平面と線が混じった作品の方がリズム感があって”風”の雰囲気が出るような気がする。平面部が船の帆を思わせるところがあるためかもしれない。

さて問題の最近作品。展示会場に沿って歩くうちに、私は雨・水・音の感じられる洞窟を旅するように、國松ワールドに引き込まれていった。

一番大きな「水脈を聴く」は円盤がシンバルを思わせるため音が聞こえてくるようでもあり、洞窟の奥で水が渦を巻いているようでもある。そこから振り返ると、流れる水を思わせる「水の径」、小さな渦のような「水面の風#11」が見え、洞窟をでると、石畳を水が流れるような「逆巻く水」にたどり着く。

さらにパラパラと降る冷たい雨のような「秋霜」、天上にかかる「北斗七星」が見える。最後の通路にある「THE MILKY WAY」の複雑な脚を見て、余韻を感じつつ展示が終了した。

見ながら感じたことを書いてみたが、すっかり作者の思い通りにコントロールされていることが分かるだろう。なかなか以上に面白い展覧会であった。それから小ホールの國松登展も忘れずに見よう。



さて、いそいで工芸館「日本のクラフト展」を見る。岡本泰男「EXPLOSION」は反応染料を使った作品との説明がある。恐らくベースの色彩に何かの薬品を流すことで、自然に変色させた染色作品なのだろう。チョコレートのようなあさくらやよいの「ペーパーウェイト」も可愛い感じだ。

そして一度行かねばなるまいと思っていた佐藤忠良記念子どもアトリエへ。





何しろ野外美術館の中にあるため結構歩く。野外美術館の閉館中は入館料100円であるから、あまり大層な展示を期待してはいけないだろう。展示作品は十数点だったかな? 子ども(本人の子どもがモデルの作品が多い)の顔や全身像の彫刻と、デッサン画があり、珍しいところでは「おおきなかぶ」のレリーフがあった。童話「おおきなかぶ」の絵本が佐藤忠良画なのである。

帰り道は取り急ぎ野外美術館の一部を見る。予想以上に人がいるし、久々に見た彫刻作品は結構新鮮だ。そのうちに(来年になってしまうが)、あらためてちゃんと見たいと思う。

佐藤忠良作品で締めてみた。