散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

余市ウィスキーの旅

2004年06月26日 21時15分20秒 | 飲み歩き・北海道内
昼ごろ、余市に着く。電車を降りる観光客の姿は意外と多い。商店街を散策し、中華の「N」へ。街の中華料理屋さんという感じの店で、醤油ラーメン。麺は旭川を思わせる細麺で、スープは普通の中華系。魚風味はしないので、旭川ラーメンと言う感じではない。具は今ひとつだったが、素朴な味がいい。

続いて、旧下ヨイチ運上家へ。商人、漁民、アイヌ人等の交易(といってもボッタクリの雰囲気あり)を行ったりした建物である。外観はさえなかったが、内部に入りボランティアの方の説明を聞くと大変面白かった。築150年程の木造家屋なのだが、曲がった木をそのまま柱や梁にしたててある建築技術が凄い。

その他聞いた話を箇条書きにしてみる。
・商人部屋にはいざと言う時の隠し部屋があり、そこから縁の下に脱出できる。
・戦後一時期、引揚者が普通に住んでいたらしい。
・あちこちに義理立てするため、全然関係のない神様が5個(弁財天、金毘羅、稲荷、白神、竜宮)並べて祭ってある。蝦夷の合理精神の表れだ(本当か…)。
・遠山の金さんの父が来たことがある。

まあ、なんにせよ面白かった。続いて小高い丘にある余市水産博物館+歴史民族資料館へ。余市の遺跡は土器だけでなく、和鏡や大刀など豊富である。また、中国明代の磁器が発掘され、日本で見つかった中国磁器の例として東京国立博物館にも出展したらしい。後は、16~17年もののニシンの標本が立派であった。

さて、余市と言えば、ニッカウイスキーである。そもそもこのために余市に来たわけなのだ。まずは試飲コーナーで、10年原酒をいただく(無料)。最近有料試飲が可能になったので、続いて25年シングルカスクを頼む。15mlで900円。安いと言えば安いし、高いと言えば高い。さらに、アップルブランデー原酒(度数が61度)400円。火を噴くようなキック力である。

次に原酒直売所へ。大勢来ている観光客が「うっ、高い」とうめき声を上げる中で、25年原酒(6800円)、15年原酒(3500円)を購入。ちなみに170mlの値段であるから、いかに高いかがお分かりいただけるだろうか。後で売店で余市限定ブレンドウイスキーも購入。

最後の無料試飲コーナーでは、舌がだんだん麻痺してきたため、りんごジュースが一番美味しかった。ピリ辛ウイスキーという唐辛子エキスが入ったような味のものは失敗であった。まあ100円だから良いか。

もう一つ興味深かったのは、樽に貯蔵されている酒の香り当てがあり、ウイスキー、ブランデー、テキーラ、焼酎をかぎ当てるという遊びがあった。簡単そうであるが、木樽の香りが混じるので難しいのかも知れない。私は自信満々で解答を書き上げたが、周囲の人たちと全く答えが違っていたのが心配だ。来月になったら解答が発表になるらしいので、確かめておこう(結果は全て正解。テキーラをかぎわけることができるのがポイントだろう)。

さて、散々やり尽くした後、余市の飲食店街へ。煙がいい具合に外にもれ出ている焼鳥「Q」へ。ビール×2、鳥せい、つくねを注文。来る客は常連ばかりだし、電話予約で焼鳥を取りに来る人もいるようで、「これはさぞかし」と期待したが、まあ、そこそこというところかな。

焼鳥のサイズが大きいため、あまり食べることができず、あっという間に退散。後は琴似に戻り、バー+ラーメン。約2万5千歩も歩いたため、ぐったり、即就寝。