電車の車窓から見る眺めは、岩見沢以北は一面の雪景色となった。旭川に到着すると、真昼で気温は0度。しかし、雪は少ない。12時に到着したので、まずは昼食。以前、旭川に来た時には休みのため涙を呑んだ「M」へ。
私はラーメンを頼むとき、チャーシュー麺とか野菜ラーメンと言った具が付加されたものはまず頼まない。醤油・塩・みその順番(店の得意にもよるが)で、なるべくシンプルなメニューを選ぶ。しかし、この店の名物は生姜ラーメン。興味がある。
麺をひとすすりすると、生姜の細かいのが麺にくっついて口に入る。北国らしい脂分のあるスープと調和が取れている。一体どういう形状で生姜が入っているのかと思い、スープを飲んだところ、すった生姜が底にすり流してあることが分かる。生姜には程よく熱が加わり、辛味がちょうど良い加減で出ている。スープとのバランスが絶妙であった。決して綺麗とは言いがたい店内だが、独特の味に満足する。
さて、今回の主目的は旭川美術館の「木原康行展」である。札幌の近代美術館でも作品展示があったのだが、細密版画は個性的で、印象深い。今回、作品を大量に見ることが出来たが、時には幾何学的な、時には生命を感じさせるモチーフを何層にも重ねた、シンボリックな版画は素晴らしい。色の加減も良い。つい、展示作品集を購入してしまう。いつもの事ながら、見に来ている人が数人しかおらず、静かに見ることが出来たのも、地方美術館ならではである。
続いて、旭川駅の裏側まで歩いて、「旭川市博物館」へ。実は最近まで博物館があることを知らなかったのだ。綺麗な館内には、屯田兵屋が設置されているなど、展示はダイナミック。生活、自然、歴史と展示内容は幅広く、親子連れが結構来ていた。入館無料なのが良いが、大丈夫なのだろうか?
夕方になり、飲み屋へ。前準備なしで旭川に来たため、看板に誘われて、直感に任せて「馬肉のS」という居酒屋へ。突き出しにおでん(大根とさつま揚げ)が出、好物の馬刺しを頼む。飲み物はまず燗酒。うまい。
店内には洋酒もかなりあり、店主はかつてバーテンダーだったとの事。札幌の昭和20~30年代のバー事情等を教えてもらう。話が面白い。飲み物をウィスキー(トミントール10年)に切り替え、更にバーテンダー仲間との東京見物の話などを聞く。非常にためになりました。ただし、結構ウィスキーを飲んだため、値段はいい値段だ。大将も独特の人なので、万人に勧める店ではない。
次はバーだ。これ幸いと、居酒屋の大将にお勧めバーを聞いたところ、「友達だが銀座で修行してたこともある」とスナック「M」という店を勧めてもらった。「スナック」と店名に付くので、おそらく自分で発見したとしても行く事はないだろうなあ。
店のドアからは中の様子が伺えず、恐る恐る店内に入る。しかし、流石に紹介があったせいか(大将が事前に電話をしてくれていた)、怖そうな店主も愛想はいい。開店は19時らしいが、申し訳ないことに18時半に店に入れていただいた。
注文はまずマティーニ。作り方がクラシックで丁寧だ。続いて、「酸味を効かせたたものを」とのリクエストに答えてXYZが出てきた。最後に、「リキュールを使った苦味の効いたものを」と頼むと、カンパリと何かを使ったカクテルが出た。もうお分かりかと思うが、この時点で実は相当酔っており何が出てきたのか、後になっては思い出せない。手帳にメモも書いてあるのだが、字が読めない…
泥酔気味ながらも、かろうじて札幌に向かい、無事当日中に自宅に帰り着くことは出来たのであった。
私はラーメンを頼むとき、チャーシュー麺とか野菜ラーメンと言った具が付加されたものはまず頼まない。醤油・塩・みその順番(店の得意にもよるが)で、なるべくシンプルなメニューを選ぶ。しかし、この店の名物は生姜ラーメン。興味がある。
麺をひとすすりすると、生姜の細かいのが麺にくっついて口に入る。北国らしい脂分のあるスープと調和が取れている。一体どういう形状で生姜が入っているのかと思い、スープを飲んだところ、すった生姜が底にすり流してあることが分かる。生姜には程よく熱が加わり、辛味がちょうど良い加減で出ている。スープとのバランスが絶妙であった。決して綺麗とは言いがたい店内だが、独特の味に満足する。
さて、今回の主目的は旭川美術館の「木原康行展」である。札幌の近代美術館でも作品展示があったのだが、細密版画は個性的で、印象深い。今回、作品を大量に見ることが出来たが、時には幾何学的な、時には生命を感じさせるモチーフを何層にも重ねた、シンボリックな版画は素晴らしい。色の加減も良い。つい、展示作品集を購入してしまう。いつもの事ながら、見に来ている人が数人しかおらず、静かに見ることが出来たのも、地方美術館ならではである。
続いて、旭川駅の裏側まで歩いて、「旭川市博物館」へ。実は最近まで博物館があることを知らなかったのだ。綺麗な館内には、屯田兵屋が設置されているなど、展示はダイナミック。生活、自然、歴史と展示内容は幅広く、親子連れが結構来ていた。入館無料なのが良いが、大丈夫なのだろうか?
夕方になり、飲み屋へ。前準備なしで旭川に来たため、看板に誘われて、直感に任せて「馬肉のS」という居酒屋へ。突き出しにおでん(大根とさつま揚げ)が出、好物の馬刺しを頼む。飲み物はまず燗酒。うまい。
店内には洋酒もかなりあり、店主はかつてバーテンダーだったとの事。札幌の昭和20~30年代のバー事情等を教えてもらう。話が面白い。飲み物をウィスキー(トミントール10年)に切り替え、更にバーテンダー仲間との東京見物の話などを聞く。非常にためになりました。ただし、結構ウィスキーを飲んだため、値段はいい値段だ。大将も独特の人なので、万人に勧める店ではない。
次はバーだ。これ幸いと、居酒屋の大将にお勧めバーを聞いたところ、「友達だが銀座で修行してたこともある」とスナック「M」という店を勧めてもらった。「スナック」と店名に付くので、おそらく自分で発見したとしても行く事はないだろうなあ。
店のドアからは中の様子が伺えず、恐る恐る店内に入る。しかし、流石に紹介があったせいか(大将が事前に電話をしてくれていた)、怖そうな店主も愛想はいい。開店は19時らしいが、申し訳ないことに18時半に店に入れていただいた。
注文はまずマティーニ。作り方がクラシックで丁寧だ。続いて、「酸味を効かせたたものを」とのリクエストに答えてXYZが出てきた。最後に、「リキュールを使った苦味の効いたものを」と頼むと、カンパリと何かを使ったカクテルが出た。もうお分かりかと思うが、この時点で実は相当酔っており何が出てきたのか、後になっては思い出せない。手帳にメモも書いてあるのだが、字が読めない…
泥酔気味ながらも、かろうじて札幌に向かい、無事当日中に自宅に帰り着くことは出来たのであった。