散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20061231最近読んだ本

2006年12月31日 09時26分38秒 | 読書
休みに入り、ずっと本を読んでいるのだ。

「アイヌ紋様の美 図録」
なかなか面白い。いつも東京国立博物館でアイヌ文化展示のコーナーは飛ばしているのだが、次回行ったときは必ず見ることにしよう。

「狐狸庵食道楽」遠藤周作
戦前生まれの人の食べ物話にはついていけないところもあるが、茶道に関する洞察なんかは良い所付いているよなあと思う。

「帝都東京隠された地下網の秘密」秋庭俊
東京の地下には戦前から秘密裏に作られた地下通路があり、国はそのことを隠していると言う話。非常に面白いのだが本当? この本でも語られていたが、確かに大江戸線というのは不思議な地下鉄で、開通したばっかりから古くみえるのだ。
…検索してみた所「トンデモ本」扱いになってるな

「ちいさいぶつぞうおおきいぶつぞう」はな
少女な感じであるなあ。

以下、図書館の3冊。
「よくわかる最新時間論の基本と仕組み」竹内薫
所々かなり高度で難しいなあ。時々出てくる「語り手」の効果がないのが残念。

「図解雑学よくわかる量子力学」夏梅誠、二間瀬敏史
これまたけっこう難しい。個々に言っている事は理解できるのだが。

「進化の謎を探れ」高間大介、田近伸和
TV番組作りを背景に書かれたものなので、さすがに分かり易い。昔の進化論は淡々と進化してきたように書かれていた気がするのだが、今の理論では、自然・動物同士・植物とのダイナミックな変動が要因になっているのか。

2006年のまとめ「味覚編」

2006年12月30日 11時23分43秒 | 飲み歩き
あまりローカルな店は名前を出さないことにしておく。

○豚足の煮込み、イベリコ豚+キノコのリゾット、ホロホロ鳥ソースアメリケーヌ、マスポテトソース、ソイのアクアパッツア(二十四軒のビストロにて)
いずれも素晴らしいが、煮込み世界一「豚足の煮込み」と、おかわりしたくなるリゾット、アメリケーヌ好きにはたまらないソースの3品は最高。





○鶏チャーシュー、ハムのムース、若鶏の煮凝り、イカつくね温泉卵そえ(琴似の居酒屋にて)
ネーミングはごく普通なのだが、食べてみると必ず何かに驚かされる品々。日本酒との相性ぴったり。



○鮟肝(琴似の寿司屋)
やっぱり生き物だから味が違うのだな。今までに食べたことのないような滑らかな食感。美味すぎ。

○桜マティーニ、スイカマティーニ(すすきののバー)
微かな塩気の桜をいかしたものと、スイカの青い香に塩味のマティーニ。いずれも風流なり。

○ポールジローヴィエイユレゼルブ+グレープジュース、アンジュジアールデランターニュ+アップルジュース(琴似のバー)
かたやブランデー+原料のグレープジュース、かたやカルヴァドス+アップルジュースという原材料とそこから生まれた酒の競演。その親子とでも言うべきダブルの味わいは、まるで「味の一子相伝や!」(失礼)

○サメガレイの刺身(すすきのの居酒屋)
刺身の切れ味、脂の乗った味わい。白身好きにはこたえられない味。



○ネギトロ+海苔(二十四条の焼鳥屋)
20年通う店で登場した始めての味。マスターの初孫効果だな。

○カルビ中落厚切り(すすきのの焼肉)
もう食べ放題より大人の注文をするぞと高い焼肉屋へ。流石に美味かった。値段も良かった。



○松本「萬里」のローメン
ローメン発祥の店でまずはノーマルなローメンを食べる。何だか懐かしい味わい。マトンの味に馴染みがあるせいかなあ。



○松本「萬来」の馬刺し三種もり
お手ごろ価格で、しもふり、ひれ、ふたえごの3種類を堪能。ついでにイナゴも美味かった。



○銀座「スターバー」のカルヴァドスの官能カクテル
現在、自分のカクテルランキング2位。カルヴァドスをカクテルにしてしまって、それでいてカルヴァドスの香が予想以上にする傑作。

○銀座「フォーシーズンズ」のラフロイグ15年を使ったスモーキーマティーニ
こちらも今まで飲んだものとは、ちょっと一次元上の味。

○赤羽「丸健水産」のロールキャベツ
おでん屋さんの店頭で立ち飲み。しかしこのロールキャベツとおでんつゆの味の深さは一体…。昼間からやっているため、近所にあったら危険すぎる。



○北千住「大はし」の肉豆腐
肉ももちろん美味しいのだが、豆腐の滑らかさに驚くべし! 豆腐ダブル(肉なし)があるのも判る味。


忘年会

2006年12月29日 23時07分42秒 | 飲み歩き・琴似界隈
仕事が終わり、個人的な忘年会。結果的には昨年と同じコースを辿っていた。まずは、1軒目寿司の「Y」へ。

今年は雪が少ないが、結構な寒風のため燗酒からスタート。今日は宴会&カウンター満席で忙しそうだ。しばらく通しの鱈子煮付、鮭の燻製でしのぐ。徐々に板さんの仕事が一段落してきたところで、イカ刺し(山わさび)、鮟肝、牡蠣フライ、ホヤ酢。イカ刺しに山わさびの鮮烈さ、鮟肝の滑らかな舌触り(驚いた。今まで食べたものの中で、格段に旨い)が印象的。

握りにチェンジ。しめ鯖、ホッキ、ホタテ、ボタンエビ、穴子、かんぴょう巻き。しめ鯖、ホッキの身が厚い。穴子は一番好きで、ふんわりした身が美味しい。最後のかんぴょう巻きにわさびを効かせ、タチの味噌汁で終了。今年も満足。

2軒目は琴似のバー「D」へ。こちらもカウンター満席の込みよう。1杯目は消化を促進させるためジンフィズ+アンゴスチュラビタース。ちょっとした苦味と香がする。

2杯目はラフロイグ18年シングルカスクSMWS。18年熟成でもかなり香りの強烈なラフロイグであるが、10年のヤンチャさはなくなり大人の味。甘い香りが時間と共に出てくる感じ。

3杯目はカルヴァドスベースでコスモポリタンの作り。やや甘酸っぱいカクテルで気持ちを和ませて、4杯目にモストウィ1979。かなり貴重なモルトの、しかもビンにはほんのわずかに残るのみ。ギリギリ間に合って飲めたようである。マイルドで後味がとてつもなく良い逸品。

珍しく途中でチーズを食べた(写真食べかけで申し訳ない)。くらくらしながら帰宅。

2006年のまとめ「展覧会編」

2006年12月29日 15時01分35秒 | ART
もう、素人の感想文なので、目をつぶって欲しい。

***
「松林図屏風」国立博物館常設展
国宝という言葉に騙されているかも知れないが、あんなタッチで驚くべき遠近感。

「美術商の百年展」東京美術倶楽部
周囲全部国宝独り占め! 源氏物語絵巻の文字の流麗さには感動。その他の洋画・日本画も巨匠ばかり(しかも観覧者が少ない)。

「浮世絵美人画の魅力」北海道立近代美術館
美人画だけでなく、当時の風俗・世相が見て取れる何度も楽しめる展覧会。

「北斎と広重展」五番館西武
富嶽三十六景+東海道五拾三次+まだまだ。あまりの物量に後半グッタリしたほどの充実ぶり。

「春のコレクション展」夕張市美術館
閉鎖になることも知らずに、静かなギャラリーで画を堪能。良い思い出になったとも言えるが…残念。

「花鳥-愛でる心、彩る技 <若冲を中心に>」三の丸尚蔵館
本当に行ってよかったと思う。

「若冲と江戸絵画展」東京国立博物館
もちろん、こっちも十分興味深い展示ではあった。若冲に関しては三の丸に軍配を上げてしまうのだが、ライティングに凝った展示は見もの。

「空海マンダラ-弘法大師と高野山展」旭川美術館
八大童子立像の愛くるしさ、色彩の美しさは圧巻。変な像「深沙大将立像」も素晴らしい造形。

「安田侃の世界展」ギャラリーシーズ
偶然のチャンスでご本人にも遭遇。とても良いギャラリーであった。

「モダンパラダイス」国立近代美術館
いろいろ賛否はあったようだが、私には面白く見ることができた展覧会。類似テーマで和洋の画が対決していたのも面白かった。

「ベルギー王立美術館展」国立西洋美術館
いろいろ見た中で、洋画に関して今年の白眉はこれ。クノップフの作品がとても好きになった。

「クリーブランド美術館展」森アーツセンターギャラリー
正直あまり期待していなかったのだが、以外な好作品ぞろい。モネ、ルノアール、ピカソ等に開眼。

その他、札幌近辺での展覧会。
「藤井康子展」時計台ギャラリー:スーパーリアル作品。
「幻想の刻永遠の夢」市民ギャラリー:佐藤武の世界観にしびれる。
「サッポロ未来展」時計台ギャラリー:宮地明人の人物画がすきなのだ。
「MITORAMAXII ミトラマ島綺談」大同ギャラリー:不思議世界だが、間違いない力作。
「伊藤隆道展」北海道立近代美術館:単純な動きのはずが、なぜか目を離せない。面白い立体作品。
「ACT5展」時計台ギャラリー:輪島進一作品が面白い。
「伊藤光悦展」時計台ギャラリー:荒涼とした風景を描く。
「北海道彫像紀行-開拓-溝口 芳夫 写真展」札幌市写真ライブラリー:意外な面白さ、勉強になりました。
「自由美術展」時計台ギャラリー:森山誠、黒田孝の作品が好き。
「矢崎勝美展」時計台ギャラリー:ウルトラQのぐねぐねのような作品。
「大路誠展」ギャラリーどらーる:どらーる閉鎖は無念であるな。
「平野俊昌・白鳥信之展」道新ギャラリー:深い人生観を感じさせる人物画。
「具象の新世紀展」北海道立近代美術館:楽しく気持ちよく見ることができる展覧会。

2006年のまとめ「読書編」

2006年12月29日 14時17分18秒 | 読書
もう私は感性が麻痺しているので、なかなか感動する本というのにはお目にかからない。そんな中、今年の面白かった本は以下。

「仏像」關 信子、山崎 隆之、小川 光三
寺や展覧会ではなかなかはっきり見えないところまでクッキリ。高い本を買っただけのことはあった。

「TO THE BAR」成田一徹
各地の名バーを切り絵で紹介。シャープな切り絵がまた良いのだ。

「月の扉」石持浅海
How、Whoがテーマになることが多い推理小説で、Whyがテーマになった作品。ハイジャック犯の要求が何のためなのか、驚かされること間違いなし。

「じっくり見たい源氏物語絵巻」佐野みどり
今まで知らなかったのが愚かであった。素晴らしい傑作を判りやすく紹介。

「駅前食堂」中原淳、岩松喜三郎
東北の駅前食堂を駆け巡り、店やメニューや店の人を紹介。魂のこもった傑作。

自分10大ニュース

2006年12月29日 14時12分57秒 | Weblog
無事会社の納会も終わり、年末モードに入った。何だか年々、クリスマスや年末年始の雰囲気がなくなっていく気がするのだが。さて、以下、まさしく自分のための自分10大ニュースである。

***
第1位「大腸ポリープで入院手術」
手術と言うのもおこがましいほどの手術であったが、何しろ(記憶にある限り)初入院、初手術である。

第2位「凄い! 伊藤若冲」
かなりの数の展覧会に行ったが、最も印象深いのは三の丸尚蔵館で見た動植綵画の6点である。

第3位「松本紀行 馬・虫・ローメン」
突然思い立った松本への旅だが、馬刺し・虫・ローメンと地元の味を満喫。バー巡りも満足できるいい旅であった。

第4位「東京紀行」
今年は東京に6回行くことができた(会社さまさまだな)。展覧会・居酒屋・立ち飲み・バーとやりたい放題。15日間の滞在で酒を飲む店36軒も回っているのだ。

第5位「夕張紀行」
今年のゴールデンウィークの時点ではまだ破産の話もなく(とっくに財政破綻していたはずだが)、「結構人が来ているじゃないか」などと暢気な感想を抱いたものである。「石炭の歴史村」地下坑道は必見! だったのだが…

第6位「ころんで捻挫」
その後、手術があったので薄れてしまったが、約1週間の松葉杖生活、いまだに雪道への恐怖心がぬぐえない。

第7位「帯広法事の旅」
何しろ施主だったので、大変であった。と言いつつ、帯広美術館に行ったり、バーにも行ったり。

第8位「鑑真和上展、空海マンダラ展」
今年は北海道でも仏像をかなり見ることができた。2007年近美での空海マンダラ展も必見。

第9位「研究会で審査員特別賞、情報処理テクニカルエンジニア(セキュリティ)合格」
ま、テクニカルエンジニア(ネットワーク)が不合格だった訳だが…

第10位「図書館通い復活」
ここしばらく図書館に行くこともあまりなかったが(本を買って手元におきたいタイプ)、美術書などは流石に買えずに図書館通いをすることになった。新しいジャンルにも手を広げて、成果あり。

「G」ホテル

2006年12月27日 21時37分07秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
明日がお客さんの会社の納会なわけであるが、本日は自分の会社における飲み会である。発泡酒(ビールをなぜ買わない?)、ワイン、焼酎(九州産でアルコール度数高し)を飲む。

焼肉屋さんに行こうという人を振り切って、札幌「G」ホテルへ。1杯目はハンター。2杯目はドライベルモット+スイートベルモット+レモン+シロップのカクテル。本来はソーダ(トニック?)を入れるロングカクテルをショートで作ってもらったのだ。

3杯目はカルヴァドス+スイートベルモット。ホテルのカクテルブックでは、ブランデーの所を、カルヴァドスに変えてもらった。それはそれで、風味が良く出ていた。

20061224最近読んだ本

2006年12月24日 21時18分26秒 | 読書
「板前修行」下田徹
易しく平易な書きぶりが役に立ちそう。

「龍の館の秘密」谷原秋桜子
楽なはずのバイトに行くと…、という巻き込まれ主人公シリーズ。ちょっと思いを寄せる男性が探偵役なので、調子よし。

「駅前食堂」中原淳、岩松喜三郎
東北6県の駅前食堂を回る旅。魂のこもった熱い大傑作。描写も美味そうで素晴らしい。私は青森駅前の怪しい通路の飲み屋に行ったのが良い経験だと思っている。

以下、図書館の5冊。
「オンジン」室井滋
電波少年の番組でアジアの歌姫として移動していたときのエッセイ。この人は生命力が強い。

「身近な歴史紀行」地蔵慶護
地方史はなかなか楽しそう。だが車が無いと現地に行けないような気がする。

「タイムウォーカー」指南役
過去の印象的な出来事にタイムトラベル観光をしたらどうなるかという本。SMAPデビューが取り上げられているが、それよりも本能寺の変は誰が引き起こしたのか、JFKの暗殺者なのは誰かと言う方が気になる。

「日本全国ふしぎ探訪」日本博学倶楽部
地理上の意外な知識を集めた本。あまり新知識もないが、海岸線が一番長い都道府県が北海道ではない(北方領土を除く)というのはちょっと驚き。

「ちゃぶ台の昭和」小泉和子
「いただきます」という習慣自体が割と最近のものというのは驚き。ちゃぶ台の描かれた絵画として北海道立近代美術館の「朝の祈り」(林竹次郎)が出ていた。

蕎麦屋にて

2006年12月23日 14時27分07秒 | 飲み歩き・琴似界隈
昔の琴似は蕎麦不毛地帯であったと思う。最近は琴似から山の手にかけて、ちゃんとした蕎麦屋さんができてきて嬉しい。そんな中、メシアニカビル(何たるビル名)地下の「米庵」へ。

1時過ぎにわざわざ行ったのは酒を注文するためである。燗酒を注文し「つまみは何が?」と聞くと、ちょっと付いているそうなので、まずはそれを見ることにした。

電子レンジの音がするのは寂しいが、燗酒とつまみのセット。酒は少し良い酒だろうな。燗をつけると程よく香がする。つまみは大根の漬け物、するめと昆布の佃煮、メンマ煮。蕎麦屋なのに「”米”庵」、そしてつまみにメンマ。不思議なセンスだ。ちょっとしょっぱいつまみ、薄く小さめのおちょこ。蕎麦屋のおちょこは小さめに限る。



1本だけのんで、せいろ蕎麦を注文。時期もよいせいだろうか、なかなか美味しい。ぜひずっとやって欲しいとの思いもあり、店名を出してみた。特に宣伝になるとも思えないが。


20061223最近読んだ本

2006年12月23日 14時04分06秒 | 読書
「クリスマスローズの殺人」柴田よしき
ヴァンパイアが存在すると言う設定の世界におけるミステリ。当然ヴァンパイアの特徴が謎解きの前提になるわけだが、これって周知なのかなあ。

「ひとりっ子」グレッグ・イーガン
NHKの連続小説のようなタイトル。テクノロジーが人間に対して及ぼす影響を戯画的に書く。

「星の海を君と泳ごう」柴田よしき
ライトだが素直に読めるSF。少年少女時代を思い出したい人は。

「逆風の街」今野敏
この作者の真っ当さを基本的にとても買っているのであるが、この作品はうーむ。

「ダウンツヘヴン」森博嗣
背景描写を廃して書くこのシリーズだが、最も森らしいのではないかと思っている作品。

「アヒルと鴨のコインロッカー」伊坂幸太郎
この人特有の不愉快描写がまた登場するわけだが、不思議と楽しさ、悲しさも感じられるなかなかの作品。

「VOW POP」

「酒のほそ道20」「美味い話にゃ肴あり」ラズウェル細木

以下、図書館の1冊。
「話す科学」アダム・ハート=デイヴィス
かなり最新のテーマを研究する人へのインタビューも含まれているのだが、どちらかというとその深い専門的な部分にはふれようとしない。しょうがないか。

麻生

2006年12月22日 23時18分09秒 | 飲み歩き・その他札幌市内
「あそう」ではない。「あざぶ」でもない。「あさぶ」である。

病院の結果が良好かつ午後休暇を取った私は、久しぶりに新店開拓と麻生に向かった。南郷にも行ったため地下鉄のワンデイカードを持っているのだ。

先日新聞にもクラシック居酒屋として紹介されていた、麻生「G」へ。開店すぐに入ると、私が本日一番目の客であった。店内照明は電球で、最近のレトロ居酒屋とは違うリアル昭和な感じがする。店のおっちゃんは明らかに初めての私に、親切にメニューを教えてくれた。

まずビール、通しは青菜とツナを炒めたもの。ヤリイカ刺身とシロタレを注文した。イカはコリコリした歯ごたえが身上と思っていたが、柔らかいといってもよいほどのヤリイカの身は新鮮かつ味わいがある。

おっちゃんから「はいサービス」とたった今出来上がったおからを頂いた。ふむ、普段食べるおからは甘い味付けがかなりされているのだなあ。そしてシロタレが登場。札幌ではあまりモツ焼きを食べられる所が無いと思うのだが、ここにあったか! と言う感じである。

シロタレはきりっとしたタレの味が程よく、さらにレバタレとつくね塩を注文した。レバはかなりレア目に焼いて、中外の食感の違いがある。そして今回の大ヒットはつくねだな。ちょっと癖のあるのはニラが入っているのだろうか。かぶりつくと非常にジューシーで熱々、あっという間に1本を食べきってしまう。間をおかずに2本目。タレでも美味しいだろうが、この味わいを生かすのは塩で良かったなあと満足。

この間、酒2杯。炭火で焼燗されたものを湯のみで頂く。私の後に客が3名ほど来るのだが、60歳前後であろうか、皆一人客である。常連らしい彼らの会話は「昔のクリスマスケーキって、全然違ったな。アイスケーキがどうしても一度食べたくてさ」とか「最近、入れ歯がさあ、…」と言った調子。私もだんだん年を取り、古い立ち飲み屋に行っても最年少ということは無くなってきたのだが、この店では圧倒的な若造である。

とにかくものすごくメニュー数のある店なので、再訪してみたい。もっともっと食べてみたいものがあるのだ。

すすきのに移動してバー「N」へ。ちょっとアルコール控えめにジンフィズを頼んでみた所「東京會舘スタイルで作ってみますか」と言われ、確か特徴がなんかあったよなあと詳しく判らないままに頷く(イイのか!?)。

通常のジンフィズ+ミルクを入れたものが東京會舘スタイルらしい(由来は検索をかけると大量にでてくる模様)。ちょっとマイルドながら、ジンフィズの味わいは損なわれていない。2杯目は「ウィスキーベースで味濃厚に」とお願いした所、モンテカルロ(ウィスキー、ベネディクティン、ビタース)が登場。ちょっと甘くて濃厚な味がよろしい。

「N」でも私が一番目の客だったのだが、直後に一人客が2名。いずれもバー好きな模様で、「バーテンダーって漫画は有名になりましたよね。ところで「炎のバーテンダー」って知ってます」等と会話しているので、気になっていた私も途中から参戦。「私、それもってますよ。ぜひお勧めというよりは、ちょっと笑えるので…、ぐらいで読んでみてはどうでしょうか」など。

もう一人の方が昔ニッカで社内教育用に作られたらしい、製品+酒に関する知識をまとめた本を見せてくれる。ものすごく面白く、Nさんに「買い取ってカウンターに置いといて下さい」と無理なお願い。やっぱりダメでした。

3杯目は余市20年。原酒20年は飲んだことがあるのだが、やはり製品版は大人びた味に仕上がっているな。

琴似に戻り、一人カラオケ。レモンサワーとウィスキーロックとたこ焼きを注文。非常にシャイな私は、店員の方がいる間は歌えないのだ。今回特筆すべきは「異邦人」3連発かな? ピンクレディ、ZARD、中森明菜の3名がカバーしているのを連続して歌う(しまったご本人のを忘れていた)。こういう選曲は一人でなくてはできない。

20061222ギャラリー巡り

2006年12月22日 16時41分50秒 | ART
なぜ平日にギャラリーに行けるかというと、先日のポリープ切除手術の結果を聞きに行くために、午後休暇を取ったのだ。ポリープの組織検査の結果は「良性」ということで、一安心。しかし待ち時間2時間(持っていった本を2冊読んでしまい、病院の売店で買う始末)、結果説明5分。具合が悪くなりそうだ。

NHK→たぴお→道新の3箇所のみで時間切れ。

写真は病院に行く途中の蕎麦屋「M」でもりそば+ミニ天丼のセット。前回好印象だったのだが、南郷13丁目には滅多に行かないから、多分行く機会もないだろうなあ。