事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「いつまでもショパン」中山七里著 宝島社文庫

2022-10-04 | ミステリ

岬洋介シリーズ第3作。これで、コンプリートしたことになるのかな。

タイトルどおり、岬洋介がショパンコンクールに出場するお話。「蜜蜂と遠雷」的な設定だが、そこにピアニストと呼ばれるテロリストによる殺人事件あり、アフガニスタン国境での軍事行動ありと盛りだくさん。

犯人がなぜ被害者の指をすべて切り取ったのか、コンクールの審査結果は、など中山七里の書き手としての才能が爆発している。ポーランド人としてのショパンをどうとらえるか、など考えさせてもくれる。ラストの着地にはびっくり。やるなあ。

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