hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

レオン・ベルベンのチェンバロとオルガンを聴く

2010年02月09日 | 趣味
武蔵野市民文化会館の小ホールで、レオン・ベルベンのチェンバロとオルガンを聴いた。

レオン・ベルベンは、1970年オランダのヘーレン生れ。現在ケルン在住。デン・ハーグとアムステルダムでオルガンとチェンバロを学び、2000年からムジカ・アンティクヮ・ケルンのチェンバリストを務め、解散後はソロとして活躍。特に歴史的な楽器を使用してのソロは高い評価を受けているらしい。
スリムな身体にパーマした髪をゆらゆらさせ、細身の顔にメガネをかけ黒尽くめの服装で現れた。30歳でもおかしくない。動きも軽やかでとても40歳には見えない。



第一部のチェンバロは、J.S.バッハの3曲。
久しぶりに聴くチェンバロの音は、ピアノのように澄んだ音でないし、強弱音の変化がないので違和感があった。しかし、2曲目のバッハのフランス組曲が明るい曲で、ばらけた音に聞こえていたチェンバロの音が味わいある軽やかな音に聴こえるようになってきた。バッハがピアノの時代に生まれていたら、どんな曲を書いたのだろうかと思ってしまった。現代のピアニストがイメージを膨らましてバッハをピアノで弾いているのとは、おそらく全く違うのだろう。

チェンバロは、ブルース・ケネディ1995年製作の、ミヒャエル・ミートケ(ベルリン1702-1704)モデル。
第二部前に係の人が二人で舞台上で位置をずらしていたが、それほど重そうではなかった。



休憩をはさんでの第二部のオルガンは、J.カバニーリェスの4曲とJ.S.バッハの(トスカータとフーガ「ドリア調」。

ファン・カバニーリェス(Juan Bautista José Cabanilles、1644-1712)は17世紀スペイン・バレンシアの作曲家。21歳から45年間バレンシア聖マリア大聖堂の主席オルガニストとして活躍。スペインのバッハと呼ばれる。

私には、バッハの方がペダルを駆使して、ダイナミックで面白かった。なお、「トスカータとフーガ」には他に3曲あり、もっと荒々しく豪快らしい。

小ホールのパイプオルガンは、マルクーセン&ソン製(デンマーク)1984年




アンコールは、オルガンとチェンバロそれぞれ一曲づつ。

J.S.バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685年- 1750年)は、近代音楽の父、ベートーヴェン、ブラームスとともに“ドイツ三大B”と呼ばれる作曲家。オルガン奏者としても高名で、手の鍵盤の他に足鍵盤(ペダル鍵盤)を煩雑に駆使する難曲を作曲した。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする