散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

やはりバーですよ

2005年11月29日 23時42分47秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
会社の飲み会は疲れる。
1次会終了後、一人でバー「N」へ。

1杯目は今月?のお勧めカクテル。
ラム+ベルモット+コアントロー+チェリーヒーリングというレシピでちょっと甘め。

2杯目は苦いカクテルシリーズで、
ラム+チェリーヒーリング+ベネディクティン+マルティニビター。
今、メモを見ながら書いているのだが、1杯目と似ているな。
ビターの苦さだけに気が行ってしまっていた。

3杯目も苦いやつ。
ジン+カンパリ+チナール。
チナールって、調べてみるとアーティチョーク等が入ったリキュールなのか・・・

我ながら不思議なものが好きなようである。

20051127最近読んだ本

2005年11月27日 21時43分17秒 | 読書
「夢幻巡礼」西澤保彦
このシリーズ全体の流れの中で重要な作品だが、少々読むのには気が重いなあ(再読)。

「転送密室」西澤保彦
無かった事になってしまったが、神麻さんとの別れは悲しすぎる(再読)。

「下町酒場巡礼」「同 もう一杯」大川渉 平岡海人 宮前栄
下町酒場ロマンとでも言いたくなるような何かがある。でも行きにくそうな店ばっかりだ(再読)。

「北斎展図録」

「スタア・バーへ、ようこそ」岸久
出たときから気になっていたのだが、今年実際にスタア・バーへ行ったので
買わなくてはと思っていた本。
やっている仕事がある程度素人にも見えてくる本。いわゆるスタンダードカクテル
であっても、相当考えられていることが分かる。

「100人の森博嗣」森博嗣
この人の文体は面白いなあ。こういう風に自作を解説してくれる作家というのも
珍しい気がする。

秘蔵モルト

2005年11月26日 21時54分31秒 | 飲み歩き・琴似界隈
すすきののバー「C」へ。
最近出張続きだったため、久しぶりである。
1杯目は珍しくシャンパン。今月はマム・コルドン・ルージュ・ブリュットだ。
2杯目は珍しいボトルを見つける。「山崎蒸留所秘蔵モルト」、私が口開けだ。
あまりモルト臭さはなく、明るく軽めの感じ。しかし、香りの伸びは良く、長く
余韻が残る。
3杯目はマティーニ。
ちょっと酔いつつ、次へ。

山の手の居酒屋「O」。
飲み物は最初だけビール、その後は季節も良くなってきたので燗酒。
食べたものはお通しが自家製カマボコ。
それからカレイとホッキの刺身、たち天ぷら、肉豆腐、つくね・タン串焼き。
カレイ刺身にはエンガワの部分もあり、身との味・歯ざわりの差が面白い。
ホッキもさわやかな味だった。
つくねにはナンコツが入っているらしく、コリコリ感があり、タレの味も程良い。

久しぶりに落ち着いて飲み食いしたような気がする。

道展記念展など

2005年11月26日 16時36分50秒 | ART
まずは、道展の80周年記念展へ。
三大展の中では一番出展数が多く、みっしり感がある。
気になった作品をいくつか。

・伊藤光悦「過疎地帯「病棟」」:石造りの病棟に車椅子がポツンとある。怖さと存在感あり。
・今泉真治「山」:細かい筆使いで山肌とうねりが描かれている。
・高坂和子「叢・草原終章」:離れて見るとリアルな草むら。筆使い凄い。
・中原宣孝「私たちにとっての天動説について」:昨年の道展で見たが、女性とものの素材の圧倒的なリアル感には驚き。
・西田陽二「刻のかけら」:宗教的なモチーフの中に普通の女性。
・宮川美樹「刻」:見慣れた波が構図に入ってなく、砂と貝殻と石。
・安田祐三「北の森の主」:どっしりとした木の根の存在感。
・西村明美「機化植物 ZO-6」:機械の中から育つ植物がモノトーンで描かれている不思議な画。

伊藤光悦さんや西田陽二さんは、札幌で個展・グループ展をされている時に良く
見ているが、ちょっと昔の作品を見ることが出来て新鮮。
まだ私は画を見るようになってから4年位しか経っていないのだ。

それから南九州作家交流展も同時にやっており、宮崎・鹿児島・熊本の作家が
約50点程の作品を寄せている。こちらも印象を幾つか。

緒方豊「刻」:仕事をしているらしき人を淡いイメージで描く。
椎俊一「遠い記憶」:静寂感が強い。
山本祐嗣「object2005 ~漂流~」:かすかに宙に浮いた静物が描かれており、不思議な感じ。
小林孝夫「海辺で」:古代の道標のような物体が海辺に立っている。
森田正孝「有明海」:空が赤、海が白、そして茶色い海辺と最小限の色使いで印象的な画を描いている。

その後、紀伊国屋ギャラリー、フジ、たぴお、STV北2条ビル、道新ギャラリー、
時計台ギャラリー、セントラル、さいとうギャラリー、アートスペース201、
北海道画廊と回る。

時計台「岩田廣吉遺作展」。全然知らない方だが、落ち着いた画で好みである。
さいとう「久津間律子展」。ワインのビンを沢山書いた画を市民ギャラリーで見た
記憶がある。静物画が素晴らしい。

小樽ラーメン

2005年11月26日 13時00分31秒 | 食べ歩き
小樽ラーメンというジャンルが成立するのかどうか良く分からないが、近代美術館
そばの「M」へ。

醤油ラーメンを注文。
麺は細めだが湯で加減が良い。スープは魚の風味のする落ち着いた味。
具はほうれん草、なると、チャーシュー(小さめ3)、メンマ細め、玉子半分と
懐かしい顔ぶれ。
チャーシューは味付けがよく、あまりトロトロに煮すぎていないのも好みだ。

小樽かどうかはさておき、好みに合うラーメンだった。
また来て違うメニューを試そう。

酒購入

2005年11月25日 20時17分21秒 | Weblog
給料日のため、酒購入。
今月は家で飲む機会が少なかったので、購入も少なめ。

オールボー・タッフェル・アクアビット(デンマークの蒸留酒)
フェイマスグラウス12年
ウィルキンソンのジンジャーエール(今回はありました)

美術品いろいろ

2005年11月24日 00時43分43秒 | ART
いくつか美術品の写真を撮ったので、紹介しておきます。

東京国立近代美術館工芸館の建物。
実は撮影許可がいるらしい。


東京国立近代美術館本館、三岸好太郎の画。


同、岸田劉生の麗子像(ブレた・・・)


同、安井曽太郎の金蓉。最近修復したらしい。


東京国立博物館の埴輪。


同、百済観音レプリカ。本物は写真に取れないよね。


同、「観楓図屏風」狩野秀頼。国宝。


朝倉彫塑館の前庭の彫刻


東京国立博物館 表慶館の天井。


同、東洋館の仏像。


同、東洋館の仏陀の首。

20051123最近読んだ本

2005年11月23日 14時26分33秒 | 読書
出張中は飛行機の間などでそこそこ読書がはかどる。

「東京下町うまいもん」東京下町編集部
直球で旨そうな店の写真が多い。しかし間違えて2回目の購入だ(再読)。

「法廷戦術」姉小路祐
かなりトリッキーな作品群。人間を描く努力をしているような気もする。

「実況中死」西澤保彦
犯人当てではないもののフーダニットものの傑作(再読)。

「誘拐の果実 上・下」真保裕一
犯人は悪でもないし善でもない。理解はするものの爽快感はない。

「赤緑黒白」森博嗣
二つのシリーズの構造以外に、内容としては見るべきものがない。
(分かりにくい感想だ・・・)

「念力密室」西澤保彦
短編集だからと言って、この作家の仮説連発はやむことがない。
人間関係もあって、割と楽しく読める(再読)。

いつものバーへ

2005年11月22日 23時23分26秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
出張3日間(2日間はただ遊んでいただけだが)、帰って来た翌日に会社の
飲み会、疲れた・・・
こんな時は一人でバーに行くしかない。
時間が遅いので混んでいるかと不安であったが、すすきのの「N」の私の定位置
らしき所(一番入口に近い所)が空いていた。

結構酔っているので、最初から2杯と決めておき、1杯目はカルバドスカクテル。
2杯目には薬草系のリキュールを中心にとお願いした所、ウンダーベルク+
ベネディクティン+マルティニビター+ブランカメンタ+ライムというかなり
複雑な味のするカクテルが登場した。

この味は体にいい気もするが、アルコールの飲みすぎのような気もする。
しかし、明日は休み、やっと少し落ち着くことができる。

東京研修4(2)

2005年11月20日 22時08分31秒 | 飲み歩き・東京
さて、2日目。
今日は美術方面のメイン、東京国立博物館の「北斎展」を見に行か
なければならない。
9時半開場の約40分前に着き、券買場では前から3番目に並んだ。
前売り券さえあれば、入口の方に並べるのだが、如何ともしがたく、
何とか券を購入してから、あわてて門から入り、列を作って平成館に向かう。
その時点では、ざっと前から100番目位であったろうか。
あまり見苦しくない範囲で、歩くのが遅い人たちを抜きつつ、入場。





事前にインターネット等で混み具合を調べており、一か八かの作戦で
一番最後、北斎の晩年の肉筆画を集めた第六室から入室した。
結果的にはこの作戦が大正解であった。
第六室では約15分、誰一人いない状況で肉筆画を満喫することが出来た。
さらに第五室へ。ここは富嶽三十六景がメインである。
ここでもまだ人はまばらで、邪魔をされることなく画を見る事ができる。
第四室、第三室と行くうちに、さすがに並ばなければ見れなくなってきた。
それでも第二室までは、ほぼ見切った。
約1時間半、自分の中では完全燃焼出来たと言える。

しかし、総展示が500点、後期は300点しか出ていないので、前期
だけの展示で終わったものが200点近くあるのだ。
東京在住なら、前期2回・後期2回は最低行きたい位のボリューム感であった。
印象に残るものはもの凄く沢山ある。
周りの人から聞こえる言葉には「カッコいい! 北斎」と言うのが多かった。
画を見て「美しい」「凄い」より「カッコいい」というのがまず感じられる。
デザイン的なセンスと色使いが、もう誰にも思いつかないくらいの
素晴らしさなのである。

話題の「凱風快晴」は、図版では一番きれいに見える東京国立博物館蔵の
ものより、ギメ美術館、ケルン東洋美術館蔵のもののほうが山の中腹から
大地にかけての中間色の移り変わりが美しい。
メトロポリタン美術館の「神奈川県沖浪裏」は前期のみで残念。
スイカの切り口が印象的な「西瓜図」も前期のみ。この画は相当以上に
見たかった。
図録購入、3000円。高い、厚い、重いの3拍子だが、これは買った方が良い
と思う。



午前中でかなり疲労し、谷中方面を散歩しつつ昼食場所を探す。
前日の蕎麦屋がヒットしたため、本日も蕎麦屋「K」へ。
ま、残念ながらここは普通の街の蕎麦屋であった。
その後、谷中・根津・千駄木を散策。全然知らなかったのだが、偶然「朝倉彫塑館」
を発見し入館。



ここにはもちろん朝倉文夫の彫刻もあるのだが、洋風建築で、
二階、中二階、三階、屋上もあるという建物がすばらしい。
意外な新発見であった。
そのまま、散策を継続。どこに向かうとも考えていなかったが、谷中ぎんざに至る。
商店街には旨そうなメンチカツがあったのだが、空腹感のなさで、
ちょっと食べるわけには行かないような状態である。

しばしの散策を経て、また国立博物館に戻り、表慶館へ。
「伊万里・京焼展」を見る。



北斎展に比べて遥かに少ない人出なのだが、こちらも興味深かった。
まず、表慶館の天井の素晴らしさが印象に残る。



展示そのものでは、やはり仁清が素晴らしい気がする。
派手な色付けでやりすぎになるぎりぎりの見極めがついているような気がした。
約1時間ほど見物。
「色絵法螺貝香炉」は貝の螺旋と縞模様にそって色づけがしてあり、
悪趣味寸前の紙一重作品と言う感じだが、一番印象に残った。
その後、東洋館のインド仏像などを写真撮影。

午前、午後、国立博物館を巡り続けるのには辛いものがある。
荷物を取りに上野に向かい、そのままバー「S」へ。
店は洋風めいた渋い作りで、この雰囲気で日中からやっていると言うことが
たまらない。



最初にデカハイ、続いて珍しいのでサントリーローヤルのロックを頼んだ。
つまみは黒板のお勧めに引かれて「タンスモーク」。
タンに辛子やレモンをつけて味を変えつつ、堪能。
どこにいるのか分からないような浮遊感に包まれる、気持ち良い。



その後、ホテルへ。
日曜日の銀座では開いている店がかなり少ない。
結局、ある程度食べ物もあり、無休のバー「R」へ。
最初にウィスキーソーダとレバーフライを注文。レバーフライはかすかに
レバーの香りがしつつ、くせが無く食べやすい。

ウィスキーソーダばっかりではつまらないので、マンハッタン、そして甘い
カクテルを注文すると、ジン+マラスキーノ酒+グレープフルーツのが
登場した。



レシピだけを聞くと、きわめて単純な味がしそうなのだが、その予想を遥かに上回る
不思議な味だ。
ウィスキーソーダが有名な店だが、カクテルも中々のものであった。

前日、Nさんに「今は飲んだ後ラーメンなんて食べられませんよ」と言ったものの
本日はあまりに食べた量が少ない。ホテルの近くのラーメン「F」へ。
醤油トンコツ味を注文し、カウンターに載っている明太辛子菜あえ、辛味ニラ
を入れつつ食べる。悪くない。



3日目。
講習終了後、地下鉄駅直近の「F」へ。
前回来た時は時間が無く、滞在時間20分位で慌しく帰ったりしたのだが、
本日は1時間ほどの余裕がある。
北海道産の洋ナシを使ったフルーツマティーニを注文。北海道でこんな梨が
どこにあるのだか見たことがないが、香りが強く、ザラッとした舌触りも印象を強める。
通しも北海道産のモッツァレラチーズとトマト。
北海道出身のFさんがいるからだが、「何だか北海道のものばかりで」と
みなさん恐縮気味。
次に大好きカクテル、シャンゼリゼを注文。
最後にリキュールの効いたものをとお願いし「シャンハイ」が登場。
Marie Brizard(アニス系リキュール)、ダークラム、レモン、グレナディン
のカクテルは可愛いピンク色ながら、飲むと相当なインパクトがある。
何とか今回の出張も無事に終わった。

以上

東京研修4(1)

2005年11月19日 20時59分11秒 | 飲み歩き・東京
出張4回目。
(非常に長いので2記事に分けます)

今回の出張日が初めて週末に絡んだ。
土曜日の朝、札幌は霙ながら、遊ぶ気満々で出発。
昼頃、空港着。大門~清澄白河へ移動し、東京都現代美術館を目指す。
美術館に入る前に腹ごしらえ。
さんざん迷いに迷って、選択肢が無くなってから発見した、蕎麦屋「K」へ。
季節物らしい”湯葉そば”を注文(写真は一口食べかけ)。



湯葉は乾燥湯葉を戻したものだが、色々と載っている具がなかなか良い。
鶏肉、かまぼこ、しいたけ、たけのこ、いんげん、とどれをとってもそのものの
味を生かして下ごしらえがされている。
これは正解だったなあと思いつつ、美術館へ。

現代美術館では「イサムノグチ展」をやっているため、かなりの混みようだ。



札幌でも見た「エナジーボイド」を2階から見下ろす形で見る事ができた。
(写真は遊具)
しかし私の本題は「東京府美術館の時代 1926~1970展」である。
ここで開催された「第一回聖徳太子奉讃美術展覧会」、「紀元二千六百年
奉祝美術展覧会」、「日本アンデパンダン展(読売アンデパンダン)」
「第10回東京ビエンナーレ 人間と物質」の4つの展覧会をふりかえる
形で展示がされている。

芸術の森美術館のコレクション展なみに人が少ないため、
かなり落ち着いてみる事ができた。
印象に残ったのは古賀春江「月花」、竹内栖鳳「蹴合」、寺松国太郎
「天籟」などである。
「蹴合」はダイナミックな動きが、「天籟」は青木繁を思い出すような
神話っぽい画であった。
また、重松鶴之助の「閑々亭肖像」は小さいながら、描かれている人は
「一体この人誰?」と思わざるを得ないほどの存在感がある。
(ど素人の感想なので、ずれていたら笑ってくれたまえ)

ついでに見た常設展では、版画「新東京百景」が50枚以上あっただろうか。
風景、建築、橋梁、風俗と楽しめた。

続いて、大手町~竹橋へ移動して東京国立近代美術館工芸館へ。
「日本のアールヌーボー展」を見に行く。
工芸館に来るのは初めてだが、建物がなかなか立派である。
日本のアールヌーボーには過剰な装飾性は感じられず、どことなく
日本画の雰囲気が感じられ、同じ日本人としては良いバランスに思われた。
ここの入場券は近代美術館本館の常設展と共通なので、
ついでに最近見に来た常設展へ。

結果的にはかなり展示の入れ替えがあったため、来て良かった。
中でも、横山大観の「生々流転(の後ろ半分)」が展示されているのと、
岸田劉生ミニ特集で15点ほどの展示がされてるのは嬉しい。
「生々流転」は確かにこれは生々流転と表現するしかないような
流れ・濃淡・形が表現されている傑作。



また、岸田劉生の「道路と土手と塀」は子供の頃の眩暈のするような
暑い夏が思い出され、圧倒されてしまう。



本日の鑑賞は以上。
神田のホテルに向かう。値段だけで選んだら、客室にバスがなくて
ちょっと驚くが、地下の大浴場が空いていて快適だったため、ある意味正解
であった。
ひとっ風呂浴びてから、歩いて数分のStand Bar 「C」へ。
「C・・・・」の意はワインの樽の事らしい。
一応、立ち飲みやさんなのだが、椅子を進められてうっかり座って
しまった。まあ、既に10kMほど歩いているので、許されるか・・・

注文はレモンサワー、バラック・ド・ラ・ぺリエール・ボジョレー・ヌーボー、
クリームチーズとツナのカナッペ。
ボジョレーはバランスは良いが、やっぱり生々しすぎだよなあと言う味。
カナッペはチーズとツナを完全にペースト状にしてからパンに塗り、
上から小口ねぎ、オリーブオイル、コショウがかかっている。
なかなか旨い。



最後にもう一度、JLカンソン・ボジョレー・ヌーボーを注文。
同じ銘柄でヴィラージュものは切れているそうで、残念。
店員さんが一人客にも寂しくないように「今年のボジョレーの味はどうですか」
などと気を使ってくれるので、いい感じであった。

さて、N氏と待ち合わせをしている堀切菖蒲園へ。
普段の私は一人旅・一人飲み派なのだが、札幌で仕事をしたNさんに
お付き合いいただくことにしたのである。

日暮里からうっかり快速に乗ってしまい、青砥まで行ってから、あわてて
戻る。堀切の駅前は東京にもこんな所があるんですねえ、という感じの
普通の商店街。心落ち着く。
Nさんとさっそく「N」へ。



まず下町ハイボール、注文は良く分からないのでお任せしたところ、
レバ刺し、白タレ、レバ焼き、カシラ、タン焼き、モツ煮込み。

まずはレバ刺しから。にんにく醤油タレがかかっており、何の抵抗もなく
食べられる。実は私、普通にレバ刺しは食べるものの、ほんの少し
微妙な抵抗感があるのだ。
しかしこれはバクバク食べられる。やはり鮮度の違いか。
それから白タレ。いわゆるホルモンのタレをつけた焼き物だが、新しい
食べ物発見! というくらいインパクトがある。
表面はカリッとしかし中は柔らかく、歯ごたえ良し、味付け良し。
常にこれが食べられる人はうらやましい限りだ。
その他、焼き物はいずれも旨いのだが、またうらやましいのが
モツ煮込みである。
札幌では滅多に旨いモツ煮込み食べられないんだよなあ・・・

さてこの店「N」だが、雰囲気の良さも特筆すべきものがある。
店の大将は忙しく焼きをしつつ我々にも「これは一皿4本だから」とか
「2本づつでも大丈夫」とか優しく説明してくれる。
もう少し殺伐とした雰囲気が漂うのかと思っていたが、初めての
私でも落ち着ける雰囲気であった。
同時に、来ているお客さんも大抵1人か2人づれ。そのため、
各々楽しそうな雰囲気が漂っていながら、決して騒がしくは無い。
この感じも貴重なものである。

続いて、上野のジャズバー「G」へ。
グレンリベット、ワイルドターキーを舐めつつ、ライブの開始を待つ。
やがてピアノ・ドラム・ベースのトリオによるライブが始まった。
登場した時には明らかに飲んだくれにしか見えないドラマーの
オジサンはなかなかのテクニックである。
ピアノのお姉さん、ベースの兄さんも楽しそうに弾いている。
約1時間程度であろうか、楽しいライブであった。
そこそこの至近距離に座ったため、細かいドラムテクニックも見る
ことが出来て非常に興味深かった。

もつ焼き、ジャズバーと私一人では決して行かないであろう場所に
連れて行ってもらいました。
Nさん、ありがとう。