散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20070226最近読んだ本

2007年02月26日 22時26分58秒 | 読書
風邪で図書館にも行けなかった。一日寝ていたので、腰が痛い。

「返品のない月曜日」井狩春男
何となく取次という商売に不信感を抱く私であるが、この本は肩の凝らない優しい本である。作者の人柄が漂う(再読)。

「魂萌え」桐野夏生
夫が死んで愛人の存在に気づかされる。さらに子供も遺産目当てに自分勝手。これまで日本の母である妻であった主人公は自由に生きることを目指すが…。このようにならないように、常に自分勝手に生きるようにしよう。

「刺青白書」樋口有介
女性を書くと名人級の作者、まだ「柚木シリーズ」の未読作があったことが嬉しい。ストーリーは偶然につぐ偶然が過ぎるような気もするが。

「沈黙のフライバイ」野尻抱介
もう取り返しの付かないくらいおかしくなってしまった日本SFの最後の良心(の一人には間違いない)。夢とロマンあふれる。

「バビロニア・ウェーブ」堀晃
太陽系近傍を長大なレーザー光線が貫いているのが発見される。人類はとりあえずエネルギー源としての利用を考えるが…。設定が素晴らしい。「SFは絵だ」という名言を具現化する傑作。

「反逆者の月」ディヴィッド・ウェーバー
月は実は過去に放棄された巨大戦艦で、そこから脱出した異星人が人類の祖先となり、さらに強大な謎の敵が地球に迫っている。月探検にでた主人公が巨大戦艦のコンピュータに艦長として認識され、敵に立ち向かうのだ。ペリーローダンに現代のテロリズムテイストを加味した作品。

以下、図書館の1冊。
「北の博物館」宮内令子
北海タイムスの記事となった60施設のうち、17施設に行ったことがある。やはり中で興味深いのは夕張石炭博物館である。

とても飲む。結果二日酔い

2007年02月25日 02時44分16秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
夕方になり札幌駅からホテルバー「C」へ。最近は5時でもかなり明るくなってきた。

バーではほとんど料理を食べない私であるが、お得感につられて「チョイスプラン」という2500円、料理2品、カクテル飲み放題のプランを選択した。つまみには豆腐と鳥胸肉サラダ、マカロニグラタンを注文する。

カクテルは1杯目ウィスキーソーダ、2杯目ウィスキーサワー。恐れていたのは注文できるカクテルに制限のあることだが、特に無さそうな雰囲気である(さすがにシャンパンカクテルは無理かも知れない)。つまみはまず熱いマカロニグラタンから手をつける。当然、ややミニサイズであるが、ホテルのきちんとしたグラタンというのはなかなか旨い。鳥のサラダは韓国風のピリ辛の味付け。

さらに3杯目ロブロイ、4杯目は「さっぱりしたウィスキーカクテルを」と注文し、ウィスキー+ホワイトキュラソー+レモンのウィスキー版サイドカーのようなカクテルが出てきた。

最後にバーテンダーKさんが登場したので、苦いカクテルを注文。ウンダーベルク+ジン+レモン+シャルトリューズのカクテルが登場。この苦さは健康に良いような気がするが、ちょっと飲みすぎだろう。

このプランは料理なかなか、カクテルは何でも注文できるし、上記のようにおまかせカクテルでも注文OKととてもお得である。バーテンダー氏が入れ替わる時に、私が飲んだものを申し送りしていたようだし、しっかりした良いバーだなあ。

結構酔っ払いなのだが、定例の北24条「T」へ移動。今日は女性グループに座敷を半分占領され(いつもは我々が占領しているのだ)、カウンターと半々に分かれることになった。遅れて到着した私はカウンターへ。いつもの焼鳥に、肉じゃが(ベーコン入りカレー風味)、煮込み、板わさ、おにぎりを食べる。冒頭の写真は酒の合間にちょうど良い玉ねぎのスープ。これで調子が出てしまい、飲み物はビールの後、燗酒。凄い飲んでるな今日は。

本日は同期のN氏が大学教授になって某大学に赴任してしまうので、その送別会でもある。大勢のままカラオケに移動し、2時まで飲む。来年には私はN氏が赴任する地に旅してみようと思っているのだ。

※20070226追記
二日酔いだったのは間違いないが、夕方まで体のだるさが抜けない。熱を測ってみると微熱あり、腹も下っている。どうやら風邪のようで、翌月曜日、一日休むことにした。

20070224ギャラリー巡り

2007年02月24日 16時31分34秒 | ART
本日は西区民センター→札幌市資料館→市民ギャラリー→札幌市写真ライブラリー→北海道銀行→西武→富士フォトサロン→たぴお→時計台→市民会館→APTスペース→さいとう→セントラルの13箇所。

資料館「鈴木絢子・伊藤也寸志二人展」。街写真が好きな私には嬉しい展覧会。しかし資料館で展覧会が1つしか開かれていないとは寂しい。

市民ギャラリー「北海道芸術デザイン専門学校卒業制作展 OB作品展」。物量が多くて見るのが大変。2階のOB展で寺島寛之「feel my soul」。去年の道展で感心させられた人だな。水辺に立つ女性という神話的なモチーフで、女性は現代風というちょっと不思議な画。野沢桐子「Red Berry Woods-rela」。この作風は絶対見たことがあると思っていたのだが、名前に記憶がない。自宅に戻るって調べると、苗字が変わっていたのだな。これほどの画を描く人を間違えるはずがない。

時計台ギャラリー「前川芳恵個展」。木・生物組織・機械が合体して出来たような不思議な鳥のモチーフ。3人展における折目桃子のもこもことした家というか島というかも面白い。

アートスペース「以心伝心」グループ展(ヤナイさん、ありがとうございます)。澁谷友美の前回作「icons」はパソコン上でお金・仕事などのアイコンを好き・嫌い・怖い等の9個のブロックに配置して人柄を表現しようという作品。去年の私が作ったものがバインダーに入っていた。うーん、他の人のと少々違うぞ。私の場合、圧倒的に多数のものが「興味なし」に配置されているのである。

札幌古典の味

2007年02月24日 12時30分02秒 | 食べ歩き
今日は人出が多いような気がする。外国のかたも多いように思うのだが、ノルディック世界大会のせいなのだろうか。

結構飲食店も込んでおり、どうせ込んでいるなら品が出るのが早い「C」へ行くことにした。いろいろな種類があるのだが、久々にベーシックな札幌の味、みそラーメンを注文。

今の札幌ラーメンは別物に変貌してしまったような気がするが、あまりラーメンにこだわりのない観光客の方は、これを札幌の味と思って帰るのかな?

試験受けず

2007年02月24日 09時16分33秒 | 情報処理試験
ここ9回(約5年)にわたり受け続けてきた情報処理試験を今回は受けないことにした。理由は、

・随分昔に受けたデータベーススペシャリスト(現在はテクニカルエンジニア(データベース)に名称変更)を勉強しなおそうと思ったのだが、やる気が起きない

と言うことである。

来年度以降、試験制度もかなり変革されるらしい。しかし、その時に受ける気になるのかも分からない。

今日もまたウォッカマティーニ

2007年02月23日 21時11分31秒 | 飲み歩き・琴似界隈
何とか週末までたどり着いた。琴似のバー「D」へ。
迷った時の1杯目は白ワイン。バーであまりビールを飲まない私は、たまに選択する飲み物である。

2杯目はアベラワー1994シングルカスク。派手さはないソフトな口当たりであるが、じわっと複雑な味がしてくるシンプルな傑作。3杯目は先日飲んで「よし今日も」となった、ウォッカマティーニ。まあ、私にとってはやっぱりジンの味のほうが好ましい気がするのだが。

最後に、ポールジロートレラール35年。35年物のブランデーをじっくりと味わって帰宅。たまらない。

※札幌松本間の空路は便数を減らし、プロペラ機になって残るらしい。昨年、松本に行った私は、ぜひこの路線が残って欲しいと思っているのだ。読んでいない方は、私の旅日記をぜひ見て欲しい。

20070221最近読んだ本

2007年02月21日 00時01分37秒 | 読書
「神の物々交換」荒俣宏
あとがきで、荒俣氏が世界各国を旅するこぼれ話が書いてあるのだが、トータル200万円以上の盗難にあっているのだそうだ。彼の浮世離れは凄いものがある(再読)。

「続男のウンチク学」古谷三敏
再読。

以下、図書館の5冊。
「関西美術館・博物館ガイド」アミューズ
京都に行くためにぼちぼち。

「すぐわかる骨董のあつかい方」細矢隆男
私は骨董こそあまり見ないけれども、陶芸の展覧会では特に酒器に興味がある。しかし、これを買いだしては地獄への一本道。絶対に購入しないようにしているのである。従って、扱い方も知らなくても良いのだ。

「歴史地図本知って訪ねる京都」歴史探訪研究会
歴史的背景を知っているにこしたことはないが、残念ながらそこまでじっくり京都の町を見る予定はない。

「恐竜の謎」平山廉、小田隆
恐竜の分野こそ、私が子供の頃から大きく変貌しているのかも知れない。まず「ブロントサウルス」という名前は、同じ種族で先に発見・命名されたものがいたため消滅しているのだ。それからパキケファロサウルスという頭骨がとても分厚く、オス同士で頭突きで勝負していたと言われる恐竜は、首の筋肉が弱くとてもそんなことは出来なかったらしい(私はすっかりそう覚えこんでいるのである)。

また、ジュラシックパークは琥珀に閉じ込められていた蚊が吸っていた恐竜の血からDNAを取り出して…、と言うストーリーであったはずだが、恐竜の時代にはまだ蚊が発生していないらしい。また隕石による恐竜絶滅説も決して確定説ではないと言うのだ。いやいや、良く分からないものだ。

「地震と火山の100不思議」神沼克伊他
いきなり日本の「地震予知研究計画」というのは、地震の予知を目指しているものではなく、「予知の可否を研究」するものなのだそうだ。また「東海地震」が近い将来起こるかも知れないといっても100年、200年先かも知れないそうだ。科学的には頷けることなのだが、あまりの言い訳に「地震ヤクザ」という言葉すら思い浮かぶ、腹の立つ本。

またカルヴァドス

2007年02月20日 23時48分39秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
本日は本当にヘトヘトになり、もの凄い勢いですすきののバー「N」へ。肉体的な疲れではないので、きわめて早足なのだ。

1杯目は会議で喉が渇き、ジンフィズ。先日頂いた東京會舘スタイル(少しばかりミルク入り)にしてもらった。2杯目はあれやこれやと悩んだ末にウォッカマティーニ。これは少々注文する時に恥ずかしい気持ちのするカクテルである。「007」のジェームズ・ボンドがウォッカマティーニ(シェイク)の愛好者、というのが一般的な話だからである。実は原作ではジン+ウォッカ+ベルモットだそうなのであるけれども(バーのマスターに聞いた)。

3杯目はシャトー・ド・ブルイユ15年。なかなか味わい深いカルヴァドスである。ちょっと多めについでくれたのかも知れないな。たっぷり時間をかけてカルヴァドスを味わい、平常な状態に戻る。

20070219最近読んだ本

2007年02月19日 00時37分22秒 | 読書
「秘密のミャンマー」椎名誠
食べ物はかなりディープなものを食べているが、何となくガイドさん頼りであり、作者にしては珍しく優しい旅のような気がする。

「黄昏という名の劇場」太田忠司
私はこの人に幻想・怪奇小説を求めてはいないのだよなあ。

「続々男のウンチク学」古谷三敏
牛の脳を食べる話など、時代を感じさせる(再読)。

「コンタクトゾーン 上下」篠田節子
リゾートに行った日本人女性、一見バカ女3人組が突然の内戦・テロに巻き込まれる。何度も死に直面するが、意外やどっこい3人の持つ本質的な力が開花し、パワフルに生き延びるのだ。私だったら死んじゃってるなあと思いつつ、作品自体はなかなかの力作。さすが篠田節子。

以下、図書館の4冊。
「北海道産業遺跡の旅」堀淳一
のめりこんで実際に行くと面白いと思うのだが、写真で見ると地味な光景である。

「北の建物散歩」越野武
少々昔の本なので、紹介に懐かしさを感じる。拓銀も健在の時代なのだ。

「日本一うまい魚の食べ方」生田與克
魚河岸の若旦那の書いた威勢の良い本。通ぶって河岸に行くのはやめようと言うことが良く分かる。

「東京集客術」松村潤之介
16年前の本なので何だかズレズレな意見が面白い。バブル崩壊という言葉すら出てこないのだ。

ワイン大量

2007年02月18日 23時27分09秒 | 飲み歩き・琴似界隈
二十四軒のビストロ「PE」にて、持ち寄りワイン会が開催された。相当以上に人見知りな私は飲まなきゃ会場に行けないくらいなのだが、シラフで到着。緊張するなあ。

前回、海辺でバーベキューをした時に来ていた方もいるので、やや落ち着く。

早速、シャンパンで乾杯しスタート。食べるものはパテ、生ハム、ピクルスの前菜類に始まり、チーズシュー、パン、魚介のリゾット、カルボナーラ、リドヴォーが順次登場。パテ好きの私はたっぷり食べて満喫。魚介味のたっぷり出たリゾットが非常に旨く、結構食べる。

一応本日はワイン会なのだが、結果としてあまり味を覚えていない。自分の持っていった白ワインがドライすぎてイマイチだったなあというのと、赤ワインが総じて美味しかった気がするくらいだ。飲んでいるときは「前のに比べると渋みが控えめで、フルーティーな…」などと思うのだが、翌日になると覚えちゃいない。

シェフ+メンバーの合計7人で、なんだかんだと8~10本くらいのワインを空けたような気がするのだ。翌日は普通に仕事へ。本当は休もうと思っていたのになあ。

米焼酎そののつゆ

2007年02月17日 17時41分52秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
さあ、10キロ以上歩いたのでもう飲んでも良いだろう。札幌駅高架下の立ち呑み「C」に開店と同時に入る。

まずビール。続いて甕だし焼酎をロックでもらうことにした。この店ではグラスに氷を入れてくれて、自分で甕から焼酎をつぐのである。甕が並ぶ前で悩んで米焼酎「そののつゆ」というのを選択。こぼさない範囲でギリギリまで酒をついでカウンターに戻り、煮込みを注文。煮込みはモツがあまり入っていなかったが、野菜が良く煮込まれており、コッテリした味が焼酎に合う。

以上でさっと帰宅。

20070217ギャラリー巡り

2007年02月17日 16時33分53秒 | ART
本日のギャラリー巡りは珍しく教育文化会館からスタート。札幌市資料館→市民ギャラリー→札幌市写真ライブラリー→北海道立文学館→三越→セントラル→さいとう→時計台→STV北2条ビル→富士フォトサロンの11箇所。

教育文化会館「札幌市立高等専門学校卒業・修了制作展 プレ展」。佐々木瑠美「紋の空」、ケルト紋様を写したイラストが凝っている。

資料館「BATTLE ヒラマツVSユヤマVSキボンヌ」。小樽の飲み屋街は絵になるなあ。私も恐ろしくて入れない「うきよみらくセンター」の写真もあった。

【これは私の写真】


札幌市写真ライブラリー「札幌大学写真部卒業記念写真展」。大作、四国のお遍路さんシリーズ。道の途中にお遍路さんに行ったきり失踪した家族を探すビラが貼られているのだ。

文学館「人生を奏でる二組のデュオ」。文学展示は多分面白くないと思ったが、木田金次郎がらみで画が展示されているのではないかと思って行ってみた。さすがにそれ程の作品はないが、有島武郎のスケッチ、里見の版画、木田金次郎の東京に行ったときのスケッチ、油彩2点など。

手紙などの展示に意外に面白いものがあり、有島が木田に対して「鰊を送ってくれてありがとう。だが腸を出してくださると一層新鮮ではないか」などと手紙を出しているのだ。木田も漁師をしていてそんなことを知らなかったのだろうか。木田は岩内大火のときに、何よりも先に有島ゆかりの品を入れた行李を持ち出した話も興味深い。

もう一組、里見と中戸川吉二の交遊も興味深い。三角関係でもないようだが、女性問題で二人が不仲になり、その過程を二人とも小説として発表しているのだ。お互いの立場と相手の心情を推測しつつ書かれているのだが、これは面白い。またコピーで置かれていた中戸川の短編「アップルパイワン!!」を読んだが、なかなか繊細な心情が書かれていて感心した。

三越「美術特選会」。ユトリロ4800万円、横山大観6825万円。ユトリロはまあまあ。大観はそうでもないが。

さいとう「春展」。浅井健一の卵型をモチーフにした立体作品など。大作シーラカンスが実に立派だ。

富士フォトサロン「パノラマ風景写真展 Great Australia」。大きなサイズの写真で、とにかく景色のスケールがデカイ。

時計台「北海道教育大学札幌校芸術文化課程美術コース卒業制作展」。簗部亜侑美「gogh」が印象深い。

【今年もなんだかんだで結構な雪】

謎のマーク

2007年02月17日 15時36分46秒 | 写真館
先日、旧拓銀本店の謎のマークを発見し写真を載せてみたが、その続報である。建物本体の取り壊しが始まり、さらに変なイタズラ書きが見えた。芸術的センスはゼロだが、昔、拓銀の壁への書き込みチャレンジが流行ったのだろうか。



例のおでんマークを下から。


チャンポン

2007年02月17日 12時04分07秒 | 食べ歩き
本日の昼食は、前々から食べようと思っていた札幌駅高架下「B」のチャンポンである。

このチャンポン、野菜に良い焼き色が付いており、たっぷりの分量。スープがちょっと濃厚味だがパンチが効いており旨い。じわじわとにじみ出る汗をぬぐいながら完食。最後に番茶かジャスミンティを出してくれるそうなのだが、やや中華風味のチャンポンにあわせてジャスミンティをお願いした。スッキリ。