散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

新十津川→滝川→野幌の旅

2000年09月23日 19時57分49秒 | 旅日記
朝5時半起床で、地下鉄の始発に乗り札幌駅へ。7:04札幌発-新十津川行きの電車に乗る。この電車に乗らない限り、午前中に新十津川町には到着できないのだ。桑園で一度かなりの人が降りてしまい、石狩当別まではガラガラ。そこから結構込み出し、石狩月形でまた大勢下車する。

9時半に新十津川到着。町を歩いている人は少なく、「ダーツの旅」の取材が来ていたら、第一町人に間違われそうだ。まずは町の開拓記念館へ行く。入場料105円を思うと内容はなかなか。大きなイヌワシの剥製や、母村(十津川村)の様子が興味を引く。十津川村は奈良でも有名な陸の孤島で、はるばる北海道まで入植しに来たのであろう。

さて新十津川から電車で移動しようと思うと、札幌方面に戻るしかないのだが、実は滝川まで歩くという技が使えるのだ。その途中で、酒造会社「金滴酒造」へと立ち寄って見た。何の予約もなく行って見たが、20代半ばの青年が親切に応対してくれる。製品の特徴や使っている酒米の説明をうけ、いよいよ試飲へ。

純米吟醸~大吟醸まで7種類ケチることなく飲ませてくれる。華やかな感じはないが、酒飲みにフィットする硬質な味わいがする。新酒ができる前の時期なので、これでも種類は少ないとか。その後、見学に来た家族と共に、酒造工程を見学(もちろん今は酒造りはしていない)。「生しぼり原酒」を購入して、見学終了。大変親切な蔵であり、好感をもった。

さらに歩き続けること、数十分。滝川市内に入り、自然史博物館へ。昼飯食べたいのだが、ちょっと中心部を外れると食べ物屋が見つからないので、まずは博物館を見ていこう。大展示室にはレプリカらしいが、かなり大掛かりな恐竜の化石がある。メインは滝川で発見された8mもある「タキカワカイギュウ」の化石らしい。これは立派だ。

なお、「北の現代具象展」という絵画展が併設開催されており、なかなかいい。

街の方に戻り、やっと昼食。「N」という食堂で、醤油ラーメン。油が少々多めで具がいただけないが、麺は旭川風でいける。400円だし、十分よいのではないか。ここから移動し、岩見沢で途中下車しながら野幌へ。途中、電車がガラガラのため、焼き鳥缶詰などで1人宴会しながら行くが、美唄で結構人が乗ってきて、恥ずかしい思いをする。

さて、野幌に来たのは、北海道で(多分)最初に開店した沖縄料理店「I」にかねてから行ってみたいと思っていたからである。全然場所も知らずに来たが、駅から徒歩5分程の所で発見することができた。早速入り、ビール、ラフテー、しめさば。

ラフテーは6×6×4センチくらいの大きさ。とろけるように柔らかいというのではない。しかし、豚の皮を残しているのではないだろうか。脂身部分の味が完全に抜けきってなく、豚の良い風味が感じられる。これは素晴らしい傑作で、泡盛をすかさず注文。

締めの沖縄そば(小)はまあ普通。沖縄出身でもないのにちょっと偉そう発言だが。昼食が遅かったため、品数をあまり食べられなかったのが残念。19時頃、琴似到着。13時間の旅で、とにかく疲れた。