事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

直木賞2021年下期

2021-12-18 | 本と雑誌

2021年上期はこちら

2021年下期の芥川賞・直木賞の候補が発表されました。芥川賞の方はもののみごとに誰のも読んだことがないので(笑)、直木賞だけにしぼって予想します。そうです、豊崎由美と大森望の「文学賞メッタ斬り!」の極小版。上期は「テスカトリポカ」のあつかいで大もめだったそうで……

下期の候補は以下の通り。

・『同志少女よ、敵を撃て』 逢坂冬馬 早川書房

・『新しい星』 彩瀬まる 文藝春秋

・『塞王の楯』 今村翔吾 集英社

・『ミカエルの鼓動』 柚月裕子 文藝春秋

・『黒牢城』 米澤穂信 KADOKAWA

おなじみの面々と新人と。世評で圧倒的なのは米澤穂信ですよね。さて、それでは彼がゲットするのかは微妙なところ。

っていうか彼はこの作品でとらなければ、伊坂幸太郎のように直木賞を忌避するのではないかと思うぐらい。

文藝春秋としても、他社の作品ではあるけれど、どうかこの作品にあげてくださいと思っているはず。あらゆるランキングでトップをとっているわけだから、

審査員に要求されるのは

「もしもこの作品に直木賞をやらないとすれば、その理由を明らかにしなければならない」

ということ。ぶっちゃけた話をすれば、あんたたちこれ以上の小説を書けるのかよということです(笑)。よく考えると洒脱すぎる作品は嫌われる傾向もあるし。それにミステリはまだまだこの業界では不遇だし。

問題は山形と縁の深い今村翔吾と柚月裕子です。まだ読んでいないんでなんとも言えませんが(だったら言うなよ)、今村は次から次へと書いてくれそうなので、今回は米澤穂信と柚月裕子(文藝春秋はそのために自社のために書かせたのかも)のダブル受賞に賭けます。

誰が胴元?

結果篇はこちら

コメント
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