こっそり過去の旅をアップしているが、誰も気がつかないのだと思う。
私は行ったことの無い地域の(当然)入ったことの無い店に飛び込んで、名店を探すのが趣味である。4年前に恵庭に行き、3軒の居酒屋に入ったが、その中でも随一の名店が忘れがたく、久々に訪問することにした。
***
4年ぶりに恵庭へ向かう。今日の寒さも厳しい。雪まつり客でごった返す札幌駅から、鈍行に乗車。(快速エアポートを待つ人々は大行列)
恵庭着、早速、「本間コレクション」へ。世界の蝶、仏像、版画等を集めた、個人博物館である。 雪道を2キロは歩いたであろうか、到着した博物館の看板はあれども、明らかに閉館しているではないか。いきなりの失敗であるが、如何ともしがたい。(後で調べると、冬季間は閉館なのであった)
恵庭にはもう一つ「紫雲台孝子堂宝物館」という個人博物館があるのだが、これまた気力が湧かないほど遠いのである。「確か電話で予約要だったよな」 と思うと、とても行くことはできなかった。諦めて、移設された「恵庭図書館分室」で休憩。何をしているのだろう・・・
さて、夕方5時になり、本題へ移る。約4年前に行ったことのある「旬菜T」へ。
寒さのあまり、燗酒。この店は燗酒がまず旨い。通しは、タラバとハマボウフウのマヨネーズ風和え。前回同様「できる」と心の中で言わざるを得ない。
メニューを見ながら、本日の構成を考え,金目鯛刺身、甘鯛若狭焼きを注文した。
(何となく北海道ばなれしたメニューだが,東京での修行経験があるらしい)
金目鯛は柔らかい身ながら、味わいがある。刺身のつまも非常に美しく、全部食べてしまった。
甘鯛はウロコを旨く焼いて食べさせる所に価値があると某マンガに書いてあったが、ウロコの着いた皮はパリッと旨く、身は多少干してあるのに、脂が 乗っている。
燗酒を追加して、キスの雲丹揚げを注文。キスは天ぷらに向く魚だが、その身はふわふわに熱が通っており、また雲丹のコクが味に力を与えている。この店、ごく親しい人同士の宴会が2組行われているが、分かるなあ。札幌でも、ここ以上の店をパッと思いつくかと言われると、少々悩んでしまう名店である。
満喫して次へ。
恵庭の飲食街は閉店と思われる店も多く(除雪されていない)人通り少なく、寂しい。私がかつて訪れた「N」は健在のようであったが、新たな店を求めて、「やき鳥G」へ。
こちらでも燗酒、鳥精を頼むと、個性の強そうなマスターが「日本酒好きかい、辛口かい」と聞いて来た。「必ずしも辛口でない方が・・・」と言うと、「そりゃ本当の酒好きだわ。辛口好きなんて、味分かってないんだ。そういう連中にちょっと甘いの出して、『これどう?』って聞くと、『うまい!』って言うんだ」と、かつて帯広の立ち飲み屋でも聞かされたような話になった。
「じゃあ、これサービスするから」と冷やを一合。樽香が多少する,味わいのある酒だが、札幌に帰らなければならない私には結構キツイ。しそつくねを追加する。するとまたマスターが、「このつくね、結構評判いいんだよ。作り方教えてくれって言われることもあるんだけど、全部教えちゃう。玉ねぎをフードプロセッサでやって、後、野菜はニンジンだけ。コショウの振り方も教えるよ」と延々と話は続く。
実際、つくねにはうるさい私だが、これは美味しい。鳥精もみっしりした肉の歯ごたえに、脂も程よく回っており、旨い。マスターは全部教えるよと言ってるが、肉の質と焼き方、炭の効果も相当あるから、簡単にはできないよ、という気持ちもあるかもしれない。もっと注文したい所だが、満腹で札幌へ。
雪まつり期間なので空いているだろうと、「bar S」へ。今年のバーテンダー協会北海道大会の優勝者がいる店である。軽いものをと注文するとジンソニックが来た。ライムの香を極力引き出した作りである。続いて、ジンビタース、ジャックローズ。カクテルを作る手際が非常にキレイであった。残念ながら酔っていることを意識していたので、あまり語らずに帰宅。
私は行ったことの無い地域の(当然)入ったことの無い店に飛び込んで、名店を探すのが趣味である。4年前に恵庭に行き、3軒の居酒屋に入ったが、その中でも随一の名店が忘れがたく、久々に訪問することにした。
***
4年ぶりに恵庭へ向かう。今日の寒さも厳しい。雪まつり客でごった返す札幌駅から、鈍行に乗車。(快速エアポートを待つ人々は大行列)
恵庭着、早速、「本間コレクション」へ。世界の蝶、仏像、版画等を集めた、個人博物館である。 雪道を2キロは歩いたであろうか、到着した博物館の看板はあれども、明らかに閉館しているではないか。いきなりの失敗であるが、如何ともしがたい。(後で調べると、冬季間は閉館なのであった)
恵庭にはもう一つ「紫雲台孝子堂宝物館」という個人博物館があるのだが、これまた気力が湧かないほど遠いのである。「確か電話で予約要だったよな」 と思うと、とても行くことはできなかった。諦めて、移設された「恵庭図書館分室」で休憩。何をしているのだろう・・・
さて、夕方5時になり、本題へ移る。約4年前に行ったことのある「旬菜T」へ。
寒さのあまり、燗酒。この店は燗酒がまず旨い。通しは、タラバとハマボウフウのマヨネーズ風和え。前回同様「できる」と心の中で言わざるを得ない。
メニューを見ながら、本日の構成を考え,金目鯛刺身、甘鯛若狭焼きを注文した。
(何となく北海道ばなれしたメニューだが,東京での修行経験があるらしい)
金目鯛は柔らかい身ながら、味わいがある。刺身のつまも非常に美しく、全部食べてしまった。
甘鯛はウロコを旨く焼いて食べさせる所に価値があると某マンガに書いてあったが、ウロコの着いた皮はパリッと旨く、身は多少干してあるのに、脂が 乗っている。
燗酒を追加して、キスの雲丹揚げを注文。キスは天ぷらに向く魚だが、その身はふわふわに熱が通っており、また雲丹のコクが味に力を与えている。この店、ごく親しい人同士の宴会が2組行われているが、分かるなあ。札幌でも、ここ以上の店をパッと思いつくかと言われると、少々悩んでしまう名店である。
満喫して次へ。
恵庭の飲食街は閉店と思われる店も多く(除雪されていない)人通り少なく、寂しい。私がかつて訪れた「N」は健在のようであったが、新たな店を求めて、「やき鳥G」へ。
こちらでも燗酒、鳥精を頼むと、個性の強そうなマスターが「日本酒好きかい、辛口かい」と聞いて来た。「必ずしも辛口でない方が・・・」と言うと、「そりゃ本当の酒好きだわ。辛口好きなんて、味分かってないんだ。そういう連中にちょっと甘いの出して、『これどう?』って聞くと、『うまい!』って言うんだ」と、かつて帯広の立ち飲み屋でも聞かされたような話になった。
「じゃあ、これサービスするから」と冷やを一合。樽香が多少する,味わいのある酒だが、札幌に帰らなければならない私には結構キツイ。しそつくねを追加する。するとまたマスターが、「このつくね、結構評判いいんだよ。作り方教えてくれって言われることもあるんだけど、全部教えちゃう。玉ねぎをフードプロセッサでやって、後、野菜はニンジンだけ。コショウの振り方も教えるよ」と延々と話は続く。
実際、つくねにはうるさい私だが、これは美味しい。鳥精もみっしりした肉の歯ごたえに、脂も程よく回っており、旨い。マスターは全部教えるよと言ってるが、肉の質と焼き方、炭の効果も相当あるから、簡単にはできないよ、という気持ちもあるかもしれない。もっと注文したい所だが、満腹で札幌へ。
雪まつり期間なので空いているだろうと、「bar S」へ。今年のバーテンダー協会北海道大会の優勝者がいる店である。軽いものをと注文するとジンソニックが来た。ライムの香を極力引き出した作りである。続いて、ジンビタース、ジャックローズ。カクテルを作る手際が非常にキレイであった。残念ながら酔っていることを意識していたので、あまり語らずに帰宅。