hiyamizu's blog

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電波時計は海外で使えるか?

2006年08月21日 | 雑学

 

10年前は10万円ほどしていた電波腕時計も最近は5千円程度からあり、目覚まし時計になると2千円くらいのものも発売されています。電池不要の太陽電池充電式電波腕時計もあります。ブランドにも、デザインにもあまり興味のない私は正確無比の電波時計を買おうとおもいましたが、オーストラリアやカナダで使えるかどうかが気になり、調べてみました。

 

結論としては、現在開発進展中で、大きさは簡単には小さくならないようですが、今年あたりから対応する国も増加し、機種も増加しつつあり、しかも価格も下がっています。今しばらく待つのが得策かもしれません。

 

電波時計とは何か?

 

時間情報をのせてある標準電波を、時計内の超高性能なアンテナで受信し、時刻を修正するのが電波時計です。

 

そのおおよその仕組みは次のようです。

独立行政法人情報通信研究機構日本標準時グルーの原子時計によって創られた日本標準時に連動し、福島県にある送信所からの標準電波が送信されます。この長波標準電波は、周波数は40kHzで送信出力50kWです。受信範囲は約半径1000kmくらいまでで、2001年には第二の標準電波送信所が九州にも建設され、九州・沖縄も含め全国で受信可能になりました。

 

この電波を、時計のケースやバンドに内蔵されたアンテナで受信し、増幅し、受信パルスをマイクロプロセッサーに送ります。マイクロプロセッサーでは時刻信号の解読を行い、正しい時刻を表示させます。機種により異なりますが、日に数回、電波を受信して時刻修正を行います。

 

通常のクォーツ(水晶)時計の誤差は月1520秒ですが、原子時計の誤差は30万年に1秒以下ですので桁違いの精度があります。

 

 

海外で、電波を受信できないときは、通常のクォーツ時計としての精度で動きます。

 

海外ではドイツ、アメリカ、イギリス、中国などが電波を発信していますが、国ごとにその周波数は異なり、また周波数が同じ場合でも、タイムコード(時刻情報の標準電波への乗せ方)が異なる為に、各国対応の受信機能を時計に装備しないと電波時計として機能しません。

電波を受信できないときは、通常のクォーツ時計として動きます。日本に帰国して所定の電波を受信すると正しい時刻に修正します。

ただし、日本の電波の届く近隣の国に、日本製の電波時計を持っていった場合、電波受信OFF機能がついている機種でないと、手動で現地の標準時に時刻を合わせても、時計が日本の送信局の電波を拾って日本の標準時に修正してしまう可能性もあります。

 

電波が受信できない時差のある海外地域へ行った際に、ボタンを押して都市名を表示させると、クォーツ時計として現地時刻に合うようになる時差修正(ワールドタイム)機能付のものもあります。

 

ざっとみたところ、一部の国で電波時計として使えるものは以下があります。

 

カシオから、ソーラー駆動、デジタル表示の世界5局の標準電波を受信する”MULTIBAND5”シリーズとして2006年4月以降、数種類の腕時計が発売されています。日本の標準電波2局に加えて、ドイツ、イギリス、アメリカ合衆国の計5局の標準電波を受信できます。5万円から1.5万円程度です。

http://casio.jp/wat/

 

セイコー株式会社からも、20058月、日本、ヨーロッパ(ドイツ)、アメリカの3エリアで標準電波受信可能なソーラー電波腕時計が発売されています。10万円ほどします。

http://www.seiko-watch.co.jp/bz/about/wts.html 

 

安定的に受信可能な範囲の目安は日本とドイツが(送信所から)半径約1,000km以内、アメリカが約1,500km以内ですが、受信に失敗する場合も多いようです。

 

置き時計なら、グローバル電波時計[トラベルクロック]として、4カ国(欧州・米国・英国・日本)の現地の電波をキャッチして正確な時刻を表示する電波時計が、地球の歩き方直営の旅行用品専門店「地歩工房(ちあるこうぼう)」から3千円程度で販売されています。時間合わせは、国を選んで本体裏面のRECEIVE(受信)ボタンを押すだけで、標準電波を受信して自動的に現地の現在時刻を表示します。

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