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山遊びの日々

山スキー、沢登り、クライミングの備忘録

小川山 スラブ状岩壁 ガマルート

2013-07-06 18:35:31 |  クライミング

■2013年7月6日(土)
■同行メンバー:SK本部長、ようさん

久しぶりのマルチピッチクライミングで小川山スラブ状岩壁ガマルートへ行ってきた。
本当に久しぶりだなぁと思い調べてみたら、なんと2年7か月ぶりのクライミングだった。

スメアリングでのスラブの立ちこみが少し怖かったが、登るに連れて少しづつ昔の感覚を取り戻していく感じがした。

マルチピッチのシステムやロープワークを確認しながら登ったが、ロープがからまってしまうこともあった。
これは頭で覚えるというより、とにかく体で覚えることが肝要ですね。


1ピッチ目のガマスラブ


2ピッチ目のスラブ(5.9)



5ピッチ目
中間支点が1箇所しかなくリードはかなり怖い。思い切りが必要。


こんなムーブで・・・


終了点に到着。


終了点すぐ横の懸垂下降点。
ここから反対側に50mの懸垂下降で地面に着地した。

全7ピッチ。今回はSK本部長に全てをリードをしていただいた。お疲れ様でした。


伊豆 城山南壁 西南カンテ

2010-11-16 21:15:37 |  クライミング

■平成22年11月14日(日)
■同行メンバー:SK専務

前夜、松本を出発。
中央道大月から南下し、富士山の脇を抜けて御殿場、沼津を経由して大仁まで、所要時間は4時間弱。
距離は長いがほとんど高速道路を走るため意外と早く着く。

ネットであらかじめ調べておいた、狩野川河川敷のグランド脇駐車場にテント泊する。
まるでオートキャンプ場のようなとても快適なテントサイトだ。
闇の中に城山の白い壁がぼーっと見える。

翌朝は7時ころ起きてゆっくりと出発する。
さすがに伊豆。風が温かい。

城山ハイキングコース入口まで車で移動し、登山道を約15分で西南カンテ取付きに到着する。

城山南壁の左端を登るラインが西南カンテルート(赤線)


1ピッチ終了点


狩野川と大仁の町を眼下に望みながら登る。なかなかの絶景だ。


二間バンド大ハング。ヌンチャクがかかっている。


核心部の5ピッチ目。上部のブッシュ帯が終了点。

懸垂下降で取付に戻ると、デポしておいたアプローチシューズが見当たらない。
よく探すと、足下の岩場の途中に落ちているではないか!
仕方ないので、ロープをフィックスして、懸垂下降で何とか回収したが、岩場がハングしておりヒーヒー言いながら登り返す。
袋が食いちぎられたような跡があることから、どうやらタヌキの仕業か?
要注意だ。

帰路の途中、バトルランナー(5.10a)を登るクライマー(右側)を観察する。
いつか登ってみたいルートだ。


前夜の反省会と朝日村の岩場

2010-10-23 21:29:18 |  クライミング
10月22日(金)夜

山好同好会の反省会と称する飲み会が長野市内某所で開かれた。
いつものことながら、山の話やメンバーの近況などを肴に飲むお酒は楽しい。
宴もたけなわの頃、ふと気が付くとひときわ大きな声を出している人がいる。
buttiさんだ。
今日はいつもよりテンションが高いぞ。
buttiさんと帰りの電車と降りる駅が一緒の私。
不安が脳裏をよぎり、酔いも醒めそうになる。

いつもの蕎麦屋で2次会の後、u-chefさん、buttiさんと3人で電車に乗り込む。
電車の中では静かだった。
というか、3人ともぐっすり寝ていた。
しかし、目的の駅で電車を降りた途端、いきなり強い力で腕を掴まれた。
「おい!、カラオケいくぞ~!」
ヤバい!拉致される!
この駅の近くにはbuttiさんの幼馴染がやっているカラオケスナックがあるのだ。
過去に何度かお付き合いさせてもらって(拉致されて)いるが、一度入れば日付が変わる頃まで帰ることはできない。
明日はクライミングの予定があるし、できれば早く帰りたい。
腕を掴まれたまま、なすすべもなく改札を出ると、そこにはu-chefさんの奥様がご主人のお迎えに来ていた。
それぞれの自宅まで送っていただけるという。
やった!助かった。
一瞬の隙をついてbuttiさんの腕を振りほどき、ありがたく車に乗せていただく。
いかにもカラオケに行きたそうなbuttiさん、何かブツブツ言いながら自宅前で車を降りたが、すんなりと帰宅したのだろうか?
そのあとの行動は定かではない。


10月23日(土)



朝目覚めると、頭が重い、体がだるい。
やはり昨夜は飲みすぎだった。
しかし天気は快晴。
行かねばならぬ。
クライミングギアをザックに詰め、残りごはんでおにぎりを二つ作り、熱いコーヒーをポットに入れて、自宅を出発する。
ようさん宅で待ち合わせて、朝日村の岩場へ向かう。
体調は良くなかったが、人工登攀を含めて、ひととおり基本事項を確認しながらのよい練習となった。
ただ、岩壁に大量のテントウムシが張り付いていたのは、ものすごく気持ち悪かった。

小川山 烏帽子岩左岩稜

2010-10-11 19:55:25 |  クライミング
■平成22年10月11日(月)
■同行メンバー:SK専務
■廻り目平7:30~烏帽子岩左岩稜取付8:30~18ピッチ登攀後懸垂下降終了地点13:40~廻り目平14:50

インターネットで小川山にマルチピッチのロングルートが開拓されたという記事を松原尚之氏のブログで偶然見つけた。
そこには「全21ピッチ、小川山最長であることはもちろん、日本最長クラスのマルチピッチだと思う。」と記されていた。
ブログを読み進んでいくうち、今から35~36年前にトレースされたルートをリメイクしたものであること、また、歩きや懸垂下降を含めての20ピッチであるということがわかった。
小川山のマルチピッチといえば、せいぜい8ピッチ。
20ピッチといえばその2倍以上の長さであり、にわかに信じがたかったが興味津々で情報収集していた。

そんな折、先月の錫杖岳3ルンゼ登攀の帰路の車中、SK専務と話をしていたところ、「そのルート、8月に登ったよ。」とのこと。
「あ。じゃあ、次回お願いします。」と、あっさりと10月の再訪が決まったのだった。

で、ルートの印象としては、
〇松原氏の言葉どおり、クライミングと登山の楽しみが存分に味わえる。
〇高度感、露出感は抜群で、廻り目平周辺の岩峰群を見下ろしながらのクライミングは爽快の一言。

〇しかし、一部に岩の風化により、ボロボロの箇所があるので要注意。
〇行程が長いので体力勝負の面がある。ロープワークをトロトロやっていると時間切れになるかも。
〇かくいう我々も、最後の19と20ピッチはエスケープしてしまった。20ピッチ目、最後の最後であのワイドクラックはかなりしんどそう。
〇「山と渓谷」の9月号「マルチピッチ特集」で本ルートが紹介されたこともあり、この日、我々含めて5パーティーが取付いていた。できれば平日の静かな日に登りたいものだ。


烏帽子岩を目指してガレ場を詰める。


3ピッチ目のダブルクラック


5ピッチ目からリッジ上の登攀となる。高度感抜群で快適だ。




11ピッチ。両側が切れ落ちたリッジ。


13ピッチ目。10mの美しいハンドクラック(5.7)を登る先行パーティー。






最終ピッチ、20ピッチ目のワイドクラックを登る先行パーティー。

スライドショー

錫杖岳 前衛壁 3ルンゼ

2010-09-05 18:25:26 |  クライミング
■平成22年9月5日(日)
■同行メンバー:SK専務
■ルート:中尾温泉駐車場5:01~錫杖沢~3ルンゼ取付7:09~(3ルンゼ・7ピッチ登攀)3ルンゼのコル11:08~(懸垂下降3ピッチ)~クリヤの岩舎13:26~中尾温泉駐車場14:30

SK専務と錫杖3ルンゼへ。
錫杖は、一昨年の左方カンテ昨年の1ルンゼに続いて3回めとなる。
9月に入ったというのに、今日も猛暑の予報。
なるべく早い時間帯に行動するほうが得策と思い、前夜に松本に集合して中尾温泉の駐車場でテン泊とした。


錫杖岳前衛壁 左から左方カンテ(青)、1ルンゼ(黄)、3ルンゼ(赤)

翌朝、笠ケ岳へ続くクリヤ谷登山道を1時間半ほど登ると、いきなりこの光景に出くわす。
(ココハ ヨセミテ デスカ?)
威圧感に打ちのめされそうになりなるが、気合を入れなおして取付きを目指す。


3ルンゼは、V字型の鞍部、3ルンゼのコルに突き上げる切れ込みがルート


錫杖沢から急斜面の明瞭な踏み跡を辿ると、左方カンテ取付き付近にでた。
昨年の9月に登った1ルンゼの取付点を通過中。
1ルンゼは岩が硬くて、グレードもお手頃、いいルートだった。また登りたい。
1パーティーが準備中だったが、今日は日当たり良すぎて暑そうだな~。
岩壁の基部を回り込むように15分ほど踏み跡を行くと、3ルンゼの押し出しガレ場へ導かれる。


そして1ピッチ目。
今日は我々の貸切か。
ルンゼの中は日が当たらなくて快適。


3ピッチ目。コルの切れ込み目指して登る。


3ピッチ上部を登攀中の専務。
この辺は日が当たって暑い。


4ピッチ目はチョックストーンのチムニーをくぐる。
チムニーを見下ろした写真。
ルンゼ登攀なのでチョックストーンが目白押しで次々と現れる。
くぐるか、巻くか、乗越すか、どう処理するかがポイント。


核心部の5ピッチ目。バランシーなトラバース箇所を通過中の専務。
右壁をへつり、チョックストーンの右側のリッジを登る。
ナイスクライミングで見事完登。
ここは本当に悪かった。自分がリードしてたら登れなかったかもしれない。
専務、お疲れ様でした!

そして、6ピッチ目はわたしのリード。
またしてもチョックストーンが現れる。
左の垂壁をアブミA1で登るが、ウン十年ぶりのアブミで要領悪く、前腕がパンプしてしまう。
最後のチョックストーンの乗越で落ちそうになったが何とかこらえて終了点へ到着。
アブミの練習をしっかりしなければっ!



7ピッチ目は草付&ガレ場の登りで終了点のコルへ。


とりあず一休み。水分補給、カロリー補給。


コルから反対側のルンゼへ懸垂下降3ピッチで踏み跡へ着陸。

ここから30分ほどガレ場の踏み跡を下ると、クリヤ谷の登山道に合流する。
クリヤの岩舎がある地点。
ここから1時間少々で中尾温泉駐車場に無事到着。

左方カンテ、1ルンゼ、3ルンゼの3本の中では、3ルンゼが1番難しく感じた。
このルート「ごちそうさま。(もう登りたくない)」というのが専務と私の感想。
前向きに考えれば、沢登りの滝登攀のいい練習になったかもしれないが・・・。