さて、翌日21日。
朝食を取ると元気復活。今日はかなり暖かい。しばし散策の後、観光バスで「風連湖コース」へ。まずは、途中で丹頂鶴を眺めつつ,道の駅「S」へ。風連湖を見渡す出来たばかりの道の駅で昼食。再度エスカロップを食べるが、ここのはかかっているソースが平凡なドミグラスソースだ。そういうのもあるのかもしれないが、納得いかず。昨日の方がうまい。
続いて「春国岱」という湿地+野生林+野鳥の住処へ。時間が無く眺めるだけ。続いて「北方四島交流センター」へ。この北海道の施設、21億円かかったらしいが、心の中に「誰の金でこんな立派な施設作ってんだ」という言葉が湧き上がってくるのを否定できない。
観光バスの乗員14名以外誰も見学者がいないのだが、豪華な映像研修ルーム、日本文化ルーム、ロシア文化ルームなどがあり、ちょっとやりすぎだよ。
さらに道の駅にも11億円、野鳥観察小屋も数億円という建物に疑問を抱きつつ、観光バス自体は楽しい。運転手さんが気さくな人で「昨日は根室にしても寒いが、今日は普段より暖かい」などと話をする。「こっちは毎日35℃以上だよ」とぼやく名古屋から来たオッサンも含めて盛り上がる(この日の根室は最高気温21℃)。
バスを下り際にガイドさんに「楽しかったですよー」と声をかけると、新人らしく「えっ本当ですかー」と素で喜んでいたので、よかった。
また夕方まで時間つぶしで根室市図書館へ。17時半、昨日目をつけておいた店」へ。うーんいろいろ言いたい事があるけど、ちょっとダメ店だったのですぐ店を出る(2点ほど述べておくと、お通しの刺身があらかじめ切ってあることと、カウンターが3席で狭いことが問題)。
すると、何だか人が商店街のメイン通りに集まってきている。今日も何かイベントがあるらしい。商店街の親切そうなオバサンに何人か声をかけて調査すると、歴史はそんなに古くないが「根室千人踊り」というのをやるらしい。踊りの特徴は、
・盆明けにやるが、まあ盆踊りのようなものらしい
・今は800人くらいしか踊っていないらしい
・踊りは習ったりするらしい
・浴衣で踊るが、寒いため足袋を履く
といったことが分かった。さほど盛り上がる踊りでもないが、知り合い同士で声を掛け合うなど、地元密着の雰囲気がある。しばらく見てから,炉端の店「Y」へ。これも古めかしい建物に炭火がある。客層も年配の夫婦や一人で来ている商店主らしき人などで、ローカルな話が盛り上がっているが、私もさほど疎外感はない。
中のお母さんが声をかけてくれて、北の勝焼燗とホタテ焼を頼む。このホタテがちょっと尋常ではないほどの大きさで、塩をぱらっと振っただけで焼いたものだが、「これホタテとは思えない」、「甘~い」などのバカグルメタレント同然のコメントしか出せない。塩味のはずなのに、ホタテのうまみとあいまって「甘い」としか表現できない味なのだ。その後、カニ内子、鉄砲汁など。
年配の人が静かに飲める店に満足。帰りのバス時間まで後2時間。先ほどの千人踊りは既に終了し、どうやら「よさこい」に変わっているらしい。さっきより若い人が増えている。札幌市民が口を出すことではなく、根室市の事情があるのだろうが、よさこいはどうかなあと思う。商店街のおばちゃんにまた祭りの由来などを聞き込むが、やはり反応が醒めている。しかしそれと同時に高校生・若い夫婦等の顔色が先ほどより熱気を帯びているのも事実ではある。
根室の町・店にほぼ満足したが、何かもうひとつ心残りが…。店名で気になっていた店BAR「J」へ。入り口を横からそっと覗き込むとロックのLPジャケットが飾ってあり、これなら大丈夫と思い入ってみる。オーセンティックなバーとまでは言えないが、酒の種類もまずまずあり、若い店主とロック・酒談義で盛り上がる。
根室でがんばっている彼の情熱には脱帽だ。正直、お酒の種類をいくら揃えても、頼む人がいなければ店としては場塞ぎなだけ。苦労が伺える。もちろんお世辞ではあるだろうが「酒の詳しい人と話すと楽しい」と言ってもらえたので、多少は彼にも楽しんでもらえただろうか。最後の最後で、店探しの超能力を発揮して会心の根室探訪となり、私の心は充実しいた。
根室のバスターミナルへ向かう道は、昼間の晴れが嘘のように霧に煙っていた。
朝食を取ると元気復活。今日はかなり暖かい。しばし散策の後、観光バスで「風連湖コース」へ。まずは、途中で丹頂鶴を眺めつつ,道の駅「S」へ。風連湖を見渡す出来たばかりの道の駅で昼食。再度エスカロップを食べるが、ここのはかかっているソースが平凡なドミグラスソースだ。そういうのもあるのかもしれないが、納得いかず。昨日の方がうまい。
続いて「春国岱」という湿地+野生林+野鳥の住処へ。時間が無く眺めるだけ。続いて「北方四島交流センター」へ。この北海道の施設、21億円かかったらしいが、心の中に「誰の金でこんな立派な施設作ってんだ」という言葉が湧き上がってくるのを否定できない。
観光バスの乗員14名以外誰も見学者がいないのだが、豪華な映像研修ルーム、日本文化ルーム、ロシア文化ルームなどがあり、ちょっとやりすぎだよ。
さらに道の駅にも11億円、野鳥観察小屋も数億円という建物に疑問を抱きつつ、観光バス自体は楽しい。運転手さんが気さくな人で「昨日は根室にしても寒いが、今日は普段より暖かい」などと話をする。「こっちは毎日35℃以上だよ」とぼやく名古屋から来たオッサンも含めて盛り上がる(この日の根室は最高気温21℃)。
バスを下り際にガイドさんに「楽しかったですよー」と声をかけると、新人らしく「えっ本当ですかー」と素で喜んでいたので、よかった。
また夕方まで時間つぶしで根室市図書館へ。17時半、昨日目をつけておいた店」へ。うーんいろいろ言いたい事があるけど、ちょっとダメ店だったのですぐ店を出る(2点ほど述べておくと、お通しの刺身があらかじめ切ってあることと、カウンターが3席で狭いことが問題)。
すると、何だか人が商店街のメイン通りに集まってきている。今日も何かイベントがあるらしい。商店街の親切そうなオバサンに何人か声をかけて調査すると、歴史はそんなに古くないが「根室千人踊り」というのをやるらしい。踊りの特徴は、
・盆明けにやるが、まあ盆踊りのようなものらしい
・今は800人くらいしか踊っていないらしい
・踊りは習ったりするらしい
・浴衣で踊るが、寒いため足袋を履く
といったことが分かった。さほど盛り上がる踊りでもないが、知り合い同士で声を掛け合うなど、地元密着の雰囲気がある。しばらく見てから,炉端の店「Y」へ。これも古めかしい建物に炭火がある。客層も年配の夫婦や一人で来ている商店主らしき人などで、ローカルな話が盛り上がっているが、私もさほど疎外感はない。
中のお母さんが声をかけてくれて、北の勝焼燗とホタテ焼を頼む。このホタテがちょっと尋常ではないほどの大きさで、塩をぱらっと振っただけで焼いたものだが、「これホタテとは思えない」、「甘~い」などのバカグルメタレント同然のコメントしか出せない。塩味のはずなのに、ホタテのうまみとあいまって「甘い」としか表現できない味なのだ。その後、カニ内子、鉄砲汁など。
年配の人が静かに飲める店に満足。帰りのバス時間まで後2時間。先ほどの千人踊りは既に終了し、どうやら「よさこい」に変わっているらしい。さっきより若い人が増えている。札幌市民が口を出すことではなく、根室市の事情があるのだろうが、よさこいはどうかなあと思う。商店街のおばちゃんにまた祭りの由来などを聞き込むが、やはり反応が醒めている。しかしそれと同時に高校生・若い夫婦等の顔色が先ほどより熱気を帯びているのも事実ではある。
根室の町・店にほぼ満足したが、何かもうひとつ心残りが…。店名で気になっていた店BAR「J」へ。入り口を横からそっと覗き込むとロックのLPジャケットが飾ってあり、これなら大丈夫と思い入ってみる。オーセンティックなバーとまでは言えないが、酒の種類もまずまずあり、若い店主とロック・酒談義で盛り上がる。
根室でがんばっている彼の情熱には脱帽だ。正直、お酒の種類をいくら揃えても、頼む人がいなければ店としては場塞ぎなだけ。苦労が伺える。もちろんお世辞ではあるだろうが「酒の詳しい人と話すと楽しい」と言ってもらえたので、多少は彼にも楽しんでもらえただろうか。最後の最後で、店探しの超能力を発揮して会心の根室探訪となり、私の心は充実しいた。
根室のバスターミナルへ向かう道は、昼間の晴れが嘘のように霧に煙っていた。