お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

0葬を考える

2015年12月21日 | 仏教
 某宗教学者の方が某週刊誌に「0葬のすすめ」を書いておられました。

 0葬とは、葬式をしないばかりか、お骨も火葬場から持ち帰らないこと。
 
「お骨がなければ、埋葬の心配もなく、お寺と付き合う必要もないから」
なんだそうです。

 こういうふうに思われる方は、最愛の人を亡くした経験がないのでしょうか

 苦労して大切に育ててくれた親も、老いて手がかかれば邪魔で、亡くなれば、せいせいし、お骨も要らない、0葬なんでしょうか

 子どもが死んだらどうなんでしょう。  火葬場にお骨を放置して帰宅できるでしょうか

 そもそも、「お寺と付き合う」のは、納骨のため? 死者のため? 何のため

 なんだか「自己中心」で、
一番大切なこと(大切な人の死を縁として、自分自身が、仏の教えに出遇う機縁)が抜け落ちているようで、悲しい記事でした。

 
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4 コメント

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O葬 (くれまちす)
2015-12-24 10:15:14
私なんかは、これから生きていくうえで、仏さまの教えはありがたく感じていますが~
宗教学者の方までも、このようなことを言われるとは~
日本人の意識がここまで変わってきてるんでしょうね~

お寺さんも、分かりやすく仏教を伝える方法を、皆さんと智慧や力を合わせて、考えていかなければいけないのでしょうね。
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Re:O葬 (法専寺)
2015-12-24 13:16:24
くれまちすさん

ありがとうございます。どんどん大切なことが切り捨てられ、忘れ去られる現状を何とかしたいですね。
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Unknown (くれまちす)
2015-12-27 10:35:41
仏さまに近づくと~
お寺のおばさんのように
「幸せを感じる能力」がアップするのに
もったいないことをしている人がおおくなってきてるんでしょうね~


}
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Re:Unknown (法専寺)
2015-12-27 14:20:26
くれまちすさん

ありがとうございます。
私自身が、若い頃、極めて仏教に疎く、また、仏教をひどく誤解(思い込みの敬遠)していたので、今、仏教徒にならせていただいて思うのは、おっしゃる通り、いまだに敬遠しておられる方々は、もったいないなぁ~と、感じます。
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