「宣誓! あついあつい夏がすぎて、ぼくたち、わたしたちの待ちに待った、平成27年度秋の大運動会がきました。先生と、お友だちといっしょになっておけいこをした、おゆうぎ、音楽、体育、かけっこなど、今日一日、がんばります。
おじいちゃん、おばあちゃん、おとうさん、おかあさんの前で、ほめていただけるよう、全力をつくします。
大人のひとたちは、日本が他の国に負けぬよう、尖閣列島・竹島・北方領土を守り、日本を悪者として扱っている、中国、韓国が、心を改め、歴史で嘘を教えないよう、お願いいたします。
安倍首相、がんばれ! 安倍首相、がんばれ!安保法制国会通過よかったです!ぼくたち、わたしたちも、今日一日、パワーを全開します! 日本、がんばれ! えいえいおー!」
……もはや紹介するまでもなく、森友学園が運営する塚本幼稚園の運動会選手宣誓。もう何度も見たせいか、軽く流してしまいそうだけれども、これはしかしすごい内容だ。もちろん、園児が自発的に安保法制に賛成し、おじいちゃん、おばあちゃん、おとうさん、おかあさんに同意を求めているというなら、困った子だとは思うがありえない話でもない。
しかし、これは明らかにこどもへの刷り込み効果を狙ってオトナがつくったものだし、高らかに宣誓させることであの理事長が悦に入っていたかと思うと気が重くなる。
でもわたしが驚いたのは、理事長が退園した保護者(大陸系)について
「おぞましい」
とコメントしたことだ。教育者としてあるまじき、なんてレベルではなく、怖い、と思った。彼は自分の心に忠実にコメントし、そして自分のおぞましいそのコメントが世間に受け入れられると確信していたのだ。
カルト。
わたしがこの学園についてまず感じたのはこの言葉だ。まわりがまったく見えず、自分の世界に安住する狂信者たち。そうでも考えないとおよそ理解できるものではない。そして、国政にはこの考え方を是とする勢力が驚くほど多く存在することがあからさまになった。この事件の核心はそこだと思う。以下次号。
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