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山遊びの日々

山スキー、沢登り、クライミングの備忘録

ミゾー 超軽量ハンマー CHICO

2010-09-06 10:01:47 |  山道具


以前から気になっていた、ミゾーの超軽量ハンマー CHICO(チコ)を購入した。

普段積極的に使うことのないロックハンマーは、重くて持つのを敬遠しがちだが、このCHICOの重量は310g。
ハーケンやボルトを打つのに最低限必要な重量とのこと。
この軽さなら、沢やアルパインクライミングに常時携帯しても苦にならない。
そしてなんといっても、ピックがついているので、沢の草付や泥壁、雪渓で大いに使えそうだ。(多分)

名前はかわいらしいけど、頼もしい一品です。

ルベルソ3

2009-06-07 10:43:22 |  山道具



【Reverso 3 - Instructional】

山に行かない週末。

昨日は、Kスポーツのガラクタ市に出かけた。
特に掘り出し物も見つからず、ふらふらとクライミングギアコーナーへ向かう。

山道具屋で一番マニアックなのがこのクライミングギアコーナーかもしれない。
カラビナならまだしも、ビレイ器やカムの類になると普通の人は何のための道具かおそらく見当がつかないだろう。

私が一番長居するのもここである。
特に買うでもなく、カラビナのゲートをカチャカチャ開閉したり、カムをいじったりしていると、それこそマニアックな気分になってくるのだ。

で、昨日は、マルチピッチクライミング用のビレイディバイスを品定めした。

ブラックダイアモンド「ATCガイド」か昨秋新発売のぺツル「ルベルソ3」、どちらを買うか悩んだ。
両者とも見た目も機能もよく似ている。

値段はATCガイドの方が千円ほど安いのだが、結局、軽さ(77g!)と色のカワイさ?からルベルソに軍配が上がった。

使用方法については、ぺツルのサイトで公開しているビデオを見るとよく分かる。
ツルベで登る際のセカンドビレイからリードビレイへの切り替えや、セカンドビレイでロープがロックした時の解除についてはなかなか具合が良さそうだが、実践で練習をしないとなかなかスムーズにできないかもしれない。

私が岩登りを初めて経験した1978年頃、確保や懸垂下降はいわゆる「肩がらみ」でやっていたと記憶している。(8環くらいはあったのかもしれないが、金がなくて買えなかった?)
器具を使わず、それこそ自分の身体の摩擦を使うのだ。
実際、肩がらみでリードの墜落を止めた経験はなかったが、懸垂下降は肩や太ももの内側が擦れて、不快さに耐えながら必至に下降したものだった。
今のフリークライミングとは違い、簡単なルートを墜落しないで登るという前提だったからそれでよかったのだろう。

岩場のピッチ途中で下降器を落としてしまうことも考えられる。
肩がらみやカラビナを使った懸垂下降を練習しといて損はないと思う。


写真左上から、8環、ウルトラ8、ATC。左下はぺツル・グリグリ。

クライミングの進化につれて、ビレイ器も登りかたに合わせて選ぶ時代になり、気が付くと我が家のビレイ器もこのルベルソ3で5つ目となった。

「ウルトラ8」は主に沢のぼり用。
径の細いロープを多用し、高巻きの懸垂下降が多いからだ。
シンプルかつ軽量で気に入っている。
下降器としては文句なしだがビレイ器としてはイマイチか。

「グリグリ」は、ジムやフリークライミングなどシングルピッチ&シングルロープでのフリークライミング用に多用する。
「グリグリ」というネーミングも気に入っている。

この先また色々なビレイ器が登場してくるんでしょうね。



ホット ワックス

2008-11-16 21:34:24 |  山道具

今週末、天気がよければようさんと白鳥山に山スキーの偵察に行く予定だったが、あいにくの天気のため、冬道具のメンテナンスに専念することにした。

今回は、板のホットワックスに初挑戦した。
今までは液体の簡易ワックスか固形ワックスを現地で生塗りする程度だったが、効果が持続しないこととシールの粘着性に悪影響があるとのことから、今シーズンはホットワックスに切り替えることにした。

ショップで固形ワックス、ナイロンブラシ、ホットワックス用ペーパーを購入した。
ワックスは「ベースワックス兼滑走ワックス」のオールインワンワックスにした。
レーサーならともかく、山スキーならこれで十分だろう。
なるべく金をかけないようにと、アイロンは家庭用の古アイロンを使用することにした。

■作業手順
①ワックスリムーバーで滑走面の古いワックスと汚れを落として軽くブラッシングする。


②ワックスをアイロンで溶かしながら滑走面に適当にたらす。

③ホットワックス用ペーパーの上からアイロンを当ててワックスを伸ばす。


④30分くらい経ってから、スクレーパーで余分なワックスをそぎ落とす。
イスの上では板が動いてしまってやりづらい。
専用のバイスがあれば良いのだが・・・。
でも工夫次第でなんとかなる。


⑤さらにブラシをかけて余分なワックスをかきだす。
念入りにブラッシングすることによって滑走面が黒光りしてくる。

⑥ワックス粉をふき取って終了。

見よう見まねでやってみたが結構上手くできた気がする。
簡易ワックスに比べて、ワックスが滑走面にしっかり染み込んでいるのが分かる。

今まではお店任せだったが、これからは滑走面のキズの修復やエッジの調整など、なるべく自前でやってみよう。

スタッドレスタイヤへの交換も終了した。
後は雪が降ってくれるのを待つのみ。
今週の寒波に期待しよう。

シールのメンテナンス

2008-11-08 21:27:25 |  山道具



山スキーのシーズンインが近づいてきた。
そろそろ道具を冬モードに切り替えるとしよう。

山スキー道具の中で一番扱いがやっかいなのがシールだ。
山スキーヤーならシールトラブルで泣かされた経験はあるはずだ。

自分も1シーズンに1~2度は必ずある。

昨年の11月、シーズンインの立山直前、シールを出したら糊がドロドロになっていて大慌てしたという苦い経験がある。

今年は余裕を持って、まずはシールのメンテに取り掛かることにした。

人によっていろいろなやり方があると思うが、最近WEBで紹介されている方法でやってみることにした。

■作業手順
1 まず、KIRIN 「富士山麓」ウィスキーをキャップ1杯きゅっと飲む。
2 厚手のチラシや包装紙など表面がつるつるした紙を接着面に当て、アイロンをかけながら古い糊やゴミをはがす。(これを何度か繰り返す)
3 グルー(BLACK DIAMOND GOLD LABEL)をムラなく塗る。
4 キッチンペーパーを貼り付け、アイロンをかける。
5 キッチンペーパーの上から 「富士山麓」のボトルを転がし、圧をかける。
6 キッチンペーパーを貼り付けたまま、1週間程度陰干しする。
7 ペーパーをはがして、さらに2~3日乾かす。

さて、私はキッチンペーパーが不足していることに気付き、本日は「3」を終えた所で終了となった。

あとは、残りの「富士山麓」をちびちび飲みながら雪山に思いを馳せることにした。

根気のいる作業だが、なんだか楽しい。 



2008 山スキー道具考

2007-12-17 22:34:09 |  山道具

2008シーズンの主要装備とインプレッションをまとめてみました。

■板
BLACK DIAMOND HAVOC 163cm
【3シーズン目。新雪から悪雪までオールラウンドに使える1本。やや重いという説もあるが、山スキーにはある程度の重量は必要との持論のもと愛用している。】

■締具
ディアミールEXP
【ポールを使ってクライミングサポートを最上段に上げるのに難あり。耐久性にやや不安も。最近は超軽量のDYNAFIT TLTに興味あり。】

■貼
BD wide skin
【2シーズン終わったところで、グルーが使いものにならなくなり塗り替えした。こんなものか?シールは扱いが本当にデリケートですね。】

■靴
GARMONT MEGA RIDE
【今シーズン導入。熱整形インナーでフィット感は抜群。ノルディカTR12で悩まされていた靴擦れや靴当たりも全くなく、今のところ快適そのもの。】

■着物
Outer 上     NORTH FACE GUIDE JACKET
Outer 下     NORTH FACE MOUNTAIN BIB
【細かな配慮が随所にあり、さすがNORTHといったところ。上着についてはヘルメット着用の場合、フードがやや小さいことと、前面のファスナーが締めにくいことが難点か。】

■手
NORTH FACE Bad Land Gloves
【以前強風で手袋を紛失したこともあり、腕につけるゴム輪が付いているところが気に入って購入した。】

■杖
BD Traverse Poles
【2段式だが、スキー継続登攀を考えるとコンパクトにザックに付けられる3段式のものがほしい。カーボンは耐衝撃性に不安があるのでアルミ製がよいと思う。】

■雪崩
TRACKER DTS (デジタルビーコン)
【ビーコン全般に言えることだが、もう少しコンパクトにならないものか。腹のあたりがモコモコしてジャマくさい。】

■頭
GIRO G-10 (ヘルメット)
【今シーズン導入。手足の1本や2本は折れようとも、頭は・・・。八甲田山の雪崩事故ではヘルメットを被っていたため助かった人もいます。目下の効能は藪に頭から突っ込んでいく精神力が付いたところか。(笑)】

■背荷
OSPREY SWITCH 36
【今シーズン導入。バックカントリー専用パックとして実に様々な工夫が施されていて感心します。今や3人に2人がOSPREY SWITCHの時代? バックカントリー以外は全く使えないのが唯一の難点か。】

■掘
VOILE Snow Shovel
【かれこれ8年くらい経ちますが、柄が長く、頑丈で使いやすいが重量もヘビー級。そろそろ軽量コンパクトなショベルに替えたいのですが。】

■金物
ユニバーサル スキー クランポン 2D
【これは本当に優れものです。使ってみれば分かります。板に直付けなのでクライミングサポートの影響を受けません。ブンリンさんのお友達で千曲市の佐藤さんという方が作っています。】

■攀
CANP ski touring用 軽量クランポン
CANP ski touring用 軽量ピッケル
【アルミ製のクランポンは軽量でよいのですが、岩場で使うとボロボロになってしまうので気をつけましょう。最近はなるべくKAJITAXの重いやつを持つようにしています。】

■露営
Heritage EMERGENCY ZELT
【軽量・コンパクト。ツエルトはビーコン、ヘルメットと共に雪山個人装備の必需品といえるでしょう。】

■火器
MSR ドラゴン フライ(未購入)
【「愛すべきいい道具」かと思いますが、高くて手が出ません。そのうち物欲に負けてしまいそうで怖い。】

■まとめ
こうして見ると、雪山、特に山スキーは必要な道具類が多く、奥が深いですね。
また道具の良し悪しによって快適性や機動力にかなり差がでてしまうことは否めないのでしょう。
よい道具を選ぶには、ある程度の財力が必要ですが、とにかく命を賭けるような遊びに使う道具をケチるのはいけませんね。
また、みなさんの道具論をお聞かせ下さい。