「13・67」が無類に面白かった陳浩基。文庫版が出たので読み返したらやっぱりすごかった。読み終えたらほぼ全員が上巻の1作目を読み直すように仕掛けてある。この十年に読んだミステリのなかでいちばん面白かったと主張します。
あの作品はシャーロック・ホームズをベースにしていたけれど、この新作はルパンだと陳は正直に告白している。
妹をSNSなどで自殺に追いやった人間は誰か、という謎と、別のエピソードが交互に描かれる。ははーん、これはあの手だな、と読者が予想した途端に
「あら?」
今でもおぼえてる。408ページにトラップが仕込んであるんです。ほんとに周到な作家だなあ。今回も楽しませていただきました。新作、待ってます。"
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