散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

2015年1月のカクテル

2015年01月31日 23時04分05秒 | 飲み歩き
今月もカクテルの会は開催されずじまいであった。帯広、東京にも行き、適当な発言から好みのカクテルを作ってもらうため、オリジナルカクテルが一番多い杯数となった。

オリジナル 10
ウイスキー 6
ウイスキーソーダ 2
ニューヨーク 2
ジンリッキー 1
ジンフィズ 1
グラッパ 1
ジャックローズ 1
ブルームーン 1
モスコミュール 1
ベルベットハンマー 1
アンタレス 1
マンハッタン 1
柚子のジントニック 1
フレンチ68 1
サウダージ 1
合計 32

2015年1月の一言

2015年01月31日 19時01分35秒 | Weblog
1月31日
・東京の人は「先日、随分雪が降って」というのでいつの話かと思うと、29日に3センチくらい積もったことを言っているらしい。まあ、向こうの人の感覚からするとそうなのだろう。

1月30日
・今回、神田ではいい店に巡りあった。他にも気になる店があったしな。またいつか訪問したいものだ。

1月25日
・今日はとりあえず暇。
・月曜日からはかなり忙しく、さらに週末は出張の予定。飛行機が無事に飛ぶといいなあ(JRも…)。

1月24日
・時計台ギャラリーの近くにあった、札幌の有名ラーメンチェーン店の建物が取り壊しになっていた。
・建物を某グループが購入したが、そのままでは使いづらかったのか?
・それとも駅前通り(地上)の歩行者が少ないのが問題なのだろうか。



1月23日
・札幌市交通局のワンデイカードが廃止になるので、「カード廃止ばかりに気を取られ、公共交通機関を有効活用するという観点が抜けているのでは?」と問い合わせて見た。
・すると電子カードで特定の日に金額上限をつけるシステム改修が大変でコスト的にできないとのこと。まあ、バス会社も含めてということだろうから分からないこともないが、あまりにも低レベルだ。
・環境負荷を低減させる目的で電子カード化を進めているのだそうだが、その結果、環境負荷の低い公共交通機関が使いづらくなる。本末転倒だ。

1月19日
・平井和正がお亡くなりになった。新聞では「8マン」「幻魔大戦」「ウルフガイ」が主な作品として紹介されていた。
・「ウルフガイ」は「アダルトウルフガイ」シリーズ(エッチな話ではない)のおかしくなる前(失礼)、そして何と言っても「死霊狩り(ゾンビーハンター)」を忘れてはいけない。
・年賀状ではお年玉切手シートが2枚当たる。それ以外のものが当たったことがない。

1月18日
・今日は6時過ぎに起床。やけに外が明るくなるのが遅い。
・年明けに結構な値段のマット(寝具)を買ったのだが、割と調子よく眠れるようになった。以前は寝相が酷いせいもあって、朝起きるとグッタリしていたのだが、それが無くなったのだ。

1月17日
・5時過ぎに起きる。
・大塚周夫がお亡くなりなったそうだ。
・演じた代表的なキャラクターは石川五エ門、海原雄山、ねずみ男、ブラック魔王など。

1月16日
・諸事情で早目に仕事を切り上げ、ダラケる。

1月15日
・今日は某団体の新年交礼会。
・知っている人が少なくて苦しむが、何人かいたので助かった。
・終わるやいなやすすきのへ。

1月14日
・結構仕事した。
・家に帰って少し飲酒。

1月13日
・東京出張、帯広詣でとやり過ぎたため休肝日。

1月12日
・TVの「ワカコ酒」を見たら、なかなか良いじゃないか。
・あれは「一人で飲みに行く」というのが良いんだよな。「孤独のグルメ」の女性・酒飲み版なのである。

1月10日
・今度は早起きして一路、帯広へ。JRは順調に運行。
・石勝線の途中で一変して空が晴れ渡る。やはり帯広方面は天気の傾向が全く違う。
・日中は0度を上回っていたので、相当暖かかったのだろうが、帯広の寒さは札幌とは一味違う。
・35年ぶり位に雪かきをしたら、具合が悪くなった。

1月9日
・東京から札幌への帰宅では、飛行機が青森上空、室蘭上空でしばらく待機。
・空港には降りる予定とのことだったが、航路上に飛行機がたまり混雑していたらしい。
・高々30分遅れなのだが、精神的に疲れて帰宅。

1月8日
・JRがちゃんと動くのか心配だったのだが、後で聞くと、空港バスが通る高速が一時閉鎖になっていたとか。
・危ない所だった。
・飛行機には予定通り乗り込んだのだが、そこから動かない。
・随分経ってから、滑走路上で混雑しているので移動開始が遅れますとのこと。
・もっと早く言ってくれれば、同じ時間待つにしても精神的ダメージがないのだが。

1月4日
・昨日は24時を回ってから寝たので、今朝は7時起床。
・大体、年末年始休暇中にすべきことはしたが、もう明日からしごとなのである。
・どうも顎関節が痛い。以前から調子が良いわけではないが、少し痛さの質が変わってきたみたいだ。

1月3日
・疲れがたまってきたので、意図的に9時半頃起床。
・昨日は随分長いこと課題であった、寝具を購入。4日午前中に届く予定。

1月2日
・親の家で結構やられたが、6時半起床。
・そうか初夢だったのか。大変な夢だった。他の人には興味がなかろうが、記録しておきたい。
・なぜか学校のメンバーから5人選抜して手品をやらなければならない。5人連続成功すればOK(何が?)なのである。
 事前に練習するのだが、私が習得する手品だけ小ネタ5連発というちょっと変わったもので、内容の暗記が大変なのだ。
 手品はできるようになったが、全てを覚えることがどうしてもできず、しょうがないからステージ(歩行者天国の
 ど真ん中のような所)にネタ本も持って行って、見ながらやるかと考えた。
 で、本を持ってステージに行く途中、変な車が突っ込んできて、私は本を落としてしまうのだ。
 私はかなり焦って、車の運転手に対して「あの本がないとできないじゃねえか、早く持って来いよ」と怒る。
 すると運転手は「本、ありますよ」といって出してくるのだが、それは新品なので、私の書いたメモがなく、
 「それじゃダメなんだよ」と私は再度怒鳴る。…といったところで目が覚めた。

1月1日
・少し2度寝して7時頃起床。
・美術関連の2014年ランキング記事にトラックバックを発しておく。
・今日は読書をしてから、親の家に顔を出す予定。

雪の東京(12)

2015年01月31日 18時55分28秒 | 飲み歩き・東京
最後は新橋駅前ビルの地下に潜り、バー「N」へ。夕方のちょっと料理メニューの「麦めしタイカレー」が気になったのである。店に行くと実に狭い(2坪ないとのこと)。先客が1名で、私はカウンター反対側に腰をおろし、ジンリッキーを注文。

さて、どんな感じかと様子を見ると、若いマスターがなかなかフレンドリーなのである。上手いこと会話を引きだし、つい先客とも「酒を飲んでやらかした一番の失敗」話をすることになってしまった。

私はあまり酒の上での失敗がないので、昔の試験時間中に具合が悪くなりトイレへ行ってしまったという話をしたが、全く大したことがなくて詰まらなかったであろう。ここで2杯目のカリラ12年を注文。

その後、近所で飲食店をやっているらしい二人組が「マスターにプレゼント」と先週誕生日だったマスターにケーキを持ってきた。つい成り行きで私もごちそうになるところだったが、意外と時間が経過しており、そろそろ空港に向かわなくてはならない。

せっかくなのに申し訳ないと丁寧にお詫びをして、帰ることにした。店が狭いため、一旦外に出てもらわないと私も外に出られないという事情もあるのだ。ちなみにポテトチップスとサッポロポテトの通しがでたため、気になっていたタイカレーは食べることができなかった。これもまた宿題だろうか。



その後は京急で羽田空港へ移動し、予定通り順調に移動。北海道は大変な悪天候という話もあったが、新千歳空港、札幌のあたりはそうでもなかったようだ。交通の乱れもあまり感じられなかった。

雪の東京巡りはこれにて完。

雪の東京(11)

2015年01月31日 17時59分22秒 | 飲み歩き・東京
さて、もう一軒くらい行きたいところだ。ここで新橋ビルの地下を探索すると、以前に一回来たことのある「SO」がやっていることに気がついた。実はこの店には宿題があるので、よし入ってみよう。

相変わらず信州(長野)の酒が豊富にあるので、実に注文をしづらい。迷った挙句に「伊那・飯田」という地域名に気がつき、この試飲セットを注文することにした。



純米吟醸猿庫の泉、黒松仙醸純米無濾過プロトタイプ、信濃錦純米大吟醸秘花の3点である。それぞれの味わいも違い、楽しめる試飲セットである。

そしてつまみは前回品切れで宿題にしていた「おたぐり」だ。おたぐりは伊那地方で食べられている馬のホルモン煮込みなのである。酒も「伊那」という地名を見て、これに合うだろうと選んでみたのだ。



ちょうど少量で腹も膨れずに良いくらいだ。少し特有の香りがないこともないのだが、久しぶりに馬ホルモンを食べて満足した。北海道の「なんこ」とも通じるものがある郷土料理である。

しかしこの店、ひっきりなしに客が来て、随分混雑しているね。


雪の東京(10)

2015年01月31日 17時16分32秒 | 飲み歩き・東京
有楽町から新橋へ移動し、帰る前に一杯やっていこう。まずは新橋でも有名なもつ焼きの店「M」へと向かう。カウンターに腰を下ろし、酒はホッピー黒を注文。もつ焼きは、シロ、カシラ、ナンコツを自慢のタレで頂くことにしよう。



もつ焼きには辛子がついてくるのでそれも試してみたのだが、やっぱり七味の方がしっくり来るような気がするなあ。いいコクのあるタレ味のもつ焼きを食べ、目の前にあったお勧めメニューから「タンマヨ」という邪道なものを頼んでみた。酒も焼酎をお代わりである。





タンマヨは良く煮込んだ柔らかいタンにマヨネーズを合えたもので、確かに旨い。好みで七味を強力に投下したが、なかなかの一品といえるだろう。私は大人になるまでマヨネーズが食べられなかったので、マヨネーズ馬鹿の世迷言ではない。つまみにいい品だと思う。

一品の値段が少し高いなと思ったが、通しがなかったので結果的に安い値段で済んだ。


雪の東京(9)

2015年01月31日 16時03分06秒 | ART
上野から三越前、さらに大手町へ地下鉄を乗り継ぎ(降りる場所を間違えた)、その後、恐るべき東京の地下街を延々と歩いて、出光美術館の「物語絵」へ。

冷泉為恭「雪月花図」:あえて全体を黒と茶ベースにして、女性の衣装の華やかさを際立たせた作品。
岩佐勝友「源氏物語図屏風」:上手くて豪華。一場面ずつ見ていきながら語り合えば、それだけで酒が飲めるだろう。
俵屋宗雪「伊勢物語富士山図屏風」:これでもかというほど巨大な富士山。その前をパースペクティブを無視して、その前を4人の旅人が歩んでいる。

絵・住吉具慶、詞・伝烏丸光夫、伝花山院定誠、伝七条隆豊「宇治拾遺物語絵巻」:弓矢が好きで家の屋根板を燃やして夜も練習を積んだという変わった人の絵巻。
「福富草子絵巻」:放屁芸をする人のまねをしたところ、どうやら漏らしてしまい周囲の者に爆笑され、最後にはたたかれて血まみれで追われる男の物語。昔もバカ画というのがあったのだな。
「平家物語 一の谷・屋島・壇ノ浦合戦図屏風」:日本人は一の谷のせいで、小兵力による奇襲戦法が好きになってしまったのではあるまいか。

「金銅蓮唐草文透彫経箱」:さりげなく置いてあるが、高度な技巧で素晴らしい作品。重文。



ふー、今回の美術館めぐりはこのくらいにしておこうか。今回は超有名展がなかったので、さほどストレスを感じずに見ることができた。しかし、解説文の前でずっと立ち止まって読み、作品を一瞬しか見ない人たちの動きにはイライラさせられる。

雪の東京(8)

2015年01月31日 15時07分49秒 | ART
次はリニューアルされたらしい、黒田記念館へ。



主要作品が展示されている部屋は開いておらず、小品のみが何点か展示されていた。前回来た時はダメだったような気がするのだが、今は作品の撮影も可能なのである。ということで「マンドリンを持てる女」を掲載しておこう。



さらに東京都美術館「新印象派」展へ。

クロード・モネ「アンティーブ岬」:海辺に松が一本。非常に日本的だ。
ジョルジュ・スーラ「石割り」:まだ点描になる前の作品。細かい筆のタッチは見てとれる。
ジョルジュ・スーラ「≪グランド・ジャット島の日曜日の午後≫の習作」:静謐な感じがする小品。点描で大作を描くよりは、こういう方がしっくりくるのでは。

ポール・シニャック「鉄道の連絡駅。ボワ=コロンブ」:パステル色なのだが、かなり濃密に色彩をちりばめてある感じがする。
アンリ・ドラヴァレー「冬の井戸」:影の部分を点描で描くには、色の要素に関する知識が問われると思う。面白い。
マクシミリアン・リュス「モンマルトルからのパリの眺め」:これは完全にクドく見える。

ジョルジュ・スーラ「ポール=アン=ベッサンの外港、満潮」:シニャックやピサロに比べて、色彩が暗い感じか。ものすごく小さな人まで点描で描いてしまうのはスーラっぽい所だ(点の数が10個くらいなのだ)。
アルベール・デュボワ=ピエ「白いドレスの女性」:どうしても点描で人を描くと「ヘビ女」になってしまうんだよね。
テオ・ファン・レイセルベルヘ「マリア・セート、後のアンリ・ヴァン・ド・ヴェルド夫人」:点描の渦巻きがあり、ゴッホとの類似性を感じる。

アンリ=エドモン・クロス「農園、夕暮れ」:松の枝ぶりと葉がデザイン的。龍の形にも見えるので東洋的でもある。
ポール・シニャック「サン=トロペの松林」:やはり技巧的に上手いのはシニャックか。
マクシミリアン・リュス「カマレの埠頭、フィニステール県」:リュスは軒並みくどいのだが、夕景のせいかバランスの良い色彩になっている。

テオ・ファン・レイセルベルヘ「エミール・ベルハーレン、ムーラン通りの書斎にて」:暖色を多くして、暖炉の炎があたっているかのような色彩に仕上げている。
アンリ=エドモン・クロス「地中海のほとり」:自然界にはない色彩を使っているようだ。
アンリ=エドモン・クロス「マントンの眺め」:点が大きくなった。確かに点描といえば小さい点を果てしなく描くのが偉いという感じもあるが、そんなルールが決まっている訳ではない。

マクシミリアン・リュス「シャルルロワの工場」:近代工業が入ってくると、また一味違う。煉瓦なんて、そもそも点描とも言えるし。
シャルル・アングラン「ノルマンディーの畑」:もうこれは抽象画といってもいい。
アンリ・マティス「ラ・ムラード」:上から海を望む風景画なのだが、点描からここまでたどり着くのは必然とも言える。

なるべく作品の間近でずっと見ていたのだが、「点描だし、遠くからみるとどうかな」と思って、最後にぐるりと一周してみた。しかし、やっぱりクドい作品は遠くから見てもクドいし、素敵な色の作品は遠くから見てもいいのだ。

また順を追ってみることで、印象派(光をとらえる試み)→点描(純粋色彩の抽出)→点の大きさにルールなし→色だって自然のものだけというルールなし→抽象画への到達、という流れが見て取れたように思う。まあ、美術に詳しくないので、ものすごくずれたことを言っているのかもしれないが。



帰る途中で「無料」というのが目に付いていた、上野の森美術館「李強作品展 籍境離景」に立ち寄る。



上野の森美術館ギャラリーでも「公募団体アートイマジン 美術選抜展」という展覧会があったので、見ておいた。


雪の東京(7)

2015年01月31日 12時34分21秒 | 食べ歩き
腹が減ったところで東京藝大の学食に行ってみると、大変嬉しいことに営業しているではないか。やっとこれで念願かなって、藝大の学食で食事ができることになった。これまで何回か来てみたのだが、日曜日が多かったせいか開いていることがなかったのである。



混雑している(楕円形のような食堂の端っこに注文口と配膳口と食器を下げるコーナーが両方あるのだ。あれは設計ミスではないか)注文口に何とかたどり着き、日替り定食を注文。お店のおばちゃんの押しに負けて、味噌汁は豚汁にすることになってしまった。

定食はご飯、豚汁、豚肉の空揚げ甘酢あん、もやしナムルというセットである。「うーん・・・ぶた肉ととん汁でぶたがダブってしまった」(by井之頭五郎)。

混雑するテーブルの一角に何とか座ることができ、早速食べる前に写真を撮ろうと思ったら、カメラの調子が悪くて電源が入らない。一口食べた後にリトライしたところ電源が入って撮影できたのだが、少し食べかけの写真であることをお詫びしたい。



豚肉の空揚げは残念ながら作り置きとあって温かくはなかったものの、ご飯は多め、豚汁は野菜満載(肉も入っている)、もやしナムルは歯ごたえ満点と非常に充実した定食であった。やはり学生食堂はボリュームが何よりである。

ちなみに、藝大の女子学生は皆さん可愛らしい人が多く(ええと、男子は目に入らないのだ。年をとったせいか、20歳前後の女性は皆、可愛く見える)眼福であったといっておこう。ちなみに隣席の女子2人は「私のお父さん、家から出て行って、同じマンションに別の部屋借りて住んでるの。もう離婚状態かも」「ええっ、そうなの?」と、昼下がりの食堂に似つかわしくない会話をしているのであった。

雪の東京(6)

2015年01月31日 12時07分09秒 | ART
土曜日は何とか普通の目覚め。ホテルの朝食はパン、サラダ(野菜、ポテト)、ゆで卵、スープ、アップルジュース、オレンジジュースというありきたりのパターン。



今日の北海道は悪天候が予想されているが、新千歳空港は何とか大丈夫かなあ・・・。早く帰るという選択もあるのだが、やはり展覧会に行くことにしよう。

まずは神田駅まで歩いて、上野へ。ところで神田にはいくつか気になるところがあった。次の店はかなり懐かしい店だろう。ミルクホールと銘打ちながら、ラーメンなども美味しいはずだ。



ホテルのすぐそばにハヤカワビルディングというのがあったのだが、これが何とあの早川書房の本社ではないか。私が40年にわたり、最もお世話になっている出版社なのである。初めて意識的に買った本が、早川文庫SFだからなあ。

 

しかも1階はアガサ・クリスティにちなんだ喫茶店のようであった。

さて、上野ではいつもおなじみ東京国立博物館に向かう。途中の科学博物館では鯨の模型にも雪が残っていた。



今日の東京は快晴、東博では「みちのくの仏像」展をやっている。今回の一番の目的はこの展覧会を見ることなのである。

 

宮城・双林寺「薬師如来坐像」:よくぞ細い指が残ったものだ。
宮城・双林寺「二天立像(持国天・増長天)」:持国天は東日本大震災で薬師如来に倒れこんだそうだ。普段より腰をひねっておりますという、ダイナミックな動きの感じ。
福島・勝常寺「薬師如来坐像および両脇侍立像」:薬師は螺髪が全てのこり、黒い顔をしたド迫力の超人という感じ。脇侍はスリムで10頭身はあるだろうか。何となく洋風のスタイルだ。しかしこれらの仏像ができた7年後に貞観地震があったそうなので、「御利益がない!」と皆は怒らなかったのだろうか。

岩手・黒石寺「薬師如来坐像」:厳しい顔でもあるのだが、身を委ねられる安心感もある。後背仏が7体、全て残っているのも素晴らしいと思う。
秋田・小沼神社「聖観音菩薩立像」:下ぶくれの独特のお顔。頭の上に雪ん子のような顔があるのも面白い。
岩手・成島毘沙門堂「伝吉祥天立像」:頭に2体の象の顔があり、非常に珍しい。両掌をこちらに向けたポーズもなかなかない。

山形・本山慈恩寺「十二神将立像(丑神・寅神・卯神・酉神)」:これはダイナミックでカッコいい。頼りになりそう。
宮城・給分浜観音堂「十一面観音菩薩立像」:海に向かっているという3メートル近いスケールの大きい仏像。
青森・西福寺「地蔵菩薩立像」:これと併せて3点の円空仏があったが、いずれも丁寧な仕上げだった。

なかなか見ごたえのある仏像展、途中からどんどん人が増え、かなりの混雑となった。この後、続けて常設展を駆け足で巡る。

さらに、今回は久しぶりに「法隆寺宝物館」を見ていくことにした。



とりあえず東博の見学を終わり、腹が減ったのもあって東京藝術大学へと向かう。わりと藝大には日曜日にくることが多いのだが、今日は土曜日なのである。私の期待は学食が開いているのではないかということだったのだが、なんだか人通りがやけに多い。藝大まで来ると、卒業展覧会が今日までということが判明した。



最終日でかつ昼過ぎに展示が終了してしまうため大混雑になっており、とりあえず古山英里香「ボンド木工用CH18 3kg」の写真だけ掲載しておこう(←作品名を間違えていたようなので、訂正しました。皆さま、申し訳ありません)。



木工用ボンドのぬいぐるみといったところか。なかなかの違和感があって、楽しい作品だと思う。

雪の東京(5)

2015年01月30日 23時59分05秒 | 飲み歩き・東京
歩いて1分、すぐに「H」に到着。カウンター8席だけの小さなバーに女性バーテンダーが一人である。4名の予約が入っているということで、カウンター奥につめて座ることになったが、それが切っかけで先客の方との会話が弾むことになった。

1杯目はジンフィズ、2杯目は非常に面白い形をしたウイスキーボトルが気になり、注文。中身が何だか忘れてしまったが、さっぱりした香りのいいウイスキーであった。


→金属の部分がヨットの形をしている。ボトルは波をうった形なのだ。バーテンダー氏は最初瓶を立てて、「ペンギンの形にしては変だな」と思っていたとか。

3杯目は私もそろそろベールを脱いで、「苦いカクテルを」と注文。ウンダーベルグ+テキーラ+レモンの苦酸っぱい、胃液のようなカクテルが到着した。もちろん、大好きな味なのである。

ところで奥の関西氏は関西弁がほとんど出ない。「大学で東京に出てきた時は「関西しょってる」気持ちで関西弁でしたが、今はそれがイヤで・・・」とのこと。ずっと東京にいるとボケに対するつっこみの速度が遅くなり、関西に帰ると「ノリ悪いで」と言われるそうだ。

つい楽しくなりすぎてしまい、もう一杯。ライウイスキーにビターズたっぷり(5対1かな?)のカクテルを作ってもらった。この衝撃的な苦い味を満喫し、「私はもう・・・」と少し先に帰ってしまった関西氏の後からホテルに戻る。



途中で水と茶巾風温め寿司五目海老という謎の食べ物を購入。さすがにこれ以上ホテルで飲むのは無理だ・・・。

雪の東京(4)

2015年01月30日 19時51分22秒 | 飲み歩き
まずは腹がいっぱいになり、次はバーだ。店を探す間に目に付いていたバー「BM」に入ってみる。先客なしで、気難しそうな店主。これは失敗したかなとタリスカー10年をストレートで注文すると、意外にも話が弾むのであった。

マスターは「うちは写真もダメだし、ネットにも情報を載せないでとお願いしてるんですよ」とのこと。私は「書いていないわけでもないのですが、店名を出さないようにしているので・・・」ということで、許可を頂いておいた(?)。

もう一杯、グラッパを注文して飲んでいると、2人目の客が到着。ちょうどいいタイミングと勘定をしてもらう私を「カクテルなんかがお好きであれば、「H」というところがあります」とマスターが見送ってくれた。


雪の東京(3)

2015年01月30日 19時30分36秒 | 食べ歩き
2軒目は串かつ(他の客なし)か、ベトナム料理(混雑)か、インド料理(一品のボリュームがありすぎ)かと迷ったが、結局、ビストロ「T」に突入。私にしては珍しい選択かもしれない。

選択理由は「本日は月に1度のロースとビーフの日。焼きたてのローストビーフをご賞味下さい」と書いてあったからだ。店内に入ると、しょぼくれたビジネス談義をしているサラリーマングループがいたものの、彼らはやがて帰っていった。私は迷わずローストビーフと赤ワインを注文。



すぐにローストビーフはやってきたのだが、さすがに焼きたてとあって(肉汁を落ち着かせるために熱々ではない)、中はソフトないい感じ。パラパラとホースラディッシュがかかっている一片を頂いてみる。うーん、さすがの味だ。



しかも肉は何枚もある。ボリュームたっぷりでソフトな肉質、派手さの無いグレービーソースもちょうどいい感じだ。それから温かいマッシュポテトも上質で、結構腹いっぱいになった。このローストビーフが1500円、お勧めといえるだろう。


雪の東京(2)

2015年01月30日 18時32分46秒 | 飲み歩き・東京
研究会も予定通り2時間で終了。次回以降のテーマが問題ではあるが、今回の目的は果たせたように思う。大学の前の芝生には雪が残っており、相変わらず寒い(ふー、これで記事のタイトル通りになった)。



地下鉄で小川町に移動し、まずは神田のホテルにチェックイン。荷物を置くやいなや、神田の街に飲みに繰り出す。

1軒目は事前に調べておいたいわし料理専門店の「DM」へ。幸いカウンターが空いていたので、そこに腰をすえる。いわしメニューがたっぷりあるが、まずはお得セットにしてみようかな?

セットのビールと通し(ふぐ皮ポン酢か?)が到着。少し待つと、ちょっと珍しい青海苔豆腐が到着。豆腐がほどほどの温度(もう少し熱くてもいいか? いや、これが豆腐の適温か)だが、青海苔入りのスープが旨い。

 

続いていわし刺身が到着。写真のいわし頭部がブレているのが分かるかもしれないが、これが完璧な活け作り状態。すっかり身がおろされてしまったいわしが口をパクパクさせている。ちょっとこれは落ち着かないものがあるなあ・・・。

で、いわしの刺身も衝撃の歯ごたえ。いわしの身にはソフトなイメージがあるが、コリコリと硬いのである。しかも良く見ると刺身になったいわしの表面が微妙にピクピクしている(CGか!)。



次はいわしの南蛮漬け。一品料理がついてくるのだが、後で他の客の注文を聞くと、選択が可能なようであった。ここで酔鯨を注文し、南蛮漬けには一味唐辛子を一振りして食べる。酸味でさっぱりだ。

 

セットの最後は刺身になった後の骨せんべい。残念ながら揚げ立てではなく、さめて油が回った感じだった。これが揚げ立てだったらなあ・・・。



これもあって、もう一軒何か食べに行きたい気持ちもあり、ここで勘定をしてもらう。他にもいわし蒲焼、塩焼き、なめろう、つみれなど魅力的なメニューが満載であった。


雪の東京(1)

2015年01月30日 13時26分53秒 | 食べ歩き
今日は本社に立ち寄らなければならないこともあり、飛行機の運航が怪しいこともあり、朝一番から東京に向けて出発。琴似からJRで新千歳空港へ。幸いJRの運行も通常通りであった。



千歳空港は曇り。数便、欠航することが確定になっているが、それ以外は今のところ発着には問題がなさそう。



上空に上がってしまえば真っ青な快晴なのだが、羽田空港は雨だった。

 

空港には雪は見当たらないが、結構寒い。モノレールで浜松町に移動し、13時過ぎになったのでここで昼食。恒例となる世界貿易センタービルの地下飲食店街の「WC」へ。入口のサンプルにトルコライスがあったのだ。

迷わずトルコライスを注文し、ドリンクバーからグレープフルーツジュースをもらい、しばし待つ。



と、思ったよりも相当早めにトルコライスが到着した。早速食べてみると、上に乗っているカツは厚めでいい感じ。ライスであるドライカレーの部分はボリュームが少なめ。スパゲッティは甘酸っぱい喫茶店風の味付け。まあ普通かな。



食べ終わり、時間が結構あるので珍しく紅茶を飲む(飛行機内でコーヒーを飲んだため)。

 

飛行機の遅延を心配して早目にでたのだが、それが裏目に出た。有楽町へ移動するが、いまだ雨降り止まず。



さらに余った時間、途中本屋で時間調整などをしながら、本社到着。偉いおじさんとの面談を終えて、バスで銀座4丁目へ移動。地下に潜るとそこは銀座地下歩道なのであった。十二支の石像が通路中央にある。

 

こんな立派な地下道があるとは、知らなかったよ。写真右側はトマソンぽい物件(赤瀬川原平氏、追悼記念)。

 

有楽町まで地下を通り、無事に地下鉄駅までたどり着いた。次は恒例の研究会へと移動する。

20150129最近読んだ本

2015年01月29日 23時57分04秒 | 読書
■「カリコリせんとや生まれけむ」会田誠
自作に関するエッセイかと思いきや、最初から子供の教育に関するヘビーな話題が書かれていた。途中からは美術に関する話もふんだんに出てきて、興味深かった。2010年までで終わっているので、それ以降の意識の変化も読んでみたい。

■「ぼくらは都市を愛していた」神林長平

■「トッカン the 3rd」高殿円

■「無敵のおふたりさま酒場」立沢直也、愛ちゃん
女子一人では行けない酒場もあるため、オジサンを連れての酒場巡り。確かにちょっとつらい時にパートナーがいてくれるとありがたいのだろうなとは思う。それからつまみの種類も沢山食べることができるしな。

以下、図書館の4冊。
■「僕たちの国の自衛隊に関する21の質問」半田滋

■「立ちすくむとき」東直己

■「私の嫌いな10の人びと」中島義道
笑顔の絶えない人、いつも前向きに生きている人などを上げている。但しそれがすごく嫌というよりは、そのまま何も考えないで他人にも同じことを強要する人が嫌なようである。同感するところも多分にあり。

■「美女の七光り」林真理子