事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

育休退園

2015-07-07 | ニュース

スガ シカオ(SUGA SHIKAO) / 夏陰

親が出産して育児休業に入った場合にそれまで保育園に通っていた子どもを3カ月後までに退園させる。そんな埼玉県所沢市の新たな方針は違法だとして、10人あまりの保護者が近く、市に退園させないよう求める仮差し止めをさいたま地裁に申し立てる。育休中も従来通り、在園できるよう求める。25日に記者会見して発表する。

同市は今年3月、母親の出産に伴い、保護者が育休を取った場合、保育園に在園する0~2歳児は双子、病気の児童などを除き、下の子が生まれた翌々月末までに退園させる方針を通知。4月から始めるとしていた。

市はこれまで園長の裁量を認めて、育休を理由とした退園は求めてこなかった。だが、国の子ども・子育て支援の新制度で4月から、入園調整を市が一括して管理することになったのに伴い、「育休中は家庭での保育が可能。園での保育の必要性が認められない」として厳格運用に転じた。

これに対して、保護者らが反発。育休を予定する保護者たちが申立人となり、市に在園児を退園させないよう仮差し止めを求めることにした。申立書では、育休は単なる休暇ではなく復帰の準備期間で、就労の一形態▽保護者に育休の取得を萎縮させる――などと主張。市の方針は「育休中であっても保育園の在園を認められるとした子ども・子育て支援法の施行規則などに反し、違法だ」と訴えている。

市は親が復職する際に申請すれば、再入園の選考時に加点して同じ保育園に通えるよう配慮する制度を設けた。藤本正人市長はこれまでの取材に対して、「子どもは2歳までは『お母さんと一緒にいたい』と言うはずだ。この制度変更はとてもいいものだと思う」と話している。
(戸谷明裕朝日新聞所沢支局長)

……実際に法廷に持ち込まれたようだ。この問題はかなり微妙らしい。わたしは朝日の記事を読んだときに、どうにも嫌な感じがまずあった。それはもちろん、所沢市長の

「子どもは2歳まではお母さんといっしょにいたいと言うはずだ」

という断定口調に。しかし所沢市によれば、報道以降、役所によせられる意見では、「6対4で市を支持する意見が多い」のだと言う。ちょっと整理して考えてみよう。以下次号

本日の一曲はスガシカオ「夏陰」。彼の歌の苦さは、どんなに甘いメロディでも“生活が追いかけてくるぞ。生活が追いかけてくるぞ。”と訴えかけてくる点にある。みんな、そして追いつかれるのだ。

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