過去の旅シリーズ。
この時は世田谷美術館へ「祈りの道~吉野・熊野・高野の名宝~」を見に行くのがメインテーマであった。
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まだ夜も明けきらぬ6時半にスタート。空港に着いて自動チェックインしようとすると,画面に「窓口へ」の指示がでる。ITについていけない人のようにオロオロしながら行くと、乗る予定の便が機材の理由で欠航なのであった。30分前の便に切り替えてスムーズにチェックイン。
荷物検査のところで,ペットボトルを手に持っていると,「中身の確認をさせて下さい」とのお願いをされる。いつものようにキャップをとって渡そうとすると,今はそんな必要がないようだ。なにやら怪しげな機械の上にペットボトルを置くと,チェックできるらしい。Webで調べると「電気的な手法により判別を行って」いるということだった。
羽田について早速,用賀へ移動。途中,線路上に障害物があったらしく,ダイヤが乱れている。昼ごろ,世田谷美術館到着。今回どうしても見たかったのが「特別展「祈りの道~吉野・熊野・高野の名宝~」である。世界遺産登録を期に、数々の名宝が到来しているのだ。
寺の外で見られるのは恐らく最初で最後と言われる身の丈4.5mの「蔵王権現立像」に大興奮。残念ながら背景(美術館の壁)がイマイチであるが、やむを得ない所である。後は,表情の良い阿弥陀如来像・弘法大師像等など。図録を購入(2500円)。物凄く重い。
上野へ移動して,時間が惜しいので,立ち食いそば屋でざるそば(360円)。不味い。東京都美術館の「フィレンツェ-芸術都市の誕生」展へ。とにかく混んでいた。かなりの有名どころも出品されているのだが,ボッティチェリとヴァザーリの画は印象が強かった。
続いて,リニューアルされた国立博物館本館へ。やはり仏像に目が行くのだが,三十三間堂から千手観音が3名来ている。京都の仏像は洗練されているなあというのが,午前中の世田谷美術館との比較で分かる。
足早に3箇所みて,ぐったり。有楽町へ移動。日曜日の銀座は開いている店が少ない。事前に調査していた店は,かなりイイ雰囲気だったが,なんと店ごと貸切で入れない。がっくりしつつ,新橋の「T」へ。かしら・ハツ・レバ・鳥ナンコツと焼いてもらい,ビールと酒。カウンター大皿にぶつ切り野菜が置いてあり,お通しとして食べ放題、健康的である。
煮込みを追加すると,これがこってり味だが旨い。本州の方には当たり前なのだろうが,北海道で本当に旨い(牛)煮込みにお目にかかることはまれである。かみ締めつつ,満喫。
店を変えて,銀座のバー「O」へ。先客が1名いたが,ちょうど帰ってしまい,私一人だけになった。「今年の夏、札幌に行きました」というバーテンダー氏を相手に,ウイスキーソーダ割り,アイルオブジュラカスク5年。かなりパンチのある味だ。おすすめメニューから迷ってLaberdolive 1962(アルマニャック)を頼む。迷っている時に,「1800年代のブランデーがあります(9000円)」とか言うのはやめて欲しい。出張で気が大きくなっているせいか,頼みそうになってしまうではないか。
ホテルに戻ると,東西線で薬品騒ぎが。今日は交通機関トラブルが目立つ。